AKITOさんの映画レビュー・感想・評価 - 22ページ目

復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

3.4

前科五犯強盗殺人榎津巌の逃亡回顧録。巌は漁師の家の生まれ。巌の父は海軍に船を取られ、その賠償金で民宿を経営。実家はカトリックであり、巌もキリシタンであった。巌は、子どもと嫁を残して、詐欺罪で小倉刑務所>>続きを読む

県警対組織暴力(1975年製作の映画)

3.5

「仁義のかわりに法律が物言う世界」
戦争に敗れ、拳銃を持つために警察になった久能は、暴力団の広谷と癒着していた。
しかし組織暴力、つまり暴力団と公営暴力団と化した市警を一掃するため、県警より若きエリー
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新幹線大爆破(1975年製作の映画)

3.0

不況の煽りをうけて、工場を潰した沖田は、仲間と共謀して新幹線に爆弾を仕掛ける。沖田は、日本政府にたいして、一五〇〇人の乗客と引き換えに十五億円を要求する。しかし仲間の二人は死亡し、金の受け取りには成功>>続きを読む

マッドマックス(1979年製作の映画)

2.7

母子殺害の場面は、冒頭でも良かったのでは。バイクや改造車、スタントに興味が持てなければ、全体に冗長で散漫に感じる。

仁義なき戦い 完結篇(1974年製作の映画)

3.7

近代ヤクザ組織「天政会」
警察、市民運動によって散り散りに離散した暴力団を政治結社として立て直す。が、二代目武田の逮捕によって跡目争いが激化。三代目松村にたいして、反松村派の市岡と大友が結託。しかし市
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仁義なき戦い 頂上作戦(1974年製作の映画)

3.2

実録戦後ヤクザ第四弾。
極道と警察、市民運動の対立が鮮明に。
広能は蚊帳の外。
組長クラスは銭勘定に走り、戦争の犠牲になるのは若者ばかり。
一時代の終わりを思わせる。

仁義なき戦い 代理戦争(1973年製作の映画)

3.2

「貧乏くじ」ばかり引かされる広能と、大友の姿が被る。戦争の縮図としての極道の姿もまた浮かび上がる。

仁義の墓場(1975年製作の映画)

2.7

渡哲也演じる石川力夫がまるで魅力がない。極道の仁義に反して、親に背き、兄弟を殺し、覚醒剤にまで手を出す始末。妻に先立たれ、刑務所にて自殺。

ダーティハリー(1971年製作の映画)

3.5

見せ場が目白押し。銀行、教会、スタジアム、スクールバス、採掘場。

突撃(1957年製作の映画)

3.0

第一次世界大戦のフランス軍とドイツ軍の丘の奪い合い。ドイツ軍に機関銃で一掃され、フランス軍は塹壕に撤退。敵前逃亡の罪で三人が銃殺。味方陣地に発砲を命じたミロウ将軍は査問会へ。ダックス大佐は、ブルラール>>続きを読む

気狂いピエロ(1965年製作の映画)

2.9

まるでアニメのように不条理な物語。主人公のフェルディナンが、五万ドルの行方を追う男二人から、浴室で顔を布で覆われ、水をかけ窒息させられる。

(1963年製作の映画)

3.1

主人公の女が、「愛の鳥」を連れて来たことに端を発する物語。やたらと鳥に襲われる場に遭遇する女。人間が鳥に襲われることの恐怖が表象するのは、常に誰かに見張られている恐怖。つまりは監視社会のメタファー。ま>>続きを読む

惑星ソラリス(1972年製作の映画)

3.0

海=青のイメージが作品全体を覆う。
惑星ソラリスでは、主人公が失ったはずのものが具象化されてゆく。そして最後には、彼の家の一部までもが惑星に再現される。

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

3.5

性欲と暴力が生む映像の突進力。繰り返し男性器のシンボルが登場するのもそのためだろう。タイトルの「時計じかけのオレンジ」が意味するところとは。

ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

4.6

作品末尾、銀色の鶴の折り紙が落ちているのは、主人公もまた、レプリカントであることを示唆しているのでは。

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

3.5

作品末尾の映像世界は圧巻。ただしそこに至るまでが冗長。終わりよければ全て良しか。ストーリーはあってないようなもの。

ロボコップ(1987年製作の映画)

3.7

終わりよければ全て良し。多少の冗長さもラストのアクションで吹き飛んでしまう。