hikariさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

3.6

寝込んでたので、気軽に観られそうなこちらを鑑賞。結果、正解だった。
ただ、主人公のレネーが空気が読めなかったり、自分勝手な性格も気になってしまってどこか入り込めない自分もいた。モデル並に綺麗な女性に対
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街のあかり(2006年製作の映画)

4.0

"敗者三部作"の3作目。
こちらも好きです。
しかしどストレートにグサッとくることの連続。好きな女に騙され、職場の人間ともうまく関係を築けない、友達もいない、家族もいない、でも心根の優しい彼に、最後
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過去のない男(2002年製作の映画)

4.0

アキ・カウリスマキ監督の"敗者三部作"2作目。
カウリスマキ作品は、一見冷たそうな人にも優しさが垣間見れるところが好き。
過去の記憶を失ってしまった男も、また新しい人生をやり直すことができる。
「こ
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柔らかい肌(1963年製作の映画)

3.9

不倫の末路の惨めさをフランソワ・トリュフォー監督の目線で描いた作品。
やましいことがあった直後は、妙にベタベタしたり、逆ギレしたりするのはどの国、どの時代もあるあるだね。
中年評論家ピエールが分かりや
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

-

面白いほどハマれない自分がいた!
期待し過ぎたかも。
これぞ青春映画!っていう評価も多いなか、そもそも15歳と25歳の恋愛とか…と冷めた自分がいた笑
アラナも男性に色目使ってて、全然共感できなかった
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浮き雲(1996年製作の映画)

4.8

不況で夫婦共に職を解雇され、どん底を経験するも、二人でなんとか這い上がっていく再生物語。アキ・カウリスマキ監督の優しさが感じられる作品。
セリフや表情はあまりなくて淡白だけど、インテリアや小道具に色を
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家族ゲーム(1983年製作の映画)

3.8

ずっとコントを見せられてるようなクスッと笑えるシュールなコメディ映画。
母に観た?って聞いてみたら、「家族が同じ方向向いて食べるやつね!」と。
横に一列になって食べるあのインパクトの強い画が鑑賞後もず
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AIR/エア(2023年製作の映画)

3.9

ただの靴も、誰かが履けば意味が生まれる。
NIKEも凄いけど、マイケル・ジョーダンがどれだけ偉大なのか、よくわかる映画。"Just Do It."行動あるのみ!つべこべ言わずにとりあえずやってみろ!
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セイント・フランシス(2019年製作の映画)

4.2

良い映画だったなあ。
34歳で何もなく、飛び抜けて何か才能があるわけでもない、この先のことを考えると不安、は今の時代に理解できる人多い気がする。
生理も避妊も出産も中絶も同性婚もセンシティブなことを包
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E.T.(1982年製作の映画)

4.8

昔観た気がするけど、改めて観たらもう涙が止まらなくて、頭は痛いわ目は腫れるわで大変なことになった。映画でこんなに泣くことは殆どないので自分でもビックリした。
当時の技術でこれだけの映画が作れたって、普
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.0

ミステリーというよりは、ヒューマンドラマ、ラブストーリー的な要素の方が強いと感じた。個人的には好きな世界観ではあった。
エンドロールのTaylor Swift『Carolina』がこの作品の全てを表
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世界で一番美しい少年(2021年製作の映画)

3.0

『ベニスに死す』のビョルン・アンドレセンを初めて観た時は私も衝撃を受けたが、それから彼の人生が狂っていくことになるとは。
このドキュメンタリーで当時ヴィスコンティ監督はじめゲイの人達に性的搾取されて
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

3.8

久田と竹本の関係性がとても良い。
初めて親に内緒で、イルカを見にブーメラン島に遠出する少年2人。何で自分を誘ってくれたかという久田の質問に、今にも崩れそうな自分の家のことを久田だけが「笑わなかったから
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バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

3.8

『ストレンジャー・シングス』のホッパー役、デヴィッド・ハーバー主演で、しかもサンタ役というから観た。敵役だった。
一度睡魔が訪れたけど最後まで楽しく鑑賞!悪い子リストに載る子は同じように仕打ちを受ける
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ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.7

素敵な生活をしているかのように見えるフィンランドの家族。
自撮り棒で幸せな生活を撮った動画を配信することに夢中だけど公然と不倫している母親、無関心な父親、それらのギャップに違和感しかなかった。
教育
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ヒューマン・ボイス(2020年製作の映画)

3.8

ジャン・コクトーの戯曲「人間の声」を監督が自由に翻案した30分間。
アバンギャルドなファッション、美術にティルダ・スウィントンの唯一無二の存在感がこの作品を盛り立てている。
感情を抑制しつつも斧を振り
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アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

4.6

かなり好きだわ。
美しさと恐怖は表裏一体。
まともな人は出てこないが、所詮人はそんなもの。
またしてもケヴィン・スペイシーの名演にやられた。
とはいいつつ、後からジワジワくるのは雨でずぶ濡れにな
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夢の中で(2021年製作の映画)

3.5

フィンランドのショートフィルム。
暗くて、人もほとんどいない無機的な映像。と思ったらそういうことか。
急展開のラストだったけど、フィンランドらしさも感じる色彩。
夢なのか現実なのか、分からないままの
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チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

3.9

ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツの共演って所で優勝なんですよ!
ストーリーはありがちかもしれないけど、大スターの二人の掛け合いがとにかく面白いし、且つ潔くて最高に楽しめた。
個人的に良かったの
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クナシリ(2019年製作の映画)

3.6

国後島で人々がどんな暮らしをしているのか、ここまで緻密な映像を観たのは初めてだった。
ライフラインが止まっていたり、想像以上にひどかった。家にトイレがなく庭には銀蝿がたかってると話していた老人の話は
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ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

3.0

シンデレラストーリーでよかったけど、綺麗にまとまりすぎていて私には物足りなかった。
Diorのオートクチュールは美しい。
裁断室の綺麗さにも見惚れたし、Diorで働いてる人々の温かさも良かった。
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女と男のいる舗道(1962年製作の映画)

3.8

ゴダールのアンナ・カリーナ愛が炸裂している作品。
『裁かるゝジャンヌ』を観ながら涙を流すアンナ・カリーナのアップは繰り返し観たくなるし、ジュークボックスから流れる音に合わせて踊るアンナ・カリーナも、
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.0

ハリウッド大物映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの性的暴行について告発した2人の女性記者たちが、真実を追い求め奮闘するストーリー。
不安や恐怖と闘いながらも身を呈して協力することにした女性
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太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

3.0

薦められて面白そうだったので鑑賞。
評価高すぎでは??とは思う。この時代にこれだけの作品が作れることは素晴らしい以外の何ものでもないけど、カルトっぽさは感じてしまう。
でも、色々ありえなさすぎて笑いな
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帰れない山(2022年製作の映画)

4.8

広大な北イタリア モンテローザ山麓と、共に育ったピエトロとブルーノの深い友情が深く染みた。

山で繋がった2人は唯一無二の関係。
会わなかった期間というのは、きっと彼らには関係ないのだろう。
ピエト
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

3.9

ハートフルな作品。
25年間監禁されテレビ番組『ブリグズビー・ベア』だけを観て(教材として)ひとりで育ってきたジェームズ。
両親は逮捕され、実の両親と妹が待つ家に連れて来られる。立ち直れないほどの出来
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EUREKA ユリイカ(2000年製作の映画)

4.3

ずっと観たくて、でも3時間37分の大作に尻込みしていたのだけど、心配無用だった。やはり傑作だった。この長さだからこそ伝わるものがある気がする。
行間を読むことの大事さというか
琴線に触れるってまさに
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幻滅(2021年製作の映画)

4.0

オノレ・ド・バルザック「人間喜劇」の中の『幻滅』を映画化した今作。19世紀の仏パリの宮殿の華やかなコスチューム、舞台美術、装飾品に心躍る。
詩人を夢見た青年が、あまりのピュアさ故に周りに翻弄され、欲
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まったく同じ3人の他人/同じ遺伝子の3人の他人(2018年製作の映画)

3.6

生まれて直ぐに生き別れた三つ子が、大人になってから再会するハッピーな話かと思ったら、ポスターとは程遠い、重苦しいドキュメンタリーで圧倒された。
遺伝子か育ちか、一卵性双生児研究の対象だったことが後々わ
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ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

4.0

人体実験に選ばれた男が、過去と未来を行き来する-
モノクロのスチール写真とナレーションで構成された29分間の時間旅行。
実験的な映像体験に見入ってしまった。
男の強迫観念の先にあるのものとは。
きっ
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.5

36年振りに帰ってきたトップガン。
冒頭から興奮が止まらない。
これぞ映画の中の映画。
色々ツッコミどころあるけど、最後までみてもうどうでも良くなっちゃった。
それくらい最高なエンターテイメント映画
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水の中のつぼみ(2007年製作の映画)

3.7

セリーヌ・シアマ監督のデビュー作。
シアマ監督とフロリアーヌ役のアデル・エネル付き合ってたのか。
どおりで綺麗に撮られているな、と思った。性に目覚めるティーンエイジャーを女性目線で魅力的に描いていた
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ぼく モグラ キツネ 馬(2022年製作の映画)

4.5

アカデミー賞短編アニメ映画賞受賞👏
迷子の少年と、雪の大地で出会ったモグラ、キツネ、馬との友情を描いたアニメーション。嵐は必ず過ぎ去ること、 ありのままでいていいこと。生きる上で大事なことを教えてくれ
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ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償(2020年製作の映画)

4.5

これ革命映画の名作じゃない??
海外であんなに評価されたのに、日本では劇場公開なし。でもアカデミーは、この映画には主演は居なくてダニエル・カルーヤとラキース・スタンフィールド2人を助演男優賞ノミネート
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(1963年製作の映画)

3.8

鳥の大群が人を襲うパニックもの。
合成丸出しだけど、鳥とは思えないほど奇声を上げて襲いかかってくるのがとにかく恐ろしく気持ち悪い。
中学時代の遠足で、海辺でお弁当を食べていたら、カラスが襲いかかってき
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.9

絵本をめくっているかのような
童話のような静かで温かい世界観。
私には少し美しいファンタジー過ぎたのだけど、子も親もひとりの人間だという捉え方が海外的で良かった。
おばあちゃんが亡くなった時のネ
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