しろくろテレビさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

しろくろテレビ

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民衆の敵(1946年製作の映画)

3.5

終戦直後の昭和21年の作品。
社会派今井正が終戦前後の日本を描く。
軍、大企業が渦中大儲けをし、かたや抑圧された労働者、徴用工、民衆の懸命に働く姿をうつす。
観客はどういう気持ちでこの映画を観たのだろ
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ひき逃げ(1966年製作の映画)

5.0

成瀬さんは初期の頃から新しい映画技術を試してて、もっていきかたが上手い。すごいと思わせないすごさがあります。
復讐ものはストーリーだけでもドキドキしますが、配役、演出が観客をひきつける。司葉子の妖艶さ
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閉店時間(1962年製作の映画)

4.0

3人のデパガのアフターファイブといったところでしょうか。有吉佐和子がこういうのも書いてたんですね。
今ならセクハラ、パワハラで訴えられそうなことも当時はよくあることでした。
女だからって!って、ウーマ
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石中先生行状記(1950年製作の映画)

5.0

元祖キュンキュン映画。
オムニバス三本ともに若いカップルが微笑ましい。サザエさんを思わせるようなほのぼのとした笑いが生まれるストーリー。
青い山脈の石坂洋次郎原作。映画青い山脈も見え隠れ。
杉葉子×池
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リトル・マエストラ(2012年製作の映画)

2.3

学校で観る映画ですね。
国の補助金も出てますね。
石川県志賀町のアマチュア楽団のおはなしです。
とってもわかりやくて、家族で観るのに良い映画。
ちょっと大きめの演技がしんどかったかな。釈…。

大坂城物語(1961年製作の映画)

3.5

ストーリーはさておき、当時最先端の特撮、稲垣監督の戦いシーンの撮り方を楽しみました。かっこいいです。男臭さが前面に出てきますね。
三船の立ち回り、馬術も素晴らしい。
東宝オールスターキャストを揃えまし
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金田一耕助の冒険(1979年製作の映画)

3.0

追悼大林監督。
和田誠の金田一耕助のイラスト。
主題歌がサイコー。
70-80年代時代をうつすパロディー、カメオ出演、超貴重です。
横溝正史先生の登場にビックリでした。
クセが強いので好き嫌いはあると
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漂流教室(1987年製作の映画)

3.5

追悼大林監督。
梅津かずお原作のSF映画。
特殊効果をふんだんに用いた大林監督らしい映像が楽しめます。
本多猪四郎氏の出演もオマージュ的な?
母の大きさも一つのテーマとなってます。
デンデケデケデケの
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彼のオートバイ、彼女の島(1986年製作の映画)

3.0

追悼大林監督。
男子向けのキュンキュン映画かもしれない。原田貴和子も渡辺典子も男子にはたまらん女性でしょう。
竹内力は中川大志ばりにイケメン。吉田栄作??っぽい。なんというかわりよう。
白黒、カラーを
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世にも怪奇な物語(1967年製作の映画)

3.0

奇妙な…でちょっと抵抗がありましたが、ヴァディム、ルイマル、フェリーニの豪華な顔ぶれにひかれ鑑賞。
内容はさておき、特筆するは斬新な衣装!
パリコレですか!!
フェリーニがすごいのは言わずもがなですが
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夏の庭 The Friends(1994年製作の映画)

4.5

素晴らしいね。
相米監督は清水宏同様、子どもの使い方がうまいね。おそらく素人の子たちだと思いますが名演。三國連太郎との共演させるなんてねー。
子どもたちをとおして、死 とは何か、老いるということは何か
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新しい人生のはじめかた(2008年製作の映画)

3.5

とってもクラシックなラブストーリー。
大御所、ダスティンホフマンと、エマトンプソン共演で安定感。
スターありきの内容ですね。
ほんと昔のハリウッド映画みたいでした。
CGあふれる中、こんな映画もいいね
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メイン・テーマ(1984年製作の映画)

3.0

森田芳光ワールドですね。
今観るとタチっぽいね。
名曲メインテーマを聞くたびに、どんな映画やったかな??と思っていました。
財津和夫氏がモテモテ中年紳士。
なるほどね。
野村宏伸も初々しい。
80年代
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羅生門(1950年製作の映画)

5.0

何度観ても素晴らしい。
わからねぇ、さっはわからねぇ。
のつかみ。
宮川氏の映像美。
ダンスのような演出。
俳優陣の絶妙な演技と表情。
無駄が一切ない完璧な映画。

赤ずきん(2011年製作の映画)

3.0

何の気なしに観たけどけっこういけるやん!
誰もが知ってる赤ずきんちゃん。
赤ずきんちゃんのどうしてそんなにクエスチョンはドキドキ。
魔女狩り、人狼、ミステリー、ラブもあるなかなかのエンタメ映画。
上手
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探偵物語(1983年製作の映画)

2.8

あの長い濃厚なキスシーンが有名なアイドル映画探偵物語。アイドルといっても女優薬師丸。セリフの一つ一つに、記憶が蘇る。薬師丸と優作の長回しシーンの緊張感がたまらない。
こんなに性が前に出てきてる映画だと
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ハナ子さん(1943年製作の映画)

4.0

討ちてし止まむ映画でこんなオシャレなミュージカルがあったとは!
youtubeならびにアップしていただいた方に感謝。
マキノ雅弘のセンスは完全に日本を飛び出してます。戦時中にこんな映画よく作れたもので
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百瀬、こっちを向いて。(2013年製作の映画)

3.0

高校生恋愛モノはやっぱり4人いないと面白くない。4人いることで深みが増す。
この映画は5人目のタナベくんの存在が効いていました。

ノボルくんと先輩のどこか下手っぴな台詞回しがいい。
百瀬ちゃんとノボ
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チャンス! メイドの逆襲(2009年製作の映画)

2.5

初のパナマ映画を鑑賞。
コロンビアから出稼ぎなんか〜とか、発見がいっぱいでした。
昔懐かしコメディのスタイル。
お金持ちの家なのに、キッチンでみるアンテナ白黒テレビがいい感じ。
テコンドーやる鬼セニョ
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あん(2015年製作の映画)

3.8

樹木希林さんと餡子とあのポスターでクオリティが高いこと言うまでもない。
となると、逆に観なくても…なんて思ってしまう。

いい映画でした。
河瀬さんの緑は美しい。
桜も美しかった。

永瀬正敏が素晴ら
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パターソン(2016年製作の映画)

4.5

心地よい余韻が残る実に良い映画。
色や犬、テンポはカウリスマキ風、
でもジャームッシュですね〜、しみじみ。
映画監督目指してる人のお手本みたいな映画でした。

パターソン氏は愛妻とラブラブな関係だが、
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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

4.5

全世界共通のお役所仕事、たらい回し、便利で不自由なデジタル化をダニエルブレイクさんを通して観客に共感させ、心に何かを残す。さすが巨匠ケンローチ師匠。
なぜにこんなに引き込まれるのか。

ダニエルブレイ
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裸のキッス(1964年製作の映画)

3.5

まさかサミュエル・フラーの作品を観るときが来るなんて。怖くてみれなかった監督。白がちの白黒が怖さを倍増させてました。
もと娼婦が病院のヘルパーとして真っ当に生きようとする。お金持ちで名声もあるボーイフ
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エル ELLE(2016年製作の映画)

2.5

ヴァーホーベン遊びすぎ。
マイナスもこんなに続いたら、プラスにはならんね。
性に開放的すぎる。フランス人怒ってくるで!まぁ年齢を重ねた女性も魅力的に撮ってるのは◎かな。
ユペール女史がすごいね。
仕事
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

3.5

優等生映画。
クラスの五番までに入るけど、トップにはなれない。なんやろなー。
と思ってると、賞レースもそんな感じですね。
主役の俳優さんの名演技、ストーリー展開、良かった!

マダム・イン・ニューヨーク(2012年製作の映画)

4.5

踊らないインド映画。
家族で唯一英語ができないお母さんが結婚式のために単身ニューヨークへ。言葉の大きな壁に涙する彼女の目の前に、英語学校の広告が。家族に内緒で4週間のクラスに通います。超初級7人のクラ
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JSA(2000年製作の映画)

4.0

やっと鑑賞。20年経ちました。
イヨンエ、イ・ビョンホン、名優ソンガンホ氏、若い!
チョコパイに情の文字が入ってた意味がわかります。いいシーンでした。
今やトランプが38度線を超えてるけど、そんな簡単
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十二人の死にたい子どもたち(2019年製作の映画)

3.0

今の若手俳優みんな上手いね。
今回マッケンはすごいがんばったと思いました。
12人の怒れる男的な密室、推理劇。
映画好きならある程度予想はつくので、もうちょっと映画的な面白さがあったらよかったかな。こ
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イリュージョニスト(2010年製作の映画)

3.0

タチがちょっと苦手なんで…。
アニメが美しいので、タチ好きな方には高得点でしょう。
相変わらずセリフほぼ無し、映像で笑わせるのはお見事です。
あの女の子の存在がしんどかったなぁ。
子供にも恋人にもなれ
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SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)

4.0

撮りようによったらチープになりがちなストーリーを上手にお料理されました。
選曲も素晴らしい!
オザケンをダンス曲に選んだ彼女の目の付け所が後に実業家として大成する伏線となってますね。うまい!
ダンスシ
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マジック・イン・ムーンライト(2014年製作の映画)

3.0

大御所ウディアレンにかかれば、これくらいちゃちゃっと撮れちゃうんですかね。
若手女優の登竜門。
起用される喜びと頑張りが見え隠れしました。
ある程度おっさんと、若い子のラブコメディ。逆ストーリーもお願
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家族の庭(2010年製作の映画)

3.0

60代。人生も終盤になると、別れ、死がちらつき、孤独をひしひしと感じてくるのだろう。トムとジェリーのような夫婦、家族がまれなのかもしれない。
ときおり出てくるハグが癒し。
人には人が必要。ペットでもい
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.0

イーストウッド監督さすがです。
もちろんご苦労はあるかと思いますが、撮りたいテーマをさらっと撮っているように感じます。もうコツをご存知なのでしょう。
Do the right thing!
Be ho
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カツベン!(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

基礎点が高い周防監督。
次は何をみせてくれるのかついつい期待してしまいます。
連続ジャンプ、ステップシークエンスで加点。加点。
もっていきかたがうまいです。
サイレント映画のおかしみ、ドタバタを上手に
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

5.0

後期高齢の監督の勢いがとまらない。
もともと社会派のケンローチ監督。
やっときたいことが湧いて出てくるんでしょうか。
家族四人、それぞれの視点、考えを見事に表現。観客も自然とそれぞれ感情移入してしまう
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美徳のよろめき(1957年製作の映画)

3.0

さすが中平康、おしゃれな白黒。
ヌーヴェルバーグっぽい。
陰影もきれい、映像による心理描写もおしゃれ。音楽もイキ。
でも尻切れトンボ。最後の方は音楽もなかったような。
地味なキャスティングが余計にエロ
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