文学したいさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.2

いい意味でかなりゆるい。
ホラーとかゾンビとかの枠で観ようとするとちょっと肩透かしを喰らうであろうことはもうポスターから分かっていたので、じゃあ俳優を楽しもうと見始めた。
多彩な出演者含め、セリフや演
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サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

3.0

バラバラだった家族が非常時に際してまとまっていく話。監督は日常の描写とかクスリとする小ネタとかが得意だと受け取っていましたが、今回のサバイバルネタはなんというか凡庸だった。

そもそもこの小さな家族を
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.7

謳い文句の通りカメラワークがすごくて物語にぐいぐい引き込まれた。
ほぼ劇場から動かずに話が進むので、まるで舞台セットみたいなこの撮り方がしっくりくる。

作中の人気ヒーロー俳優だった主人公が虚構と現実
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.5

みんな大人になってしまった。
庵野監督が、シンジくんに、ファンに、監督ご自身に大人になろう(エヴァにさようなら)と言っているような気がしました。

NHKのプロフェッショナルを見ると、かなり「あぁ」と
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セッション(2014年製作の映画)

4.2

チャゼルは主人公に優しくないですね!とてもいい!

練習中にフレッチャーがめためたに罵倒するのは、学生のトラウマになって当然。
わたしも昔オーケストラをやっていたが、当時怖い指揮者の先生に合奏中にテン
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Mommy/マミー(2014年製作の映画)

4.4

グザヴィエ・ドラン初鑑賞。胸が詰まる。
登場人物に共感できなかったが、社会的に弱者ともいえる彼らの存在には普遍性を感じた。
なんだかギルバート・グレイプとかダンサーインザダークを思い出した。

父親と
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バーン・アフター・リーディング(2008年製作の映画)

3.4

とてもコーエン兄弟らしい映画。どんどん複雑に(ややこしく)なっていく展開に笑ってしまった。
個々人にはそれぞれの事情と思想があるわけで、だからこそ他人を完全に支配もできないし介せない。やけに主人公に都
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ザ・マミー/呪われた砂漠の王女(2017年製作の映画)

2.0

つまらなくって途中で寝てしまったが、見返す気力も起こらない。

なんというか色々中途半端だった。
トム・クルーズ演じる主人公ニックは説明に困るくらい微妙な人物で、好きとか嫌いとか言う印象を抱く前にまず
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.0

凄い映画だった。始終祈るように見続けた。

わたしは凶悪犯が出てくるようなサスペンスが割合好きで、そういう物語では人がバッタバタ死ぬ。けれども同じ人が殺される状況でも、この映画の展開は見ていてとても辛
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マイ・プレシャス・リスト(2016年製作の映画)

3.6

可愛い映画でした。
主人公キャリーは捻くれているというかこじらせているんだけれども、それもそんなに嫌なキャラではないし、むしろ可愛く魅力的。
展開は正直読めるし意外性はない分、キャリーがどう変わってい
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彼の見つめる先に(2014年製作の映画)

3.8

心が綺麗になった気分に。
レオとジョヴァンナの関係がすごくいいなと思った。話すときに脚をのっけるのとか、兄弟みたいな距離感で素敵。
ブラジル映画って初めて見たなぁと振り返るが、おそらく向こうの富裕層の
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ねことじいちゃん(2019年製作の映画)

3.2

猫猫猫猫映画。
原作ありきだそうだけれど、タイトルが「じいちゃんとねこ」ではなく「ねことじいちゃん」なのが納得の猫まみれでした。
ほぼどのカットにも猫が映ってるのがすごい。
岩合光昭猫ワールドを楽しむ
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マーキュリー・ライジング(1998年製作の映画)

3.1

マーキュリーは暗号システムの名前だが、"The mercury is rising" で温度が上がっているとか天気が良くなっているとかいう表現になるらしい。
サイモンが暗号解読する時、「キュイーン」み
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プリデスティネーション(2014年製作の映画)

3.6

時代設定が古いし機関とか小道具とかがSF小説っぽいな〜、ていうかハインラインみたいだな〜……と思っていたら原作だった。
仕掛けがばら撒かれていく序盤、特によく世界観がわからないままに突然ジョンが昔話を
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.8

色々衝撃なラストはまだ飲み込めない。
監督は「誰も知らない」に影響を受けたとあるが、こちらは放置児+母親のダブルで悲惨なものを見た気がする(「誰も知らない」は、母親がほとんど出てこないから)。
母親の
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モネ・ゲーム(2012年製作の映画)

3.0

コリン・ファースとコーエン兄弟脚本家見たさに。
オープニングのアニメと最初の妄想がほぼすべてだったなって気がする。名画&富豪&1100万ポンド……という規模の割に物語世界が矮小というか、こじんまりとし
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来る(2018年製作の映画)

3.0

柴田理恵さんがよかった。
劇中で語られていたか記憶定かではありませんが、なぜ夫が変死したマンションの部屋にそのまま住み続けるの香奈と娘……! 分譲だとして、事故物件でも売れば多少は金になるし、というか
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Death Note/デスノート(2017年製作の映画)

2.3

ライトくんがナードっぽかったり、チアっぽい女に見惚れてたり、絵に描いたようないじめっ子がいたり、居残りさせられてたりで、「ん……?」と思いましたが、最初の実験台ケニーくんが葬られた描写でこれはコメディ>>続きを読む

search/サーチ(2018年製作の映画)

3.8

「全部デバイス上の映像か、たるいな…」と最初思っていたが、段々慣れてくる。演出も上手いので、あまり気にならない。
怪しいなぁと思える伏線が親切すぎるほどに綺麗に散りばめられていてきちんと回収していくの
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ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

3.3

ええと初見では色々と追いつかない。
この映画の人気のもと=物語的なモノが破綻しているというのは理解できたけれども、今のところのわたしにはしっくりハマっていない。
あとウォルターの元妻の犬、テリア系に見
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アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

3.5

主人公のサイコ具合がいかにも典型的。名前を間違える(他人に無関心)、権威主義なエリートたち、ひいては当時のアメリカ社会を皮肉ってるであろうタイトルが「アメリカン・サイコ」なのはなるほどと思った。
わた
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キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

3.6

漂流系でやることは割と決まっているとはいえ、いいなと思ったのはあの島でぬくぬくと4年も生き延びていたこと。あと荷物を拾って開封する前に仕分け?のようなことをしていたと思う、そこもいい。
生還後のパート
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ジョーカー(2019年製作の映画)

3.6

いやぁゴッサムシティほんとうに住みたくない。
こういうオーマジュが分かりやすい作品だと、元ネタも見たことあるのばかりだし、わたしのようなにわか映画好きの自尊心が保てていいなぁ(褒めている)!

リトル・ダンサー(2000年製作の映画)

4.2

いい映画だった( ;∀;)イイハナシダナー
父の前で踊ってからの展開がとてもいい、お父さんの行動に感動。
ビリーが殴った子が受かったのかどうかちょっと気になった笑

あと耳慣れない英国北東部の訛りが
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冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

3.4

でんでん、夢に出てきそう。
村田のキャラクターは一貫性があったけれども、主に後半の動きのせいで主人公社本がいまいちだった。
園子温さんは、「もし編集できるなら村田が殺されて愛子が笑っているところでラス
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アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

3.7

悪いことはするものじゃないなぁ…!
これまで見た犯罪→バレちゃう流れの映画で、一番登場人物を身近に感じたかも知れない。なにせウキウキで計画してはいるけれどもかなり穴だらけだし、嘘みたいなミラクルも起こ
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博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

3.9

こういう伝記物って展開も結末も知れているから退屈になりやすいけれど、ホーキング博士の人生は脚色なしでも充分にドラマチックで見応えがある。
どんどんできることが限られていくのが見ていて辛かった。もし自分
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.2

面白かった。
離婚調停も弁護士達のやり方もさすがアメリカって感じ。
わたしは同じ女性として母として、どうしてもニコール側で見てしまったが、もちろん見る人によってチャーリー側の人もいるはず。どちらの立場
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マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)(2017年製作の映画)

4.2

「イカとクジラ」や「フランシス・ハ」がかなり好みだったが、本作も素敵。
どうしてノア・バームバック作品の登場人物はとても愛しく思えるんだろう。

ダニーの言う「父さんが何か一つでも絶対に許せないことを
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GANTZ:O(2016年製作の映画)

3.5

CGが綺麗で満足。
GANTZの悪いところはテンポの悪さだと思うけれど、それとなくさくさく進んでくれたので見やすかった。
コンパクトにまとめるために、色々改変したり端折ったりはいいのですが、東京チーム
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俺たちフィギュアスケーター(2007年製作の映画)

3.3

マスコットに降りかかる残酷な展開は笑った。本物のフィギュアスケート好きな人はこれ許容できるのだろうか…?