AKITOさんの映画レビュー・感想・評価 - 20ページ目

SCOOP!(2016年製作の映画)

3.9

リリー・フランキーと劇中音楽が最高な映画。

クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

2.5

ご近所づきあいはほどほどに。拳銃で人を撃っても血がでない。謎の薬品の正体もわからない。そもそもこの夫婦に共感できない。役者の演技が雑に映るのは監督の手腕に問題がある。登場人物の誰のことも好きになれない>>続きを読む

凶悪(2013年製作の映画)

4.5

「善悪どうでもいい」
時計を質屋に入れるように老人を殺し、お金に換えてゆく木村と須藤。殺人事件を追う記者もまた、認知症の母親を抱えている。加害者の告発という欲望が記者に乗り移り、加害者の欲望をも超えて
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日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

4.3

綾野剛の熱演。道警の腐敗に左右された諸星の栄光と転落を描く。

バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

2.5

冗長。バットマンに比して、敵がずだ袋を被った男では余りに映えない。しかも武器が幻覚剤とは。ジョーカーのようなバットマンを引き立てる悪役がいなければ、このような成り立ちの作品は成功しない。

ノーカントリー(2007年製作の映画)

4.3

傑作。完璧に仕事をこなしたはずの男が、偶然の事故で重傷を負う。人間にはどうすることもできない大きなうねりのようなものを、緊張感のあるタッチで描く。

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.5

究極まで洗練化された<行って帰ってくる>だけの話。だが、前作とは比較にならないほど「マッドマックス」の世界が完成されている。

ハンニバル(2001年製作の映画)

4.2

相手が誰であれ、敬意を払わねばならない。それがハンニバル・レクターであればなおのこと。喰われたくなければ。

男はつらいよ(1969年製作の映画)

4.0

寅さんはどうしようもない。でも愛おしい。憎めない男である。

マッドマックス2(1981年製作の映画)

3.6

「北斗の拳」のモデルの一つ。前作より断然こちら。人間が獣と化した世界=スピードと暴力の世界が完成されている。それにしても、敵の総大将がほぼ全裸の鉄仮面というのは凄い。鉄仮面とマックスのショットガンを掛>>続きを読む

ロリータ(1962年製作の映画)

3.8

二人の中年男性が十代の少女に恋をする。が、肝心要の性描写がないのは苦しい。

野獣死すべし(1980年製作の映画)

4.3

・静寂の中の殺人者。弾痕が空き、そこから血が流れ、撃たれた男が倒れこむ。その横を通り過ぎる「静」の伊達。松田優作の怪演。鹿賀丈史の無頼。
・ワシントン・アーヴィング「リップ・ヴァン・ウィンクル」小人に
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ヴィデオドローム(1982年製作の映画)

3.5

ブラウン管信仰。現実を超現実が凌駕するビデオドロームの世界。ブラウン管の画面は、網膜に焼きついた心の目。

明日に向って撃て!(1969年製作の映画)

4.6

『レッド・デッド・リテンプション』の元ネタの一つ。アメリカとメキシコをまたにかける強盗の道程と、二人のラストが重なる。傑作。

(1985年製作の映画)

4.1

黒澤明版「リア王」。現世でも乱世でも正直者が馬鹿をみる。老人がとにかく走り、その子どもが女狐にたぶらかされる映画。狂阿弥が美味しい役所を演じている。耳の痛い真実の言葉よりも、耳障りの良い偽りを人間は信>>続きを読む