あびるさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

わたしはロランス(2012年製作の映画)

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マザーに並びめっちゃ好きです
初めて女として教壇に立つシーンの音楽のかかりかたはマザーのwonderwall並みの鳥肌
映像と音楽をマッチさせるセンスは現代的だなあと思う。断片的な映像の積み重ね、特
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トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

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想像してたよりサイコサスペンス
フェイシズのような顔の接写はドランお得意だけどこの映画では息苦しさがエグい。スタンダードサイズとビスタサイズの行き来、画面サイズの変換もおなじみ
ストックホルム症候群だ
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レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

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パリのモンフェルメイユってこんな感じなのか、、?警官が一昔前のコンプトンの警官みたい。『シティオブゴッド』とか『ディーパンの戦い』的なテイストで、しかもめちゃくちゃ面白い。ラストの30分は息つく暇もな>>続きを読む

ワイルド・アット・ハート(1990年製作の映画)

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物語の起伏がなくてつまんね~~と思ってた。色彩感覚とか気持ち悪い映像センスとかがデヴィッドリンチだなと思ってたら
銀行強盗シーンからなんか面白くなって、頭がぶっ飛び、捕まり、わらわらと出てくるチンピラ
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Fukushima 50(2019年製作の映画)

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佐藤浩市と渡辺謙のトイレのタバコシーンが激シブ。あの同一画面におさまる二人は良い
地震と津波恐ろしくて泣きそうになる。監督は原作を読み美しき自己犠牲を感じたらしいけどこれが果たしてどの程度正しいのか、
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007 スカイフォール(2012年製作の映画)

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いっかいみたことあったの忘れてた
冒頭スアデルのカイフォールが流れるところがピーク

あとはなんかボスが無能だったし、長さを感じる。

ポゼッション(1981年製作の映画)

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地下鉄でのイザベル・アジャーニの狂った演技はもちろんスゴいが、ケンカシーンの前後揺さぶるカメラワークとかカフェでの長回しとか色々と完璧な映画だった。
もちろんクリーチャーの気色悪い造形含めて
散歩する
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隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)

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冒頭から圧倒される大階段シーンから傑作やけど、祭りシーンに圧倒された。北野版座頭市の元ネタなのかな
三船の両手離し騎乗がすごすぎる。そのあとの殺陣もエンタメ全開ですこぶる面白い。
ルーカスの言っている
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XYZマーダーズ(1985年製作の映画)

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このころから死霊のはらわた的なカメラワークもスパイダーマン的アクションもあった。
面白い、やってみたい発想をぶちこんでそれをうまく脚本でまとめた印象でかなり笑った

ふりボケがしっかりしてて絶対に壊れ
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LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

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フォードVSフェラーリ同様、この監督のアメリカンニューシネマへの憧れが、見事に傑作へと押し上げてる感
よいどれローガン泣ける。ロードムービーとしてアメコミながら映画らしい映画。マーベルにはLOGAN
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前田建設ファンタジー営業部(2020年製作の映画)

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上田誠さんの脚本でも演出がダメならダメなんや。
トイレの効果音が心底嫌やし、小木の演技も心底スベってる。初めのハイテンションがまさかずっと続くとは、、
仕事なのにはじめやる気ないのもなんか嫌っちゃ嫌。
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ロープ(1948年製作の映画)

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探偵と犯人は本質が同じということ。そのうえでなぜ犯罪はダメなのかがジェームズスチュアートが語ってくれます。
ワンカット風の密室劇は素直にスゴいし編集点のつくりかたも面白い。
ただヒッチコックはミステリ
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レスラー(2008年製作の映画)

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ケガが原因で人として大事なものに気づくも、結局自分の居場所(リング)に戻ってくる。めちゃくちゃ胸アツ。これが観たかったのよ
ドリーショットの反復がめっちゃよくて、レスラーの舞台裏シーンがどれも最高。老
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現金に体を張れ(1956年製作の映画)

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同じシーンを場面を変えてみせたり、銃撃戦の唐突さもラストの意外性も、全部面白い。
the end の出てくるタイミングと位置に痺れた
邦題がカッコいいのもめずらしい

初恋(2020年製作の映画)

5.0

もうまじで最高!!
窪田正孝は死ぬほどカッコいいし、ベッキーも染谷君もぶっ飛んでるのでみんな観てください
『新宿黒社会』とか『DEAD OR ALIVE 犯罪者』などの往年の三池崇史を彷彿とする内容と
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

雰囲気に流され浮気した男が燃やされた
不気味な儀式の皮をはがせば浮気の強烈な復讐で、あんな感じで流れに流されるうわきも現実にありそう。
あの女は双極性障害ってことだから、女王になることは生まれたときか
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フード(1993年製作の映画)

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ヤン・シュヴァンクマイエル、薦められなかったら一生通らなかったけど
まだこのような未知の映画があるからすごい。

食う行為がここまで不快に異化されてるともはや笑えます

ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

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無修正版をみる機会があり観賞しました。

ボーダーみてたから、傷痕が去勢をあらわしてたのは容易に理解できたけど
「女ではない」って言ってたからまあ

ただのボーイミーツガールではないところがほんとうに
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恋人たちは濡れた(1973年製作の映画)

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なるほどなあラストの自転車が海に突っ込むのとかワケわからんけど最高やなあ
ロケーションもめっちゃ良いし、空間の切り取りかたが素晴らしいですねえ

8 1/2(1963年製作の映画)

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人生は祭りや!

ラストのだいえんだんはアンダーグラウンドのようでもありエヴァンゲリオンを思い出したり

現実と虚構、現在と過去がいりまじってぐちゃぐちゃになって流されるまま。

予兆 散歩する侵略者 劇場版(2017年製作の映画)

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病室の構図とかめちゃくちゃキュアだった。鏡とか遮る柱やカーテンが不気味すぎて最高。
そしてなんといっても東出がほんとうに不気味。東出はもう黒沢映画にだけでてればええんとちゃう?

音楽(2019年製作の映画)

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音楽はよく分からんが音楽の初期衝動、音楽とはなんぞやを体感できる。そして坂本慎太郎の声が面白すぎる

かかってる労力とロトスコープ撮影によって新たな境地を開拓してた

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

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すんげえまじで

長回しの技術は確かにすごいけど、長回しにすることで得られる効果ってなんなのか、別に長回しじゃなくてもええんちゃうかとか思ってた時期もありました。これをみたら長回しがどれだけ緊張感を生
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37セカンズ(2019年製作の映画)

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個性の時代が象徴的に現れてるなと思ったしCHAIの音楽とかかるタイミングが印象的

なんの見返りも求めない、神様のような、渡辺真紀子はじめとする人びとが現実にいるとはにわかには信じがたい。けれども勇気
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にっぽん泥棒物語(1965年製作の映画)

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話がどこへ転ぶのか分からず、コメディとだけ聞いていたのでそのつもりでみてたら、めちゃ社会派で実際の松川事件をかなり追ってつくられてることが後で分かりました。
松川事件のような冤罪事件を泥棒の視点から描
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白い巨塔(1966年製作の映画)

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どえらい傑作でした。
『暖簾』も面白かったし山崎豊子すごい。

田宮二郎も良いけど、義理の親父のキャラは出てくるたびに好きになっていく。小川真由美のホステスの使う関西弁もなんかめっちゃ良かった。田村高
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探偵物語(1983年製作の映画)

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やっぱり映画は一人の作家が本気で面白いと思ったものをつくるべきで、それをどの層にささるよう宣伝するかが配給のする仕事なんちゃうかな。面白くないと思ったらそれはターゲットではなかったってことで
なのでこ
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神田川淫乱戦争(1983年製作の映画)

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明らかにヌーヴェルバーグ
セックスのジャンプカットとか、モノローグと一致しない行動とか笑った。ポルノ映画にするためだけの絡みもあったような、、
なかなかに衝撃のラスト

サンセット大通り(1950年製作の映画)

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恐ろしきママ活。
綿密に計画を立てるビリーワイルダーとその要求に完璧に答えるグロリア・スワンソン。
過去の栄光とか過去にとらわれてる人とかスターの輩出システムとか今でも通用する普遍性です。ラストのクロ
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ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

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この時代は反社会性パーソナリティとかが流行ってたのか。
けど犯罪の準備とかめちゃめちゃ丁寧でゾクゾクした。映画的伏線も周到
結局偶然的要素がすべてを支配する恐ろしさ
キルビル2でもあったあの殺されかた
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ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

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チャンドラーのロンググッドバイが大好きなのでラストの展開はビックリした。
けどそのあとの女とすれ違うシーンがかっこよすぎるので、許せる。

ハードボイルド探偵のお手本なんだなって改めて思ったし、小説の
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テリー・ギリアムのドン・キホーテ(2018年製作の映画)

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真っ先に思ったのがテリーギリアムの才能の枯渇。この映画はギリアム版の『8 1/2』になっていたはずなのに、蓋をあけたらただドン・キホーテを再現しただけの映画になってた。
ドン・キホーテって男は騎士道物
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ゼロの未来(2013年製作の映画)

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「未来世紀ブラジル」とかと違うところは管理され、機械化された社会であることは認めた上で、個人としてどういきるかが焦点になってたところだと思う。
そして主人公は彼なりの秩序をもって、自らの神を創造して生
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青春デンデケデケデケ(1992年製作の映画)

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ベンチャーズのパイプラインの音に魅了された少年の話。
「シングストリート」を思い出すけど、街もまわりの大人もみんなあったかくて、音楽を通してまっとうすぎるくらいに成長する彼らに泣ける。
目まぐるしい
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さよならテレビ(2019年製作の映画)

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「チャンネルはそのまま」がどれだけ美化されたものだったか、、それともこの陰鬱さは東海テレビ特有のものか?
正社員のバカ枠はかわいがられるが、派遣のバカ枠の実態があまりにも残酷すぎる
ただ彼の桜の取材は
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赤い殺意(1964年製作の映画)

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かなり気散じ的に消費してしまったんですが、四方八方ふさがった女性、、夫に下にみられて子どももとられて、姑にも妾の子とさげすまれて、まるで使用人扱いの貞子はもしかすると、主婦そのものかもしれず、しかも東>>続きを読む