ウェルテルさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

スモーク(1995年製作の映画)

3.4

毎日同じ場所で写真を撮る。映り込む街、人の入れ替わりとか、かなり魅力ある行動に思えた。そのルーティンを取り入れれば、日々に新しさを感じることができるだろうか。

「A」(1998年製作の映画)

3.8

「こちらこそ血の通っている人間ですから」
この言葉に全部集約されるなあ〜イスラムもそうだけど、オウムの信者が全て過激派というわけではない。教義に救われ、人生を謳歌する人間もいるという真実。
警察やメデ
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

3.9

ベトナム戦争帰還後の兵士の虚無感。友人は何の為に死に、自分はいまなぜ生きているんだろうという不安に対して、掌返しの政府。
銃を手にし、使う宛を探すことに人生をかけ始める。恐ろしい凶器を持っているという
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11'09''01/セプテンバー11(2002年製作の映画)

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クロードルルーシュの作品だけ3回繰り返して観た。9.11を描いた作品の中で一番静謐。別れようとしていた男が9.11をきっかけに戻ってくるという、不幸の裏側に存在する奇跡。素直に美しいなと思った。
沈黙
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

3.4

家族を想い、どちらの方向へ向かうのか。
ハエのごとく走り回り生活を維持したい親、非行を繰り返し無理矢理にでも家族の距離感を近づけたい子供。
道は一つだが、分岐が多くて各々の方向に逸れちゃう感じだな。

わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

3.7

自分をがっかりさせるような事だけはしない男。偏屈だがまっすぐでカッコいい。
寝室税って初めて聞いた。そんな野暮な政策があったことに驚くわ。

ピアノの森(2007年製作の映画)

3.0

天才と秀才の話だった〜コンクール出場を迷うくらいの凡人を出せ凡人を
宮迫上手かった

ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)

3.3

技術は落ちたが味が出てくる。それはどんな芸の分野でも存在する謎の感覚、でもそれは本来の自分に戻りたい、もしくはあり続けたいという熱意に基づいていて、客観の域を越えることはないんだろうな。
継続に伴うプ
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ディーパンの闘い(2015年製作の映画)

3.1

なぜかそこまで心に刺さらず、、、
スリランカで軍に追われる様子を見たがってる自分がいる

アフター・ヤン(2021年製作の映画)

4.2

何を基準に記憶を残していたかは分からないけど、やはり本人にとって感覚的に大事だと思える瞬間を記録していた気がする。
アンドロイドに感覚?はて?となる話は多々あるけど、この映像美はより深い洞察を促してく
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.9

発想が面白い!マジョリティを演じ、無理に謗る様が見てて痛々しくないほどまでコメディぽく確立できているという。
それだけにラスト数分のリアル映像は息を呑む。
スパイクリーたちも脚本を書きながら、こんな差
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クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

3.0

犯人がサイコパスである映画はサスペンスというかホラーの枠組みでいいんじゃないかといつも思う。そういやサイコパスていう言葉が浸透したのもここ最近だよなあ。

恋愛小説家(1997年製作の映画)

3.3

話の流れは嫌いじゃないけど、この病気は一生付き合うものだよ
ジャックニコルソンだからケラケラ笑って見れるというもの

Nas タイム・イズ・イルマティック(2014年製作の映画)

4.4

西側の酒、女、クラブ的なHIPHOPもいいけど、やはりNasだなと思う。これ18歳がつくったアルバムなの?スカーフェイスに影響受けてんの納得できる。最初から上しか見てない、けど歌詞は文学的であろうとす>>続きを読む

(1954年製作の映画)

4.2

主人公の女が、見様によっては妻にも娘にも母親にも見えた。そのどれにしてもぞんざいに扱われる悲しさが滲み出ている。眉毛が4本あるふざけた顔だけに、余計寂しいねえ
鎖を引きちぎるだけの芸であんなに持つもん
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太陽の帝国(1987年製作の映画)

3.2

上海にある日本軍の捕虜収容所が舞台、というのがもう新しかったなあ。伊武さん若いし何言ってるか分かる(笑)
ナガサキに落ちる原爆の白い光を上海から見れたという史実。神が写真を撮ったよう、っていう表現が良
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コロンバス(2017年製作の映画)

3.5

非対称だが均衡を保つ関係性というのは、パズルの凸凹みたいなことだろうね、シーソーで太っちょが前の方に乗るとか、そういう。
十字架の位置が少しズレてたの、少し違和感あったけどねえ
ナオコーラの論理と感性
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A.I.(2001年製作の映画)

3.3

主人公はシックスセンスとかペイフォワードの男の子だった、子供らしさの中に大人を見透かす気持ち悪さというか、その感情の発現のさまも実際見てて心地悪い。それが彼の演技なのか天性のものなのか分からないけど、>>続きを読む

アンドリューNDR114(1999年製作の映画)

3.5

ロボットだけどヒューマンドラマだった。内面や肌感覚をより複雑にしようとしていく様が健気というか、そのメンタルがある時点で人間らしいと思うな。自分にとって幸せな方に向かうこと、プログラムではなく自分で選>>続きを読む

SOMEWHERE(2010年製作の映画)

4.1

終始凪いでたなあ〜娘が居る時だけしっかりしようとする父、居なくなってからの虚無感。でも最初から独りだったじゃないかと思うとやるせない。
顔面クリーム状態を長く撮ったり、序盤のひたすら周回する車を映した
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セッション(2014年製作の映画)

3.9

映像通り血の滲む努力をしてるし、本番も血みどろ!振動で跳ねる汗や血の熱量!
それでもシモンズはまだ攻めるというのが追究に果てなしというところを感じる部分だねえ〜でもそれ故挫折して合理化してくのが当たり
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ドライブイン蒲生(2014年製作の映画)

3.2

父から受け継いだ物がアイスピックて、、、そんな話なかなかない。刺しに行くのかと思えばタイヤ破損させてるだけ、変にダサくて好き。ドライブインのメシはそんなに美味しくないけど、そのクオリティぐらいが丁度い>>続きを読む

その手に触れるまで(2019年製作の映画)

4.1

こうやって過激派は生まれるのかな、と思うと、言葉による感情伝達だけじゃなくて物理的に感じる温度も関係あるよな、宗教以前にそれぞれ一人の人間であることを思い出すことが必要なのかもと思った。

旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

4.0

日本人がウズベキスタンで迷子になるというロードムービー、tourismでも観たような設定だけど、前田敦子がリポーターをやったり愛の讃歌を歌ったり、そのチープさが逆にいいなと思った。役に合うってこういう>>続きを読む

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

3.8

ホドルフスキー半生の続編。
エログロあたりはもう驚かなくなってしまったし、何ならコメディ感覚で笑ったりしてしまった。この監督ならいっか、みたいなとこある。
ラストは改変して自分の苦悩を昇華しようとした
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21グラム(2003年製作の映画)

3.8

観よう観ようと思ってこの度やっと。
ビューティフルでもあったような捉えどころのない寂しさがずっと裏側を流れてる。魂の伝承=移植みたいなテーマもあるのかな?時系列がバラバラだからこそ経緯やら感情を想像し
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マグノリア(1999年製作の映画)

4.2

クイズ番組で無双する天才少年、かつてその番組で天才少年だった男。これが揃うだけでもう面白い!俺の中では新しかった!
何人居るんだと思わされる群像劇だけど、ちゃんと結びつくからしっくりくる。カエルの演出
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7月4日に生まれて(1989年製作の映画)

3.2

アメリカ独立の日と同じくして生まれたという事実は、彼の中では大きかった。祖国のために闘い、戦争の無意味さを知ったからこその抗議。戦争反対と共産主義者は=で結びつかない。
これプラトーンと同じ監督なのね
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オールド(2021年製作の映画)

2.6

ホテルのVODにて鑑賞〜
身体のみならず発想とか考え方とか語彙力も一気に大人になるの理解できんかった

リアリティのダンス(2013年製作の映画)

3.7

ホーリーマウンテンから23年、未だに訳わかんないし内容掴めてないけど、オモロいし飽きる瞬間がないというのが本音。監督本人出てきて詳しく説明してくれるの何事?

瀉血(2022年製作の映画)

3.0

台詞の言わされてる感、、、相手の台詞を先読みしてる感じが凄いする、、、
内容も特に真新しさを感じられず。
白黒つける物語が好きだとか当たり前のこと言ってるだけだし、それに反応するのは普段本も映画もみな
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ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

3.5

金欠であれど、万引き犯に間違えられど、犬さえいれば何とかやっていける。それでも手放すという悲しみは計り知れないし、勇気がいることなんだーという児童向けの小説を読まされてる感じがした。

オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

3.3

何か壁があるって言った後に、指輪が象徴的に映る。普通に妻がいて子供がいてっていう家庭環境が憧れとして浮かぶこともままあることだよね
ラストは神様を探し続けるという描写

BIUTIFUL ビューティフル(2010年製作の映画)

4.5

バベルぶりのイニャリトゥ!
絶望の淵にあっても、せめて我が子にはbiutifulな世界を。父親としての意地とか底力。強いってのはこういうことだな。やり方は汚くて間違っているのかもしれない、けど気持ちの
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