Siegwardさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦(2002年製作の映画)

4.1

異常なまでに時代考証がしっかりとした時代劇アニメーション。

元々青年誌掲載の漫画だけど、本作は特にシナリオを含めて対象年齢高め。合戦における投石、主に槍を用いた戦い、攻城戦における火薬玉や井闌等、出
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001年製作の映画)

3.9

ノスタルジーと家族愛に溢れる作品。

先進技術を駆使する懐古主義者に対し、現代を生きようとする家族が原始的な手法で立ち向かう終盤の構造は、『未来を築くのはあくまで人間の強い意志である』という事を表現し
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パラサイト・クリーチャーズ(2013年製作の映画)

3.1

B級映画好き垂涎の一品?

オープニングから漂うB級感がたまらない。クリーチャーのチープさはさておき、研究室で起こる人間ドラマはもはやコントっぽい。泣きながら唐突にバナナを食い始める(なぜ?)女性や、
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燃えよドラゴン(1973年製作の映画)

4.1

「考えるな、感じろ !」でお馴染みのカンフーアクション映画の名作。

格闘アクションに限定すると、ブルース・リーを超える俳優は見たことがない。彼が他のアクションスターと全く異なる点は、少林寺で鍛えたと
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フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

3.5

人が兵士になるまでの過程から描く異色の戦争映画。訓練兵教官の流れるような見事な罵倒は必見。

新兵訓練キャンプの前半と新兵たちによる前線活動の後半と分かれており、自分の中で後半の印象がやや薄い。

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西部戦線異状なし(1930年製作の映画)

4.1

一人の兵士となった青年を通じ、戦争のリアリティを淡々と描いた名作。タイトルの意味はラストシーンで分かる。

これは反戦映画なのだが、悲惨さを過剰に訴えかけたり説教臭かったりすることはなく、戦場における
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.5

殺し屋と警察に一家が惨殺された少女の育む愛と、その奇妙な共同生活の顛末を描いた哀しい物語。

主人公と少女の間には家族愛や恋愛とも異なるような、でも確かな絆があり、その結末も含めて今日でも心に響く。ジ
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TAXi(1998年製作の映画)

4.1

痛快カーアクション映画。リュックベッソン作品の中ではレオンの次に好き。

小粋なジョークやユーモアに溢れており、主人公と刑事のコンビが巻き起こす人間ドラマを見ているだけでも十分楽しい。主演のサミー・ナ
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テラフォーマーズ(2016年製作の映画)

1.5

悪名高き実写化失敗の代表作。無料配信があったから、ネタとして見たけど途中でギブアップ。

突っ込みどころは色々とあるのだけど、とにかく映像がチープ。これに尽きる。

2016年公開作品というのが驚きだ
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SPY/スパイ(2015年製作の映画)

3.9

リアリティ皆無のコメディタッチのスパイ映画。

渡辺直美体形の女性が潜入捜査を行うエージェントになるまでを描いた作品で、シナリオがおバカ過ぎて楽しいし、意外と格闘アクションは見応えがある。見下ろし型と
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ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

4.0

世界的児童文学の実写化作品。第一作目は誰にでもおススメ出来る。

魔法使いによる夢のあるファンタジー世界を上手く再現している映像・美術は必見。ホグワーツ城やその晩餐風景、魔法使いの衣装、飛行しながら展
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.0

発想の勝利。種明かしからが面白い。本作みたいなヒット作が今後も増えますようにと願いを込めて、0.5点加点。

邦画は出演者である程度興収が決まってしまう側面があり、その為キャストありきの映画が量産され
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僕だけがいない街(2016年製作の映画)

3.0

原作未読。可もなく不可もなしと言ったSFミステリー映画。

ヒロインが主人公を庇う理由は、直観や恋心とかにした方が良かったのでは…。変な理屈を付けてる割に薄すぎて、そこでリアリティがガクッと落ちた。
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.0

一見すると犯罪賛美映画のようだけど、キューブリック的な皮肉といった趣向の作品。

随分と古いが、いま見ても目を惹くデザインや画作りが散りばめられており、やはり監督のセンスや空間構成力はずば抜けている。
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ファニーゲーム(1997年製作の映画)

3.0

鬼才ミヒャエル・ハネケによる暴力映画のアンチテーゼ。昔、知り合いが一人で見れないと付き合いで鑑賞したけど、何故そこまでして見たかったんや。

ともかく暴力映画のセオリーを外してくる。狙いは分からなくも
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シャイニング(1980年製作の映画)

4.2

キューブリックによるホラー映画の古典的名作。

パッケージをはじめ、双子のシンメトリー、庭の迷宮、血の洪水等、印象的な画作りが多く、それを見るだけでも楽しい。また、後半の役者陣による鬼気迫るやり取りは
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アナと雪の女王(2013年製作の映画)

4.2

ミュージカル映画はともかく音楽(歌)の良さが正義であり、他の部分に粗があってもそれによってカバーされることを示した作品。

ストーリーは正直なところ構成が悪く、中盤の急展開は微妙である。しかしながら楽
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.9

安定の三谷喜劇。「人は変わることが出来る」という事をコメディタッチで描いた作品。

吉田羊が合体と合併を迫るシーンは笑っちゃう。細かいことだけど、議員のつまみや茶菓子ってあんな庶民的なものなのかな。
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

3.5

天才詐欺師とそれを追う捜査官の物語であり、喜劇でもある。

恐らく映画的なデフォルメだと思うけど、その程度で本気のFBIを騙しきれるか?と疑問に感じる点がいくつかあり、中盤辺りに少々ダレる。

しかし
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天気の子(2019年製作の映画)

2.0

途中で飽きて見るのやめてしまった。

うーん。新海誠は美術監督としてピカイチだけど、シナリオー特にキャラクター造形(外見除く)が弱いと感じる。記号的な登場人物が多く、「生きている」キャラクターがあまり
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GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

4.2

「AKIRA」と並ぶ、日本のサイバーパンク作品の傑作。久しぶりに視聴したが、やはり面白い。

原作は確かもっとポップな話のはずだが、監督の思想が強く反映されており、「情報化及び義体化社会における自我・
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ディストラクション・ベイビーズ(2016年製作の映画)

4.0

煽り文句に偽りなしの衝撃作。柳楽優弥恐るべし。

通常の暴力映画と異なり、暴力をエンターテイメントとして昇華せず、敢えてむき出しで提供している感じ。よって、暴力が本来持つ不快感や理不尽さもそのまま描か
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

流石はオスカー受賞作。見応えがあって面白かった。

金持ちと貧乏人の格差と断絶を、住居だけではなく、目に見えない「臭い」で暗喩している所が印象的だ。

ただ、劇中で貧困と人柄の関係について登場人物が皮
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