hikariさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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沈黙(1962年製作の映画)

3.9

"神の沈黙"三部作『冬の光』は未見なのだが、今作もやはり難解だった。
恐ろしくて官能的で知的だったけど、これもベルイマン自身の問題を描いているようにしか思えなかった。
ホテルの廊下を歩く少年、小人症の
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鏡の中にある如く(1961年製作の映画)

5.0

イングマール・ベルイマン監督"神の沈黙"三部作の第一作目。
スイスから帰国した作家である父のもとで、精神病を患う娘カーリンとその夫の医者、17歳の弟が共に過ごす話。
カーリンが神を幻視する姿を通して
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リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

4.0

負け犬とは、負けるのが怖くて
挑戦しない奴らのことだ。

ミスコン、どんなにメイクして着飾っても、オリーヴには叶わないよね。
そのくらいキュートで優しい女の子だから。
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.0

冒頭の曲がビートルズのドイツ語版「Komm gib mir deine Hand(抱きしめたい)」で、これは思い切ったなと思った。
ラストのデビッド・ボウイもそうだけど、ドイツ語の曲を使っていたから
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.2

ジョーダン・ピールやばい映画作ってしまった!
IMAXで観たかった!
2回観てようやく色々繋がった。
謎の飛行物体🛸で何故こんなに感動してるんだろう。
人間は愚かで傲慢で懲りない生き物かもしれない。
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すべてうまくいきますように(2021年製作の映画)

4.5

オンライン試写会にて。
脳卒中で倒れ、身体が不自由になったことに耐えられなり安楽死を望む父と、その娘の葛藤を描いた作品。
そこに不思議と湿っぽさはなく、生と死に真っ向から向き合った、面倒くさいけど愛お
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地下室のヘンな穴(2022年製作の映画)

3.4

マルコヴィッチの穴🕳を思い出したけど、そこまで哲学的な脚本でもない。 でも嫌いじゃない。
穴に入ると『時間が半日進み、3日若返る』という不思議な設定。
でもほとんど男性のモノの話で、シニカルな笑いを誘
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勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

3.6

チンピラのミシェル(ジャン=ポール・ベルモンド)のアホな他愛もないストーリーではあるけど、会話のやり取りも美しく、予算がほとんどない作品でここまでおしゃれで新しく観える映画にできるなんて、と改めてゴダ>>続きを読む

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.8

ビジュアルのイメージとはかけ離れた映画だったのでやられたって感じ。
30になって恋も仕事も模索中で方向性が定まらないユリヤ。年上でグラフィックノベル作家の恋人アクセルと、運命的な出会いをしたアイヴァン
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パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

4.0

filmarksさんのオンライン試写にて。
『パラサイト 半地下の家族』で長女、家庭教師を演じたパグ・ソダムが主役の今作。運び屋ソダムちゃんが命がけで守ろうとする少年役には、これまたパラサイトで社長一
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.7

二作目の今作はギリシャの孤島が舞台で、エーゲ海を臨む大豪邸でのお話。個人的に、ストーリーは一作目の方が楽しめたけど、探偵ブノワ・ブランは今回の方がキャラが立っていたしぶっ飛んでいて好き。
他のキャスト
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.8

アガサ・クリスティー愛を感じる軽快なミステリー映画。
豪華な美術品が並ぶ館は圧巻だし眼福。
キャストも豪華!
めちゃくちゃ口の悪いクリス・エヴァンスの白のケーブルニットセーターが話題になったらしいけ
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トッツィー(1982年製作の映画)

3.7

昔観たけど色々と忘れていたので再見。
エンドロールの、
マイケルドロシー ダスティン・ホフマン
ドロシーマイケル ダスティン・ホフマン
の破壊力がすごい。
売れない俳優が女装してオーディションで役
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オードリー・ヘプバーン(2020年製作の映画)

4.0

波乱万丈なオードリーの美しく力強いドキュメンタリー。最後の5年間はユニセフ親善大使として世界の子供たちのために人生を捧げた。
オードリー自身も第二次世界大戦直後、重度の栄養失調で苦しんだ経験があった。
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ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)

3.6

久しぶりに観たけど、いつ見ても良いな。こんなに豪華キャストだったんだ。
よく覚えているエピソードは、英国首相と、サムくんのラブストーリー。
今観ても元気をもらえるというか、背中を押される。
幸せの
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林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

3.6

記憶喪失になった男が治療のために"新しい自分"プログラムに参加し、新しい人生を始める喪失と再生の物語。
記憶喪失になる奇病が蔓延しているという設定も面白い。
毎日送られてくるテープに吹き込まれた指示に
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ホーム・アローン2(1992年製作の映画)

3.6

1作目の方が好きだったけど、安定に楽しめた。泥棒2人への罠がパワーアップしていた。というか、死んでもおかしくない程痛々しかったな( ˊᵕˋ ;)下手したらサスペンス映画になってた可能性ある…笑
この
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MESSI/メッシ -頂点への軌跡-(2014年製作の映画)

3.8

神の子メッシの凄さを再確認する映画。
メッシの経歴など大まかには知っていたけど、幼なじみや学校の先生などが語るエピソードは貴重だし面白かった。
個人的にイニエスタとロナウジーニョが観れたのも嬉しかっ
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(1955年製作の映画)

3.5

貧乏人から有り金をまきあげる詐欺師達。
良心の呵責に苛まれながらも、気がついた時には家族や仲間も失うことになる。
アウグストの人生はラストシーンの崖そのもので、見入ってしまった。
感情移入はできな
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ファーザー・クリスマス(1991年製作の映画)

5.0

レイモンドブリッグズの絵本『さむがりやのサンタ』が原作。家にもあって大好きな絵本だったから映像で観れて懐かしかった!🎄.*
クリスマスイブに世界中に素敵なプレゼントを運んでくれるサンタさんだって、準備
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ストレイ 犬が見た世界(2020年製作の映画)

3.4

野良犬たちの安楽死や捕獲が違法とされている、「殺処分ゼロ」の国、トルコ。路上で自由に暮らす犬達のアングルで描かれる、72分間のドキュメンタリー。気になっていた作品なので観れて良かった。
当たり前に犬達
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そばかす(2022年製作の映画)

4.2

Filmarksさんのオンライン試写会にて。
三浦透子万歳!!
他者に対して性的欲求を抱くことが少ない、または全く抱くことがないアセクシャルである主人公。あえてアセクシャルという言葉を出さず、観る人に
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ミニオンズ(2015年製作の映画)

3.5

シリーズ初見。たまにはこういうアニメも。
何も考えずに観れて楽しかったけど疲れた。笑 ミニオン小さくて丸くて可愛い。
子供の頃のグルーを見つけたのが嬉しかったわ。隠れミッキーを探す時の感じと似てる(๑
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

4.8

小津安二郎の遺作。大好きだった。
男手ひとつで育てた娘がお嫁に行った日の父親の虚しさ。笠智衆の哀愁漂う背中。
同級生と酒を酌み交わしたとて消えない孤独感。
いつの時代?又はジェンダーギャップ問題を指
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ホーム・アローン(1990年製作の映画)

3.9

クリスマス、はじめました。

子供がいちばん何でも分かってる。
大人が思うより賢い。
そして、大抵の事は、話し合いで解決する。
隣の家のおじいさんと教会で話すシーンにはほっこり♡
鉄板のクリ
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ローラ(1961年製作の映画)

4.0

ジャック・ドゥミの長編デビュー作。
憧れのアヌーク・エーメ様♡
キャバレーの踊り子ローラの、純新さと憂いさが滲み出ていた。
キャラクターとしては好きな方ではないんだけど、アヌーク・エーメがもう本当
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クルエラ(2021年製作の映画)

4.0

101匹わんちゃんのキャラクタークルエラが、悪女クルエラになるまでの話。
子供の頃からの夢はファッションデザイナー。憧れの仕事に就いて並外れた才能を持った彼女が、ボスに会ったことでまた大きく人生が変
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GUNDA/グンダ(2020年製作の映画)

4.8

良かったなあ。
93分間農場の動物たちを追ったドキュメンタリー。ナレーションや音楽は一切なく、鳴き声と自然の音だけ。人間も出てこない。
立体感、奥深さを感じるような構図、ドラマチックな映像は飽きること
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グッド・ナース(2022年製作の映画)

4.0

ジェシカ・チャステインとエディ・レッドメインのお芝居の素晴らしさが際立っていたおかげで最後まで集中して観れた。
まあそうなるよね、というようなラストなのだけど、"実話"ってところがまた!
エディずっ
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俺たちは天使じゃない(1989年製作の映画)

4.0

刑務所から脱獄したロバート・デ・ニーロとショーン・ペンが、神父に成り代わる事になり教会に送られてしまう、、、
という話だけど、あらすじ読んだだけで笑っちゃう。
あんな神父絶対嫌だなあ、と思うんだけど、
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.7

阿部サダヲの、普段愛想の良い殺人鬼は秀逸。
踊る大捜査線第9話で、20代の阿部サダヲがめちゃくちゃこわくて印象に残ってるので是非見てほしいのだけど、
奇妙でコワイ役がうまいから、普段とのギャップがもっ
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サイレント・ナイト(2021年製作の映画)

3.6

ジャンルはホラー、コメディとなっているけど、確かにそうだけど、ちょっと違うかな。最初からブラックジョークたっぷりの終末もの。
地味だけど結構好きかも。
でも、説明が少なくて一人一人に感情移入しにくか
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裏窓(1954年製作の映画)

3.9

カメラマンが部屋から向かいのアパートを覗き見するだけのワンシチュエーションなんだけど、そこにひとつの世界が出来上がっていて、ここまで面白い作品に出来るのはヒッチコックだからこそだろうなあ。
台詞もウィ
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香川1区(2021年製作の映画)

4.2

日本映画専門チャンネルにて。
前作も良かったが、156分という長尺のドキュメンタリー映画で見応えがあった。長いと感じない、あっという間。
小川淳也さんだけではなく、より多角的な視点で取材されていたのも
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しあわせはどこにある(2014年製作の映画)

3.6

イギリスの精神科医が本当の幸せとは何か探す旅に出るお話。
イギリスから中国、チベット、アフリカ、アメリカ。色々な場所で色々な人と出会い色々な経験をする。その中でもアフリカでの出来事が良かった。あとは、
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ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

3.9

ウェンディの詰めの甘さは否めないんだけど、スーパーの店員の「餌を買えないなら犬を飼う資格はない 」という言葉
いや、そうなんだけど、正論なんだけどさ、正義だけじゃどうにもならないことがある、、
生きて
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