いろはさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

いろは

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アメリ(2001年製作の映画)

3.9

他人の仲を取り持ったり、ユニークな仕掛けやいたずらをしたり、機転が効く性格をしているのに自分のことに関しては不器用なアメリ。
そのアメリがとある男性と出会い、少しずつ自分の気持ちに素直になっていく。
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残穢 住んではいけない部屋(2016年製作の映画)

3.3

部屋を借りる時、心理的瑕疵物件かどうか調べることはあっても、そのアパートが立っている土地の歴史まで辿ることは普通しない。
映画を観ながら、ふと、私が今住んでいる場所はかつてどういった土地の使われ方をし
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

4.0

フィッツジェラルド夫妻にピカソにヘミングウェイ。有名な小説家や芸術家が次から次へと現れて、すぐに物語に惹き込まれた。
さらに過去へ遡ってロートレックにゴーギャンまで登場して、あまりの豪華さに思わず笑っ
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

4.0

第二次世界大戦下という激動の時代を生き抜いた天才数学者の苦悩や葛藤が描かれている。
アラン・チューリングの、失敗しても試行錯誤して成し遂げる強い精神に感銘を受けた。
何もないところから解決策を見出し、
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皇帝ペンギン ただいま(2017年製作の映画)

4.4

皇帝ペンギンの誕生から旅立ちまでの物語が描かれている。どこを切り取っても貴重なシーンばかりで、この作品を世に出してくださった撮影隊には本当に感謝したい。

マイナス40度の世界、食料探しに出かけた母親
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インフェルノ(2016年製作の映画)

3.4

最初は何が何だか分からなくてストーリーに全くついていけなかった。記憶喪失のロバートもこんな感じだったのかな。
中盤からの展開は予想外で面白かった。

何が正しくて何が間違っているのかを考えさせられる。
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シャイニング(1980年製作の映画)

3.5

序盤で過去の事件についての説明があったためか、ホテルの廊下や装飾など、美しいのにどことなく冷え冷えとした雰囲気を感じた。
徐々にジャックが狂気じみていく様が恐ろしい。
あと、観終わってからジャケットを
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ユージュアル・ネイバー/マッド・マザー 生贄の少年(2013年製作の映画)

3.5

とにかくやりすぎ怖すぎ恐ろしすぎ。
母親の愛情が強すぎる。もはや愛情がどうとかそういうレベルではない。行動や思考があまりにもサイコティック。おまけにヒステリック。
どう考えても怪しかったので自分なりに
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鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)

3.9

それぞれの登場人物がうまく噛み合っていて面白い。キャラクターが立っているというのは、まさにこういうことを言うんだろうな〜と思った。
あと、ストーリーが緻密に計算されていて無駄がない。点と点が線でつなが
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母なる証明(2009年製作の映画)

4.1

エンドロールをぼうっと眺めながら、(とんでもない映画を観てしまった…)と思った。良いとも悪いともいえない不思議な余韻をしばらく引きずる。重たい。気分が重たくなる。
母親の愛は諸刃の剣。これが彼女なりの
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MAMA(2013年製作の映画)

3.3

幽霊のはっきりとした姿がこれでもかというほど何度も登場する。チラ見せどころではない。ジャパニーズホラー的な要素もあったりして、来ると分かっていてもびっくりする。
前半では何が何だか分からないので心理的
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百円の恋(2014年製作の映画)

4.0

安藤サクラさんの演技が言葉で表現できないくらい凄い。圧倒されて、惹き込まれて、気づいたら心の中で一子を応援していた。
後半のトレーニングシーンは鳥肌。試合のシーンでは自分も観客席にいる気分になってしま
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.3

全体を通して緊張感がある。木張りの床や階段を歩くシーンだけでこんなにも視聴者側にドキドキ感を与える映画はあまりないと思う。

謎の生き物の造形が非常にグロテスク。彼らが目の前に現れたらと考えるだけでゾ
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.8

主人公のツリーが『殺される誕生日』を何回もループする話。
世界設定やストーリーの辻褄については???と疑問が多く残るが、ストーリー展開の緩急が凄まじく目が離せない。
個人的には最後から二番目のループが
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永い言い訳(2016年製作の映画)

3.9

とても難しくて重たいテーマを取り扱った映画。
何気ないシーンや発言ひとつひとつがすっと心に入ってくる。微笑ましいと感じるシーンもあったが、やはり子どもたちの気持ちを考えると胸が苦しくなる。
みんな辛い
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アデライン、100年目の恋(2015年製作の映画)

3.7

大事な人とともに同じ時代を生きて、一緒に歳を重ねられるって幸せなこと。天文学的なお話とか、全体的にロマンチック。エンドロールの音楽も良かった。

サイレントヒル(2006年製作の映画)

3.5

原作ゲームは未プレイ。グロテスクな描写が苦手なので、序盤から薄目での視聴になりつつも(笑)、ストーリーの結末が気になりすぎて最後まで観てしまった。
ベネットさんがとにかく素敵な女性。正義感があって、強
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白ゆき姫殺人事件(2014年製作の映画)

3.5

誰が嘘をついているのか、その場では視聴者も分からないところが面白いなと思った。怪しいとは思うが確証がないのでうまく転がされる。
誘導が露骨すぎたのでミステリーとしては物足りないかもしれないが、作品とし
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リトル・フォレスト 冬・春(2015年製作の映画)

4.2

夏・秋に引き続き映像がとにかく美しい。白銀をまとった雪景色には息を呑む。画面越しに厳しい冬の寒さが伝わってくる。

ストーリーは前作より動く。
途中、葛藤するいち子がいまの私自身と重なって見えて感情移
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リトル・フォレスト 夏・秋(2014年製作の映画)

3.9

フォークトロニカちっくな音楽と美しい日本の原風景がとてもマッチしている。どれほどの労力をかけて撮影したのだろう。どこの映像を切り取ってもとても美しくて癒される。橋本さんのしっとりとした優しい語りもすご>>続きを読む

震える舌(1980年製作の映画)

3.6

予備知識ゼロの状態で視聴。ホラー映画かと思い込んでいたが、全くホラーではなかった。
あまりにも辛い内容で、何度も画面から目を逸らしてしまった。治療の過程、病状の変化、両親が憔悴していく様子、すべてが生
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

4.4

緻密に作り込まれた逃走劇。これが事実に基づいたお話というから驚き!
キャッチミーイフユーキャン、日本語で『鬼さんこちら』とか『捕まえられるなら捕まえてごらん』みたいな意味らしいけど、こんなにスケールの
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.4

全体的にコメディ調でありつつも、『人々の反応』や『無責任な好奇心』がリアルに表現されているので、なんだか複雑な気持ちになった。話としては面白いんだけど、単純に面白いだけで済ませられない。
また、作中に
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ゴースト/ニューヨークの幻(1990年製作の映画)

4.0

TSUTAYAのジャンルはラブストーリーだったけど、蓋を開けてみればファンタジーありサスペンスありコメディありのストーリー展開。想像していた内容とは違ったが、テンポよくサクサク進むので最後まで飽きずに>>続きを読む

ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

3.7

88分の短い映画だしサクッと観れるかも〜と軽い気持ちでレンタルしたのが後悔の始まり(色んな意味で)
心臓がバクバクして、気づいたら口元を手で抑えながら観てた。
演出力×演技力×舞台設定の相乗効果が凄ま
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

4.2

数学の才能に恵まれたメアリーと、愛情深いフランクのお話。
メアリーは変わり者だけど正義感が強くて、素直で優しい。大人びているのに年齢相応に無邪気なところもあって、次はどんなことをしてくれるんだろう?!
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.2

白銀の地面に足跡や木々の影が伸びる。そういった美しい雪景色の映像が個人的には大好きだ。自然の生み出す低彩度色。美しい。
しかしウインド・リバーでは、そんな美しい情景を味わう余裕も序盤ですぐになくなった
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インセプション(2010年製作の映画)

4.2

久しぶりにこんなに壮大なスケールの映画を見たかもしれない。
アクションシーンはかっこいいし、ストーリーも厚みがあって面白い。序盤はゆっくりじわじわと、中盤あたりからぐいぐい引きずり込まれる感じ。
スト
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

埋まらない貧困層と富裕層の溝。
想像以上にその溝が深かった。
中盤あたりまではまだ笑えるシーンもあったが、ストーリーが進むにつれて徐々に笑えなくなった。
息もつかせぬ、というより、息が詰まる。
改めて
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天気の子(2019年製作の映画)

4.0

息を呑む映像美。流れるような繊細なアニメーション。それでいてストーリーに力強さもあって、あっという間に惹き込まれた。
新海誠監督の描く『雨』が好きだったが、今回天気の子を見てもっと好きになった。
光と
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ヴィジット(2015年製作の映画)

3.3

手持ちカメラで撮影されたシーンが序盤から多く、早々に気持ち悪くなったので酔い止めを服用して視聴。
手持ちカメラが効いている。細かなブレや回転。ちょっとしたシーンにも緊迫感がある。主人公と視線が同じなの
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(500)日のサマー(2009年製作の映画)

3.3

サマーにもトムにも共感できず、いまいち物語に入り込めなかった。
色んな価値観や考え方があるから、こういう関係があってもいいのかなとも思ったけど、やっぱりサマーを想うトムの気持ちを考えると居た堪れない。
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ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

4.8

朝起きたら容姿や性別が変わるウジン。
そんな彼を受け入れようと思いながらも、すべてを受け止めきれずに一人悩むイス。
どうしようもない焦燥感や、不甲斐なさ。
そういった状況や感情が丁寧に表現されていて、
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.2

流血描写が苦手なので序盤で視聴をやめようかとも思ったが、すぐに世界観に惹き込まれ、最後まで見ずにはいられなくなった。
殺しの技術は一流なのにどことなく不器用なレオンと、少女マチルダが徐々に心を通わせて
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.1

FaceTimeや生配信など画面越しの映像で物語が進むシーンが多く妙な生々しさがあった。
娘のパソコンのデスクトップにフォルダやファイルが散らばっていくシーンが印象的。必死に情報を探す父の焦燥感がその
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