ウェルテルさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

3.3

何か壁があるって言った後に、指輪が象徴的に映る。普通に妻がいて子供がいてっていう家庭環境が憧れとして浮かぶこともままあることだよね
ラストは神様を探し続けるという描写

BIUTIFUL ビューティフル(2010年製作の映画)

4.5

バベルぶりのイニャリトゥ!
絶望の淵にあっても、せめて我が子にはbiutifulな世界を。父親としての意地とか底力。強いってのはこういうことだな。やり方は汚くて間違っているのかもしれない、けど気持ちの
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LOVE LIFE(2022年製作の映画)

3.7

深田作品ならではの不穏な感じ、見るからにハッピーなシーンにも関わらずそれが漂っていて、かなり疲弊した。
団地の一つ一つの窓に生活があって、それぞれの喜びやら悲しみやらを想像する。それを実際に覗かせて頂
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くれなずめ(2021年製作の映画)

3.4

静かな演劇がそんな偉いのかよっつって!コメディつくってみろっつって!

ぐるりのこと。(2008年製作の映画)

4.4

なんか書いてなかった。
ひと、ひと、ひと。赤の他人の家族だけど、どこか繋がっていて心苦しいような、そんな瞬間の集まり。
僅かながら前に進みたいという気持ち。ぶつける方も包み込む方も素晴らしい。一緒にい
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誰も守ってくれない(2008年製作の映画)

2.8

一度離婚してまた再婚する手続のスピード感に驚き。あんな感じでやってるんだ。
柳葉敏郎ひさびさに見たな。異様な優しさが最初から気持ち悪かったね。

手紙は憶えている(2015年製作の映画)

2.8

サスペンス企画のトリックネタにされたユダヤ人とその歴史のことを考えると、何を見せられたんだという気分になった。
これ面白いって誰も言えないでしょ、ていうか言わないで欲しい

藍色夏恋(2002年製作の映画)

3.7

自分は男が好きだって言い聞かせる一連のシーン、何とも切ない。この頃は大人になれば全て解決してると思ってるけど、変わるというよりそのままで在ることを認める方向に成長する。だからこそ過去を振り返った時に瑞>>続きを読む

風の電話(2020年製作の映画)

3.9

風の電話を目的にやってくる人間たちのオムニバスかと思ってたけど、そこに辿り着くまでの少女のロードムービーだった。
9歳で家族を失う不条理感は計り知れない、一人取り残される恐怖の再来。
入管にパクられた
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百日告別(2015年製作の映画)

3.4

永い言い訳とか晴れた日は〜みたいに自分って本当に相手を好きなんだっけ?という描写はなく、ただ悲しみだけが映る世界。
しっかり悲しめるのは強いなあ、失う前から相手に真摯だった証拠だから

ダムネーション 天罰(1988年製作の映画)

3.6

友達のおすすめと聞いて。
正直セリフがあんまり入ってきていないけれど、顔つきが皆死んでて犬にまで反抗しようとしてた。ていうか、犬よりもしっかり犬で面白かった。
バーのおばちゃんのダンス語り。腰と肩が連
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今日子と修一の場合(2013年製作の映画)

3.0

あれだけぶん殴られてて、それだけの演出をしているのに、急に和解しているという展開に納得いかない、、、
父殺しの少年の苦悩、母親としての自覚の欠損と気付き、そして震災。ないまぜにし過ぎて何も伝わらずでし
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リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

4.4

誰かを殺した訳でもなく、逃げてるつもりでその町から出られていない。
でもしっかりロードムービーだった。淡い青をベースとした色使いもよい。
誰も殺してないという事実に安心すべきはずが、不安と戸惑いを隠し
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

4.1

久々に映画っぽい映画を観ました〜
切り取ったポルノシーン、少年の頃はまさか愛が云々で迷ったりすると思わなかっただろうし、かなり響いただろうなあ〜というよりそこまで見抜いてんの何事!
何かを成し遂げるま
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お嬢ちゃん(2018年製作の映画)

3.1

それの何がおもろいん?という会話の詰め合わせ。周囲の会話や行動のつまらなさの中で生きて、もっと自分は考えてるんだぞと思うけど、大して変わりはないという、、、みのりはそのうっすーい感じを認めたくなくて暴>>続きを読む

ボーイズ’ン・ザ・フッド(1991年製作の映画)

3.4

童貞であることに悩んだり、彼女に思いが届かないことに悩んだり、そこは俺らと同じ。ただ、窓の外から銃声が聴こえる環境というだけ。命の危機にありながら子供を産むってどういう精神状態なんだろうな、、、

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.0

あの映画とか小説でも言ってたけど、みたいな枕詞をよく使うから教授の言葉は重く刺さってしまった。
文学に触れていることが直接理解に結びつくわけではなくて、やっぱ対話が命というか、それ無しに語ろうとすると
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ラスト サムライ(2003年製作の映画)

3.6

攘夷派でありながら外国人を受け入れ、心を通じ合わせる様が最高でした。しっかり日本を立ててくれてんの有難いな。

アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)

4.2

根強く残る差別観を描いた映画だけど、強く伝わるのは人間どちら側にもなれるということ。想像力をもってより繊細になれたりすることもあれば、相手を否定しなければ自分を保てないほど追い込まれたりする。
それゆ
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ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

3.1

キャスト豪華だな、ノートンは相変わらず情け無いけどやる時はやる役が似合っとる。
ずっと絵画作品を見せられてる気分だったな。ゴッホのひまわりとかの印象派ってこんな色合いじゃなかったっけ?

愛の小さな歴史(2014年製作の映画)

2.8

殺さなくても良かったんじゃない?と思ったけど、そうしないと冒頭のシーンが生きないのか。流れが無理矢理かも。
撮影の時の二人の距離感

HOMIE KEI チカーノになった日本人(2019年製作の映画)

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日本でこれだけ説得力ある人いない!!リスペクトで繋がるHomieの結束!真のOGだ!
チカーノファッションも曲も好きだけど、歴史を知ると逆に出来なくなっちゃう

夢の中へ(2005年製作の映画)

3.2

全部アドリブなんじゃないか疑うくらい破茶滅茶ですが、友達と飲んでこうなりたいっていう欲があるんだよね
あることないこと、たくさん叫びたい

ヒミズ(2011年製作の映画)

4.4

愛と死、暴力への描写に痛い程の熱量を感じる。クズの父母から生まれたけど俺はクズじゃない、俺はちゃんとした大人になるんだ。時に大袈裟じゃないかと疑うほど演技してるんだけど、ここまでやって貰えたら気持ちい>>続きを読む

サッド ヴァケイション(2007年製作の映画)

3.1

北九州サーガを制覇!
光石研と斉藤陽一郎の掛け合い、あんなに面白いものなのか、、、
全てを回収するシャボン玉と軽快なギターが印象に残りました〜

愛なのに(2021年製作の映画)

3.0

浮気の仕返しを当の本人に相談して決めるのワロタ、セックスの良し悪しのくだりになって急につまらなくなった

EUREKA ユリイカ(2000年製作の映画)

4.5

序盤のバスジャック犯の演技から最高だった。夢とか希望が一切なくて、それでも落ち着き払ってる様が悟りを開いたそれだったな。
宮崎兄妹のこちらを見る眼差しがずっと心に残ってる。こんこん叩いてお互いの意思確
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猫は逃げた(2021年製作の映画)

3.5

このだらし無さを苛立つことなく見れたのは猫のおかげだろうな〜全員集合させて水かけ論するのってお決まりなのね。

八日目の蝉(2011年製作の映画)

3.2

「ママもう追いつけないよ……」
このシーン良かった〜成長の喜びに反比例してく実の子ではない悲しみ。

インストール(2004年製作の映画)

2.6

ラブ&ポップみたいな等身大のJKの感じが出てないなあ〜ずっと楽しそう

渚のシンドバッド(1995年製作の映画)

4.0

ある男の子に好きな女の子がいて、その子は別の男の子が好きで、でもその子はゲイで……みたいな昔ライオンのごきげんようの後にやってたドラマ感(キッズウォーみたいな?)
周囲のゲイのなじり方はわざとらしくて
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

4.0

用があって大阪に来ていたんだけど、たまたま舞台挨拶と上映がセットだったから急遽観ることにした。

少し前に子供に何が出来たら幸せ?と訊かれたことがあって、うまく答えられなかった。彼女は自販機からジュー
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生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

3.6

原作読了。ツナキは淡白なだけで無関心な訳じゃないのよな。でも同じ熱量が欲しいって感覚もよく分かるし、性格上それが出せないというのもよく分かる。
分かりたいと思ってたよ、の一言にこの映画のありとあらゆる
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都会のアリス(1973年製作の映画)

3.7

子供が嘘をついていると分かった時の、大人の言いようのない残念な感じとか、怒らせちゃったかも、みたいにその顔をちらちらみてしまう子供の雰囲気づくりが最高でした。時折2人は恋人同士に見えたし、今で言うプリ>>続きを読む