海老シュウマイさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

海老シュウマイ

海老シュウマイ

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シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)

1.0

池井戸潤は原作を読んだことがなくて、半沢直樹のドラマを5話ぐらいで途中離脱という程度なのだけど、こんなに運とパワープレイで解決する感じなんですかね。
もっと頭脳プレイで合法的に解決してくれるのかと思っ
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裸の太陽(1958年製作の映画)

5.0

白黒なのに夏の日差しを強烈に感じられるのはなんなんだ。額に汗して働く姿の美しさよ。そしてラスト、、、、個人的に「夏映画」の生涯ベスト級に躍り出たと思う。

青春キラキラ映画でもあり、労働のお話でもあり
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だいじょうぶ3組(2013年製作の映画)

4.0

別に上白石萌音がお目当てではなく、純粋に日本の教育と社会の包摂について考えたかったのだけど、全体的にうまくまとまってたと思う。

本人出演ということで素人演技を見せられるのは…と思っていたけど、意外に
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おとななじみ(2023年製作の映画)

2.0

ベタベタ上等。ラブコメ最高。久間田琳加も最高。どんどんやれ。

とはいえ、この感じが許されるのは高校生までだよねーキャハハハ
この年齢の登場人物になると、言いたいことを言う、やりたいことを自分で決めて
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日々ロック(2014年製作の映画)

3.0

入江悠でも怒らず観れた。
原作ありきだったのもあり、何より「熱」は大事よね。

ラス前で二階堂ふみの状態を知った野村周平が、茫然自失で東京を目指すくだりなんかは、
いったんシャッキっとさせて自分の意思
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

1.0

門外漢の自分が観ちゃったのがいけないんだけど。

よく少女コミック原作の青春キラキラ映画の感想として、リアルな世界と地続きではない世界観があり得ない、登場人物に血が通ってなくて記号的、説明セリフ多すぎ
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青夏 きみに恋した30日(2018年製作の映画)

2.0

少女コミック王道パターンのお話を、実力・実績もある好きなキャスト達で、そして、滝のシーンなど印象的な夏風景も切り取られていたのに、
結果、全く心動かされないのは何なのか。

葵わかなが可愛く撮られてな
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ほたるの星(2003年製作の映画)

4.0

夏映画として好き。
「ぼくらの七日間戦争」コンビが文科省選定、都知事推薦のこんな真っ当なお話を作れるとは!

ほたるの物語ってだけで100万点だし、クラスになじめない主人公ってだけで泣けてくる。

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打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993年製作の映画)

3.0

岩井俊二なのに毎夏、観ちゃうやつ。

この尺だからまだ我慢できるけど、子供が今にも「ちぇっ、なんだよ」って実際にはありえないセリフを言いそうな、おっさんセンスには胸焼けしそう。

あと、少年役はどう考
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イチケイのカラス(2023年製作の映画)

1.0

細かいツッコミはともかく、共感させようとしている登場人物たちがバカすぎやしないか。それぞれの数だけ正義がある、を描けてないだろ。吉田羊も斎藤工も泣けないぞ。

そして、「正義」や「環境」を訴える「人権
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.0

タイムループものの構造的欠陥である、同じ場面を繰り返し見せざるを得ないことに対して作り手が意識的だったのが好印象。

このテーマだと「緩慢な日常の繰り返し」の名の下に延々と同じ場面を見せたがる作り手が
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#マンホール(2023年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

全体として楽しんだ気もするけども、プロットのホールがデカすぎ。

前半から主人公に共感できない言動が多すぎて、その共感できない男の物語を見せられても…という気持ちにさせられ、

後半、物語が動いてなん
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.0

予想を1ミリも越えなかったけど、良かった。
やっぱり実写の力として、宮本信子力であり、芦田愛菜力であり、この実写化企画は大成功だったと思う。

古川琴音の仕事場が芝浦あたりの設定で、屋上の風景、コミケ
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Dr.コトー診療所(2022年製作の映画)

3.0

めちゃくちゃ泣かされました。
まぁ、あの曲のイントロが流れてくるだけで街中どこでも泣けるんですが。

医療ドラマの主人公の中でも、取り立てて天才でもなく、自信家でもなく、かと言って単なる熱血漢でもなく
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走れ! T校バスケット部(2018年製作の映画)

1.0

「実話に基づく青春ストーリー」という触れ込みに対して、「原作者の息子がバスケをやってて大学時代にいじめられて辞めた」という事実のみをbased onとする売り方には抵抗がある。戸田奈津子かっての。>>続きを読む

オオカミ少女と黒王子(2016年製作の映画)

4.0

一見、地味で内気な女子がドS王子様に恋をして、実は孤独な王子をその「女子力」で癒す物語は、いわゆる少女コミック原作のパブリックイメージ通り。

そんな「ただしイケメンに限る」と「雨に濡れる捨て猫を拾う
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グッバイ・クルエル・ワールド(2022年製作の映画)

1.0

ごめんなさい。私は映画リテラシーが低いので、「バイオレンスアクション」と同じフォルダに入れて終了でした。しかも天使出てこねーし。

君たちはまだ長いトンネルの中(2022年製作の映画)

2.0

教員のおっぱいしか記憶にないのでお話は覚えてないけど、この手の「小難しい話」の主人公として女子高生が使われるのはなぜなんだろう。
政治経済とは無縁でおバカな女子高生が「高度なお話」をするギャップを狙っ
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.0

なんだかんだで笑ったし、「抑圧に対する抵抗」という文脈だけを取り出せば胸熱なお話ではあった。

ただ結局、郷土愛みたいなところに着地してしまうのは、少しモヤる部分もあり、別に生まれ育ったからって何なん
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あの頃、君を追いかけた(2018年製作の映画)

3.0

このキレイキレイな日本版チューニングをどう考えれば良いのか…

「爽快感」を目指した作りは間違ってない気がするし、そこに、もはや人間の造形ではない齋藤飛鳥の配置も完璧。
その文脈で言えば、下ネタだけで
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異動辞令は音楽隊!(2022年製作の映画)

4.0

内田英治の作品が嫌いになれない理由はなんなんだろう。本作で言えば、ベタな展開で、全観客の想像した通りのお話でしかないのに。

とりあえず本作では、苦手なはずの清野菜名が別人のように素敵だった。シングル
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Presents うに煎餅(2007年製作の映画)

2.0

うーん…
不作の年のヤングシナリオ大賞佳作って感じ。
この誇張表現の感じからすると、少女コミックならアリかも。それか角田光代のエッセイとしてなら。

相手のことを見ていない自己満足な奴よりも、自分をち
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Presents 合い鍵(2006年製作の映画)

1.0

壊滅的に話が面白くないんだが。
あらすじに書いてある数行が全部ってどういうこと?ネタバレも何もあったもんじゃない。

8年と7時間の対比うんぬんもしたり顔で語るけど、別に時間とか関係なくない?単なる心
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蒲田前奏曲(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

苦手すぎる中川龍太郎もこの尺でならさほど気にならなかった。
旧来からの男の理想像みたいな古川琴音をファンタジーとして言い切ったり、当然、自分のやりたいこともある生身の人間として扱うことや、最後に松林う
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今はちょっと、ついてないだけ(2022年製作の映画)

1.0

このタイトル良いなぁ。
生きづらさビジネスとして良く考えられてる(原作未読)。

とはいえ、映画としては開始直後に奥山佳恵がキャッ!キャッ!キャッ!って三回悲鳴らしきものをあげたところで、リアリティの
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決戦は日曜日(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

楽しめたし、宮沢りえの温室育ち感も良かった。今度は玄関で〜とか。

ただ、この批評的視点が今さらすぎて、こんなこと観客全員わかってるよ。
だからこそ、その先を見せないといけないのに、ちょっと後半息切れ
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ビリーバーズ(2022年製作の映画)

2.0

いやほんと逆張りじゃなくて。
別に何も考えさせられないし、大してエロくもなかったんだけど。

後半、宗教や日本赤軍もあんま関係ないことがわかり、人間の狂気を描いているのかと思えば、別に普通の汚いオッサ
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ビート・パー・MIZU(2019年製作の映画)

5.0

石川瑠華のアイドル映画として100万点なのを大前提として、
恋愛初期のあの独特のテンションを、ポップにテンポ良く描写されているのが最高。セリフのスピードやムダのない間がとっても気持ち良かった。

その
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きみの友だち(2008年製作の映画)

4.0

女優好き視点だと、
当時15歳で映画出演が初めてで主演、中学生から20歳までの役を演じきっている石橋杏奈のバケモノっぷり、セリフも少ない役柄なのにとんでもない存在感の北浦愛、
そして、本作の2ヶ月後に
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18歳、つむぎます 私の卒業 第4期(2023年製作の映画)

2.0

前作の感想としてあった、集めたキャストを使いたいがために、似た設定の登場人物が多くなる問題、は本作も共通なのだけど、
それぞれが折りなって「つむぐ」という結末へ結実していく様は良かったし、単なる退屈な
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耳をすませば(2020年製作の映画)

2.0

堀未央奈のモノマネ→実写→原作コミック→アニメと特異な経緯で触れることになったけども、確かにアニメはよく出来てんなぁ。熱量を持ったファンがいるのも理解できる。
その状況がわかった上でこの安直なお話と作
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それでも幸福でいなさい(2021年製作の映画)

4.0

ジェンダー平等を描けば「いまさら、意識高い系」と鼻で笑われ、旧来からの「良きこと」を描けば「アップデートできてない、性役割固定だ」と非難され大変だ(本作は後者)。

とはいえ、たった13分の中で観客の
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グッドバイ、バッドマガジンズ(2022年製作の映画)

1.0

細かいことやトンデモ展開もインディーズとして許せるし、一般向け娯楽作品のように比較的見やすい作りにはなっていたと思う。
柴田杏花もべっぴんさんになったなぁ。

ただ、全体として言いたいこと、やりたいこ
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さかなのこ(2022年製作の映画)

3.0

ナントカくんの世界と同じターゲットのマーケティング。
沖田修一って要するに「オトナ向け絵本」として実写化させる職人なんだと思った。

であれば大好きな少女コミック原作映画や名誉童貞監督、三木孝浩先生と
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レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

ブロックバスター大好きマンとしては、細かいことには目をつむり、軽く楽しむ気満々だったのに。
新しい時代劇としてチャレンジングなのもわかる。ラブコメは大好物だしファンタジーも全然アリ。

だけど最初の殺
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新解釈・三國志(2020年製作の映画)

3.0

世間への逆張りでもなんでもなく、本作が福田雄一作品の中で一番いい気がする。
もとの原作がコメディやファンタジーよりも、逆に本作のような固くて重々しいテーマを扱ってもらったほうが良いんじゃないか。

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