ご近所づきあいはほどほどに。拳銃で人を撃っても血がでない。謎の薬品の正体もわからない。そもそもこの夫婦に共感できない。役者の演技が雑に映るのは監督の手腕に問題がある。登場人物の誰のことも好きになれない>>続きを読む
「善悪どうでもいい」
時計を質屋に入れるように老人を殺し、お金に換えてゆく木村と須藤。殺人事件を追う記者もまた、認知症の母親を抱えている。加害者の告発という欲望が記者に乗り移り、加害者の欲望をも超えて>>続きを読む
冗長。バットマンに比して、敵がずだ袋を被った男では余りに映えない。しかも武器が幻覚剤とは。ジョーカーのようなバットマンを引き立てる悪役がいなければ、このような成り立ちの作品は成功しない。
傑作。完璧に仕事をこなしたはずの男が、偶然の事故で重傷を負う。人間にはどうすることもできない大きなうねりのようなものを、緊張感のあるタッチで描く。
究極まで洗練化された<行って帰ってくる>だけの話。だが、前作とは比較にならないほど「マッドマックス」の世界が完成されている。
相手が誰であれ、敬意を払わねばならない。それがハンニバル・レクターであればなおのこと。喰われたくなければ。
「北斗の拳」のモデルの一つ。前作より断然こちら。人間が獣と化した世界=スピードと暴力の世界が完成されている。それにしても、敵の総大将がほぼ全裸の鉄仮面というのは凄い。鉄仮面とマックスのショットガンを掛>>続きを読む
・静寂の中の殺人者。弾痕が空き、そこから血が流れ、撃たれた男が倒れこむ。その横を通り過ぎる「静」の伊達。松田優作の怪演。鹿賀丈史の無頼。
・ワシントン・アーヴィング「リップ・ヴァン・ウィンクル」小人に>>続きを読む
ブラウン管信仰。現実を超現実が凌駕するビデオドロームの世界。ブラウン管の画面は、網膜に焼きついた心の目。
『レッド・デッド・リテンプション』の元ネタの一つ。アメリカとメキシコをまたにかける強盗の道程と、二人のラストが重なる。傑作。
黒澤明版「リア王」。現世でも乱世でも正直者が馬鹿をみる。老人がとにかく走り、その子どもが女狐にたぶらかされる映画。狂阿弥が美味しい役所を演じている。耳の痛い真実の言葉よりも、耳障りの良い偽りを人間は信>>続きを読む