鰤鰭さんの映画レビュー・感想・評価

鰤鰭

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オオカミの家(2018年製作の映画)

3.0

これは途轍もない映像を観た。そもそも長編映画という形にするかも決めてから作ってる訳じゃないらしく、なるほどアートが最終的にたまたま映画の形に落とし込まれたんだな、という印象。

明らかにただのストップ
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(2021年製作の映画)

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『オオカミの家』同時上映。同作を鑑賞し監督に惚れ込んだアリ・アスターの制作総指揮。下記の背景は知らずに鑑賞。
全てがストップモーションなのではなく、ところどころ実写になったり、エフェクトがかけられたり
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メイズ・ランナー(2013年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

よく見る楽しい設定が詰まったちょうどいい映画。サクサク進展がありつつ必ずセットで障壁や次の謎が出てくるから、話が停滞する瞬間が無く興味が持続する。
脱出ルートの正解が腑に落ちなかったり、そもそもの実験
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REBEL MOON ー パート2: 傷跡を刻む者(2024年製作の映画)

2.5

うーん続編もやっぱりダメだーー
新しい発見が特に何もないのが致命的。過去の映画やゲームで何度も見てきた構成そのままで、そしてそれ以外ですべて劣ってしまってる。

冒頭からこれまでのあらすじを全て口頭説
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フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

3.6

ノーランは最初からノーランだった。なんてことない規模のミステリーサスペンスだけど、それを編集の力で最大限面白く見せる。最近のSF大作では設定(時間)で魅せることも多いけど、根っこは設定でも脚本でもなく>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

前作と合わせて2本で一つ。これで漸く一区切り。
2万年後の世界の大河ドラマを先取りで観ている感覚。設定と固有名詞のつるべ打ちに圧倒されるものの、話の軸としては分かりやすい貴種流離譚かつ主人公の葛藤と成
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モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

4.0

もはや実話ものの映画に欠かせない男、カンバーバッチ。
こういうアメリカ政府のトンデモ闇歴史を見応えのある映画に仕上げてくれるのはありがたい。例に漏れず、ラストの補足文章がズシンと重い。

【鑑賞回数】
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インサイド・マン(2006年製作の映画)

3.5

とてもエンタメしてて良き。
ところどころのクセ演出◎ 犠牲者が出たと思われたところのデンゼルワシントンは何?セグウェイか何か乗ってる?笑

【鑑賞回数】1
【鑑賞履歴】
・2024/3/31

ガール・オン・ザ・トレイン(2016年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

精神面な話の比重が高かったから、殺人事件は単なる舞台装置で曖昧なまま終わっちゃうやつかと思ったら、ちゃんと真犯人がいて落とし前をつけて終わったから良かった。
酒の記憶無くし具合が凄すぎるのと、警察の働
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サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

3.2

過剰な表現や説明セリフも少なく、最後まで普通の現代人の家族がただ災害に直面して、特にサバイバルスキルがある訳でもなく、なんとかやっていくだけなのが良かった。
電気自体もそうだけど、何より情報が無くなる
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.5

撮影と美術と音楽と演技と、この世界観を作り上げている全ての調和がすごい。ティムバートンやデルトロ的な"大人の絵本"みたいな印象。

いきなり体だけ大人の女性の状態で世界に産まれたら、人は人生をどう経験
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.8

なんにも信用できないこの映画。主人公の視点が信頼できない語り手なのか、世界の側が本当に狂ってるのか、そもそも今観てるこのお話自体何なのか。今作は半分どころかほとんど意味がわからない映画、なので好き。ど>>続きを読む

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

2.2

このレビューはネタバレを含みます

んー、これは…嘘宣伝(本当に1ミリもミステリーサスペンスじゃない)を抜きにしてもなかなか酷い。これまでのSSUの“ゆるさ"とも少し違い、設定も作劇も演出も編集も全部ガバガバで、テキトーに作ったとしか思>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

面白い。『それでもボクはやってない』以来の見応えのある法廷劇。冒頭の音楽演出からしてとにかくクオリティが高いー。状況、証拠、証言、そこから見える人物像や人間関係が、白黒が本当にちょうど中間くらいに思え>>続きを読む

ブラック・フォン(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

面白い!というより個人的に「好き」な映画だった。今度はイーサンホークが悪者側だ!お面の造形も面白い。
霊的な超常現象にさらに予知能力的な超常現象を重ねてるところが賛否分かれそうかも。

ホラー映画だけ
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

終わり方すごー
最後のキスからの飛び立ちにグッとくる。
逃避行の末の、二人でのこの抑圧された社会からの旅立ち。悲しいのに晴れやか、でも悲しい。
あくまで女の友情ロードムービーとして楽しめる仕上がりは、
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カオス・ウォーキング(2021年製作の映画)

3.0

こういう設定一本勝負SFもたまには良い。
しかし最後までなんで男だけやねん、が腑に落ちず。
首長の狂い方変すぎ。そんなことある?牧師のキャラいらんな〜、首長に統合しちゃって1人ヴィランでよくなかったか
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レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

3.5

撮影とロケーション、そして特殊メイクが素晴らしい。雄大な自然は美しくて怖い。

冒頭の川?雪解け水?が流れる面白い森の風景から、続く戦闘シーンも野蛮で泥臭い描写の数々で引き込まれる。

熊と格闘するワ
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

3.2

すごい、入口と出口が全然違う。恋愛映画でも、映画関係者への復讐劇でもなく、家族映画として終わった。
キャラクター造形も尺の使い方も話運びも相当変わってて、途中「何を観てるんだろう?」になりかけたけど、
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テトリス(2023年製作の映画)

3.0

「テトリス」そのものについての映画ではなく、ほとんどテトリスをめぐるロシアの政治劇だったのが想像とは違った。しかし変な映画だなー。ヘンテコニッポン描写もそうだし、そんな訳ないシチュエーション、サシャの>>続きを読む

チェリー(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

最後まで観て、エンドロールで主人公の名前が出てこなかったことに気づくくらい、「PTSDとドラッグに苦しむ退役軍人の若者」の実在感が凄かった。ずっと前のめりで観れた。主演2人とも童顔だし、ドラッグ周りの>>続きを読む

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.0

なんか方々でまず見に行け的なおすすめのされ方してたから、勝手にネタバレ厳禁系のミステリー物かと思ってなるべく事前情報見ずに行ったら、濡れ衣サスペンスだった。そこは想像とは違ったけど普通に楽しめた。>>続きを読む

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