Nancyさんの映画レビュー・感想・評価

Nancy

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からかい上手の高木さん(2024年製作の映画)

4.1


10年後であろうと
『からかい上手の高木さん』

作中の時は流れても
作品の時は良い意味で止まっている

他作品では通用しない、もどかしさや
初々しさが照れ恥ずかしい程に心地いい

無音の劇場は没入
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

3.7


大人の事情、子供の事情、ペットの事情?
踏まえて、
難局化したミッションコード: ホワイト

次世代のファミリー映画の仲間入りを果たしそうな本作の完成度
家族良し、友達良し、恋人ともまぁー良し
キッ
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.6


結末が予測できていても、
目の当たりにするのは心に痛む

そして予測は予測に過ぎず
その道を進む結末にしても報われることは無い

空間雰囲気、相違関係性の構築を
0から始まる処女映画を作らせたら
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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

4.1


世界の平和をも守るため、それとも
自分たちの誇りを守るため
ならず者達が全力で戦いに挑む

近年、シリーズ物や難解映画の増幅で
劇中は常に脳内フル回転状態
映画一本観るのも敷居が高い時代になりつつあ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.7


異色?怪色?混色?
正しく表現できない事が正解のように
多数で決まる正解はもはや正義ではない時代

感情の起伏が追いつかない数多のジャンル波が寄せては返す
映画内だけで括ることは不可能化。

フォーエバー・パージ(2021年製作の映画)

3.4


規律の網から溢れた本性
希望の時間を越えて
浄化は延長戦へ突入する

現実に近付きつつある作品に仕上がった本作
誰も彼も武器を取るのは、
何も殺戮が好きなものばかりではなかった

夢であって欲しいが
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大河への道(2022年製作の映画)

3.4


日本地図完成に至った真実
現在と過去の視点を行き交う構成
過去は今の人々に影響と感動を与える

義務教育内でこの映画を教科書代わりにしましょう。

真夜中乙女戦争(2021年製作の映画)

3.3


恋は争いの中和剤
人によれば劇薬にもなり万能薬にもなりうる
若者たちは理想を掲げ、
現実社会への鬱憤を拗らせる

文藝原作らしい台詞の言い回しは知的になりそう。

ホリック xxxHOLiC(2022年製作の映画)

3.1


美彩であれば大局が霞む
美術面とVFXに全振りしたのは
最早、戦略かはたまた自己満か。

PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR(2020年製作の映画)

3.8


『FIRST INSPECTER』を観る為の
『第3期』は予習作とも捉えられる

近未来ではあるが社会経済や移民問題など
現代に通ずる問題が盛り込まれた第3期
過去シリーズに負けを劣らない難解さが
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ライダーズ・オブ・ジャスティス(2020年製作の映画)

3.5


喪失と向き合える人間はそういない
誰かに縋るように、ぶつけるように
逃げてしまう

生きていく上で偶然の波動は輪を描く
知らず知らず足を踏み入れては
誰もが渦に呑まれては、人生に加担する

これは偶
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あなたの番です 劇場版(2021年製作の映画)

3.4


人気に火が付きマルチバース化
死に波動は止められず
新たな犠牲の舞台は大海原へ

ドラマ視聴者を逆手に取った進行
登場人物の個性を知っているからこその裏切りは、シリーズ未鑑賞でもまずは劇場版からでも
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シン・オブ・アメリカ(2021年製作の映画)

2.5


弾丸で亀裂の入ったポスターが枠組みになっていて格好いい

予告作る人が本編に携われば
面白さは別物となりそうな、夢物語。

アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

4.1


小さき者は更なる低みへ
長年考察されていた量子世界のベールが開く

マルチバースの幕開け戦
力や心、強さや弱さの概念が一蹴した内容
スコットというキャラ性もアップグレードして
守るべき者のため戦う父
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

4.2


「愛」を実らせ「家族」に誓う
背後に迫る宿命を背負い
家族は一つの形へと辿り着く

青き海に宿り木を求めて、環境のお引越し
信じ難い世界でもそこには家族がある
今を忘れて生き抜くため
絆を磨き、自然
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.0


一体、何が起こりうるのか
ゲームの先に何が待ち受けるか

聴覚を白熱に奪うクラッチタイム
鳴り打つのは己の心臓音のみ

息継ぎすら、
勝敗の天秤にかけられたフィールド上

熱量が強い分
劇場は湿っぽ
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Wake Up, Girls! 七人のアイドル(2014年製作の映画)

3.5


シリーズはじめの前に
『タチアガレ』

仙台よ、世界はちゃんと沸いている。

とんび(2022年製作の映画)

3.8


子供を育てる親の気持ちは計り知れない
手塩にかけ愛情を注ぐと表現すれば聞こえはいいが
その一生懸命に焦点が当たる「とんび」

人生、山あり谷あり
過酷な日々を乗り越えた後
瀬戸内海は家族の楽しそうな
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整形水(2020年製作の映画)

3.2


美は意識、時代は後押しするかのように
美意識に加担する傾向になった

誰しも抱える数多のコンプレックス
理想を覚えやすい現代は影を抱えている

整形大国・韓国
表向きに写る美の尊重たちは器
憧れや誇
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さがす(2022年製作の映画)

3.6


さがしているのは失踪した父親であった

世間の社会的不条理に数々直面するも、
そういったアプローチを汲むだけで
強調は特にない

それが味となって
自分自身を客観的に見直す過程となる

さがしている
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嘘喰い(2022年製作の映画)

3.1


ギャンブルからサバゲーへ
サバゲーからデスゲーへ
お金の価値観を捻じ曲げる命Wager

嘘を見抜くで終わらず、
逆手に攻めるスタイリッシュさ

カリカリ梅の咀嚼は個人的に
悪い意味で鳥肌立つ不快さ
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ムーンショット(2022年製作の映画)

3.0


軽い心持ちと荷物で飛び立とう
火星は口実、
熱意だけで地球圏外の旅へ行けるところは
創作物ならではの利点かもしれない

宇宙船内のデザインや雰囲気は惹かれる
しかし現代より25年以上の時代設定に関わ
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シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)

3.3


銃座、グレムリン、日本軍、軽蔑な言葉
そしてパンドラの鞄
極限のフライトミッションで女性隊員の強さが光る

揶揄して調子に乗る前半パートはどうもいけ好かないが
それも主役の彼女が持つ本来の強さを引き
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アイの歌声を聴かせて(2021年製作の映画)

3.6


人類史において受け継がれてきた記憶の数々
何百年と肉体内の脳を媒体とし
現在に至るまで記憶は繋がれている

近代化が加速し、社会に沿った作品も増え
この現代にもAI技術が身近になりつつある

記憶と
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.8


家族の在り方を様々な角度で作品化してきた是枝監督
一人一人の目線で紡がれる事情は、
時間と共に深まっていき、複雑な人間関係の歯車を噛み合わせる

養子縁組制度は日本人には馴染みが薄い
作品地、韓国だ
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.7


内戦が対照的で類似関係を暗示する
友といえ永遠で一瞬、日常の一部として最適か否か
考えてしまう

小さな火種を無理に消しにかかることは無い
時間が経てば、狼煙を上げて鎮魂する
孤独とは如何に空虚で退
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インフィニット 無限の記憶(2021年製作の映画)

3.4


死は終わりではなく、ページをめくること
体は朽ちるが、記憶は無限にめぐり渡る

独自の世界観と用語で
作品に馴染むまでが時間を要するのも無理はない
題材として輪廻転生は科学的な解明はなく
信仰心の一
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スクリーム(2022年製作の映画)

3.3


シリーズ入門者でも映画人なら見た事のあるゴーストフェイス
マスクとナイフ一本で、ホラー界に一時代を牽引した伝統と因縁、ここに有り

ホラー映画の建前をわざわざ提示でしても
お約束通りに被害者続出
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ドラゴンボール超 スーパーヒーロー(2022年製作の映画)

3.7


全世界ファン待望の師弟コンビ映画
DB初期の敵組織「レッドリボン軍」登場で組織を再深堀り
劇場版過去3作とは毛色が変わり地球規模のお話

穏やかな日々の裏には、常に悪が暗躍しているなのが世の理
平和
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ウィズアウト・リモース(2021年製作の映画)

3.7


命を張る最前線を前に、
国同士は手段を厭わないのはもはや王道展開
政治の餌食となるはいつも前線で戦う隊員達

アクション映画好きを唸らせる戦法が光る本作
冒頭の水面さることながら
Jordan氏の完
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プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

4.0


18世紀__
世界的に農業、産業に革命が起きていた時代
人類史で最も古いであろうプレデターとの死闘

山や森林地帯でのロケーションメインもあり
第一作('87)を重ねながらも映像美は断然最新

洗礼
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Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆(2019年製作の映画)

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「いいとも。君に呼ばれて僕はここにいる。
君のためになら、何にだってなれるよ。」

劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編(2022年製作の映画)

3.6


転生者はチートの能力やスキルを所持し最強
転生先には魔王や魔物の蔓延る世界
何百何千何万通りの夢ある異世界ライフ
その確固たる地位を定着させた「転スラ」

シリーズ同様に何も心配せず
映像美・迫力美
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この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説(2018年製作の映画)

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「我が名はゆんゆん! アークウィザードにして、上級魔法を操る者! 紅魔族随一の魔法使いにして、やがてこの里の長となる者!」

劇場版 幼女戦記(2019年製作の映画)

3.7

「生存と保身、そしてコミーへの嫌がらせ。まさに一石三鳥の素晴らしい案だ。実に良い、大変喜ばしい。」