Nancyさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

PITY ある不幸な男(2018年製作の映画)

3.6


突然始まる悲愴感、空虚感
悲しみの果てに手に入れた周囲の眼差しが
男を深い依存へと染め尽くす____

突如、壊れる不幸の日々
利得を味わい我を満たす悲哀な嘘

誰もが哀しみで心を切り替えるように
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TUBE チューブ 死の脱出(2020年製作の映画)

2.8


目覚めると覚えのない閉ざされた空間
永遠と続く道々と罠の恐怖

●UBEの雰囲気をそのままに
不条理に命を遊ばれている感覚が息苦しい

トラップのバリエーションを楽しめる分、
話については深く粗探し
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呪詛(2022年製作の映画)

3.8


個の幸せを願った結果
母が導いた救いを、前線で暗唱せよ____

現代的、恐怖の植え付け方
人間が持つ好奇心は
本当に救いようが無い心の性

不穏な空気感、異常な社会性
恐いもの見たさを通り越して、
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かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~ ファイナル(2021年製作の映画)

3.3


ラブコメに課されるゴール地点
告白し、青春を添い遂げる、が、
告白した方が負けなのである____!

Operation Ultra Romantic
実写化のファイナルに相応しい題材
原作勢には人
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モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

4.0


闇深く隠された真相
闇は黒塗られたが、真実は白日の下に晒せるのか____

不正や隠蔽が向けられる恐怖
ごく僅かな人の罪の意識を突き、
人生を狂わす手段に驚きを隠せない

立場によって視点の変わる作
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キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

4.2


生きる覚悟のある者は戦場を走れ
その覚悟が去った者たちを笑顔にする____

戦場は生き物
取って食われるか食らいつくか
個体の持つ弱さを叩かれつつも
戦いの怪物に呑まれない精神を持つ"信"

新た
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キネマの神様(2021年製作の映画)

4.0


松竹映画100周年に感覚が動く
雲上の富士はいつになく胸を張っていた____

年代問わずに愛される映画の魅力
そこに青春があり
恋や愛、恨みや妬み、
慈悲と邪険に、感謝や自由が一周する

日々の中
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すべてが変わった日(2020年製作の映画)

3.4


幸せは一日あれば転じる脆さ
人の生き死にが周囲に与える影響力は計り知れない____

辺境の地へ誘われる老夫婦
一縷の願いを頼りに走らる車
序盤はピクニック気分で
旅路を楽しんでいる様子が展開に痛ま
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クライモリ(2021年製作の映画)

3.4


まだいける、まだいけると
走る事をやめれないランニングホラー

恐怖感より猟奇感が強目で少々ビビビビる

田舎への多少ある偏見さは
最早、時代の名残

そんな価値観も人それぞれ

頭潰されたくなけれ
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

4.2


生ける神話が放浪の末に手にした
Love and Thunder
Waititi が伝説の物語を語る

堅い展開が続いた MCU series に
足並みを合わせず独自の style を貫く作風に
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ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~(2020年製作の映画)

4.0


高台から見えた彼方の雪化粧
鳴り止んだ歓声の中、英雄達の雪が振り立つ____

栄光の舞台は群衆が作るもの
翔ぶ事に楽しさや使命を忘れた時、
それはもうただの仕事の作業

劣悪な自然の裁量で行われる
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

4.2


親の人生の中に産まれ落ちる子供達
環境や境遇を選択していく先には
自分の幸せを願える終着点がある____


家族と過ごせる時間はほんの僅か
食卓を囲み、談笑し、
同じ屋根の下で眠りに就く

当たり
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.8


漂う喪失感よ、
人生に酔い痴れるには
まだまだ飲み足りないようだ____

仮説の実証を名目に
男達は悲哀な道を歩み始める

飲酒をする人、しない人により
捉え方がハッキリとは分かれるのも面白い
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ゆるキャン△(2022年製作の映画)

-


『劇場でキャンプしよう』なんて
想像の斜め斜め上なキャッチコピー

成長したキャンパー女子たちの
ゆるやかな日常感にほっこり

これまでとは違い楽しい事や嬉しい事を
自分たちだけでなく、誰かに向けて
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少年の君(2019年製作の映画)

3.8


"それ"は社会問題
繋がるはずの無かった二人の線が
太い糸に結ばれる事を、絆という____

成績優秀で将来が有望な少女は
世界を閉ざす
理不尽な世間に口や耳を閉ざしては
心ここにあらずで生きている
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バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)

3.6


独り善がりな宇宙戦士
広大な銀河も、果てしない時間の中でも
世間は狭い事が伺える____

SF映画好きにはたまらない部分が濃縮
あらゆるジャンルを詰め込み見応えバッチリ

孤独に生きる事の弱い部分
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からかい上手の高木さん(2022年製作の映画)

-


ジャンケンのお相子が続くほど
その必然や偶然に、勝ち負けの枠を超える____

真夏の輝き
夕立の儚さ
星々の景色
季節は徒に過ぎ、心や体は成長する

ふたりは時間を持ち寄って
からかわれ、からかい
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CUBE 一度入ったら、最後(2021年製作の映画)

3.1


終わりなく続く箱型迷宮の謎
蔓延る罠と生存本能が精神を追い込む____

現代的に大胆にリメイクされた邦版『CUBE』
レーティング指定が掛かっていない為、
本来持つべき残虐的描写が薄い印象

日本
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キャンディマン(2021年製作の映画)

3.6


現代に蘇る都市伝説
悲劇の誕生から産まれた甘美な呼称
反転した世界へ誘うのは____

近年活躍が目覚ましいアブドゥルが好演
黒人×スリラーホラー組み合わせの
ピール氏への信頼は格別熱い

少しずつ
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ドリームプラン(2021年製作の映画)

4.1


確固たる信念の元、必要悪ともいえる王者
テニス界に衝撃と事実を突き付けた話の裏側に
壮絶な計画が用意されていた____

人種差別の中で過ごした経験が
敬意を表する大切さを忘れない心を作り
その信念
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アンチャーテッド(2022年製作の映画)

3.7


偉業を成すのも一歩から
冒険ロマンを詰め込んだ宝謎解きが
近年では目新しい____

トムホの肉体美が熱い
某蜘蛛男でもチラ見せ状態だったが
筋トレシーンが男らしさを彷彿させ
個人的にはイメージ脱却
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クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

3.6


一人のセールスマンが国の未来を視た
平和な世界を脅かす、眼下に広がるカリブの海

全てを疑い、嘘を貫く
素人が扱うには巨大過ぎる世界の命運
人間由来の忘れがちな自国愛が垣間見れる

スパイとは孤独で
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映画 太陽の子(2021年製作の映画)

3.4


3人の目線から見た日本の将来感
戦時中の作品が現代に与える影響とは____

人間はエネルギー資源を求め戦争をする
世界の情勢、
高騰する資源、
『終戦』から80年近く経過しているが
争いの火種は日
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夏への扉 ―キミのいる未来へ―(2021年製作の映画)

3.4


自分の運命を若くして悟る科学者
人生の中で数多の扉を開ける選択に、
未来と過去の関係性が証明される____

現代の映像技術が進歩の甲斐あり
映像化された原作小説

近代技術の数々に未来的な日本が新
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キャッシュトラック(2021年製作の映画)

3.5


只の凄腕だけが魅力ではない Jason
謎めきと掛け合わせ、
その腕前を____

犯罪のスリルが人を刺激し、
罪なき命が軽んじられる様子は
この手の犯罪物の特徴であり、胸が煮える

退屈は銃弾より
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ソプラノズ ニューアークに舞い降りたマフィアたち(2021年製作の映画)

3.4


非望と絶望が広がっていく世界
それは少年の心に浸透し、
後に語られる物語に影響していく____

抗争・反乱・差別
激動の時代に生きるソプラノ家
マフィア一族であるからして
家族の絆は硬いようで、時
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.5


劇場の大空を飛び回るパイロット達
彼らの手となり足となり
F-14にエンジンの息を吹き込む____

OPからDanger Zone
羽織るG1 Jacket+Ray-Banサングラス
スタートから
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レジェンド・オブ・ドラゴン 鉄仮面と龍の秘宝(2019年製作の映画)

2.9


ボディビル界の重鎮とアジア圏の成龍、
2大スターの共演に賛否両論____

屈強な監獄長に
伝説の老師という、
これまでに培ったキャリアとしては
相応しい肩書に、違和感は零

お二人の僅かな共演シー
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映画 五等分の花嫁(2022年製作の映画)

-


五つ子が迎えるグランドフィナーレ

五人と一人の物語には
成長と葛藤が入り交じり、
互いを想い合える関係性に
胸が熱くなる場面が本当に多い

寂しさは残りつつも
花嫁と姉妹の絆は、
いつまでもあり続
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ボス・ベイビー ファミリー・ミッション(2021年製作の映画)

3.4


子供は大人の価値観を持つ事はないが
大人はいつでも子供に還る事ができる____

秘密結社も青褪めるベイビー社
世界のコントロールは赤ちゃんの手の中
産まれたてから働き続ければ
40代で定年を迎えて
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スティルウォーター(2021年製作の映画)

3.7


人として完璧では無くても
父親として戦う理由はいくらでもある____

役者をイメージだけで映画を観てはいけない
ある意味、あえてイメージ払拭をぶつけに来たとさえ感じ取れる

異国の地で男が体験する
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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

4.1


シリーズファン歓喜の瞬間
演出・技術・配役
最高の形で30年の時を進め始める____

舞台は2021年の現代でも
田舎町を照らすアフターグロウが
GB世界観を壊す事なく包んでる

一新されたキャス
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鳩の撃退法(2021年製作の映画)

3.4


真実は時に滑稽で、
証されず空白であればこそ
成り立つ事柄も存在する____

人間は情報の宝庫
その宝物を俯瞰的に見れば
悍ましくもあり、平凡的でもある

本人が望んで閉まってある理由が
謎解きで
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モンタナの目撃者(2021年製作の映画)

3.8


現実と過去に立ち向かう攻防戦
恐怖は脳裏に、業火は背後に襲い来る

絡み合う事件と展開で
これまでに類を見ないアンジーの
屈強さと、優しさを目撃

自然の猛威に対して
人の為せる力はあまりにも弱く
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.9


数多の惑星より選ばれた青い星
未曾有の危機を前に、美しき戦士が
『シン』Universe に舞い降りる____

禍威獣から地球を守るため
政治的観点での展開は前作と類似しており
災害級の暴威に立ち
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殺人鬼から逃げる夜(2020年製作の映画)

4.5


恐怖と執着の塊が背後に迫る一夜
叫びは深くも夜へと更ける____

怒涛の追い回しがノンストップで続き
理不尽な追求に狂人の域を
遥かに飛び越える殺人鬼

深層心理を操り、窮地もひっくり返す知的さ
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