たうらさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

東京オリンピック(1965年製作の映画)

5.0

人間が映画で培った叡智を結集させて作られたようなドキュメンタリー。
画面の中に飲み込まれるかのようだった。
撮影も編集も音響の使い方も、美しさと、美しさに変えられた醜さを内包している。

800m女子
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転校生 -さよなら あなた-(2007年製作の映画)

4.5

(1982年版未見です)
今まで全く肌に合わなかった大林作品の本当の魅力が理解できた気がする。
ある種の過剰演出だったり、棒読み感のあるセリフ回しが特徴的な大林作品だからこそ表現できることがあったのか
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

3.6

あんまりハマらなかったなぁ。
純粋に描かれているものも描きかたも美しいものと受け取ることはできなかった。
キャスティングはバッチリだし、盛り上がり方もいいのだが、作品全体としては…うーん。

イカボード先生のこわい森の夜/イカボードとトード氏(1949年製作の映画)

4.4

ナレーションを使いすぎている点や、脚本の構図、キャラクターデザインに古さを感じる節もある。
しかしアニメーションのクオリティ高すぎる。作った人たちの頭、執念でイカれてないかこれ?

生きる(1952年製作の映画)

4.3

すごくいいな。
構図が前半と後半で大きく変わる。まるで2つの作品が1つになっているかのよう。
そしてそれぞれめちゃくちゃいい。
人生と周囲の人間に対する絶望感と善良な人間を描く前半、愚かな人間と善良な
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

4.1

バックトゥザフューチャーPart2展開からのレディプレイヤー1のラストが来たイメージ。
途中途中無駄に長いと思うシーンも入ったが、素直に面白かった。
(個人的にはインフィニティウォーの方が好きだった)

それいけ!アンパンマン いのちの星のドーリィ(2006年製作の映画)

3.8

菊池浩平教授の論評を読んでからの視聴。
洗脳ホラーとして描かれているという見方は流石に偏った物だろうと思いながら観ていたが、冒頭の「アンパンマンのマーチ」合唱シーンの演出には意図的なホラーとしての見せ
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キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

3.7

面白いかと聞かれると反応に困るが、内容は全体としてかなりしっかりとしていた。
キャラがぐちゃぐちゃになることも他の作品と比較すると少なかった印象。
キャロルが良いのが一番のポイントだろう。

アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)

3.4

つまらないとは言わないが、特に面白くはなかったな。
終盤アクション多用してからやっとはじまった感。
ローレンスフィッシュバーンまで出てくるのか…。
逆にMCU出てない現代の主役級有名役者を数える方が早
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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

4.2

今回はエンタメ全振りされてて素直に面白かった…というか楽しかったというべきか。
小学生の頃スマブラやって楽しかったのと同じ感情を抱いた。
撮り方も所々で面白いカメラワークをしている。

マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

3.2

全然面白いと思えなかったな…。
単純に辻褄あわせ用のMCU作品、というように感じた。
多分俺がソーのシリーズと相性が悪い。

スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

4.4

シナリオもキャラクターもエンターテインメント性も圧倒的レベルの高さだった。
他のMCUもこのクオリティ出して欲しい…。
アイアンマンの出てき方も、アイアンマンを出すためではなく作品の構造上出た方が良い
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

4.2

ガーディアンズオブギャラクシーと同じくこの作品も、他作品未見で留学中劇場で観たことがあった。

そのときも面白いと感じたが、間違ってなかったんだと実感。

美術と音楽のレベルが他のMCU作品とは一線を
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

3.3

オープニングと終盤30分は良かった。
ふつうに映像として面白い。

他の部分はシナリオ自体にあまり興味を持てず、退屈さを感じた。
捻りや追いかけていきたい話などがあまりなく、ただ淡々と見せられて「ふー
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ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

4.0

作品単体としての完成度がなかなか高いと感じた。
既視感のあるVFXや演出もなかなか飽きるものでもない。
個人的にレイチェルマクアダムスがアド。
なのだが人間ドラマパート無理やり付けられた感がちょっとあ
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シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年製作の映画)

3.3

詰め込みすぎた感が作品重ねるごとにすごくなってくるな笑
というかこの作品キャプテンアメリカじゃなくてもうアベンジャーズだろ笑
ただ大集合してもモブっぽい扱いはされずそれぞれ別の正義や心情があってぶつか
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アントマン(2015年製作の映画)

4.0

ミクロキッズのような暖かみと面白さがあって観ていて楽しかったですね。
ヒーローものとしては普通なのだが、映画作品として手堅く作られている内野安打の印象。

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015年製作の映画)

3.8

内容が前作に比べてかなりしっかりしている。キャラクター大集合モノではなくしっかり一つのテーマを構えてそれぞれの特徴、イデオロギーと葛藤が描かれている。
しかし逆に詰め込みすぎて長く重たくなっている感じ
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

4.0

高校留学時初めて劇場で観た思い出の作品。
内容も唐突なことが多かったので当時はよくわからなかったけど、こんな話だったのか〜。
テンポもセンスもなかなか良いなと思います。

キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー(2014年製作の映画)

4.1

ここまでのMCUの中で1番アクションのクオリティがキャラの動き、撮り方ともに高かった。
シナリオもファンタジー要素よりSFの方が強くスパイテーマとうまく混じり合っていた。
マーベルよりミッションインポ
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

4.1

「いやフォレストガンプじゃねえか笑」
って思って観てたらエンドロールで脚本エリックロスと出てきたので、もう一度「いやフォレストガンプじゃねえか笑」とつっこんでしまった。
ちょい中だるみもあった感じがす
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マイティ・ソー ダーク・ワールド(2013年製作の映画)

2.8

1作目って意外と面白かったのかもしれないと感じさせてくれる作品。

ストーリーは単純なはずなのに変にキャラクター多い&固有名詞長すぎて訳わからなくなる。
脚本にかなり粗もある(父親がキレて好戦的になる
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.5

素晴らしかった…。
なんだこの演出力。
豚の手袋のシーンから、ピンを渡すシーンまで全部すごいな!?

アイアンマン3(2013年製作の映画)

3.4

平凡で単調な割に長いな…。
なんとなく観る分にはちょうどいいかというイメージ。
007に近づけようとしてる感のビジュアルになった気がする。

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.0

あんまり好きじゃないタイプ笑
前半は訳わからなかった。
暴動から後はマジですごい。傑作。
序盤はキュアロン得意の長回しが空回りして、ただただ長く苦痛に感じたけど後半になるに連れて徐々に飲み込まれた。
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アベンジャーズ(2012年製作の映画)

4.0

ちょい長く、登場人物の多さから話が散らかってる感はあるけど良作。
戦闘中の、繋げられたワンカットで1人ずつ写していく場面などとても良かったと思います。
マークラファロが話すセリフもなかなかセンスがあっ
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マイティ・ソー(2011年製作の映画)

3.9

シナリオや美術など諸々良作だと思います。普通に面白かった。

文句を書くならCGがちょっとベタベタで所謂「量産型ハリウッド映画」になっているところ。(マイケルベイほどではないが)
それとワイヤーアクシ
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紙ひこうき(2012年製作の映画)

5.0

マイベストに入れるためにレビュー。
この作品を初めて見たときにアニメーションの世界で働くんだ、と感じた。

グレンキーンとシユーンキムによるキャラデザイン、「境界がぼかされた手描き」の良さを引き立たせ
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アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

3.3

人を見せるための映画。
クロースアップ多用型表情とダイアログと長い無意味カットで語る瀬々敬久的な完全に苦手なタイプ。
ただ流石に綺麗には写しているし、レアセドゥ補正がかかってこの点数にしている。
好き
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

3.3

全然ハマらなかった…
クオリティが高いのはわかるが、ノンフィクションベースだからかゴッドファーザーより登場人物の多さなどで複雑さを増して訳分からなくなった。
おそらく俺の理解力不足。
長すぎて最後に総
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ミッドウェイ海戦(1942年製作の映画)

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作家性はおそらくナレーションや編集にあり撮影は記録なのでいい悪いのスケールにかけることは難しい。
しかしこの作品を残す価値や観る価値は感じられた。

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.0

なんとなく観るのに丁度いいなという印象。
構図としては演劇とかエンタメ小説感があったな。
犬とかが唐突だったこととか、授賞式がなかなか無理矢理な展開だったことも、まあそういうジャンルだろうと割り切るこ
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オクジャ okja(2017年製作の映画)

4.5

流石に面白い。
エンタメとして文句ない面白さを持ち、映像としても非常にリッチな作りをしている。オクジャのクオリティのCGを作れる財力をもつNetflix流石だなと。
ポールダノもすごく良かった。
主人
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犬神家の一族(1976年製作の映画)

3.0

ハマらなかったなあ。
ペースがゆっくりすぎる…俺の感覚としては無駄な会話を削って1.5倍速でやって欲しい。
でも時折すごい撮り方をするなという場面もある。

ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

4.5

面白くて草、という印象。
構図云々ではなく波に乗せられるように面白さで3時間流されていった。
しかしこの面白さは脚本のみならず地道なひとつひとつの要素から成り立っているんだろうな。
撮り方も色使いや動
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

4.1

日常系っぽい順調な滑り出しから始まったかと思ったら今敏みたいな中身になった。
伏線回収などもきれい。
そしてカメラを絶対固定しない撮り方がいい味を出している。
低予算疑似ドキュメンタリー感を持ちながら
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