緋里阿純さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

3.7

流行りの“女性チームが男社会に一矢報いる”系アクション映画。本当に近年のハリウッドには、このテーマを取り扱った作品が多いなと感じる。だからこそ、飽和する作品群の中で如何に個性を出すかが問われると思うの>>続きを読む

SING/シング(2016年製作の映画)

4.0

吹き替え版を鑑賞。

日常に潜む才能を発掘するという王道のサクセスストーリー。

「これを観ているあなたにも、きっと何か才能があるはずだ」と思わず思ってしまうような、背中を押してくる作品ではあるが、バ
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交渉人(1998年製作の映画)

3.6

刑事殺しと横領の罪を着せられた人質交渉人ローマン(サミュエル・L・ジャクソン)が、自らの身の潔白を証明するために内務捜査局に立て篭もり、同じく交渉人であるクリス(ケヴィン・スペイシー)を指名して、交渉>>続きを読む

劇場版『えいがのおそ松さん』(2019年製作の映画)

3.5

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TVシリーズは3期まで全てリアタイ済みで、作品が獲得したファン層の変化(2015年の1期が女性人気の爆発による予想外の特大ヒットに対して、2017年の2期では男性ウケを狙った過激な下ネタがそれを突き放>>続きを読む

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.8

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制作発表時からずっと公開が楽しみで楽しみで仕方なかった、個人的2022年1番の期待作!
…ではあるのだが、次第に明かされるあまりの上映時間の長さやバットモービルのリアル寄りなデザイン等の情報から、中弛
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余命10年(2022年製作の映画)

3.6

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普段、こういった恋愛作品は全くと言っていいほど観ないのだが、実話が基になっていることと評判の高さから興味を抱き鑑賞。

何よりも茉莉役の小松菜奈の演技力に尽きる作品だと思う。特に“泣き”の演技が印象的
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映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ) 2021(2021年製作の映画)

3.9

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オリジナル版をVHS時代に繰り返し観た記憶と、今作の脚本家、佐藤大さんの良作を数多く手掛けた経歴から興味が湧き鑑賞。

ギルモア将軍の反乱による混乱の中、ロケットで脱出するパピの様子から幕を開けるとい
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

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既にレンタル・配信も始まっているが、3時間の長尺とあまり親しんで来なかった題材から自宅で通しで観る自信が無かった為、アカデミー賞ノミネートによる再上映の今回劇場にて鑑賞。

蓋を開けてみれば、3時間の
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.0

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公開当時から映画好きの間で盛り上がっており、評価も高かった為ずっと気になっていた作品。BS放送の録画予約にてようやく鑑賞。

個人的に、エドガー・ライト監督作は好き嫌いがハッキリ分かれるため、鑑賞する
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ニック・オブ・タイム(1995年製作の映画)

3.5

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先ず何よりも言いたいことは、
「「「ジョニー・デップ、若っかッッッ!!(笑)」」」

気軽に観る分にはそれなりに楽しめはするし、時間も短い為触れやすいので一見の価値はあるだろう。

突如暗殺計画の実行
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ハード・ヒット 発信制限(2021年製作の映画)

3.5

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車に爆弾を仕掛けられた銀行の支店長が、運悪く同乗してしまった子供達を守るため、身代金の工面をしながら街中を疾走するカーアクション。調べたら、2015年のスペイン映画のリメイクらしい。

全体的に、良く
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アンチャーテッド(2022年製作の映画)

4.1

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大活躍中のトム・ホランド主演による、日本の同名ゲームを原作にした超王道の冒険アクション。

小5の頃の自分だったら、その時点での【生涯ベスト1】に選んでいたのではないかというくらい、超どストレートな冒
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355(2022年製作の映画)

3.6

最近流行っている“女性がチームを組んで事に当たる”系のアクション。

確かな実力派のキャスト陣から事件の黒幕や顛末まで、どれも無難に纏められている印象はあるが、それだけにパンチ不足感も否めない。

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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

4.0

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オリジナル版を監督したアイヴァン・ライトマンの息子であるジェイソン・ライトマン監督による本作は、単に親から子へと作品が受け継がれたという枠組みを超えて、物語としても正統な続編と呼ぶに相応しい作品だった>>続きを読む

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.7

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原作であるブロードウェイ・ミュージカルも、1961年の1度目の映画版も未見で、2度目の映画化である今回初めて触れた身。

予告編からは、“人種の違いから対立する若者のグループ抗争と、それに巻き込まれな
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トロイ(2004年製作の映画)

4.2

今まで歴史モノは苦手意識からあまり観てこなかったが、ブラッド・ピット、オーランド・ブルームら豪華キャスト陣が名を連ね、流石の自分でも登場人物達の名や逸話を知っている作品ということで、勉強にと思い鑑賞。>>続きを読む

バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ(2021年製作の映画)

2.8

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まず始めに、原作ゲームは『1』と『リベレーションズ』(共に携帯ゲーム機版)をプレイ済み、ポール・W・S・アンダーソン監督のミラ・ジョヴォヴィッチ版シリーズを履修済み、その他はプレイ動画や攻略本等でキャ>>続きを読む

サンダーボルト(1974年製作の映画)

3.2

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クリント・イーストウッドのファンなので鑑賞。イーストウッド主演ということで、洗練されたクライムアクションを想像していたが、実際はハミ出し者達によるロードムービー的作品だった。ジャンル的にはコメディとも>>続きを読む

イレイザー(1996年製作の映画)

3.7

シュワちゃん扮する連邦保安官が、陰謀の証拠を握る女性を守る為、陸に空にと奔走するアクション大作。

テンポ良く話が進み、常に何かしらのアクションが起こるので、中弛みせず楽しめる。
…にも関わらず、先に
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スパイダーマン3(2007年製作の映画)

3.7

サム・ライミ版シリーズの完結編。
莫大な製作費を投じられただけあって、シリーズ屈指の映像表現の数々。
序盤のニュー・ゴブリン戦の縦横無尽具合、サンドマンの砂粒一粒に対してまで拘りが伺える秀逸な粒子表現
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.4

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冒頭で“事実から着想を得た物語”と注釈があったように、あくまでフィクションとして観るべきなのだろう。

巨万の富を手にするため、華麗なる一族に潜り込んで来た悪女によって、次第に崩壊していく帝国の様子を
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ダイヤルMを廻せ!(1954年製作の映画)

3.2

妻の浮気を知った夫が、彼女の財産と復讐目的の為、学生時代に素行不良が目立った先輩を脅し、妻の殺害計画を持ち掛ける。
しかし、現実は小説のように上手くは行かず…といった内容。

本来の筋書きが崩れてから
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バニラ・スカイ(2001年製作の映画)

3.4

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以前から存在は知っていたが、ポスターのビジュアルや『バニラ・スカイ』というタイトル、主演がトム・クルーズという点から、彼がかつて出演した『トップガン』のような航空アクション映画だろうと勝手に思い込んで>>続きを読む

スパイダーマン2(2004年製作の映画)

3.6

敵役のドクター・オクトパスのインパクト、アクションシーン、ヒーローとしての葛藤、MJへの腹立ち度(笑)と、前作から様々な要素を順当にパワーアップさせた続編といったところ。

スパイダーマンである事をM
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夕陽のガンマン(1965年製作の映画)

3.8

以前の鑑賞から大分月日が経ってしまい記憶が曖昧だったため、『午後ロー』にて再鑑賞。

若き日のクリント・イーストウッド演じる賞金稼ぎの“モンコ”と、リー・ヴァン・クリーフ演じる復讐者の“モーティマー大
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市民ケーン(1941年製作の映画)

3.3

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"英BFIの「史上最高の映画」アンケートで長年1位に君臨、英BBCによる「史上最高のアメリカ映画100本」で1位に選出”という評判から、ずっと気になっていた作品。

今となっては当たり前となった、【物
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ロープ(1948年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ヒッチコック作品は、『サイコ』『鳥』『北北西に進路を取れ』を鑑賞済み。

“作品の時間経過と劇中の時間経過がシンクロしている擬似ワンカット作品”という実験的な試みは面白いが、それらは同時に物語を展開す
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スパイダーマン(2002年製作の映画)

3.5

大分昔に観た記憶はあるものの、グリーン・ゴブリンの最期以外は殆ど内容を忘れていたので、良い機会だからと久しぶりに鑑賞。

冒頭のピーターのド陰キャっぷりからの、スーパーパワーを得てイキリオタク化する流
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.5

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まさに夢のような2時間半!
“親愛なる隣人たち”の優しさと覚悟に満ち溢れた素晴らしい作品だった。

思えば、今回のピーターは、今作でようやく「大いなる力には、大いなる責任が伴う」という通過儀礼を経るこ
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吸血鬼ノスフェラトゥ(1922年製作の映画)

2.5

来年100周年を迎える古典ホラーの名作。初の無声映画体験となったが、現代の作品群に慣れてしまっている身としては、恐怖や面白さは見出せなかった。

ただ、ノスフェラトゥのビジュアルや、幽霊のように現れて
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クローバーフィールド/HAKAISHA(2008年製作の映画)

2.9

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日本の『ゴジラ』をヒントに製作された、全編手持ちカメラ風の映像による、素人撮影の記録映像に見せた異色の怪獣映画。

基となったゴジラも、第1作目の製作当時は東宝内で「G作品」として存在が伏せられていた
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アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

3.0

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公開当時、近場の劇場では上映しておらず、ずっと気になっていた作品。
『エターナルズ』でドルイグを演じていたバリー・コーガンが出演していて驚いた。

「実話を基に」ではなく「真実」の物語。

“平凡な学
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

4.2

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原作0巻は未読で、単行本1冊を105分で映画化する都合上、色々と端折られてそうで付いて行けるか不安だったけど、全く問題なかった。というか、かなり楽しめた!

終盤の百鬼夜行は、気合いの入った作画だけで
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

諜報組織“キングスマン”の誕生に適度に史実を織り交ぜ、何ちゃって歴史を展開しながら話が進んでいくのは面白かったが、やはりキングスマンといえばハリー&エグジーのコンビあってこそなのだと思った。

オック
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