褐色丼ぶりさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

褐色丼ぶり

褐色丼ぶり

映画(314)
ドラマ(0)
アニメ(0)

からかい上手の高木さん(2022年製作の映画)

4.0

高木さんと西片の中学生としての最後の夏休み。
子供が子供らしくいられる中学最後の夏に出会った奇跡と軌跡。そして大きな決意。
TVシリーズを追いかけて本当に良かったと思えるエモーショナルな傑作。

好き
>>続きを読む

ドラゴンボール超 スーパーヒーロー(2022年製作の映画)

3.6

Z戦士専属ベビーシッターピッコロさんによる育児奮闘ムービー。
前半で盛り上がったテンションを後半で興醒めさせてしまう展開はあれどレッドリボン軍や人造人間などの懐かしい設定にワクワクがハチャメチャに押し
>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.2

昔読んだ本に挟んだままの栞を見つけた時、思い出すのはいつも最低な言葉と最高の場面。
スポットライトが当たらない、ギリギリ当たらない毎日を皆どこかで過ごしてる。

未来から過去を遡る物語、誕生日の1日と
>>続きを読む

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

5.0

何度観たか忘れた。

ある者は贖罪を。
ある者は故郷を。
ある者は資源を。
ある者は死を。
そしてある者は自由を。

皆それぞれ何かを探し求め降り立ったこの荒野の果てに理想郷はあるのか。
創作物におい
>>続きを読む

女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)

3.8

殺されたい、愛されたい。
心変わりが激しい思春期に付き纏う異常性癖、黒い思想。自傷行為や自殺また違う視点から描かれる変態的青春ドラマのアクの強さに殺られる。
女子高生に殺されたい願望を持つ田中圭の気持
>>続きを読む

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.0

マトリックスの世界に迷い込んだジョン・ウィックが振り回される絵面は面白かった。
過去作と向き合う姿勢は良いが、無理をしてまで続編を作ってる焼き直し感が否めない。

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.3

名誉と誇りを胸に危険な領域から戻ってきた生きる伝説。
その意志と生きた証は若い芽に受け継がれ新しい空へと旅立たせる。

伝説的映画の続編という課題を理想的な答えで着陸した本作、トム・クルーズのばかりが
>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

4.2

言葉と暴力のラリーが失踪した父親の真相と正義感を突きつけ、探していた存在証明とその正体を曖昧に捉える。

見つかった真実は希望を与えてくれるのか。
目を背けていた現実は同情してくれるのか。
抱えきれな
>>続きを読む

コンフィデンスマンJP 英雄編(2022年製作の映画)

4.2

悪知恵を働かせ続けてきた詐欺師たちによる最終決戦。
TVシリーズ、映画版全てを巻き込んだシリーズ集大成の大傑作。
これでもかと観客に騙される快感を与えてきた脚本とダー子達にもう会えないのは寂しい。

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.9

そんなに俺が好きになったのかウルトラマン。
オタク制作陣によるオタクへ宛てたラブレターであり挑戦状。
ウルトラマンを現代へアップデートする事で若干弱くなった人間パートを補う戦闘描写と画作りでお腹いっぱ
>>続きを読む

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.0

凄い、360°どこを見渡してもサム・ライミ。後半に至っては本人がそこに居るかのように感じるほど思想の強い一本。
あの胸焼けがしそうな内容を2時間弱で収め、満足させてくれるのは素直に感謝。

良かったね
>>続きを読む

真・事故物件 本当に怖い住民たち(2021年製作の映画)

4.0

出る、100%出る。むしろ出ると言われた方が安心してしまうほど怪しい事故物件に無理やり挑まされるYouTuberの狂気配信。
現代に生きるYouTuberへの懸念や他のホラー映画のオマージュを絡めたゴ
>>続きを読む

フェノミナ(1985年製作の映画)

4.2

虫に愛された少女を襲う猟奇殺人事件。
ホラー映画としてはもちろん、虫と交信できる特殊能力により他者と自身を比べ悩み苦しむ少女の成長物語から見てもかなりの出来。
流血描写、蛆虫を使った厭な描写にも美しさ
>>続きを読む

バブル(2022年製作の映画)

2.8

どうしてこうなった。
WITのカメラワークも小畑健のキャラデザも澤野氏の音楽もよく出来てるのに何故か痒い所に手が届かない、面白くなりそうでならない中途半端なセカイ系。

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.2

夢に犯される。
憧れに魅了され憧れに殺される。
好奇心を掻き立てる魅力的な街並みや音楽と同時進行で恐怖心を煽る鏡と街灯の演出に痺れる。
エドガー・ライトの遊び心を全力で体験できる大傑作。

映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園(2021年製作の映画)

4.0

劇場鑑賞から2回目。

第二の原恵一というイメージだった高橋歩がついに自身のブランド力を確立させた一本。
ここ10年で一番原作寄りかつ、ストーリーと主題歌のシンクロ率が高い傑作。

無駄の肯定、理屈へ
>>続きを読む

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.5

地球は思ったより広くて思ったより青くて思ったより優しいかもしれない。
同時刻、5つの都市で同時にタクシーを利用する乗客と運転手を描いたオムニバス映画。
車内という極限の閉鎖空間で広がる個性豊かな会話劇
>>続きを読む

牛首村(2022年製作の映画)

2.9

ワケあり村シリーズ第3弾。
前半の定番ホラー演出を使った雰囲気づくりは村シリーズでは一番良いが、後半に入ってからの急展開はイマイチ乗れない。

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.3

大胆で我儘な色彩美で溢れる映像と個性派揃いのキャラクターが魅せる世界観と独特な会話劇が1秒ごとに内側から体全体を満たしてくれる。
文字を読む楽しさよりもページをめくる探究心を底上げしてくれる大傑作。

オーディション(2000年製作の映画)

4.5

痛みを伴わない愛ははたして愛と呼べるのか。
中年男と得体が知れない女のラブストーリーから一変、禍々しいサイコホラーへと切り替わる展開運びの巧さと画面を通して観る人に痛みを伝える演出の不気味さから三池崇
>>続きを読む

ハロウィン KILLS(2021年製作の映画)

3.2

鮮血の長い夜は終わらない。
死なない殺人鬼マイケルvsマイケル絶対殺すマンと化した市民の頂上決戦。
ハロウィン特有の不穏な空気やマイケルのイメージとはかなり離れてしまったのは残念だが、全く慈悲のない怪
>>続きを読む

オーヴァーロード(2018年製作の映画)

3.7

第二次世界大戦、ナチスの生物実験を目撃してしまった兵士たちに纒わりつく地獄の数々。
冒頭の激しい戦争描写からホラー的描写と雰囲気に自然と切り替わる表現の上手さ。
ナチス×ゾンビ、扱いやすい要素の融合に
>>続きを読む

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

3.7

R18になった事でよりパワフルで過激になるジェームズ・ワンの個性。
悪夢と現実が結びつく不信感と恐怖を力強い演出力とカメラワークで魅せる。
前半は少し物足りないが後半の圧倒的流血アクションは胸が踊るお
>>続きを読む

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.9

頑張れバットマンお前は強い。
罪が染み付いたゴッサムに現れた意味深な謎々が自身の過去と存在意義、街の民度を問い質す。
重たく鈍い音を奏でる漆黒の鉄槌が世界一治安の悪い街の闇を暴く。

パティンソン版バ
>>続きを読む

A KITE~INTERNATIONALバージョン~(2000年製作の映画)

3.8

アダルトアニメの領域を超えすぎた傑作アニメ。
1時間にも満たない尺に詰め込まれたクライムアクション、大胆な爆発描写、おまけ程度のエロス。
梅津アニメにおけるキャラクターの肌ツヤの良さを再認識した。

田園に死す(1974年製作の映画)

4.5

人の死でさえも美化されてしまう思い出の残酷性。
自身の存在を共有される環境と個性を求められるサーカス団との差。それこそが幻と現実、“私”と“あなた”の境界線。
母親の形をした呪縛、故郷という名の鳥籠か
>>続きを読む

COP CAR コップ・カー(2015年製作の映画)

3.5

どうかしてる 度を超してる。
パトカーを盗んだ少年たちに粘着質なケヴィン・ベーコンが迫り来る。
誰一人信用に値しない大人達の思想が少年の精神を殺しにかかる。
場を和らげるためのブラックジョークが全く機
>>続きを読む

悪魔のいけにえ レザーフェイス・リターンズ(2022年製作の映画)

3.5

超絶スピードで行われる殺戮描写、ふんだんに盛り込まれた1作目のオマージュそして世代交代を意味するとあるワンシーンは良かったが、マスクの下に溢れるレザーフェイスの純粋さと悲鳴が奏でる不協和音が失われてた>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.5

車から見える景色、聞こえる音その全てが誰かの生きた印でそこに居た証。
自分の領域に他人を迎え入れるのはかなりの決断が必要で苦しい。
誰かの時間は止まっても自分の時間は走り続ける、どこかで折り合いをつけ
>>続きを読む

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.0

贅沢と名誉に隠れた見栄と欲が充満する宮廷。
傲慢の仮面を身に付けた寂しさに付け込む支配と嫉妬がもたらすのは思想と権力が混じる女同士の醜い言葉の戦争。
華やかな衣装を身に纏うエマ・ストーンの存在感と腹黒
>>続きを読む

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.0

「ここを見てくれ!」と言わんばかりに広がる色彩豊かなセットと小道具、人の人生を丸々1本読まされてる感覚はあれど失われないテンポの良さが気持ちいい。
いい夢が見られそうな映画体験。

静かなる叫び(2009年製作の映画)

4.5

1989年、大学で実際に起きた銃乱射事件。
社会への不満が生んだ憎悪、逃げる以外に選択肢のない構内に響き渡る銃声と悲鳴。
モノクロ映像という視覚的制限を用いる事で被害者や犯人の苦悩と葛藤を強調させ場の
>>続きを読む

サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

4.0

強いぞサイコゴアマン。
かっこいいぞサイコゴアマン。
グロテスクな造形から溢れ出る作り手の愛、馬鹿な展開と血みどろアクションが魅せる異色の成長物語。
気が強い少女の尻に敷かれるも少女を通して愛を知るサ
>>続きを読む