ぐさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ぐ

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きっと ここが帰る場所(2011年製作の映画)

4.2

レビュー書いてなかった。
最高の映画。ただ100点手放しというよりも、自分の好みの映画だという認識がある。
パオロソレンティーノ作品の中で最も好き。映像と演出はもちろんのこと、脚本に謎なくらいのトーキ
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サイド・エフェクト(2013年製作の映画)

3.3

一言残念。REDのデジタルカメラがあまり画作りにあっていなくて、淡白でのっぺりとした印象になっていた。作品自体もあまりお金もかけなかったのだろう、役者を除けばテレビドラマのようだった。ただ役者が上手い>>続きを読む

スター・トレック(2009年製作の映画)

3.2

イントゥダークネスよりも面白かった。作品自体がクルーにむけて作られているから、それぞれに見せ場があり、ユーモアがきいている。活躍をつくる為にかなり誇張してシーンを発生させている御都合主義な流れはあるも>>続きを読む

捜査官X(2011年製作の映画)

3.1

犯人のシッポをつかむために斬りかかるとか、ほんとに一般人だったらどうするの?ってもっていき方は上手かったと思うが、最終的にいつものアクションだったのがイマイチかな。構成自体は悪くないんだけど後半からが>>続きを読む

小鳥遊六花・改 劇場版 中二病でも恋がしたい!(2013年製作の映画)

2.7

TV編集版。トラウマを抉る内容ではなく、あくまで学園ラブコメの1バリエーションという形。これを面白いと感じるのは世代が強く影響してるかな、90年代アニメを見てた人に向けたアニメ。映画としては音関係と編>>続きを読む

リアリティ(2014年製作の映画)

2.9

あまり面白くなかった。撮影方法は1カット長回しでとてもいいんだが問題は中身。現実と妄想の区別が、という煽り文句が映像で分断され表現されることはなく、リアリティー番組にのめり込む様をただ風刺するだけ。実>>続きを読む

それからの子供(2013年製作の映画)

3.0

映像構図の拘りが良かった。ただ極個人的に喋る、動作、風景or物体描写の流れと、そのかたまりのリズムが一定でたっぷりな撮り方が続いてしまい集中力を欠いてしまった。また物の関係性がわからず…しかし、とても>>続きを読む

黒四角(2012年製作の映画)

3.2

ロケ地の雰囲気が良く、どこをとっても綺麗な一枚絵と言えるような作品。個人的には序盤の黒四角と対峙した際の画面の使い方が好み。ひとつの話に記憶のない男、ラブストーリー、タイムスリップと、話の肉付が多く、>>続きを読む

卵と石(2012年製作の映画)

3.2

撮影の技量が高くお見事。村というコミュニティと生理と親においていかれた子供、様々な比喩を考えることができる要素が多い為、自分なりの考え方をしていたがディスカッションで過去の体験からと言われてしまい印象>>続きを読む

ドゥームズデイ(2008年製作の映画)

3.0

真面目な映画が続いたのでリセットに。アクション大作らしく間抜け要素満載。リアルに描くってことはすっかりなく、脚色に脚色を加えた流れは笑える。二つの世界はお金かけたな、と思う反面こんなことする理由ってな>>続きを読む

アップサイドダウン 重力の恋人(2012年製作の映画)

3.3

冒頭にのみ使われる魚眼レンズや、CG背景と馴染ませるための人物へのアンチエイリアスが、たまにあからさまに見えてしまい減点。話も結末が唐突。しかし世界観のデザインと音楽はとても良く、場面場面の背景は目を>>続きを読む

野蛮なやつら SAVAGES(2012年製作の映画)

3.2

尺は長いがラストの巻き戻しや色変化などが良かった。話自体は特に中身のあるものではないし荒削りな感じもあるが、そういう映画なので特に問題はなく、それぞれの対立がシンプルに描かれているので、楽しんで見れた>>続きを読む

劇場版 空の境界/未来福音(2013年製作の映画)

3.2

8作で描ききれなかったサイドエピソード集。そのためシリーズを通して見ていないと理解不能な部分が多い。本来背景の人物や風景で陰鬱な雰囲気を出していたのが、今回だけ違うテイスト。面白かったけどこの世界観が>>続きを読む

ストラッター(2012年製作の映画)

3.1

白黒。質感はデジタルっぽかったが作中にフィルム映像が出てくるのでこういう色表現かと。ほとんど音楽が主体で、話としてはごく平凡だけれど、見終わってなんとなく爽やかな気分になれる作風が良い。時代設定が最近>>続きを読む

サイトシアーズ〜殺人者のための英国観光ガイド〜(2012年製作の映画)

3.0

…エドガーライト作品にしては凡作。いつものテンポやコメディの要素は変わらないけど、遊び心が足りない。カポエラとか拾わないの?など、テンションが高いシーンがなく、意外性に欠けた。思い返すとそこまで悪くは>>続きを読む

マイ・フェア・レディ(1964年製作の映画)

3.2

3時間の中身は、普通の映画にまるまるミュージカルが1本足された印象。前半は話と歌の内容重複で重たいが、後半はユーモアがあり面白かった。衣裳が良く、競馬場の歌い出しの演出が良い。歌自体がメロディ主体では>>続きを読む

ヘアー(1979年製作の映画)

3.1

トンデモ話だった。ヒッピー文化と反ベトナム意識のミュージカルかと思ったら、最終的に覆して終わったようにしか思えない。メインの歌い手を作らず、曲ごとに何人も担当するってつくりは面白いな、と。エキストラも>>続きを読む

NINE(2009年製作の映画)

3.3

白黒の映像が凄い良い。冒頭も良かったし、照明による映像演出に賞賛をおくりたい。各ナンバーとの繋ぎがハッキリとし過ぎているうえ、多少シリアスな作風なので、一呼吸おいちゃうと集中が途切れてしまうのが難点か>>続きを読む

ゲキ×シネ「シレンとラギ」(2013年製作の映画)

3.2

ゲキシネ自体が好きなので良かった。映画としては短絡さを感じるところはあるけど、演劇の迫力とそもそものフォーマット、笑いと殺陣と物語というごちゃ混ぜの面白さで細かいところを気にしないで見れた。表情の誇張>>続きを読む

オズの魔法使(1939年製作の映画)

3.3

モノクロからカラーは今見ても効果的で衝撃ではある。しかし、話の描き方に見えざる手の力が加わり過ぎていて、露骨な展開は今の観客的には違和感あるのでは。トトの演技力には脱帽ですね。歌は割と少なく、ミュージ>>続きを読む

男はつらいよ 寅次郎相合い傘(1975年製作の映画)

3.3

第15作。
今のところ15作見てこれが1番面白かった。冒頭は今回海賊ミュージカル風。ほんと脚本書く前日に観てきたんじゃないか、ってくらい雑だが、パターンから外れるように、とらやが出ても寅さん帰らず、か
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男はつらいよ 寅次郎子守唄(1974年製作の映画)

3.2

第14作。
博のケガ、赤ん坊、コーラスと盛り沢山な今回。珍しく映像ではロングショットでカットをこらえる部分があり、奥行きや、寅さんの失恋を画面だけで表現するなど、見せ方に工夫があった。
話のうえでは、
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コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.2

ある意味で"流行"の本作。
DAY2からはじめているところに、うまく面白さが作られている。ソダーバーグだったね、ってくらいにカットの切り口と音の使い方が冷酷。テンポ感のあるリズムの速さと要所の長回し。
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男はつらいよ 寅次郎恋やつれ(1974年製作の映画)

3.0

第13作目。
吉永小百合の2回目。今回は冒頭で1度、いわゆるフラれを作り、吉永小百合を再登場させる。そのためかいつもの傍若無人ぶりのパートはなく、話はスムーズだった。
この話のうえで軽妙なのは、男はつ
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フェーム(1980年製作の映画)

3.2

映画としての質は十分にある。が、物語としては不安を抱えて突然卒業式でフィナーレは強引じゃないのかな。少しくらいは僥倖的な要素あってもいいんじゃないの、ミュージカルだし。音楽はや踊りはとてもいいけれど、>>続きを読む

プロデューサーズ(2005年製作の映画)

3.4

いいね、と言える娯楽ミュージカル。舞台の工夫、ユーモアと楽しく見れた。これくらい真っ当に楽しめて古臭さを感じさせないものが面白いと思う。ひとつの曲をアレンジで長く使っていたり、スタッフロール後を含めて>>続きを読む

ファイナル・デッドブリッジ(2011年製作の映画)

3.1

なるほど、これが1に繋がるのか。いつものフォーマットに他人を犠牲にすると…って新要素が足されて、少しだけ趣向が変化。でも本質は5まできてるのに全くブレず。今回はフェイントが多く使用され、ピタゴラスイッ>>続きを読む

エリジウム(2013年製作の映画)

3.2

ニールブロムカンプの最新作らしく、手持ちの荒いカメラによるアクションや移動表現に、短いカットをリズムに合わせ切り替えるなどの演出が第九地区との類似性を感じる。機械装置が好きだよね。話はエリジウムって世>>続きを読む

エリ(2013年製作の映画)

3.2

とにかく1カットが長い。BGMもほぼなし。冒頭に山場を持ってきているので、そこまでの推移に緊張感を与えることには成功しているが観客としての目線以上のものを感じられなかったかな。小屋の窓からの映像は本当>>続きを読む

魂を治す男(2013年製作の映画)

3.0

私情で集中して見れなかったが、音楽でのシーンの繋ぎや、動きのあるカメラワーク、主人公を象徴する日の光など、見せ方はいい。しかし夢の白黒映像がもたらす意味が希薄というか、筋道となるなら話の要素を持ってい>>続きを読む

ドリンキング・バディーズ(2013年製作の映画)

3.1

過度なドラマはなく、チャーミングな映画と言えるかと。即興演技らしく人物の距離感、テンションが適度で良かった。しかし、展開するポイントや話の流れが緩いというかリアルというか…リラックスしてゆったり見るべ>>続きを読む

マリー・イズ・ハッピー(2013年製作の映画)

3.1

Twitterというパーソナルな物を題材にした作品。文字制限からくる断片的な詩ともいえる文章をそのまま映像に起こした形は面白い。こちらも低予算。ミニマルな空間で人生って?ということを描いてる。気分的に>>続きを読む

シチリアの裏通り(2013年製作の映画)

3.0

んー、映像の質的には高いんだけど、ワンアイディアをコメディ絡めたドラマで描くには少々潔過ぎる話かな。気になったのはラスト。突如芸術色全開の異常なまでの長回し固定カメラ。正直意味がわかりかねるくらい、浮>>続きを読む

ルールを曲げろ(2013年製作の映画)

3.1

手持ちのカメラによる長回しが特徴的で、カットを割ることなく展開していくストーリーに加え、絵になる構図を作り出せていることに感嘆。作品自体が演劇的でありながらその要素を感じさせない脚色。イランの女性視点>>続きを読む

高雄ダンサー(2013年製作の映画)

3.3

古くて新しい、そんな印象。荒々しいカメラ撮影で解像度は低く発色もビデオカメラのようなところも。ただ映像演出のアイディアや多様性はアジア圏の作家ということを意識させるくらいに圧倒的。これでもか、というほ>>続きを読む

エンプティ・アワーズ(2013年製作の映画)

3.2

いい映画だったと思う。実直な映像にゆったりとした間、どことなく湿っぽい雰囲気が作品に一貫して流れていて良く出来た映画だったと思う。いい意味でとても地味。退屈を描いていながらそこまで間延びを感じなかった>>続きを読む