刑務所生活をスローテンポでへんてこに描いてる。ストーリーらしいものはないのに飽きひん。
緊張と緩和のお手本というか、受刑者ってフリが効いてるからちょっとした引っ掛かりがぜんぶ面白い。刑務作業、食事、自>>続きを読む
在日韓国男と出稼ぎフィリピン女の恋愛。ともすればウェットな関係に描かれがちやけど、男の放漫さと女の関西弁が効いてて怠い物語になってない。
彼らが陽気な性格をしてることによって、楽しくて明るい関係がうま>>続きを読む
主人公のベンをはじめとした葛藤を抱えた者たちが古い館に集まる。彼らの背景とか葛藤を克服する過程が描かれてるけど、詰め込みすぎやと感じた。ぜんぶやるには時間が足りん。人物の深掘りが甘くてあっさりし過ぎて>>続きを読む
ガキ大将のイタリア人エンゾ、エイリアンのフランス人ジャック、マドンナのアメリカ人ジョアンナ。映画を観て3人のことを知るほどに好きになる。そして、3人のどうしようもなく分かり合えないところも理解する。>>続きを読む
30歳を目前として漠然と感じる不安や焦燥。普遍的テーマやから上手く作品にのせられれば多くの人に感銘を与えそうやけど、テーマ以外全部酷い。
特に御手洗の演技が胡散臭くて鼻につく。ガリレオ云々のとこは引く>>続きを読む
内省的なマルオは、アキを魅力ある異性としてみれるのになぜか性欲が湧かへん。
アキがマルオに対して「どした?」て慮るシーンがあった。アキの優しさが家族的な愛に繋がってて、恋愛に繋がってないのが理解できた>>続きを読む
奇妙な属性を持つ見知らぬ者どうしが密室に集まって、言葉と銃でやりあう。
登場人物の誰も信用できひんミステリー要素のある会話劇は好奇心を煽るし、南北戦争時代の粗野な言い回しは笑える。
急な銃声とか大量>>続きを読む
単純明快で終始安心してみれる心すっきり復讐劇。
人物の役割が明確で、観客を騙したりどんでん返し的な展開に持ち込まない誠実さがあった。
ジャンゴは優しい性格やけど現実的な選択をやり遂げるし、シュルツは>>続きを読む
エリオットとETが自転車で夜空を飛ぶシーン、有名なフライングテーマが相まって、このままどこへでも行ける気がした。胸がすーっとして何かから解放されるような感覚やった。
冒頭の映像からセット感強くて、U>>続きを読む
映画の感想としてまとめる気もせず、箇条書きで。
ポツダム宣言発令から原爆投下、受諾までの過程。
自分がこの時代に生きていたら?
そう考えると今の悩みはちっぽけやけど、、、
今の俺にとっての「戦争」>>続きを読む
こんなんを好きなやつとは友達になれん。少なくとも映画の捉え方が違う。
デブとメロンが嫌いになった。
早く終わってほしくて堪らんかった。退屈というより意味不明な訳のわからんもの見せられてしんどかった。>>続きを読む
覗き部屋?でのやり取りに辿り着くまで、ずっとトラビスにいらいらしてた。最後までトラビスのことは嫌いなままやったけど作品としてはちょっと好きになった。
トラビスは父親としても、夫としても、男としても、>>続きを読む
冒頭、寒い日の朝に郊外の街で2人が登校するシーン。朧げで夢かと思うような綺麗な映像やった。冒頭だけじゃなく20年前とは思えへんほど映像に関してはハイレベル。
役者の演技はみんな素晴らしくて、特に蒼井>>続きを読む
唯一無二の世界観から放たれる青春群像劇。
日本語、中国語、英語の混合。時代と場所の不詳さ。荒唐無稽な文化。まとまりのないそれらを魅力的な俳優陣がひとつの作品へ昇華させてる。
Charaの歌は単なる劇>>続きを読む
共依存関係にあるウィンとファイ。
別れと再開を繰り返しながら互いの生と死を噛み締める。
WKW作品の中でいちばん「街」の印象が強かった。
昔、深夜というか早朝に、道路のライブカメラをテレビで延々みて>>続きを読む
どろどろしてないプラトニックW不倫。
負け犬のトニーレオン。
相手を誘う練習、不倫を白状する夫を問い詰める練習。
現実としての虚構を演出して、心の準備をするだけのはずだった練習。2人で練習してるうち>>続きを読む
30個のパイナップル缶。
消費期限へのこだわりに意味はないけど、「期限」があるからこそ今を実感できたんやろうな。
やけ食いで何かが解決するわけじゃないけど、それを区切りにすることで未来に進むきっかけに>>続きを読む
震える指先でタバコを挟んで吹かしてる女って悶えるくらい魅力的。俺とは絶対に合わへんのにな。
いつまで自分と合わへん人を魅力的に感じるんやろか。もしかしたら老いと共に合理的な恋愛の仕方を学ぶんかもしれへ>>続きを読む
過去に囚われていることを理解していても、過去に縋るのをやめられない男。
2046へ行く目的は失くした記憶を探すことらしい。
大切な思い出に浸ることで幸せな気分になったり、現実から逃避できるから、探す>>続きを読む
最高の童貞成長物語。
美しい娼婦のホアにとってチャンは「その他大勢の恋人」にもならない存在である一方で、チャンにとってのホアは常に第一オプションで代え難い存在やった。
まずホアとの初対面が衝撃的。>>続きを読む
「一年、一月、一日、一秒も離れたくない。一生、一緒に芝居をしよう」
娼婦の私生児として産まれた多指症の小豆、京劇俳優養成所への入門のため、母に指を切り落とされる。悲劇的でもなく、日常の延長のように切>>続きを読む
パリス(フランス人女性の暗殺者)が劇中でいちばん魅力的やった。暗殺者らしくセリフはほとんどないけど、顔に施された仮面のペイントやメンズライクなドレス衣装をはじめとした圧倒的なビジュアル、動物的な演技、>>続きを読む
カッタッパが父バーフバリを殺す。国母が息子バーフバリを救って川に沈む。息子バーフバリが王座を奪還する。
パート1伝説誕生の流れ的にここまでは既定路線。着地点がみえてて、やることもある程度決まってるから>>続きを読む
趣味のええインドミュージックとダンス、スローモーションをうまく組み込んだアクション、雄大な自然の美しい映像。冒頭のバーフバリを川に沈みながら掲げるシーンで一気に物語へ引き込まれる。
群衆が「バーフバリ>>続きを読む
実らない不倫の末に生まれた少年と、美しいその母との物語。
経済的には恵まれてるけどかなり歳の差がある男と母は結婚する。この男、お見合いの席で「母子2人とも必ず幸せにしますよ」なんて笑顔で言い、今の時代>>続きを読む
「イブキ、そこにおるん?」
何もかもがうまくいっているわけではないけど、大きな失敗や取り返しのつかない経験をすることなく、客観的にみれば東京で人並み以上の生活を送っているイブキ。順風満帆といっても差>>続きを読む
「約束だぞ。他人のことには手を出すな。ケンカでは何も解決せん」
ケンカはせえへんって約束を、ブルースリーが破るのを観客は今か今かと待ち続ける。
王道一本道の脚本で、吉本新喜劇を見ているかのような展開>>続きを読む
2回目 2024/3/14
心の調律。
君たちはどう生きるか。
改めて問われるまでもなく、宮崎作品には観客に自問自答させる機能が備わってるように思う。
映画を観るという体験によって得られる感情や>>続きを読む
レオの目が終始印象的やった。
表情や言葉よりも、目から感情が伝わってくる。
感情なんて、言葉にしてしまうと正確じゃなくなるのに、言葉にせずには正しく伝わらへん。
誰かが悪くてレミがあの結末をむかえた>>続きを読む
「幸せか幸せじゃないかなんてどうだっていいから。問題は、わたしか、わたしじゃないかだから」
これは映画ではない、ていう叫びから物語が始まる。
映像の隅切り、断続的な映像と音楽の使い方、非現実的にも思>>続きを読む