民主主義国家の一市民の使命。
対話を促すこと。
権力に抗い、真実を求めること。
目に当たるライティング。
目力。
沈黙で見つめ返す。
有言の怒りに対する、無言の怒り(あるいは憐れみ)。
クーラーが>>続きを読む
想像してたのと違った。
江戸っ子の書いた漫画のような展開。
セリフの速さ、劇性、キャラの熱量。
昔の日本のステレオタイプが詰まっていて、
それはひとつの秩序を生んでいる。
ツッコミどころしかないが>>続きを読む
toxic masculinityの浄化。
母をアルコール中毒にし、
周りに害をもたらすものを排除するのは、
こういうやり方しかないのか。
お互いに似た要素を見つけたからこそ近寄れる。
仲間と思わ>>続きを読む
認められないルサンチマンと、
小さな悪事のエスカレートする様子。
「罪と罰」ではあるが、そこには救いがある。
人社会を「教化」しようとすることの失敗。
コミュニティは閉じられている方が平和なのか?
それでも開く理由は?
奴隷を「救う」という考えのおろかさ。
信じられないから恐怖する、とう連鎖。
ドッグヴィ>>続きを読む
ユーモアと悪意ががどこまで入っているのか。
狙っていないまじめさに狂気を感じる。
革命と自由の話。
人として生きる根源。
コミュニティを守るための個人の命の重さ。
自己犠牲をできる人とできない人>>続きを読む
クラフトの凄さと個人の執念がすべてを凌駕する。
ストーリーとして後半の尻すぼみ感はある。
でもそれも含めて人間らしくてよい。
やりたかったことをサンプリングして圧縮させる。
ザ・クリエイション。>>続きを読む
別の人格を生きることができるのか。
空っぽにしてゼロからやり直す。
主体的に生きて傷つくなら、
誰かに命じられて生きる方がまし?
けれど、考え、感じることからは逃げられない。
一番の悪は、力そのものではなく拡散する思想。
ナラティブは悪にしか使われないのか。
戦時下に思う。
それは、散逸構造の悪。
正義はない。
何が守られなければならないか?
イノセントなもの。子供の未来>>続きを読む
立ち登るキノコ雲。
それはやがて脳髄のような形に。
車道を走る車。
血流のようなそれが刻むリズム。
平衡を失った世界。
人類による破壊、そして再生。
映像だけで伝えようとする気概。
国の中で戦う。
一つの国はさまざまな外的要因で作られている。
それはウクライナに限らず。
日常は、非日常の連続上にある。
それは、脆く崩れやすい。
両親のすべてのことに意味があるとわかった瞬間に、人は優しくならなければならない。
生と死が隣り合わせ。
そもそも、人生はワンカットだ。
「無事に帰ってきて」という母の言葉。
これ以上勝るものはない。
生きるものへのリスペクト。
死は残酷に描くものではなく、
突然訪れるものとし>>続きを読む
戦前につくられたという驚き。
乗合バスという、純然たる和風ロードムービー。
男女の距離感の描き方は、
戦前前後で一番変わった部分かもしれない。
映画が文学に近かった時代。
世界観と美術。
まさに雑誌を読んでいるような。
しかし、メッセージとしての何かが残らない映画というのも不思議。
ほんのすこしの残酷さがいい隠し味になっている。
「これは映画なのか」というレビューが気になり鑑賞。
タレントが変わるというのをマルチバースという概念で回収する、メタ構造なのか。
敵を倒さないという思想。
過去から現代の、Z世代的な変化を象徴する>>続きを読む
「私たちって東京の養分だよね」
「私たちの老後ってあそこの脱毛から始まるの」
誰目線の原作なのか。
ラストシーン。
原作と映画の距離を埋めるような、二人の見合うカット。
見えない人に、見えているものは何か。
見えない人が見たと思っていて、
見えなかったものは何か。
女心。
トーキーにも似た動きのコミカル性。
座頭市、ローグワンに通じるもの。
余白のある画角。>>続きを読む
聾の家族の中で健常者な娘は「恐怖」でもあった。分かり合えないんじゃないかという不安。
耳が聞こえない人にとっての歌とは。
歌の奥にある、心の叫び。
コミュニケーション論でもある。
自分一人にだけ完成が見えている。
その世界観を共有する困難さ。
箱に運ばれて流れていくタイプのロードムービー。
黒バックに詩的な長いモノローグタイトル。
いすゞのトラックが坂から上がってくる。
家が燃えて後退りする宮崎あおいのリフレイン。
マッチを消す蒼井>>続きを読む
「ハウス」は男社会の縮図。
そこへの怒りと嫉妬が根幹なのか。
テルマ&ルイーズでも描かれていた女性の解放劇。(彷彿とさせるピナとパトリツィアのカフェでのシーン)
資本主義は美意識を麻痺させる。
イタ>>続きを読む
鏡に向き合う。
込み上げる、アメリカのマイノリティへの怒り。
スコットランド系移民の本心なのか。
トランプ的なるもの。
男の友情。
「君には限りない夜がある」
第一話。
タクシーの中の女二人の会話。
長回しで出てくる人間性。
(いつだって、人生はワンカットだ)
女性が綺麗に見える瞬間と醜悪に見える瞬間がある。
顔に寄る、からの妄想終わり、という手法。>>続きを読む
大人の絵本。
同調圧力と村社会。
だんだん澱んでいく。
不安と怒りの吐口がない世界。
「浄化」の連鎖。
粘膜ギリギリのところのところで
つくられるシナリオ。
舞台装置としての物語世界。
絵本調>>続きを読む
冒頭の、上官の叱責に対して呆然としている顔。
人間が人形になっている顔。
戦時中に、極限状態に、哲学はあるか。
人が人である、最低限のラインを踏み越えたことへの怒り。
いやらしさ、人間臭さ、へん>>続きを読む
映画は、顔を観るもの。
添え物としての着物、四季の情景。
それ以外に何もいらない。
みんな、肌がきれいだなぁ。
卓を囲んでの人間ドラマの機微。
群像劇なのに一人一人が生き生きしている。
出自やし>>続きを読む
歴史映画というずらし方。
第一作を見返したくなった。
キングスマン=紳士精神×テクノロジー
「なんだ、みんな色々持ってたんだ」
で終わる地球最後の日。
コロナとトランプ、なんでも起こりうる今だからこれはある意味ホラーである。
資本主義と科学の成れの果てを誰も笑えない。
ジョーカー的な妄想かと思いきや。
ジョーカーが生まれないために必要なのは、
師匠の存在。
どん底にいるときも、
「見てるよ」と言ってくれる人がいたかどうか。
人の使命は、魂を継承することだとした>>続きを読む
「戦没者への最大の弔いは、世界を平和にすること」
「不平等は、法律違反」
「移民の皆さんがいなければ、私はここにいませんでした」
民主主義とは。
多様な感情を「妥協」でまとめること。
民主主>>続きを読む
目が見えない。
妄想するしかない。
存在証明。
妄想を現実世界に問うことがアーティストの使命だとしたら。
妄想と現実の距離がなくなったときに人は最後を迎える、という寓話か。
ビョークという人間性>>続きを読む
母が子を抱えて公園で笑ってる。
それだけなのに、こんなに狂気になる。
ふつうの幸せ、という残酷さ。
「どうしてほしいかより、どうしたいか」
夫婦は、いつでも始め直せる。
そういうアートがあったら、
というシミュレーション映画。
設定や展開のB級感はありつつ。
自由と資本主義の国。
富の集中と格差。
ひとつのゴールしかない国は不安定だ。
セリフ、音楽と映像のギャップ。