中さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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(2023年製作の映画)

3.5

上質なコントを観た。
グロさとか違和感が全部フリになってて笑える。

ブルース・リー/死亡遊戯(1978年製作の映画)

3.0

場の雰囲気で楽しかったけど今観る映画としてはだいぶきつい。
香港で乗ったフェリーが出てきたり、イエロースーツの元ネタが今作でびっくりした。
あと、城みたいな構造のレストランなんなん。

正欲(2023年製作の映画)

4.5

咀嚼しきれへん感情。

俺はたぶん多様性に寛容な人間や。
でもそれは他人を思いやる気持ちから起因してるわけじゃなくて、他人に対するどうでもよさがそうさせてると思う。少なくとも今は。
決して他人に無関心
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.0

見ようとしないかと見えないものって?

鬼太郎作品をほとんど知らへんせいか、あんま盛り上がらへんかった。

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.5

ヒューマンドラマとしても、戦争映画としても、特撮映画としても中途半端やったように感じた。
葛藤も台詞も展開もすべて演出のための道具にしか思えへんくて、役者の演技も寒いからほんまに白けた。
たぶん、もっ
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美女と野獣(2017年製作の映画)

3.0

文学少女の強さ可愛さ賢さ、ここにありっていう感じ。
感情移入しきれへんのは、俺が女じゃないし王子でもないし白人でもないからか。
CGはすごいし美しい。歌もダンスもいい。けど全体的に暗いからか心が弾まへ
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

3.0

お盆。死者が帰ってくる日。

現世で忘れられた死者は現世に戻れない。
死者との思い出、絆。

アミーゴ。友達以上家族未満。

モアナと伝説の海(2016年製作の映画)

4.5

「人はね、なりたいって思っても、できるって思っても、やるべきじゃないこともある」

「どうしたいんだい?」
「分からない」

ディズニー版もののけ姫って印象。

歴代村長が積み重ねてきた石の上にモア
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.5

突発的なこと、意味不明なことは現実にたくさんあるのでは?

何にでも理由があるわけじゃない。ただ好きなだけ。

自己表現を「若い」って言われるしんどさと安堵。

松岡茉優のキレ演技最高。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

香港にて

戦後、オッペンハイマーの罪が問われる。
彼は純粋に理論を追求していく。その結果が兵器として使われるかは、彼の探究心や発明の意義とは別問題として捉えてる。自身の行いが大量殺戮につながることに
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サタデー・フィクション(2019年製作の映画)

3.5

わずらわしい、わずらわしい。
生きること、幸せになろうとすること、不幸せにならないようにすること、ほんまにめんどくさい。
痛みを一定期間受けて今だけ不幸になるから、残りは幸せ、みたいな思考になってしま
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.5

「大人になっても人生はつらい?」

2人の関係性は、恋人、夫婦、親子、兄妹、友人、師弟のどれにも当てはまらへん。
2人の愛はまともじゃない。あとから振り返って勘違いやったと思うかもしれへんけど、決して
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こいびとのみつけかた(2023年製作の映画)

1.0

筋が通ってない大団円でだいっきらい。
主役がずっと現実逃避のまんま。そのくせ幸せそうにしててイライラする。あまりに現実離れしてて俺は許容できん。あと、顔の造形が無理過ぎる。演技もやばいけど顔がどうして
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耳をかたむけて(2023年製作の映画)

4.5

「事実は人によって違う」

弔文代筆業の男。
弔文を書くために故人のことを親しい人達から聞いていく。彼らの故人に対する思い出は、「故人がどんな人だったのか」を客観的に示すのではなく、「故人をどう思って
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真昼の女(2023年製作の映画)

4.5

heart is blind
心が闇

人間ひとりの価値が今よりも高い時代。
その気になれば何でもできて何にでもなれると本気で思える。
好奇心が強くて素直でジブリのヒロインみたい。

ほかげ(2023年製作の映画)

4.0

戦後を迎えるにはトラウマを処理せなあかん。
名前を語られない孤独な彼ら彼女らが、失ったものを求めて彷徨う時代。現実に向き合うってことは諦める心を持つってことで、戦後の凄惨な状況でそのバランスを取ること
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

4.0

尊重すべき存在とは?

過去や現代で実際に起こっている人種差別が、近未来における人間と機械の対立に置き換えられて描かれてる。今作では機械側が平和的思想を持ち、人間側は差別的で残忍な性格をしてる。
人間
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.5

「無口だからといって無知だとは限らん」

オイルマネーに沸くインディアンと、彼らを搾取する白人。所有財産と人種の違いが極めて歪な関係を招いてる。搾取する側とされる側が明確に分けられてて、本来それを止め
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メメント(2000年製作の映画)

4.5

記憶と記録の不確かさ。
踏みしめてる床が揺らぐ感じやった。

信じたくない真実は嘘にしてしまう。
多かれ少なかれ真実を捻じ曲げて自分に保存することって誰にでもある気がする。
タチが悪いのは、作中みたい
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(2023年製作の映画)

4.5

重い。
太陽が昇ってる時間帯とか、ポップコーンを食べながらとか、デート中に観る映画では決してない。心身共に元気じゃないと観いひん方がええ。

他人や社会のために、つまり自分以外のために何かをするのって
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

4.0

何かの事情で同居することになった30代後半くらいの男女2人。2人で向き合う食卓は妙に落ち着いてる。かなえには生活感と妖艶さが共存してて、普通の男なら、夫がいることとか自分の雇い主であることを忘れて一線>>続きを読む

ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

5.0

人生讃歌。

ダンスは本格的やし、エリーズの葛藤も理解できるけど、なんとなく俺の感情発生装置に膜がかかってるなと思いながら観てた。自分の生活で余裕がなくて、映画に関わらず物語が沁みてこうへん感覚。
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グリーンマイル(1999年製作の映画)

4.0

教科書的勧善懲悪感動映画。
登場人物の役割がはっきりしてて、観客の喜怒哀楽ポイントがちゃんと用意されてるように感じた。だから、ただ観て感じるだけでこの映画は楽しめる。

死刑に処された遺体に対して、罰
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キリエのうた(2023年製作の映画)

5.0

湿度100%のエモさ。

映画鑑賞はノートに言葉を書き殴りながら楽しむのが好きなんやけど、今作は自分の心に感情を刻み込むように楽しもうと思って途中から切り替えた。

擦れそうで力強い魅力的な声を聴いて
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三月のライオン(1992年製作の映画)

5.0

「愛が動機なら
やってはいけないことなんて
なにひとつ、ない」

兄妹でなければただの恋人同士やったのに、兄妹やから苦しくて罪悪感が募る。でも、兄妹やからこそ恋人として2人は愛しあえたんやと思う。
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LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標(2014年製作の映画)

3.0

「俺はただうまい煙草が吸いたいだけさ」
このセリフに辿り着くまではすべて前戯で、カラミティファイルを燃やしてルパンと2人で煙草をおいしそうに吸うだけの話。
男の浪漫、美学、ダンディズム。中高生の俺に観
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ジャム DJAM(2017年製作の映画)

1.0

ジャムがどうしようもなく嫌い。やから移民とか貧困の問題に関する切実な心境の発露も響かへん。あまりに価値観が違う。

ベルリン・天使の詩 4K レストア版(1987年製作の映画)

3.0

天使は人間の自己完結した陰鬱な思弁を読み取れる。人間を見守り救うこともできる彼らは、全知全能の神というわけではない。
数少ない天使同士でコミュニケーションを取ることはできるけど、人間社会に天使個人とし
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

5.0

2DのDolby Atmosで観たけど、これまで観たどの4DX作品よりも没入感がすごくて身体感覚を刺激された。作品にあわせるように俺自身ずっとアクセル踏みっぱなしな感じ。俺も何かに没頭したり走りたくて>>続きを読む

福田村事件(2023年製作の映画)

5.0

誰が正しいとか分からんし、誰が成長したわけでもない。けど物語を通して俺は思うとこがあって、ちょっとだけ良くなった気がする。

田中麗奈演じる静子の魅力ばっかり伝わる冒頭やった。精神的に独立した静子は何
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

1.0

半分くらい寝てた。
やからフラットな見方できんけど物語なんかどうか怪しいくらい意味不明やった。ナンセンス文学的な解釈が必要なんか知らんけど、別々の作品をばらばらにみてる感じ。
エンドロールが長くていら
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

2.5

脇目も振らずに楽しんでる姿が押し付けがましくて鬱陶しいのは、自分にそういう対象がなくて嫉妬してるからやろうな。

もっと自分に余裕があれば違った評価になったかもしれん。誰にでも優しく寄り添う物語なんや
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アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

3.5

「少年少女が好きを知る物語」

変化が禁じられた世界で過ごす青春時代。あやふやな生の感覚は、曖昧で緩慢な感情を伴ってほどほどの「退屈」を生む。衣食住ていう観点で何も不自由はないのに、退屈は彼らを破滅へ
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エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

4.5

この作品は未来の俺に投げる。人生のステージが変わった頃また見ようと思う。
ラストのEVシーンが素敵だったことしか確定的なことが書けへん。
彼らの思考や言動は意味ありげで緩慢に繋がっているように感じるけ
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星くずの片隅で(2022年製作の映画)

4.5

「世の中はひどい。でも同化するな」

人と人は好意があるから分かり合えるわけではなくて、通じない想いがあるからこそ関係性を規定せずフラットなものの見方をしよう。そして、今この瞬間を楽しんで大切に生きよ
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卒業 〜Tell the World I Love You〜(2022年製作の映画)

1.0

黎明期のRPGくらいご都合主義。
人物がなんともポンコツというか、筋が通ってない行動が目立つ。感情もよく分からん。
物語を動かす全てが短絡的で言外のことを無視してるからこうなるんかな。
あと、なんか軽
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