気楽に楽しめる安定のコメディ。
おばあちゃんが孫の名前を忘れて「虎」と言うのは、チョン・ヘイン(丁 海虎)だから?
ご都合主義満載なのは目をつぶって、マ・ドンソクの怪演(まあ、彼の場合この作品に限>>続きを読む
公開時に観たが、再び。
当時は若すぎてよくわからなかったけれど、この年になって漸く理解できた。
時代の渦に巻き込まれた男と女の、最後の鮮烈な恋の物語。
主人公が、地図(遺跡の)を作る現場で運命の人に>>続きを読む
あらあら、どうしよう⁈ 「長江哀歌」同様全く期待していなかったのに、面白くて一気に観てしまった。
とにかく映像と音楽がいい。舞台が中国のシーンは赤が基調で、オーストラリアはブルーとイエロー。「Go W>>続きを読む
全く期待していなかったのに、観始めたら面白くてやめられなくなった。
現代中国の(と言っても、制作は20年近く前)地方の現実を描いた作品なので、泥臭い映像を想像していたら、あらまあ、びっくりのポップな演>>続きを読む
殺人鬼を演じた俳優さんは、「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」で、ソン・イェジンの弟だった人なんだね。上手いなあ。
ハンディキャップのある主人公がそれを逆手に取って危機を脱する、オードリー・ヘップバー>>続きを読む
ラスト、島影が現れて、モノクロだった画面が初めてカラーになる。緑豊かな島の姿に「茲」の意味を思った。
教え、教えられる、つまり共に相手に敬意を持って謙虚に向き合う、師弟の理想的な姿がとても美しい。学問>>続きを読む
人の孤独をテーマにした映画だという理解で正解なのか?
スタイリッシュで美しい、ミュージック・ビデオのような映像。削ぎ落とされたセリフ。美しく儚い役者たち。
返還直前の香港の、美しい幻のような作品だった>>続きを読む
まずは福本清三さんの静かだが、たしかな演技と存在感に拍手を。
展開はだいたい読めるものの、端正な映像と役者の技量で全く飽きずにラストまで引っ張られた。
終盤の圧巻の殺陣は、時代劇の様式美満載。
ラスト>>続きを読む
これは公開当時まったくノーマークで、初めて観た。
「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」は、つまり「バック・トゥー・ザ・フューチャー」なのか⁈ そしてイン道士は、つまりドクなのか⁈
“1”と”3”を>>続きを読む
公開当時観たのだけれど、すっかり忘れているので改めて。
こんなにお色気(←死語)シーン満載だったのね。キッチュな感じ、悪くない。
セリフと口元が微妙にズレているのはご愛嬌。マンガみたいなヴィジュアルの>>続きを読む
噂に違わぬ名作だった。
公開当時、大事な友だちが旅立ってしまったばかりで、ストーリーを知ってとても観られなかった。四半世紀を過ぎて、漸く。
スマホがない時代、写真も今みたいに簡単に撮ってアップするも>>続きを読む
ゆるい展開と、少し紗がかかったような映像、ノスタルジックな風景と海の匂い。そして温かい余韻。「ザ・台湾映画」という感じがした。
一秒遅い彼はその一秒を貯金し、一秒先をいく彼女は、予めその一秒を得ている>>続きを読む
公開当時観たような気がするけれど、今回改めて観たらとても面白くて、きっとこの先も見直すと思う。
これ、2つの物語ではなくて、一つの初恋の話なのではないか。ウェイウェイのカメラと、写真店を経営する彼女。>>続きを読む
いくつかの物語が相互にゆるく繋がって、温かな余韻を残し、観る者の心に小さな希望の火を灯す。
もはや年齢不詳、韓国の八千草薫になりそうなユ・インナがステキだった。この人、恐怖に凍りつく演技とか、じっと>>続きを読む
映像がスタイリッシュで、好きなテイスト。殺戮の場面でも、噴き出る血は捉えているものの絵的に不快になるような描写はなく、品格と美学がある。
細かいカットの重ね合わせや動きが多いので少しクラクラするけれど>>続きを読む
“全てが元に戻って大団円のハーピーエンド!”のバブルガム・ムービーではないところがよかった。
まあ、本当はグリム童話も残酷で理不尽だし、アンデルセンの人魚姫はアリエルじゃない。日本の昔話だって、おばあ>>続きを読む
ものすごくゴージャスな映画だ。
冒頭のド派手なアクション、一般道を使ったカー・アクションとカー・チェイス。最近の日本映画ではついぞ見たことがない豪華さ、豪快さで、ぐんぐん迫ってきて、ぐいぐい引っ張られ>>続きを読む
展開はだいたい読めるけれど、アメコミみたいで面白かった。
子役の男の子、上手い。
父と子の物語でもあり、まさにキリスト教の世界観。
バナナが貴重品だった遠い昭和のモノクロ映画だけれど、映像が古臭く感じないのは、監督のセンスだと思う。
家族が時に取っ組み合いのケンカをしたり、ビンタの応酬があったり。80年代〜90年代によく観た台湾映>>続きを読む
2回目の鑑賞。ドキュメンタリーについては定評のある東海テレビの制作。
名張。駅の周辺しか知らないが、歴史あるいい街だ。名張の名は、「隠れる」という意味の「なばる」から来ているときいた。忍者で知られる>>続きを読む
加賀まりこと塚地の演技に3点。あとは、このテイストが好きかどうかだと思う。
色々な意味で日本的、というか、ここ最近の日本映画的。
「梅切らぬバカ」とは、梅の木は切らないと、いい花が咲かないよ、という意>>続きを読む
BGMは、ウクレレに乗せて歌われる現地の歌。どこまでも美しい海と空。陽気で心優しく大らかな人々。
戦死した父の足跡を辿るドキュメンタリーだが、逆に日本の加害責任を思った。
最後に、日本語によく似た現>>続きを読む
コメディかどうかはともかく、別の意味でも面白かった。韓国って、国の歴史に則った社会的なテーマをエンタテイメントに仕上げるのがとても上手い。
大統領候補の言葉「君には君の仕事があって、私には私の仕事が>>続きを読む
評価が低いのは、カタルシスのないストーリーだからか。ただ、個人的には、密室に一筋の光が差すようなラストだったと思う。白いカーテンが風を受けて膨らむ映像は、真実とイノセンスの象徴。
ホ・ソンテ、キム・>>続きを読む
まず、四半世紀前を舞台にした物語を、なぜ今あえて映画にしようとしたのか、その理由をあれこれ考えてしまった。
誰が味方で誰が敵なのか。ミステリーとしての要素もあって面白かった。
正義は主人公である高卒>>続きを読む
結局なにも始まらず、なにも終わらないのに、いろいろなことが起こって、それぞれの背景が明らかになっていく物語。期待していなかったのに一気に観たということは、それなりに面白かったということだな。
映画として観ると少々アレだけれど、例えば深夜のドラマなら、オシャレでかわいくてステキな作品だと思う。アート系フランス映画みたいなわかりにくさも含めて、続編が観たいぐらい好き。
ドラマ「フォレスト」であ>>続きを読む
原題は「高齢化家族」か。なるほどね。
コメディかどうかは微妙だけれど、まあ、まあ、面白かった。昭和の日本のドラマ(「日曜劇場」みたいな)って、こんな感じのストーリーがよくあったような気がする。
ユン・>>続きを読む
予想通りの決着だったけれど、最後にコン・ユ演じるギホンの病気が治っちゃったりしないところが韓流の矜持であり美学。
パク・ボゴム以外の同年代の俳優では成立しなかった映画だと思う。
お父さんが、役柄も演じた俳優も含めて中国のソン・ガンホといった雰囲気だった。
殺害に至る展開とムエタイの試合を重ねたり、映像として面白いシーンがいくつかあった。雨の中でお父さんが上を見上げる場面は、「>>続きを読む
一気に親密な関係を築くことができるのが宗教の強みでもあり、怖いところでもある。
突然現れた妹を名乗る女は、家族それぞれの罪の意識と悔恨、寂しさと悲しみにつけ込んでコントロールして行く。じわじわと沁み>>続きを読む
アングルやコラージュ、シニカルで端正なユーモアがモンティ・パイソンを思い起こさせる。
失われ行くものと、孤独で孤高の魂についてのビター・スイート・コメディ。
ああ、そうそう、人生って振り返ってみたら>>続きを読む
遠い昔に観たけれど、もう一度。
最初から最後まで、フェイはナンを守りたかったのだと思う。今回そんな風に受け止めてしまったのは、年を重ねたせいか。
ナンはお嬢様なだけになかなかのかまってちゃんで、い>>続きを読む
「あなたの手が好き」って、この上なくエッチなセリフだと思う。
ベトナムで死の淵を覗いたがゆえに、恋と性愛に溺れていく男。行為そのものより、堕ちていくソン・スンホンがsexyだった。
エロスとタナトスの>>続きを読む
芸術とエロスについて映画だと期待して観たのだけれど、違った。私の理解力の問題なのかも知れない。
役者はみな、それぞれに美しくてよかった。
それにしても、ここで描かれる王の芸術に対する認識の貧しさは、あ>>続きを読む
もう一度観る体力と気力はないけれど、サスペンスとして面白かった。
愛と憎しみは紙一重。つまりは表裏一体で、愛が深ければ深いほど憎しみも深い。
冒頭の韓国の昔話、どんなオチなのか分からないのが残念。>>続きを読む