このレビューはネタバレを含みます
本場フランスで三つ星を狙う東洋人シェフたち。
ドラマの尺があれば人間関係や料理シーンもふんだんに使えるけど、映画だとなかなか難しいと思っていたが、今作はものの見事に料理と尾花の成長の両輪を絶妙なバランスで仕上げていた。ドラマ版とは調理の撮り方を変えて、より料理をクローズアップして捉えており、スクリーン越しのフランス料理は特別な何かに感じるようだった。
キムタクの支配力というか、料理姿は華がある。新キャラの韓国人パティシェの深掘りと尾花の苦悩と苛立ち、それを乗り越えて三つ星を取る達成感は爽快だった。