たうらさんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

大脱走(1963年製作の映画)

4.5

午前十時の映画祭で鑑賞。
全く古さを感じない出来。
脚本や音楽、演出はもちろんのこと、美術や撮影もとても良かったからこそだと思う。
見ていてワクワクし、ドキドキし、悲しみを感じ、と様々な感情が詰まった
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チワワちゃん(2018年製作の映画)

3.2

現代アートとポップカルチャーの比率を7:3で混ぜたような作品。
撮り方がとにかく新しく、感情に訴えかけてくるシーンも時折あった。
そういう意味では一般的な作品では無駄に感じられるシーン、カットも無駄で
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クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん(2014年製作の映画)

4.2

久しく劇場版クレヨンしんちゃんを観ていなかったが、これはとても良かった。
中だるみがほぼ無く、コンセプトもハッキリしていてわかりやすく演出も飽きない。

ロボットの戦闘シーンにはかなり強い湯浅政明を感
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.3

こういう悪役を「人間」として描く作品が好きです。
でも悪役の行動をを正当化するわけでもなく、恐ろしいこととして描いている。
それが怖く、でも納得させられる。
一つの作品で自分がこんなに複雑な感情を抱く
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キャッツ(2019年製作の映画)

4.2

勘違いしないでいただきたいのは、これは演劇をベースにした映画なのではなく「映画で演劇をした」という点。
猫のデザインもそうだが、そもそもの世界観をそういうものだと飲み込めばかなりミュージカルに忠実でト
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ダンス・ウィズ・ウルブズ(1990年製作の映画)

4.4

最初、フォレストガンプ的な超アメリカ映画なのかと思いきや、時間と動きやセリフを巧妙に使った演出でどんどんスー族側に引き込まれていった。

スー族とジョンが仲良くなると嬉しくなり、争いが起きそうになると
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

3.0

正直シリーズ内では一番の駄作だと感じた。

テンポが途中遅くなったり速くなったりでまとまりが良くなかった。
シリーズ内の他のどの作品と比べても新しさもなく、作業ゲーのように話が進んでいるように感じた。
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.5

よくこの脚本を書けたなというのが第一の印象。社会問題とエンタメ性をここまで絡めることができる技術、演出力は驚いた。
役者が皆とても良い。特に女性陣は印象に残る人たちばかりだった。

それから観てておお
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すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

4.3

ハンスジマーをあそこまで語らせたことはすごい…。
おれのバイブルの筆者である映画評論家、レオナルドマルティンが出てくるのも個人的に嬉しい。
ジョンウィリアムズがE.T.やトトロのように中盤まで出てこな
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アラビアのロレンス(1962年製作の映画)

4.0

映像として、とてもいい作品ではある。
あの風景、キャラクター、演出こそ映画を観ているという深み強みを感じた。

しかしおれの感覚が現代的過ぎるのだろうか、無駄に長く感じる。
これはすごいと思った風景も
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.0

戦争コメディ映画という試み自体に大きな価値があったように感じる。
キャンプ内でのコメディならMASHなども過去にはあったが、ドイツの街の少年をこのタッチで描くのは過去には知らない。

コメディとしては
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オール・アバウト・マイ・マザー(1999年製作の映画)

3.0

正直キャラクター多すぎてなんだかよくわからない。
シナリオ的にも画面的にも複雑化されすぎている気がする。

トレインスポッティング(1996年製作の映画)

3.5

撮り方はすごい。前衛的エンタメと呼べるものになってる。
しかし個人的にそこまで面白いと感じられない…。

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

体感時間長すぎる。おそらく無駄に長いカット、不要なやり取りなどが多いからだろう。
セルマのやることなすこと全て不正解でイライラして感情移入できない。
不器用、盲目的というよりもはや狂気を感じ怖くて映画
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チャイナタウン(1974年製作の映画)

4.5

ずっと面白い探偵物アドベンチャーが続き、ジャックニコルソンの正義感に飲み込まれながら最後に大きな絶望感と怒りを抱えて終わる。
そしてそれを噛み締めるような伝説的な側回しが使われている。
これは再見不可
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ウェディング・シンガー(1998年製作の映画)

3.2

あまりにストーリーに捻りがなく、登場人物も非現実的に単純化されていて期待外れだったなぁ。
ドリューバリモアはとても良かった。

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.2

泣きそうになるくらい引き込む構成、演出。
演技もとても良い。
現代の窮地に立たされた時の人間模様のリアルが描かれているように感じる。

映画ドラえもん のび太の月面探査記(2019年製作の映画)

3.2

ドラえもん映画自体を10年以上ぶりくらいに観たので自分の目が正しいのかわからない。
一時期のドラえもん(水田わさび初期)の映画よりはずっと良い。
しかし、辻村深月らしさがあまり生きていたようには感じな
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シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

4.2

テンポがとても良く、飽きない。
また長回しとミュージカル表現のおかげでずっと引き込まれる。
ストーリーは単純で、先を見通しやすいがほぼ気にならない。

ぼくらの7日間戦争(2019年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

僕らの七日間戦争の現代アレンジ。
「引っ越す前に、誕生日を祝いたい。」という理由で誕生日までの7日間、炭鉱に立て篭る。
総じてリアリティがなさ過ぎて引き込まれない。
キャラの作り込みが弱く、共感しづら
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Fukushima 50(2019年製作の映画)

4.5

冒頭からの白組のCGによるマクロなシーンも、実力派の役者たちによるミクロなシーンも高い表現力で描き分けられている。
初手から飲み込まれて最後まで心がスクリーンから離れない。
シンゴジラぶりくらいに日本
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アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

3.6

ウォルトディズニーアニメーションスタジオ映画史上一番理解できなかった。
なぜいきなり凍るのか、どういう文脈でそれぞれのキャラや言葉が出てくるのか。
それらが全くわからない…。
フラグいっぱい立てて回収
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用心棒(1961年製作の映画)

5.0

観る回数重ねるごとに面白くなっていく…不思議だ…

大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

4.0

歴史的に大事なのはわかるけど、何がそんなに大絶賛されてるのかが悲しいかな、わからない…。
キャラクターと状況の描写には引き込まれた。アントワーヌに自己投影して共感もできた。

少年時代(1990年製作の映画)

3.7

目立って悪いところも、際立っていいところもない。
しかし小学生のコミュニティ構成の描写はとてもリアルに感じた。

自転車泥棒(1948年製作の映画)

4.0

(ネオリアリズムとしての役割など歴史的コンテクストを全部無視して現代に観たときの感覚だけで書きます。)

テンポがとても良く、シナリオの構造としてもポジティブな感情とネガティブな感情が交互に入ってくる
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ひとよ(2019年製作の映画)

4.2

人間関係やシナリオは程よい複雑さ、単純さでバランスが良かった。

それから役者がみんな良かった。
独特な色彩と画角も全てポジティブに作用してたように感じる。

ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

4.0

ひとこと言うのであれば、
「ちゃんとターミネーターだった。」

ターミネーターの模倣みたいな2作に中指を立てて、これや!と見せてくれたその姿勢が個人的にはとても嬉しかった。

細かいことを言えば、もち
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ロッキー(1976年製作の映画)

4.3

脚本は単純な上に少しだれているところもある。
もしこれが小説だったらクソ本だと思う。

しかし映像表現が本当に不思議に良い。心が動かされる。これが映画なんだな、と思わされた。

犬鳴村(2020年製作の映画)

3.5

試写で観たので最終版は変わっているかも知れません。
流石に怖く作られているし、設定も面白い。
しかし時折、特に終盤主人公が不自然な積極性を見せてホラーの世界に突っ込んでいくので感情移入ができなくなった
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フランケンシュタイン(1931年製作の映画)

4.0

クラシックの中でも設定がかなりしっかりしている作品。
キャラクター作りとセットデザインはとても良い。
しかしストーリーにはガタがあり、時折登場人物の行動がガバい。
エリザベスを閉じ込めて放置する場面と
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ヒックとドラゴン 聖地への冒険(2019年製作の映画)

4.2

作品単体で言えばもちろん1作目の方が遥かにいいのだが、3作品のまとめとして良かったのでは。

目で追い付ききれないカメラワーク、キャラクター、ライト、どれを見てもアメリカ資本の強さを感じる。
毎シーン
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ヒックとドラゴン2(2014年製作の映画)

4.2

アメリカ資本の力を強く感じた。
毎シーンしっかりワクワクするし、ぐいぐい飲み込まれる。
高校生のときに観た記憶ではそこまで良くなかったように感じたけど今観ると普通に良い。
1作目が良過ぎただけでこれが
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真実(2019年製作の映画)

3.0

うーん、これは是枝らしいけど良さがなかなかわかりづらい是枝、という感じだった。
3代に渡る家族間の微妙な関係をポジティブにもネガティブにも描くやり方。作品として切り取られる前後に何があったかをジワジワ
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

こういう単細胞でエンタメに振り切れている作品こそ好き。楽しい。展開も面白いし、テンポもとても良い。

エリーがクソ女過ぎる点だけは胸糞だった。ついて行かない選択を自分でしておいて何を被害者ヅラしとるん
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