たうらさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

花とアリス殺人事件(2015年製作の映画)

3.3

開始数分〜中盤まで全員奇人の意味不明作品が展開される。観てる側を置いてけぼりにする。大林宣彦の残念な映画みたいに共感性羞恥さえ発生する。
しかし作戦立てて実行するあたりから持ち直して見れるものになる。
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

4.4

クリントイーストウッド作品は好きだなぁと感じた作品。
軽過ぎず重過ぎず多くの人にリーチする価値のある作品を作る。

音響や編集がとにかくすごい。臨場感をこれでもかというほど創り出し飲み込まれる。そして
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くもりときどきミートボール(2009年製作の映画)

4.1

フィルロードってやっぱりすごいんだなと感じる作品。
アメリカアニメーションの強みである細かい小ネタやアメリカのセンスのギャグがいい味を出している。
動きも面白く、アニメーションとして良い。

主題が何
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ダークナイト(2008年製作の映画)

4.4

IMAX鑑賞。
演出も演技も凄まじかった。
話の構図も大きな枠からうまく細かい演出まで落とし込まれており、撮影方法を実現するスタッフや見せられる演者にもものすごい力がある…。
ピースレジャーがすごい…
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

3.4

今のポンジュノにつながる若くて粗い要素が見える。
警察の無理矢理な自白強要によってどんどん真相が見えなくなっていく姿を今ならもっとコミカルに描くのだろうか。
面白いか面白くないかで言われたら面白くはな
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ハミルトン(2020年製作の映画)

4.2

ブロードウェイのメジャー作品で全然観てこなかったハミルトンがディズニー+に載ったので鑑賞。
サントラからだけではわからない演出部分に良さが詰まっていた。試みが新しいだけでなくハイカルチャーとポップカル
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モンスター・ホテル(2012年製作の映画)

3.5

可もなく不可もなくのアメリカ産アニメーション。
面白い動きをする場面もあるが、良くも悪くも安定的ないファストフード的存在だろう。
ソニーのアニメーションがここからスパイダーバースまで発展したの、素直に
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ラビリンス/魔王の迷宮(1986年製作の映画)

3.6

ジムヘンソンみが強いのだが、絶妙な味のあるキモさが付随してる。
途中でこのキモさはジョージルーカスみであると気づいた。
ストーリー全然面白くなく、デイビッドボウイとマペット的何かを見せるだけかと思った
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バルト(1995年製作の映画)

3.5

なんだかものすごく惜しい映画。
・ストーリーが面白くない、アラスカのソリ引きの犬にそこまで興味を惹かれないのでもっとひねりが欲しかった
・作画の線はクッキリ黒くしない方がよかった。背景も作画の動きもと
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もののけ姫(1997年製作の映画)

4.6

話の構図があまりにしっかりしているので先がどうなるかわからない状態で作られているとは到底思えない…。
祟り神とか作画どうやってるんだろう。
アニメファンは大衆はジブリばかり持ち上げるというがリミテッド
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若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

4.2

時折キャラクターのリアクション、動きが過剰で冷めてしまうポイントもあるが、かなりしっかり描き込まれている。
キャラクターの作画はジブリらしさがあるが、アニメーションとしてはマッドハウスだからか、マイマ
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.4

え、何これめっちゃいい。
ジョンカーニー観るのは何年ぶりかだけどハマりそう。
過去最高のキーラナイトレイだったし、曲のセンス最高。
最初のマークラファロが車の窓からゴミ音楽のCD捨てるのとかマジでツボ
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.3

観ていると恐怖と絶望と喜びがグルグル回っていき、主人公に対する短時間でグルグル変わる。
撮り方や演技、ジョディフォスターがあのなりで純粋に見えるあたりもすごいが、バーナードハーマンの音楽がこの作品全体
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第三の男(1949年製作の映画)

4.2

一つしかない音楽を全部オールマイティに使えてるの頭おかしいね…なんで音楽なのにクレショフ効果みたいになってるの…。
撮り方に関しても良い。
そもそも人間の心情の移り変わりをメインで描いているのだが、最
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劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明(2020年製作の映画)

4.2

しんどい…流石にこれを観るのは心をえぐられる…。
演出も作画もとても良かった。

パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

4.0

こういう単純で楽しい映画が好き笑

文化的背景から生理が穢れとされ、男がナプキンを作ることは恥だとされていた状況は、細かく演出で要素を入れていく映画の素材としてやはり良いものだったと感じる。

ヒックとドラゴン(2010年製作の映画)

4.9

ドリームワークス史上の最高傑作であり、ディーンデュボア&クリスサンダースにとっても最高傑作だろう。
アニメーション、演出、キャラクター造形からエフェクトアニメーション、音響、美術に至るまで全てが発展し
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.9

あまりこの手の人生や出来事を描いていく話は得意、というより好きではないけどかなりキレイな描かれ方をしていた。
衣装や撮り方がところどころとても綺麗で、各キャラクターもうまく描かれていたように感じる。

ソニック・ザ・ムービー(2020年製作の映画)

3.5

シナリオに粗い部分は多々あり退屈なパートもあるが、CGベッタベタのアクションシーンは楽しい。

女性上位時代(1968年製作の映画)

4.1

カトリーヌスパークはもちろんのこと美術、メイクアップ、衣装が素晴らしすぎるな。
音楽の軽快さも作品の魅力を増大させている。
シナリオは面白いのだが、本質を理解できたような、出来なかったような…。

泣きたい私は猫をかぶる(2020年製作の映画)

2.8

最初から奇人ムーブかましてたあたりから嫌な予感はしてたが、観客置いてけぼり共感性羞恥アニメ映画。
脚本と演出がアレなだけで作画と音響はそこそこ良かった。

スティング(1973年製作の映画)

3.6

面白くないとは言わないが結構飽きるポイント多かった。
ポーカーのシーンとロバートレッドフォードがスナイダーから逃げるシーンはとても良かった。

レゴ(R)ムービー2(2019年製作の映画)

3.0

無理やり続編を作ろうとした結果なんだなぁという感じ。
1作目のセンセーションはなく、ストーリーも苦しい。
アニメーションはまあ流石に良質だけれども…。

炎のランナー(1981年製作の映画)

3.5

あまり響かなかったな…。
おそらく理由は二つで、文化的に俺に理解できていない部分があるということ、それから撮り方が今では新しさを感じないところ。
やはり宗教や人種が深く、大学や家族や競技に関わりながら
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劇場版 ガンダム Gのレコンギスタ I 行け!コア・ファイター(2019年製作の映画)

2.6

作画は悪くないのだが…。
アニメの総集編をハイペースで流しているような感覚。
キャラクターが出てきたらあなたは誰?となり、聞いたことないワードが連続で出されて頭の中は混沌を極めていた…。

ジョバンニの島(2014年製作の映画)

4.0

色丹島で終戦を迎えてから、収容所を経て日本本土に帰るまでの話。
ところどころ作画やアニメーションが難しく手間のかかる作り方をされながら、めちゃくちゃ綺麗なカットが入り、感動。
一方でキャラクターアニメ
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白雪姫(1937年製作の映画)

4.4

何かを得ると何かを失うのだなと感じる作品。
全てが手作業だったため色のムラや形の歪みがちょくちょくフレーム単位で入るが、そこに暖かみがある。
もうこんなアニメーションは今は作れないだろうし、今後も作れ
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アイアン・ジャイアント(1999年製作の映画)

4.5

俺の中高時代を彩った作品のひとつ。
今でもこんな作品を送り出したいという夢が自分の中にあることを改めて実感。
ブラッドバードはやはりすごい。
ワーナーブラザーズ作品で一番好き。
90年代は前半でディズ
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スノーピアサー(2013年製作の映画)

3.0

全然面白くなかったな…。
いや、コンセプトとしては面白いし、いい撮り方をしているシーンもあったのだがポンジュノに求めるワクワク感というか、心の底から次の展開が気になる要素がなかった。
何がどうなっても
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蜘蛛巣城(1957年製作の映画)

3.7

正直あまりハマらなかったなぁ。
黒澤クオリティのカットやシーンも時折あるし、終盤はやはり素晴らしいのだが…。
今ひとつ全体的に感動というか、衝撃を受けるような感覚が無かったな。
無駄なカットはないのだ
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赤ひげ(1965年製作の映画)

4.0

演技も撮り方も素晴らしいのだが流石に長すぎるな…。
七人の侍とは違って、あったらあったでいいが、無くても成立しそうなものをあれもこれもと詰め込みすぎた感じがする。

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

4.1

短いタイプのタランティーノは全然楽しく見てられる。
今作はキャストがとても良いね。

プロメア(2019年製作の映画)

4.9

本当に、本当に、最初から最後まで全フレームが尊い。
日本でこんなアニメーションを作れる人がいるとは思わなかったよ…。
作画もストーリーも演出もすごいが音響まで一級品だ。

セブン(1995年製作の映画)

4.2

変態的すぎるな(褒めてる)
1930年代から現代に至るまで引き継がれ続けてきた「ワーナーブラザーズらしさ」が可視化された気がする。
低予算で作られていた探偵ものとJOKERの間にはこれがあったのか…。
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マリアンヌ(2016年製作の映画)

4.4

(俺のロバートゼメキスに対する趣味補正入ってるかも)
俺が恐れるS崎誠先生が「近年のゼメキスは本当にすごい。今やスピルバーグ以上かもしれない。」と言っていた。
そもそもシナリオ構成がうまく、その上動き
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悪い奴ほどよく眠る(1960年製作の映画)

4.4

面白かった。動きやセットの魅力は並の作品だが、シナリオや演出は流石の黒澤組のクオリティ。
セリフが延々と続く長回しや、動きが少なくなかなか構図が変わらないカットもあったが、これは演劇的な作り方をしたか
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