雨虎さんの映画レビュー・感想・評価

雨虎

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キャビン(2011年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

SCPなどが好きな人ならおすすめと聞いて見てみた。
確かに、ゾンビなどのクリーチャーの存在があり、それらを管理しつつ人類滅亡を阻止し続けている組織がいるという設定はSCPらしさがある。しかし、SCPは
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幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

妻に先立たれ、職場をクビになり、ルールに厳格すぎるせいで近隣住民との関係性も悪い。満を持して自殺を決意するも、新しい住民によってことごとく失敗するという序盤は重々しい雰囲気から一転してコメディとなった>>続きを読む

シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム(2011年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

前作に引き続き、スロー再生のアクションで推理が行われ、その通りに実行するという特徴はあるが、やや少ない。その代わりに、事前準備としてこういうことをしていたというシーンが多くなり、派手なアクションや銃撃>>続きを読む

シャーロック・ホームズ(2009年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

この作品はあまりシャーロック・ホームズらしからぬ人物像に感じた。
確かに設定は外見は別にして、非常に忠実だ。ヴァイオリン、格闘技、知識量と本人の能力に関する内容以外に、壁に銃でVRと撃ち込むといったエ
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ブレイブ ストーリー(2006年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

宮部みゆき作品は密度が高い作品が多く、120分に満たない映像に収めるという点は難しい。そのため、様々な改変がされているため、原作ファンから見れば改悪と感じる点も多々あるだろうとは思う。
原作ファンまで
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

第二次世界大戦、ナチス、数学者などのいずれかが少し知っていれば聞いたことがある人の多いアラン・チューリング。戦争は単に人の命や街を破壊するだけではなく、経歴すらも破壊する危険性を持っていることがよく分>>続きを読む

ドラえもん のび太のワンニャン時空伝(2004年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

立て続けに短編作品が原案で大山ドラえもん最後の映画作品。
最後の大山ドラえもん映画作品ということもあってか、過去作を想起させる内容がいくつか登場する。
最も分かりやすい例ではワンニャンつけ耳は『アニマ
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ドラえもん のび太とふしぎ風使い(2003年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

今作は短編の『台風のフー子』がベースとなっている。名前の由来であったり、短編でのテーマ、結末とあらすじとしては原作である短編に忠実な内容だ。
短編では台風の子の設定に寄った外観だが、映画ではマスコット
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ドラえもん のび太とロボット王国(キングダム)(2002年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

今作は過去作の『鉄人兵団』とはまた違った人間とロボットのあり方を描いた作品で、テーマとしては「ロボットは人の友だちか、道具か」だろうと思った。

冒頭でロビーという作業ロボットが女の子と遊んでいたとこ
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ドラえもん のび太と翼の勇者たち(2001年製作の映画)

3.0

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この映画が公開される過去数年は環境問題への取り組みが活発化してきた頃合いで、例えば京都議定書の採択やリサイクル法の公布などの主に地球温暖化への活動が多かった。冒頭ではそういった地球の環境に対するニュー>>続きを読む

ドラえもん のび太の太陽王伝説(2000年製作の映画)

3.4

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この作品はドラえもん誕生30周年記念作品というだけあって、特に丁寧に作られているような印象を受けた。舞台であるマヤナ国はマヤ文明やアステカ文明がモチーフとなっているようで、建造物や儀式、服装などが丁寧>>続きを読む

ドラえもん のび太の宇宙漂流記(1999年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

他作品ではあるが、『マクロス』シリーズを彷彿とさせる宇宙艦隊物となっている。実際にスタッフを見るとそのシリーズのメカニックデザイナーのスタジオとスタッフを起用していることがわかった。それだけあって、メ>>続きを読む

ドラえもん のび太の南海大冒険(1998年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

藤子・F・不二雄没後1作目という先入観もあるが、やや作画の雰囲気が変わった。舞台が海ということもあるかもしれないが、やや爽やかで明るい映像の印象を受け、少し影や静香の涙などがリアルになったように思う。>>続きを読む

ドラえもん のび太のねじ巻き都市冒険記(1997年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ドラえもんファンの間では藤子・F・不二雄が連載中に亡くなったことでも有名な作品。それでも完成となったのもスタッフの並々ならぬ努力の賜物だ。

内容を考えると藤子・F・不二雄は自らの死期を悟り、これが遺
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ドラえもん のび太と銀河超特急(1996年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

しばらくメッセージ性のある作品が続いたからか、エンターテインメントに寄った作品となっており、非常に気軽に見ることができる作品だ。
しかし、全く中身がないという訳ではない。この作品を鑑賞した時に頭に思い
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ドラえもん のび太の創世日記(1995年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

今作はどちらかと言えば学術的な題材が取り上げられており、楽しむためにはかなり知識が要求されるレベルが高い作品だ。例えば、創世セットでの様子は日本神話を彷彿とさせ、進化論、考古学、歴史と様々な内容が盛り>>続きを読む

ドラえもん のび太と夢幻三剣士(1994年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

内容自体は『三銃士』をモチーフにしていたり、RPGゲームのような仲間たちとの冒険、魔物たちとの戦い、一つ一つの試練の突破と私のようなゲーム世代から見ると馴染み深い要素が多く、楽しい作品ではある。

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ドラえもん のび太とブリキの迷宮(1993年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

序盤で道具に頼ってばかりいるのび太に対して「自分の力では何もできないダメ人間になってしまうぞ」と叱る場面がある。今作はそれを一つのテーマとして考え、表現した作品だと思う。実際に、のび太が道具に頼る展開>>続きを読む

ドラえもん のび太と雲の王国(1992年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

この作品では冒頭で聖書に関連する内容が登場する。眩い光と共に声がするという描写はまるで父なる神を連想させ、タガロの祖父も神のお告げだと言っている。そして、島が大雨による洪水で流されてしまう話はノアの方>>続きを読む

ドラえもん のび太のドラビアンナイト(1991年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

1990年の時点で月刊誌に掲載された作品というのは驚いた。同じ『千夜一夜物語』をモチーフとした作品ではディズニーの『アラジン』があるが、こちらは1992年とドラえもんよりも後の作品だった。近い時期とい>>続きを読む

ドラえもん のび太の日本誕生(1989年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

この作品は幼い頃に考えた事や経験した事が数多く盛り込まれている。
例えば、この作品のコンセプトでもある家出。嫌なことがあると家出をした経験がある人はそういう事もしたなと思ったのではないだろうか。他には
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ドラえもん のび太のパラレル西遊記(1988年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

この作品はヒーローマシンというひみつ道具が原因で、本来は実在しない妖怪によって世界が変わってしまった。それを元に戻すために奮闘するというものだが、なかなか重大な失敗だ。

この作品は特にホラーを意識し
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ドラえもん のび太と竜の騎士(1987年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

ネッシー事件のように現代でもひそかに恐竜は存在しているのではないか?という内容がまだ盛んだった時代の作品だ。ネッシーの写真を撮影した人物が捏造であると告白する前なため、そこから着想が得られたのかもしれ>>続きを読む

ドラえもん のび太と鉄人兵団(1986年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

ロボットと人間とのあり方をストレートに描いた作品で、ドラえもんというロボットが登場する作品でもあるため、非常に丁寧に作られた作品のように思う。

個人的にもっと広く知られてほしい部分といえば、リルルと
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ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトル・スター・ウォーズ)(1985年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ドラえもん作品の中では『スター・ウォーズ』のオマージュ要素があり、馴染みやすいSFジャンルという気がする。
しかし、序盤でスネ夫とジャイアン、出木杉がプラモデルを使って特撮映画を撮影するという内容を取
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ドラえもん のび太の魔界大冒険(1984年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

この作品は大長編ドラえもんの中でも比較的難しい内容が多い。魔法と一言で言ってもポップでファンシーな内容ではなく、伝承として今日まで伝わってきているものを主としている部分が多い。
例えば、出木杉の魔法に
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ドラえもん のび太の海底鬼岩城(1983年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

前作『のび太の大魔境』が当時、放送されていた探検隊だったとすると、今作はムー大陸やアトランティス、バミューダトライアングルなどいわゆるオカルト的な流行に合わせたような部分があるような気がする。
また『
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ドラえもん のび太の大魔境(1982年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

大長編3作品目。時代も変わらない地球での王道的な冒険物でこの前年に『レイダース/失われたアーク』が公開されたので、当時はこういう冒険ブームのようなものもあったのかもしれない。

今となってはおなじみで
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魔女の宅急便(1989年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

大きなリボンをしているキキは13歳ということではあるが、今の感覚からしれ見ればやや幼い印象を受けた。リボンが見切れていれば年齢相応のようにも見えるため、装飾品は印象を与えるために重要なのだと認識できる>>続きを読む

ドラえもん のび太の宇宙開拓史(1981年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

今作には内容のポップさに反して、社会的なメッセージが込められているように思う。
冒頭でジャイアンたちが空き地を奪われた。そもそも空き地に無断で入ってはいけないし、所有物でもないのだが、当時の時代背景か
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ドラえもん のび太の恐竜(1980年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

藤子・F・不二雄が短編作家であると制作を断ったものの、短編の原作コミックスにあった話の続きを提案して考え直して映画化されたという経緯がある。当時は今ほど明確なメッセージ性を作品に盛り込むといったことも>>続きを読む

ドラえもん のび太とアニマル惑星(1990年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

映画ドラえもんでは環境、歴史、生命の尊さ、友情と様々なメッセージが込められている事が多く、特に藤子・F・不二雄(藤本弘)執筆時代ではそれが顕著に感じる。

『アニマル惑星』では特に環境保全についてのメ
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

心に来る場面が多い映画だ。いじめを傍観したことも、加害者となったことも被害者となったこともある自分はどの立場でも誰を見ても重なる部分があり、今でも罪の意識があるだけに重く、強く訴えかけられる。

この
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秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

再鑑賞。
見る機会は何度もあったが、似た経験をしたことがある自身にとって、恋愛部分に関する否定が自分をひどく否定されたような感覚をもってしまい見ることができなくなってしまっていた。今では受け入れられて
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ジョーカーの誕生譚というありそうでなかった映画だ。
作中ではアーサーは精神疾患を患っていた。そしてゴッサムシティの財政難から医療的な援助を受けにくくなり、残念ながらコメディアンとして成功もしていない。
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エスター(2009年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

まだレンタルビデオが主流だった頃から印象的なジャケットで記憶に残っていた作品。最近、再視聴したためにレビュー。

まずはジャケットが非常に印象的だ。日本語版のキャッチフレーズのようになにか違和感を感じ
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