たうらさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

Adam and Dog(原題)(2011年製作の映画)

-

カメラワークはデジタルを駆使しながら、アニメーションそのものはディズニールネサンスの前後のそれぞれの魅力を混ぜたような2Dを探求した作品。
かなり静かで、音響効果や音楽などの音の使い方も注目すべき点。

ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

4.6

危険を感じるくらい面白かった。
ネタバレをされててもなお俺が観た作品史上、衝撃のエンディングランキング1位に躍り出る。
途中から来なくなった遺族に何があったのかを語って欲しいところ。

インセプション(2010年製作の映画)

4.5

IMAXで観れて感激。
クリストファーノーランがセオリーに則ってしっかり構成を固めたうえで複雑なストーリー展開をしていることがとにかく吉と出ているし、それが分かりやすい作品。プリプロダクションって死ぬ
>>続きを読む

2分の1の魔法(2020年製作の映画)

3.6

ダークファンタジーの世界観をベースにインディジョーンズ(直接的引用多数)を展開した印象。
アクション、ドラマ、ファンタジーコメディのそれぞれの要素が悪い意味でバランスよく抑えられて特段他のピクサー作品
>>続きを読む

現金に体を張れ(1956年製作の映画)

4.0

複雑なようでシンプルで追いやすいストーリー展開に好感。明らかに伏線として入れられているものが全てを変えていく展開もそこまで気にならない。
MGM作品にしては会話ベースで動きが少ないシーンが多かった点の
>>続きを読む

荒野の決闘(1946年製作の映画)

3.7

うん、作品は良いのだがはまらなかった。
画作りはめちゃくちゃしっかりしているし、動きも面白く撮られている。馬を越しての銃撃戦や砂煙を使った演出は良さに溢れていた。
そしてメインキャラたちの作り込みも演
>>続きを読む

LEGO(R) ムービー(2014年製作の映画)

4.3

5〜6年ぶりに見たけどもっとおもしろかった記憶が…。いや、素晴らしいことに変わりはないのだが。
情報量がめちゃくちゃ多くて頭が追いつくのが大変すぎたな。
アニメーションもテーマも脚本もめちゃくちゃ良い
>>続きを読む

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.2

安定のクオリティ。
やはり動きと背景両方の面でビジュアル的にMCUで一番面白いシリーズはスパイダーマンやな。

ボス・ベイビー(2017年製作の映画)

4.1

ドリームワークス作品だが謎にテーマやキャラデザ、プロップデザイン、色使いがピクサーっぽかった。でも完全に模倣という感じでもないし、内容もかなりしっかりしていた。
トイストーリーやカールじいさんやインサ
>>続きを読む

茄子 スーツケースの渡り鳥(2009年製作の映画)

4.4

いやマジで最高だな。
ストーリー、演出、声優、作画、挿入歌、どれをとっても本当の意味で豪華で贅沢な作品。
やっぱマッドハウスはすげえよ、まだ自分のスタジオを持ってない監督が花開くのはマッドハウスと太古
>>続きを読む

愛と哀しみの果て(1985年製作の映画)

3.5

風景に関しては、主人公たちが車に乗っているときは上から俯瞰で撮ったりアップにしたりせず、逆に飛行機では平面的にならず、人物の視点のようなものを大切にしているように感じる。これはこれでなかなかいい。
>>続きを読む

ワイルド・スピード(2001年製作の映画)

3.4

シナリオや撮り方の面で、面白かったかと言われるとあんまり面白くはなかった。
でもカーアクションシーンはいい部分もあった。トラック襲撃などは特に。

劇場版『えいがのおそ松さん』(2019年製作の映画)

3.9

家に向かうあたりの終わりの方にむけて微妙になってきたものの、深夜アニメの劇場版としてはかなりクオリティ高かったと感じる。
競馬や「親の顔が見てみたい。」などのバックトゥザフューチャーネタがたくさん仕込
>>続きを読む

ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.8

ムスカじゃないけど人がゴミのように見えた。
人間が害虫に思えた挙句、なかなか文明ってゾクゾクするものだなと感じられてきた。
抑圧される存在として辛く感じられていた序盤〜中盤にかけてとは打って変わって、
>>続きを読む

大いなる西部(1958年製作の映画)

4.4

脚本、役者、撮影、音楽全てがうまく絡まり合って引き込まれる作品になっている。
これぞ名作アメリカ映画!という魅力に溢れた一作。
ところどころのシーンが長いことだけが残念。1.5倍速でちょうどいいんじゃ
>>続きを読む

コララインとボタンの魔女(2009年製作の映画)

4.3

アニメーションもキャラデザもセットもいい。ヘンリーセリックにしてはなんだかフランスアニメーションらしさを感じる。
かなりアバンギャルドな表現も入っていると思うのだが、あんまりそれを感じすぎないように大
>>続きを読む

劇場(2020年製作の映画)

3.9

あんまり好きなタイプの映画ではないが、良作なのはとてもよくわかる。
行定勲が歳をとったということだろうか。
でも主人公がこの血走りながら絶望してる感じが「GO」などと共通してるのは監督の中に眠る何かな
>>続きを読む

ホットギミック ガールミーツボーイ(2019年製作の映画)

3.9

最初観ていてしんどいなと感じていたが、中盤からの展開でどんどん引き込まれていった。どんどん良くなっていった。
序盤、大林を踏襲しているかのような下手な演技で苦手なタイプかと思ったが途中から気にならなく
>>続きを読む

続・激突!/カージャック(1974年製作の映画)

4.5

倫理観や絶望感、安堵など色々なものを生み出して感情を揺さぶりに来る作品。
何と素晴らしいカット、演出の多いことか…。
観ているときは母親に対してなぜそんなに暴走気味になるのかと疑問を抱き引っかかったが
>>続きを読む

羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

3.8

アクションシーンはかなり頑張っていて良かった。
しかしキャラクターやストーリーに粗がかなりあるように感じた。
ポッと出で大したこともせず作品が終わるキャラが多いこと、コンテクスト付けに無理が感じられる
>>続きを読む

ビートルズ/イエロー・サブマリン(1968年製作の映画)

3.8

予算が潤沢なのか足りないのかわからないくらいカットごとに差があるな。
そしてビートルズ、棒読みすぎないか?
他の声優とのテンションの差やばいでしょ。流石にこれはわざとだと思うが…。

ミュージカルやそ
>>続きを読む

SHARING(2014年製作の映画)

4.1

なるほど授業で言ってたことがかなり見えるなと感じた作品。
劇中劇や夢(予知夢)などを駆使して劇中の現実と虚構(?)を惑わせる今敏のような構造で3.11や原発へ向き合う。
被災者ではないのにその悲しみを
>>続きを読む

鉄コン筋クリート(2006年製作の映画)

4.4

すごく良かったな。
世界観やアニメーション、背景のクオリティがやはり高い。飲み込まれる。
声としては二宮も悪くはないが蒼井優がとにかくハマってた。

クーキー(2010年製作の映画)

3.8

序盤あまり期待が持てなさそうな展開で退屈したが、だんだん引き込まれた。
マペットのクオリティでいえばジムヘンソンの方が高いのだろうが、トンボが交尾をしているシーンなど、アメリカではできそうにない演出が
>>続きを読む

ロボッツ(2005年製作の映画)

3.4

とてもいいカットは、特に終盤にはある程度あったし、アートディレクターは優秀なんだろうけど…あまりにテンプレ式で面白いかと言われたら面白くない作品。
子供がみる分にはいいのではないでしょうか。
ロビンウ
>>続きを読む

風が吹くとき(1986年製作の映画)

4.5

えっ…怖っ…こっっっわ!
日常描写映画かと思ったら戦争災害映画超えてホラーの域だわ。
夫婦の会話の描写がやけに丁寧でリアルという人間描写のうまさと、激しい動き、なんとも言えない物々しい雰囲気を作り出せ
>>続きを読む

マーウェン(2018年製作の映画)

3.2

序盤からなんじゃこりゃとなり、途中でこの世界観意外といけるかも知らないと一瞬希望を感じたが、終わりに向かうに連れてやはりなんじゃこりゃとなった。

タイムマシンとかは楽しく作ったんだろうけども…正直小
>>続きを読む

フランケンシュタインの花嫁(1935年製作の映画)

4.0

ユニバーサルのクラシックホラー最高傑作と言われている作品。
やはり演出には古さが滲み出ている。
しかし最後のシーンはやはり壮観。

キートンの大列車追跡/キートン将軍/キートンの大列車強盗(1926年製作の映画)

4.5

最高。
しかし初めて観たときの衝撃はもう帰ってこなかった…。
映画たる映画。アクションコメディの最高点は結局のところここにあるんだろうな…。

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

4.9

やはり素晴らしかったな。
湯婆婆が千尋に迫るカット、千尋が死にそうなハクに駆け寄るカット、案内されて銭婆の家に行く森のカットなど素晴らしいものがたくさん。
脚本やストーリー構成も宮崎駿の行き当たりばっ
>>続きを読む

父を探して(2013年製作の映画)

4.5

え、めちゃくちゃ良かったんだが!?
実写に切り替わるところはちょい微妙だったが表現のデパートみたいになってる。
そしてキャラクターデザインをあえてテキトーに見せることで引き立つアニメーションの素晴らし
>>続きを読む

(1954年製作の映画)

4.0

役者の演技が良かった。
登場人物がそれぞれキワモノなのだがその歪な人間関係や何とも言えない愛、人生への向き合い方がうまく描かれている。

失くした体(2019年製作の映画)

4.2

際立って新しさはないがアニメーションや構図が美しく、フランスらしい作品。
ただキャラデザは日本のアバンギャルドな作家たちを思わせたり、アニメーションもアメリカらしさを感じる点はある。
モチーフの使い方
>>続きを読む

エレファント・マン(1980年製作の映画)

3.5

演技は良く、いいカットもそこそこある。しかし、既視感のあるテーマや演出に加え、遅いテンポのせいでなかなか長く感じられてしまった。

ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007年製作の映画)

3.2

ギャグセンスがイギリス人って感じがめちゃくちゃするな。個人的にはそういったギャグはあんまり面白くなかった…。
シナリオとしてはつまらなくはないけど面白くはない。
撮り方も悪くはないけどめちゃめちゃ良く
>>続きを読む

クロース(2019年製作の映画)

4.5

アニメーション、キャラクターデザイン、色彩、アートディレクション、音楽などどれをとっても一級品。
文句なしにこの年公開のアニメーション作品では世界一だろう。Netflixの力があったとはいえハリウッド
>>続きを読む