しろくろテレビさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

しろくろテレビ

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初恋問答(1950年製作の映画)

3.0

渋谷監督独特のドタバタ感あふれるラブコメディ。ちょっと苦手。
山口淑子のダイコンぶりが残念。佐分利信の配役も微妙。佐野周二は意外に器用な役者さんで、この作品での絶妙な軽さはよかった!三羽烏がそろわなっ
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青春三羽烏(1953年製作の映画)

3.5

雪村いづみのジャズからオシャレ感満載。 語りストップモーションで人物紹介、設定も面白い。回想シーンも丁寧に映像化して、テンポもよい。
温泉のシーンがちょっとモタモタ感あったかな〜。
三羽烏モノは初代か
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見世物王国(1937年製作の映画)

3.0

戦前の見世物小屋、寄席の芸人さんたちが見られる貴重な映画。太っちょとヤセのコンビのドタバタ喜劇。アボットコステロ的?古川緑波の奇術師はハクション大魔王のそれからどうした?オジサンの原型か!鎌足のポケッ>>続きを読む

テレーズの罪/テレーズ・デスケルウ(2011年製作の映画)

2.7

ん…。わかりにくい。
どのエピソードも中途半端すぎて、ブツ切れにみえた。
幽閉されたテレーズの衰えも、あまり驚きがなかった。
残念!

キングダム(2019年製作の映画)

3.6

面白かったーと家族みんなで言える映画です。
中国のセットは規格外。本物の馬を数十頭も連れてくるあたり、やはり本物の迫力は違う。ワイヤーアクションも否めないがちょっとわかりすぎたかな。サジさんみたいな本
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マリリン・モンロー 最後の告白(2008年製作の映画)

3.0

モンローさんは本当に悲しい人生を送りましたね。たった36年の人生。
子どもながらにこのセクシーさはどこから来るのか謎で、彼女の作品、本を読んでみましたが、悲壮感しかない。周りはいつもオトコ、母との縁も
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土俵祭(1944年製作の映画)

3.0

千恵蔵はいい役者さんですね。
七変化する多羅尾伴内は変装ぶりが笑えますが、実は実力者、スターの貫禄ありです。相撲取りの話ですが、もちろん体格は役者だから仕方がない。これぞ映画ですよ。観客の頭で消化
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洲崎パラダイス 赤信号(1956年製作の映画)

4.0

遊郭洲崎パラダイス、神田ラジオ街、戦後の東京の街並みがみられる貴重な作品。
もとパラダイス娼婦の新珠三千代がなまめかしい。痩せた体に和服姿、男へのしなだれ方も色っぽい。清楚な役からパンパンまで幅の広い
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ヒトラーの贋札(2007年製作の映画)

3.5

タイトルが…。
でもこれで十分お客さん呼べそうだし、期待を裏切らない。
面白いとはわかっていても、収容所ものはある程度心のコンディションがいい時にみないとつらいですね。
プロの贋金つくりの主人公が人を
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暗殺のオペラ(1970年製作の映画)

3.6

映像の美しさ、構図はさすが!
北イタリアのタラという老人しかいないような田舎町の英雄が暗殺され、その息子が真相を知るお話。
ロックダウンの映像に慣れているせいか、誰もいない町に違和感がない…。
田舎町
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ナビゲイター(1986年製作の映画)

3.0

80年代の映画は夢あるね。
ファンタジーエッセンスか幸せな気分になる。宇宙船、宇宙人、タイムスリップ、謎のかわいい生物。
とてもシンプルなストーリーで、シンプルに楽しめる。これ難しいよ。
宇宙船のデザ
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醜聞(スキャンダル)(1950年製作の映画)

4.2

マンガですね。
オートバイ乗る画家と人気声楽家、ダメ弁護士に、わっるい出版社。キャラがすごい。松竹で撮った黒澤作品。松竹の脇役勢ぞろい。これも見もの。
しかし出だしの濃さは天下一品!
開始10分でもう
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刑事(1959年製作の映画)

3.0

アモーレAmoreアモーレ、Amoreミオ♬
有名曲の映画タイトルが刑事!
殺人犯はだれ?腕利き刑事が解決するお話。腕利きぶりがあんまりみられなかったかな。
若い女性が性を売るのはよく見るこの時代の映
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東京流れ者(1966年製作の映画)

4.0

清順の映像のクールさよ!
白黒、パートカラーにねちっとしたカラー。
名曲東京流れ者を要所要所につかい、不死身のタツのヒーロー感を演出。後の実写ヒーローもののお手本のよう。
キャスティングもちょうどいい
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激しい季節(1959年製作の映画)

3.0

イタリア女性のセクシー、美しいこと。
オープニングの映像はよくわかりませんでした。イタリアの戦時中の様子がわかるのが貴重。お金持ちのボンボンは徴兵されないのね。
未亡人のよろめきが実になまめかしく、エ
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故郷(1937年製作の映画)

3.5

西洋音楽がおしゃれ〜と思ったら田舎のお話。田舎の可愛い男の子が登場。姉ちゃんは村では神童と呼ばれ貧しいながらも東京の学校に通いハイカラになって戻ってくる。戻ってきたものの田舎の風習に馴染めず、家族とけ>>続きを読む

(1961年製作の映画)

4.0

役者が揃った!
マストロヤンニとジャンヌモロー女史でないと成り立たないね。スターありきの作品か。倦怠期の中年夫婦のたった一夜の物語。友の死、若い女子、男子の誘惑、女の甘え、男の本能。話が進むにつれて、
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青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

5.0

映像、音楽、美術、実に美しい映画。
セリフは最小限におさえ、映像でかたる。
これぞ映画!
子どものかわいさの中にある残酷性、大人の生きる苦しみを静かに表現。
結局音楽家の彼の声を聞いたかな?
ピアノで
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わかれ雲(1951年製作の映画)

4.5

アイドル映画うまい五所監督。
出だしから東京の女子大生の見学旅行って!こじらせ女子が一人残され土地の人との交流で大人になるお話。アイドル映画!
女中に美人の川崎弘子。贅沢な脇役。
銀座から仕入れたレイ
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あらくれ(1957年製作の映画)

3.5

「浮雲」「放浪記」この作品のような女性一代記があまり好きではないので…。ダメ男の面々、デコちゃんはさすがにうまい。
仲代も含めておなじみのメンバーで安定感あり!
共演しているのか、カットでつなげてるの
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からみ合い(1962年製作の映画)

3.5

ちょっとヌーベルバーグっぽい白がちのモノクロ、武満満のジャズ、岸恵子の美しさとクールな要素満載。内容はドロドロの遺産相続と年寄りの性。
遺産の行方は誰の手に?という展開の面白いさ、スターの共演も見もの
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旅役者(1940年製作の映画)

5.0

素晴らしい!
成瀬さんの芸人ものは芸人さん、芸へのリスペクトを強く感じますが、これは最高レベルですね。
馬の脚役に誇りを持つ芸人のなんと崇高なこと。この原作を映画化しようとした成瀬さんと見事な馬の芸に
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夜の鼓(1958年製作の映画)

3.6

旦那の留守中に不貞を働いたのか!というシンプルなお話をこの域までもっていくとは、新藤、橋本、今井のレベルの高さを感じます。森雅之でしまりました。
三國はあいかわらず阿部寛的。美しい有馬稲子はどうやって
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白い野獣(1950年製作の映画)

4.5

ど直球にこのテーマを描ききった成瀬監督のすごさよ!
梅毒、パンパン、慰安婦、復員兵、更生施設、女医。これ以上のことが詰まった作品。貴重な女性歴史映画です。
お嬢様も体を売らないと生きていけない戦争の惨
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衝動殺人 息子よ(1979年製作の映画)

4.5

木下監督の器用さには驚くばかり。楽しい映画はとことん楽しく、またとことん社会派でもある。
デコちゃんの名演は言うまでもないが、富三郎か素晴らしくいい。いつものごとくイケメン起用も楽しめる。スター勢揃い
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赤西蠣太(1936年製作の映画)

4.4

面白いね〜。
脚本がイキ。
ネコ、さざなみちゃんへの恋、西洋音楽と時代劇の融合。実に愉快!
千恵蔵の二役はお見事!
当時のスターはスターだけあって、うまいなぁー。最後の最後にチャンバラみせるあたりはニ
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大阪物語(1957年製作の映画)

4.1

西鶴を溝口×依田でアレンジだけでかなりのクオリティー。そこに鴈治郎と浪花千栄子共演で恐ろしいことになりました。
笑える狂気とはこのことか!
大映イチオシの雷蔵様と勝新も登場させたところで軽さが出たかな
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愛情の都(1958年製作の映画)

3.5

藤城清治の影絵、丸山明宏のパフォーマンス、バーのセット、華やかな衣装などアート溢れる作品。作り手の情熱が伺えます。
宝田明がちょっぴりチープさを出し、味のある挿入歌も笑えるところ。
司葉子の変容ぶりも
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遥かなる山の呼び声(1980年製作の映画)

3.5

謎の静けさと衝動的殺人。
けど実はいい人、これぞ健さんキャラ!
だれもが百も承知で観てます。
水戸黄門、金さんの逆パターンですね。
健さんの不器用さにもう笑ってしまいます。子どもがお好きなんだろうなー
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8時間の恐怖(1957年製作の映画)

4.0

面白いエンタテーメント映画。
和製駅馬車といったところかな。
タイトルからドキドキ感を期待させ、それに応えるかのように次から次へと事件が起こる。ツッコミどころもあるが、それくらいでないと、この手の映画
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ひまわり娘(1953年製作の映画)

3.5

サラリーマン小説の大御所、源氏鶏太原作のオフィス物語。
新入社員のかわいいかわいい有馬稲子ちゃんと、弁慶さんこと先輩三船敏郎の恋愛を主軸にOLならぬBGたちのお茶汲み事件など当時のあるあるを描いた作品
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ラヂオの女王(1935年製作の映画)

4.5

可愛らしくて、オシャレな映画。
まだ日本が豊かなときですね。
お父さんたちのいがみ合い、子供達の恋愛が軽いタッチで描かれています。
お金持ちのお嬢とボンボンも嫌味もなく、爽やかでとてもよろしい◎

明日は月給日(1952年製作の映画)

4.0

楽しい映画。
この主題歌は戦前生まれのご老人なら、口ずさめるのでは?ストーリーはいささかチープではあるが、テレビもない時代こんな軽いタッチの映画、キャッチーな主題歌が気楽でよかったんでしょう。
フラン
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美わしき歳月(1955年製作の映画)

4.0

木下惠介イズム引き継ぐ小林正樹監督と善三さん。どしっと柱になる当時の若者の苦悩の中に、老人の柔らかさで心和ませます。小沢栄太郎氏が優しいおじさんなのも意表をつかれた感あり。
学生時代の親友4人が戦争に
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旅はそよ風(1953年製作の映画)

4.5

タイトルからしてセンスがいい。
え!時代劇??楽しい映画に違いない。
楽しすぎる!
とっても幸せな気持ちにさせる作品。
全く無駄がなく、クローズアップ、カットが絶妙で、ドキドキワクワク感を演出。
時代
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風船(1956年製作の映画)

4.0

あるお金持ち一家の「変化」を描いた複雑な映画。タイトル風船🎈がそれを表している。登場人物のキャラ設定も実に不思議。やはりふわふわ浮かんでるよう。
父、森雅之の存在が全てかもしれない。つかみどころのない
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