moeさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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(1990年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

富士山噴火と原子力発電所が爆発する夢とその次の放射能で汚染された荒地の中鬼と化してしまった夢は、黒澤が関東大震災、空襲の中を生き抜いてきたからこそ見れる夢だと思う。放射能が迫り海に飛び込んでしまった人>>続きを読む

サムライ(1967年製作の映画)

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観終わった後、語彙力ぶっ飛んでアランドロンかっこいいしか言えなくなる笑
外出する度にハットの鍔をツーッって直す時の横顔よ...

物語が進むに連れ人間味を帯びていくジェフがとても良い。シーンの繋ぎ目が
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アリス(1988年製作の映画)

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他のアリスよりもダークに下げていて面白い。何よりもセットと演出が素晴らしい。

フロイト的に考えるとアリスめっちゃ病んでる笑

革命前夜(1964年製作の映画)

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アゴスティーニが自転車に乗ってわざと転倒するシーンはベルトリッチ監督らしい甘美さがあった。
ブルジョワ青年のやり切れなさはとてもリアルに描かれていたけど個人的にはあまりハマらなかったな。ゴダールの方が
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竜馬暗殺(1974年製作の映画)

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龍馬の暗殺事件は様々な作品で見かけるが、この作品は史実を踏まえつつも役所が違ったり、新しく加えた所があったりと観ていてとても楽しかった。倒幕の時代がいかに混沌としていたのかもよく分かる。現代にも訴えか>>続きを読む

アイ・オリジンズ(2014年製作の映画)

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科学とスピリチュアル的なことはとても密に繋がっているのかもしれない。前世の記憶で決められるダライラマの話からのあの展開の仕方は素敵だった。
「神になろうとするのは危険なことよ」科学技術が進む中、こうい
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欲望(1966年製作の映画)

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写真家が写真に裏切られるって最高じゃないですか
現実とは何か、写真は現実そのものを写しているのか
現実は想像力に乗っ取られたのか

ロバと王女(1970年製作の映画)

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シンデレラじゃん!って思ったら原作者同じ方だった...。

他の作品でもそうだけどジャックドゥミ監督のスローモーションの入れ方めちゃくちゃ好き。

夢二(1991年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

赤もみじの前に坂東玉三郎立たせるとか最高過ぎるだろ...!!

夢二の中に他の人格があるという解釈だと割とすっきりする。竹久夢二自体にも素晴らしい忠実性でここからこのような脚本が生まれたのには驚きであ
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乾いた花(1964年製作の映画)

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村木と冴子、惹かれ合ってるけど肉体の接触がなくそれが逆にかっこよさを生み出していた。
「つまらないわ」って言う加賀まりこが完全に小悪魔でした笑。
全体的にフランス映画っぽくて好き。

陽炎座(1981年製作の映画)

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夢か現実か、あの世かこの世か。徐々にエログロナンセンスな演出が加速していく。
鬼灯が溢れてくるシーンは小さい頃観たらトラウマになっていただろうレベルに怖い。
小野小町の「うたた寝に...」という和歌を
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

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出会うシーン、別れるシーンがそれぞれ良すぎた~!!
ロサンゼルスの日没から始まってヘルシンキの夜明けで終わる、オムニバス形式だけどon earthというように繋がってて面白い。
心地よく、情緒ある作品
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ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)

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最後の持って行き方といい、生と死の境目が全く分からなくなって頭がおかしくなりそうだった。
冥界と現世は同じ世界なのか、中砂の家に向かう途中の切り通しも千と千尋のトンネルのような役割なのか、誰が生きてい
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用心棒(1961年製作の映画)

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砂塵舞う中、姿を現わす三十郎がとにかくかっこいい。演出が最高。
死人が丁度生き返りましたみたいな三十郎が棺桶から出てきてニヤッとしたり、包丁だけ持って刺身にしてやると言ったり、ユーモアのセンスが抜群だ
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映画に愛をこめて アメリカの夜(1973年製作の映画)

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作品ほど作者の事を語っているものはない。
セリフからも分かるようにトリュフォーの映画に対しての姿勢、映画に対しての愛、全てが詰まっている。

幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)

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結婚、妊娠、出産など幸せで溢れている日々の中に影を潜めていたような妻の死。不倫相手も妻もどっちも愛せるよとかほざけたこと言って、妻の死に対して楽観主義にも程がある夫が気持ち悪い。こいつにとっての幸せは>>続きを読む

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

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裏切り、懐疑、友情
展開が掴めない楽しさを感じた。
ほとんどが倉庫でのシーンだけれど、こんなにもドラマを生み出せるとは...!!

こわれゆく女(1974年製作の映画)

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メイベルが退院して子供達に声をかけながら寝かしつけてるシーンは涙が出てきてしまった。子供達が一番メイベルの事を理解していると思う。
原題にもあるようにunder the influence、社会の圧力
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椿三十郎(1962年製作の映画)

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三十郎と室戸の決闘シーンが始まる前の殺気を掻き立てるようなあの間の取り方がとにかくかっこよすぎた。一瞬にして複雑な刀さばきをやってのける三船敏郎も凄い。そしてこの二人の関係性がとても好きだった!

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駅馬車(1939年製作の映画)

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騎行や大迫力のインディアンに追いかけられるシーンは映画館で観たかった...
それぞれの役柄が作り込まれていて心惹かれる設定となっている。
色々と完成度の高い西部劇。

天使の入江(1963年製作の映画)

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観てる側からするとやめとけよ!っていうもどかしさでイライラして仕方ない笑
カメラワークや南仏の風景はとても素敵だったけれど、終わり方がヤケになってる感じであまり好みではなかった。

蜘蛛巣城(1957年製作の映画)

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音楽の入り方や歌舞伎の型を意識したような人物の配置、奥方の立ち回り、映画であっても演劇性を上手く引き出してる部分があってよかった。
「え、まだ終わらないの...」と思わせるロングカットが多く、観客の意
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ローラ(1961年製作の映画)

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初恋を汚さぬような登場人物の純粋さが素敵。複数の物語が交錯しながらすれ違いながら進んでいくので目が離せない。

ローラの初恋を連想させるようなフランキーとセシルのやり取りが初々しくて甘い...スローモ
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(1985年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

シェイクスピア四大悲劇の一つであるリア王を基にした壮大な物語。
「この世の箍が外れた」秩序の崩壊と、度重なる不条理な出来事、追従と虚飾と虚偽の中で築き上げられた根幹が一瞬のうちにして崩壊していくどん底
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カサブランカ(1942年製作の映画)

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「時の過ぎ行くままに」がこの作品の全てを語っているとても素敵な曲だった。
皮肉屋なリックが「君の瞳に乾杯」って真剣に言っちゃうギャップが良い...!!

カサブランカのオマージュであるブラピのマリアン
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パロアルト・ストーリー(2013年製作の映画)

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人に流されてその後自分何やってるんだろうと後悔したり、意味もなく悲しくなって泣いてみたり、「なんで?」って聞かれても返せない感じ、凄く自分と重なる所が多くて息苦しかった。
うまく言葉に表せない感情をこ
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キングス・オブ・サマー(2013年製作の映画)

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大自然、親への反抗、青春を丁寧に描いている。
でっかい配管?を叩いてビアジオが踊るシーンが良かった〜!

オペラハット(1936年製作の映画)

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都会の濁った雰囲気に主人公の少年のような純粋さが光る。
最初、ディーズを騙して特ダネふんだくってやろうと意気込みしていた女性記者ベネットが彼と会い、惹かれていくにつれ、都会の人間がいかに汚れているか、
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或る夜の出来事(1934年製作の映画)

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なんて可愛く素敵な物語なんだ...!
2人が惹かれていく様子がテンポよく描かれていて、出てくる登場人物も悪い人よりも良い人が多く、ずっと幸せな気持ちで観ることができた。
ヒッチハイクのシーンが一番好き
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赤い風船(1956年製作の映画)

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他の風景の彩度が低い分、風船の赤さが映えて綺麗だった。
ただの風船にこれだけの生命力を吹き込めるのだなと感心、文学的とも言える作品だけど、これは映像じゃないと良さが伝わらない気がする。

青い風船を持
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ランデヴー(1976年製作の映画)

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中々出てきそうで出てこない発想
夜明けのパリ疾走、爆イケ

自転車泥棒(1948年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

自転車泥棒を探し、終いには家族を養い生きていくため自分自身が自転車を盗んでしまう悲しさ、そこまで人を追い込ませていく社会。息子も父が盗むのではないかと疑い、本当に盗んでしまった時のやりきれない悲しさと>>続きを読む

新学期・操行ゼロ(1933年製作の映画)

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最後の10分間、子供達が大人に対して反乱を起こすシーンが最高すぎる!
羽毛が飛び交うシーンはスローモーションなのに、子供にとっての自由の大切さが生き生きと美しく表されている。
唯一、子供達に味方してい
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アルファヴィル(1965年製作の映画)

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ゴダール版ブレードランナー?
「意識だ、破壊しろ、a60を自爆させろ、愛情で、涙を流す者を救え」
どんなに科学技術が進歩しても愛と意識は記号化は不可能で、支配できない。
時間、生と死が環であると同様に
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パターソン(2016年製作の映画)

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小さな幸せを願うおまじないのような温かな作品。

特に大きな盛り上がりはないけれど、詩のせいもあってか心に残るものが多かったな。
朝のシーンが毎回好みで次の曜日になるのが待ち遠しかった。