moeさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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ロンドン・コーリング ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマー(2007年製作の映画)

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パンクの解釈って人それぞれだから面白い。
キャラ作りかその人達とつるむ自分に嫌気がさしたのか友達も切ってた人が歳を重ねていくにつれ、人との繋がりを大事にしていく様子や原動力が怒りから思いやりに変わって
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荒野にて(2017年製作の映画)

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観終わった後もこの作品が心に染み込んでくる感じ。ゆったりとした間のようなものがチャーリーの孤独から細やかな感情まで表していた。
人間は何かしらの繋がりがないと生きていけない。

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

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色に囚われた世界で生きている人間からすれば色よりも現実的な、色の世界よりも物事を歴史的にも俯瞰できる白黒の世界で生きるこの天使たちのことが羨ましく思えるかもしれない。
コーヒーの苦さや寒さや音楽や人肌
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都会のアリス(1973年製作の映画)

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ニューヨークのビル街からドイツの住宅街、山間部までの移ろいが本当に素敵。
車、バス、列車、モノレール、船、飛行機、全部駆使してるの面白かった笑。乗り物によって見える風景が違うのは当たり前なんだけど映像
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愛人 ラマン/恋人・ラマン(1992年製作の映画)

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原作の読者が注目する点とかそれぞれ違うし、映像化となると情事のシーンばかり目立ってしまうのでは?と思ってたけど、それを上手く平らにして仕上げた感じで映画は映画で良いなと思った。
ジェーンマーチの演技が
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情婦(1957年製作の映画)

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めっちゃ面白い!予測できない展開にのめり込んで時間があっという間に過ぎて行った。人物の切り抜き方からシークエンスまで、原作を見事にまとめ上げている監督には脱帽。
どこがどう面白かったかとか言うとネタバ
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ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(1999年製作の映画)

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こういう系統の音楽は全く聴いたことがなかったけど、キューバの雰囲気や人々や音楽に魅せられて、映画終わった後アルバムをSpotifyで探して聴きまくった笑。あと、映像が本当に心地いい。

ルベーンのピア
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抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-(1956年製作の映画)

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抵抗と祈り。ただ脱獄そのものを映しているのではなくて、人間の精神力に焦点を当てた作品だと感じた。実際に起きた出来事というリアリティを出すために主人公による語りが大事な役割を果たしている。ジャックベッケ>>続きを読む

ざくろの色(1971年製作の映画)

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シルクロードの文化(アクセサリー、刺繍、絨毯の色合い)とキリスト教の文化が入り混じったアルメニアの世界観、魂の救済を願い、厭世観を持ったサヤトノヴァの世界観を1つの映像としておさめた監督の凄さ。
構図
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(1960年製作の映画)

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最低限の人物描写、ひたすらに穴を掘り続ける映像、起承転結、最高にクールでした。シンプルこそ監督の力量が表れる。
穴掘るシーンは退屈かと思いきや、これが逆に作品への没入感を与える役目をきちんと担っている
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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

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二人の間にどこかしら悲哀が漂っている感じが堪らないんだけど辛い。後半になるにつれて、この旅頼むから終わらないでくれってずっと思ってた。

最後のシーンからのエンドロールの入りは痺れる。海の音と映像の静
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さすらい(1975年製作の映画)

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穏やかなローベルトと変化を求め続けるブルーノ、この2人のなんとも言えない関係性がその土地の風景や人々、音楽、映画、トラック、電話、などに溶け込んでいて、人間が生活を営むこととはこういうことかと映画以前>>続きを読む

家庭(1970年製作の映画)

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前回よりもトリュフォーの遊び心が散りばめられていて観ていて楽しい。
最初のクリスチーヌの躊躇いが後々のアントワーヌとの男女のすれ違いを表しているようだった。

勝手にしやがれのタイミングも最高だし、ユ
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ラヴソング(1996年製作の映画)

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変わっていく香港の街並みと変わらない二人の愛。

8 1/2(1963年製作の映画)

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断片の構築、思考、創造と破壊。
最後もいいけど最初のシーンが一番印象的。

ハムレット(1948年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

計算された立ち位置と演劇的な持続性を保とうする場面展開。ローレンスオリヴィエの原作カットとアレンジがとても良い。
特に良かったなと思ったアレンジが、原作と違ってto be or not to be を
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ヒズ・ガール・フライデー(1940年製作の映画)

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字幕追うのが大変なくらいマシンガントーク全開。
ヒルディのスクープが取れるなら手段は問わない強情さと乙女さが「オペラハット」のベイブのキャラととても似ている。この時代の新聞社に勤める女性像ってこんな感
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神と共に 第二章:因と縁(2018年製作の映画)

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ハジョンウと恐竜戦わせようとする製作者陣面白すぎるだろ、唐突に恐竜出てくるのしんどい笑笑。あと、閻魔大王千年交代制も相当ツッコミどころ。

反省と許し、宗教面で考えると結構面白い。

叫びとささやき(1972年製作の映画)

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三姉妹が自身を束縛している感情や出来事、犯してしまった罪など告解(回想)していくストーリー構成が面白かった。
聖書的な時間の螺旋と人生、ベルイマンの時間への考え方が随所に表れている点、肉親ではないアン
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神と共に 第一章:罪と罰(2018年製作の映画)

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仏説寿生経、お経を映像に起こした斬新なアイデアの映画。ドラマ化して何シリーズも観たいくらい面白かった。泣かせてくるポイントと笑いのポイントが韓国映画というよりは韓国ドラマっぽい。

個人的にハジョンウ
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オルフェ(1950年製作の映画)

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他の方のレビューにもあるようにオルフェの脈絡のない心変わり様には共感できない。
古事記にもイザナギがイザナミを黄泉の国から連れ戻す話があったので、ギリシャ神話との繋がりに少し驚いた。目は真の心を表すと
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夜霧の恋人たち(1968年製作の映画)

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アントワーヌ、脱走で叱られてニヤニヤしてるのもバルザック好きなのも変わらないな笑。
最初と最後の挿入歌の歌詞が素敵だった。

愛はバリバリ一時的なのでは?

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

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綺麗に見せかけているようで、ものすごく汚い。支配者階級への嫌味を感じた、労働党党首でさえあんな感じなのはさすがに...としか言いようがない。

俳優同士の演技は迫力物。

少女ムシェット(1967年製作の映画)

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「キジも鳴かずば」並みの理不尽さを感じてしまった...
日常のなんでもない行為にも、遊園地の時もムシェットの感情が染み渡っていて観ている側からすると本当に辛い。

最後の最後まで誰かに引き止めて欲しい
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キートンの大列車追跡/キートン将軍/キートンの大列車強盗(1926年製作の映画)

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橋をマジでぶっ壊してるのは驚いたな、サイレント映画の中で一番お金のかかったシーンらしい。腹を抱えて笑うと言うよりは、驚くことの方が多かった笑。現代のカーチェイスアクションの元と言ってもいいくらいの魅力>>続きを読む

天井桟敷の人々(1945年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

バチスト役のジャンルイバローの演技やパントマイムがもう本当に美し過ぎて倒れる。ガランスと数年後に再会してキスする前の会話場面での目の演技の凄さ。目の筋肉だけではなく、眼孔と虹彩の部分でも演技してて..>>続きを読む

アラジン(2019年製作の映画)

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女性蔑視問題とか欲深さとか根本的な道徳をシンプルにまとめ上げていてとても良かった。
演じてる役者さん達の楽しさが伝わってきて幸せな気分になる、思ったよりもジャファーとジャスミンのやり取りが少なくてショ
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女は女である(1961年製作の映画)

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「愛し合っているが故に、二人にとって全てがまずくなりそうだ」
女は女であって、男は男であるが故にお互いがぶつかり合う、二人の喧嘩が理不尽さとか不快感がないのはそのせいなのか。

ストーリー性だけではな
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海の沈黙(1947年製作の映画)

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アデューと言い、鼻孔を膨らませ、眉を少し上げたあの繊細な表情の映し方、最高すぎでは?このシーンの美しさと盛り上がりは言葉にできない。


戦争というと虐殺とか暴力的な行動のみに目がいってしまいがちだけ
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月曜日のユカ(1964年製作の映画)

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大半の男からモノとしてしか捉えられていなかったユカが最後にはサイボーグのように心を無くしてしまっている様子には胸が痛んだ。本当の愛ってなんなのだろう。
物語が終わった後のユカのキリスト教に対する姿勢は
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教授とわたし、そして映画(2010年製作の映画)

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長回し撮影の没入感。オッキの客観性は怖い通り越して清々しい笑。
同じ場所のなのに、一緒にいる人によって風景が変わってくるのってやっぱり面白い。
そしてイソンギュンは安定のかっこよさ...

マンハッタン(1979年製作の映画)

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感情と感情、思考と思考がぶつかり合うのが観ていて気持ちいい。人間は身勝手で主観的なものという考えが様々な愛や恋や友情関係で表されている。

性的、精神的障害を哲学、思考にしているのはベルイマンだけじゃ
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しとやかな獣(1962年製作の映画)

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良い意味で脂っこくて暑苦しい。あの歌舞伎風の音楽があんなにネバネバして聞こえるとは笑。

覗くような角度からのシーンとか、登場人物一人一人の個性が確立されている点、急に挿入される登場人物の心情の語りが
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パーマネント・バケーション(1980年製作の映画)

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構図がキメキメでかっこよかった...終盤のシーンは特にそう。
この監督のこれから後の作品の核となる思想や感覚が伝わってきて、そういう意味ではとても新鮮味溢れた作品だった。

ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

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そこに居る人によって街の風景が全く違う様に見えてくること、知らず知らずのうちに人が繋がっている様子が本当に面白かったし、一種の気付きとなった。

エルヴィスの幽霊の話も好きだったけど、個人的にはジュン
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マレフィセント2(2019年製作の映画)

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アンジーのwell, well,wellがもう一度聞けるなんてっ!
前作よりマレフィセントの感情が豊かになっていて面白かった...。マレフィセントが心から笑う瞬間が本当に大好き。

ストーリーはthe
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