せっさんの映画レビュー・感想・評価 - 17ページ目

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かしこい狗は、吠えずに笑う(2013年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

『哀愁しんでれら』と重なるところが多々。一見普通だった子があちら側に行ってしまう結末だったり、「万引き」や「ペットを食べること」など一般的にいけないとされてることの曖昧さ。

そこらへんの家になってる
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ミスティック・リバー(2003年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

しっかりミステリー。
1時間半ぐらいまでは、じっくりゆっくり事件の操作が進んでいって薄目気味で見てたのだけど、真実にたどり着いて以降から開眼する。全然関係ないじゃんと思ってた"川"も繋がって、謎解きの
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

「人間には必ずウラオモテがある」ってか。。

DV夫に悩まされる妻が、ある日夫が"何か"によって殺され自分も流産してしまったことを境に、"何か"が殺人を犯すところを目撃するようになる話。

"何か"の
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グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

4.5

『パラサイト』見た後だと、怪物よりも家族の描き方がめっちゃ面白いなやっぱ。

おじいちゃんは何事もことなかれ主義ですぐにお金を出してしまういかにも搾取される市民の代表という感じで、だからこそ1番最初に
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お嬢さん(2016年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

思わぬシスターフット映画。

日本統治下の朝鮮で、日本文化に憧れを持った大富豪の財産を狙い、泥棒の娘と詐欺師がその屋敷に住む"お嬢さん"を騙そうとする話。

日本統治下の時代設定で登場人物達がガッツリ
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リスペクト(2021年製作の映画)

4.5

意図的に語られない辛い出来事。

幼い頃から歌が上手く、父親の教会での演説に同行し歌を歌い、さらにデビューを果たし成功を収めたアレサ・フランクリンの、その裏にある苦悩を描いた話。

彼女の人生を描く中
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恋する寄生虫(2021年製作の映画)

4.0

A24で作ってそうな雰囲気。

極度の潔癖症で人に触られたりすると吐いたり気絶してしまう賢吾と、人から見られるのが怖い視線恐怖症のひじりが出会い、お互い壊れてる同士惹かれ合う話。

とにかく映像が綺麗
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目撃(1997年製作の映画)

3.8

主人公が盗みに入った家で目撃した事件の当事者の正体がわかるところが1番面白い。完全犯罪にできそうな風貌の大統領警護官達が1番重要な証拠忘れてくし、逆に痕跡消しすぎて怪しいところだらけなのが笑える。>>続きを読む

エターナルズ(2021年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

壮大すぎて頭抱える。

地球をずっと影ながら見守ってきたエターナルズという10人のメチャ強戦士達が迫り来る地球滅亡を止めるか止めないかで揉める話。

冒頭スターウォーズさながらのながれる文字で壮大な世
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ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

4.6

世代じゃないのにこのエモさ。

2020年46歳の主人公が青春時代に付き合った文通から付き合い始めた元カノ、制作会社で何となく働き続ける日々、結婚までしようとした元カノとのことを徐々に時代を遡りながら
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アンテベラム(2020年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

これは映画サイトのあらすじすらネタバレになってそうなぐらい、何も情報を入れないで見るべき。

特に時系列の切り替え方が秀逸。南北戦争時代に奴隷として酷い目にあっている主人公が寝てる時に急にスマホが鳴っ
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ほんとうのピノッキオ(2019年製作の映画)

4.5

マグロがヤバイ。

木こりのおじいさんに作られて生まれた問題児ピノッキオが困難を乗り越えながら成長していく話。

ピノキオはじめ色んな登場人物たちの造形が基本は着ぐるみ(舞台衣装っぽい)、それでも無理
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ある詩人(2021年製作の映画)

4.0

廃れていく文化と商業主義とデジタル化とそれでも文化を守ろうとする詩人の話。

駅のホームのスマホの広告が流れる下で1人本を読む詩人、ブラウン管のテレビで流れるディジタルコンテンツの宣伝、液晶テレビに流
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家族ゲーム(1983年製作の映画)

4.5

東京国際映画祭で鑑賞。これ劇場で他の人と見て良かった〜1人で見てたら笑って良いのかダメなのかよくわからなくて戸惑ってた気がする。結構みんな笑ってたので肩の力抜いて見れた。

お互いが向かい合わない横1
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センチメンタル・アドベンチャー(1982年製作の映画)

3.5

親子共演って知ってみればよかった〜本当にイーストウッドは落ち目の中年/老人と少年を交流させるの大好きだな。でも何度も何度も同じことをやってる訳ではなくて、時代に合わせてイーストウッドが子供世代に伝えた>>続きを読む

ひらいて(2021年製作の映画)

4.1

美人でクラスのヒエラルキーのトップにいる主人公の愛がずっと片思い中のたとえに恋人がいることを知り、その関係をぶっ壊そうと画策する話。

別に私はクラスのヒエラルキーのトップにいるようなタイプではないし
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ハロウィン KILLS(2021年製作の映画)

4.3

ついに概念となった、マイケル・マイヤーズもといブギーマン。

ブギーマンの殺し方、即死じゃないのが嫌なんだよね。かなり致命傷負わされてる割に結構息があるので、しんどい。普通に喋ってる人が徐々に死んでく
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ハロウィン(2018年製作の映画)

4.2

第1作が配信どこにもないけど今まで見てきたこういうスプラッター映画の続編の中でトップで絶対前作見た方が良いやつ。

第1作はかなり恐怖を溜めて溜めて、いざ犯行だったけど、今作はやたらと手際が良く色んな
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

3.7

苗字が何度も変わり、今は義理の父親と暮らしている高校生の優子の話と、自由に生きながらも結婚相手の子供のみぃたんを大事に大事に育てる莉子の話。

普通の人がどのくらい先が読めるか分からないけれど、「ママ
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ハロウィン(1978年製作の映画)

4.0

全体的に地味っちゃ地味だけど、ブギーマンが「無」で立ってるのが怖すぎる。1番怖かった(というかびっくりした)のはブギーマンよりぶら下がった死体が出てくるとこ。

アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)

3.8

老人が遊園地で誰にも優しくされず散々な目に遭う話。

当然ながら遊園地の中は現代社会の縮図。重い荷物を持てないのに誰も助けてくれないし、自動車事故を起こすと老人のせいにされ(ここら辺最近高齢者のアクセ
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オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

5.0

メッッチャ、おもろいな!
年齢がおかしくなるけど、役所広司さんと鈴木亮平さんでやってほし〜〜

一見シュールな雰囲気でコメディよりかと思ったらちゃんと内容はエグいし、バイオレンス描写も良い。特に最後、
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アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

4.0

公開当時、この予告がすごくかっこよくて楽しみにして見に行って爆睡したのでもう一度鑑賞。予告は洗練されたイケてる学生たちの話っぽいけど、本編はアホな学生たちの大失敗コメディ。

現実は『オーシャンズ11
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ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

4.2

友達を増やすSNSを作った男が成功するにつれ、いつの間にか友達がいなくなる話。

やっぱり天才は凡人とは違うというふうに描いているように見えて、マークのやってる事って普通の人と同じ。ただ、異常に能力が
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CUBE 一度入ったら、最後(2021年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

謎の立方体の建物に閉じ込められた男女が脱出を図るシュチュエーションスリラー。

まず、『CUBE』がもし日本人だったらこうなるだろうという人物描写は確かに説得力はある。でも無駄に協調性だけ高いもんだか
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燃えよ剣(2021年製作の映画)

4.6

私自身歴史の中で幕末がめちゃくちゃ弱くて、誰が倒幕派幕府側とか倒幕までの流れは分かってても何がどうしてそうなったのかの理解が本当にできてないので、今回バカが書いてるレビューだと思って読んでください。正>>続きを読む

キャンディマン(1992年製作の映画)

4.2

最新の『キャンディマン』見てからでも面白いし、今作見たあとでももう1回見たくなる。

時代もあってか白人の美しい女性が野蛮な黒人に襲われるという黒人嫌悪をめちゃくちゃ煽りそうな作り。それでも都市伝説
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キャンディマン(2021年製作の映画)

4.6

鏡の前でキャンディマンと3回唱えると鉤爪でキャンディマンが殺しにくるという都市伝説の謎を追う、画家のアンソニーが徐々におかしくなっていく話。

このキャンディマン誕生譚が黒人惨殺によるもので、キャンデ
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

最後30分で上質っぽいホラーが急にサイコスリラーコメディになる。鹿の角を武器にしたり、「おじいちゃん」「おばあちゃん」って言うとこギャグやん(笑)

さらに使用人の男がめちゃくちゃ全速力で走ってきたか
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麻雀放浪記2020(2019年製作の映画)

4.0

白石和彌作品なのでちゃんと世界観作りこんでいて、配役がシニカルで良い。舛添さんにベッキーに撮影当時はまだ逮捕されてなかったけどピエール瀧さん(公開直前に逮捕)、過去に色々あった人達が出ていることがもう>>続きを読む

父親たちの星条旗(2006年製作の映画)

4.0

戦争映画というよりもイーストウッドお馴染みのヒーローについての物語とそれぞれの人間ドラマの雰囲気が強い。

映画の題材の星条旗を上げる写真、絶妙に命からがら旗を一生懸命立てたように見えるけど、実際の旗
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.8

この世界にとって重要な資源"スパイス"が採れる砂の惑星デューンに皇帝の命を受け、統括しに来たアトレイデス一家(ティモシーはこの次期当主)が何とかデューンに元々住んでる一族(名前忘れた)と手を組もうとす>>続きを読む

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.7

中世フランスを舞台に夫の旧友にレイプされた妻に代わり夫が決闘裁判に挑む話。事件があってから裁判までをじっくり描くのでは無く、事件前から事件後にかけての出来事を夫ジャン、強姦をした夫の旧友ル・グリ、妻マ>>続きを読む

隣人13号(2004年製作の映画)

4.3

邦画もここまで攻めてた時代があったのだな。00年代の邦画の雰囲気(特にあの画質の悪さ)と不快描写のオンパレードで最高。悪趣味すぎる「汚」が至る所に散りばめられている。公衆トイレのそこが嫌なんだよという>>続きを読む

アナベル 死霊博物館(2019年製作の映画)

4.0

邦題に「死霊博物館」ってついてるの大正解。ウォーレン夫妻がいない間に娘達があの部屋に入ってしまって飾ってあるもの"全部"に触ったら色んなお化けが出てきちゃう話。

親のいない家、夜になるにつれ徐々に恐
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死霊館 悪魔のせいなら、無罪。(2021年製作の映画)

4.0

「アナベル 死霊博物館」の監督なのでかなりポップになっているものの、最初の少年のホラー描写はちゃんと怖い。途中の謎のおデブさんも、ウォーレン旦那が見させられている幻想のようなものなのであの容貌なのは納>>続きを読む