ハルさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

メーヌ・オセアン 4Kレストア(1985年製作の映画)

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5回ぐらい、終わる、と思って全然終わらなくてウケた。こんなに裏切られたことはない。

その場にいる人物たちを引きで全員写す時、フォーカスされている人の奥や横、離れたところにいる人たちの動作にもちゃんと
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トルテュ島の遭難者たち 4Kレストア(1976年製作の映画)

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物語映画らしい整然とした流れがなく、常に観客が予想もしない方向に振り回されていて、どんなプロットを書いてこの映画を撮ったのか気になる。全てが間延びしているのにその無駄が愛おしい、不思議な映画体験だった>>続きを読む

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

親密な二人をロマンティックに眼差すようにさせている社会が最悪。ヘテロノーマティヴィティも最悪。ホモソも、マッチョでトキシックな学校社会も最悪。でも、学校社会なんて実社会の写し鏡だから、結局社会が最悪。>>続きを読む

ラ・ポワント・クールト(1955年製作の映画)

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ヴァルダの、市井の人々とその生活への眼差しが好きだ!

THE COCKPIT(2014年製作の映画)

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ラップもヒップホップもわからないけど大好き ラストの全部ができすぎてて溜息出た

ドント・クライ プリティ・ガールズ!(1970年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

劇中の、厭世的で鬱屈している若者たちの歌の歌詞がいちいちよくて最高だった。クラブでカメラのストロボが観客の若者の顔を写したり陰らせたりするシーンや、"両親もいない 神もいない" "僕の心臓からは毒草が>>続きを読む

わたしの幸せな結婚(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

塚原あゆ子監督だったので観た。やり方によっては安っぽい実写化にもなり得ただろうけど、映像のクオリティが高くて結構面白く観られて良かった。メイン二人のストーリーよりも、美世を気にかけてくれるゆり江とか、>>続きを読む

私のように美しい娘(1972年製作の映画)

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飛び降りのシーン、ヒッチコックのめまいを思い出した

あこがれ(1958年製作の映画)

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モノローグ全部キモかったけど、ベルナデット・ラフォンが自転車でカーブを漕いで行くシーンの美しさたるや…

素晴らしき放浪者(1932年製作の映画)

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ピクニック同様、川が映されるところがとにかくめちゃくちゃ綺麗で最高なのですが、序盤のキモポエマーセクハラおじさんこと本屋の主人の全台詞にかなりくらってしまい、結構しんどかった。使用人の女の子は本当にあ>>続きを読む

フレンチ・カンカン(1954年製作の映画)

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金夜に観るにふさわしい映画!

2回目でも、階段の手摺りに腰掛けてそのままするする〜って降りる、あのキマりショットに新鮮に感動する

一晩中(1982年製作の映画)

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異性同士のカップルだけでなく、男性同士、女性同士のカップルも出てくるし、若者だけでなく中年の夫婦や子供も映されるのがいい。いろんな夜があって、でもただあるだけでなくそこにはジェンダーロールの抑圧や諦念>>続きを読む

東から(1993年製作の映画)

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低気圧と一週間の疲れで大変気持ちよく寝てしまいました。でも、いつ目覚めても美しい画面と美しい横移動があって、最高だった。雪の積もった坂道でそりすべりする子どもたちを夢を見ているような気持ちで観た。

なまいきシャルロット(1985年製作の映画)

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ファッションやインテリアの良さや画面の色彩の美しさではカバーしきれないぐらいキツい。めちゃくちゃロリコン映画…。しかもこれを「芸術」と思ってそうなのがよりキツい。子供なんですけど…。ロメールのクレール>>続きを読む

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

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二人の親密な繋がりは恋愛を意図して描かれているということはわかりつつも、それほど湿度高く見えないおもしろい距離感がそこにはあるような気がして、好きだった。これまでにもよくあるボーイミーツガールものとも>>続きを読む

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

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容易く言語化できない感情や思いを表情が語る、それを捉えるカメラ、演じる演者の秀逸さよ。言語化できないことなんて世の中にも人生にもいっぱいあって、そういう微妙で、わかりやすさの隙間に零れ落ちていってしま>>続きを読む