文学したいさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.3

大人の鑑賞に向いている良作。
ディズニーっぽさが嫌いな人にも、ディズニー作品のくどいところが少ないので見やすいのではないか。
個人的にアニメは吹き替えでよく見ていたけれども、これは比較的作風が落ち着い
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劇場版ごん GON, THE LITTLE FOX(2019年製作の映画)

3.3

なぜか唐突にEテレで放送始まったので、子供からの執拗な「これやだ!」という抗議を受けながら試聴した。
綺麗な映画だなぁ。
トンボが喋るシーン可愛いし、物悲しい感じが伝わる。
ごんのデザインが対人間とそ
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ミュウツーの逆襲 EVOLUTION(2019年製作の映画)

3.4

思い出補正込みで、「ミュウツーの逆襲」という作品自体はポケモン劇場版として最高だと思います。なのでレビューには今作での新たな要素(補充シーン、CG等)について書くことにします。
しかし石塚運昇さんの声
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ベルファスト(2021年製作の映画)

3.7

歴史的な背景とかは知らなかったけれども、主人公一家の帰結には納得した。
というか、それ以前の故郷ベルファストに対する執着は、惰性としか思えなくて、全然共感できない。それはわたし自身がひとところで生まれ
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.0

映画の終わり方がいいな。
主人公のジョジョにとってのピンチや感情のクライマックスはゲシュタポ登場や広場でのシーンだと思うけれども、その後は戦況を傍観しているのが印象的だった。
母親、ユダヤ人のエルザ、
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.0

ハートフルな愛犬家ムービー!(誤)

なんだろうアクションゲームのように最強主人公がバッタバッタと敵を倒すのは気持ちいいんですが、主人公の動機というか行動原理やらストーリーが結構閉口もので、本当にこん
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.7

冒頭、扉の向こうの世界が監督の過去作星を追う子どもを想起させてきて、「なんかロン毛の男出てくるし…お母さん探してるし…もしや二の舞…?」とちょっと怖かったのですが、最後まで見てみるとこれは「さよならを>>続きを読む

オットーという男(2022年製作の映画)

3.8

諸事情で細切れに見ることになってしまったんだけど、後半しっかり泣いた。お決まりみたいな展開ではあったけれども、優しい物語だし、描き方がよかった。
偏屈な老人が亡き妻との思い出を大事にしているのは、最近
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ネズミ捕りの男(2023年製作の映画)

3.5

すっきりしないのだけれど、ウェス・アンダーソン効果(画面が可愛さでストーリーのえぐみを緩和させる)のおかげか後味が悪いわけではない。

白鳥(2023年製作の映画)

3.4

現代文の教科書にでも載りそうな小品だなと思った。白鳥は悪くない。

ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.5

相変わらずガンガン第4の壁を突き抜けてきていらっしゃる。
常に動く舞台装置から目を離したくないのに、地の文をずーーーっと俳優に言わせるから(しかしその演出がいいんだけど)そっちの情報も逃したくない。字
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ジャンヌ・ダルク(1999年製作の映画)

3.9

過去の録画視聴。
最近某神風怪盗の少女漫画を読み返して、作中のジャンヌ・ダルク像に違和感を持ちざっくり調べていました。Wikipediaやらで読んでも全然頭に入らなかったので、ならばと映像に頼ったのが
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.8

履修していなかったので視聴。所謂「信頼できない語り手」。
何がすごいかというと事件の顛末をほとんど回想に任せている点。真実と嘘がないまぜにされて全てがはっきりしない点。考察の余地がある作品は何度も見た
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.5

しばらく残りそうな映画。わたしには関心のある問題でした。
飲み込む/排出するというモチーフをとても上手く扱っている。
画鋲のシーン本当にゾッとした。たぶん万人が共通して持っている「針を刺した・踏んだ」
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きみに読む物語(2004年製作の映画)

4.0

ボロボロ泣いてしまった。構成がずるい。
二人の恋はドラマチックではあるけれども恋愛物としてはありきたりだし、それは老人が言うように「平凡な人生」だったと思う。けれどもやはりこの愛が美しいと思うのは、「
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コンスタンティン(2005年製作の映画)

3.6

オカルティック物語、とても好き。
ルシファー強キャラでかっこいいのに、やはり創造主がそれを上回るんだな。
ザコ→中ボス……とどんどん強い敵が出てくる流れは完全に漫画とかゲームのそれと同じだなと思ったら
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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

3.5

漫画スラムダンクで「昨日映画観に行って、バグダッドカフェっていう…」と発言したモブキャラがいて、バスケットと聴き間違えた桜木花道にボコられるシーンがあるんですが、そのタイトルが不思議と頭に残っていまし>>続きを読む

カールじいさんの空飛ぶ家(2009年製作の映画)

3.3

地上波録画を視聴。
カールと亡き妻エリーのエピソードには、劇場で見るピクサーの短編みたいなまとまりと美しさを感じた。思い出はいつもキレイだわ。
一方で、これは主に公開当時日本で見かけたプロモーションに
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.5

いつか履修しなくてはと思っていた作品をついに視聴。
この感じ、漫画のナウシカで見たことある!(というかこっちが元ネタらしいのだが)

これはどういうふうに見るのが正解の映画なんだろう。アート?わたしに
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.4

翻訳家の岸本佐知子さんがおすすめされてたので鑑賞。当たりでした。
好きか嫌いかで言ったら好きな映画。けれども、登場人物には感情移入が難しく、強いて言えばこのおかしな設定に惹かれているのかもしれない。こ
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

3.3

テレビシリーズを一期まで見ました。原作は全部読んでいません。
絵がすごい。戦闘シーンなんてとても格好良い。シンジく…主人公も雰囲気あってよかった。
ナナミンが好きなんですが、劇版オリジナルらしい活躍シ
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.3

エスターちゃん相変わらず不気味だよ…
さすがに10歳には見えない。
前作の前日譚とのことで、オルブライト家の皆さんが亡くなるのは分かっていたので、どういう風に始末されるのかを見守る映画になりました。
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劇場版 SHIROBAKO(2020年製作の映画)

4.2

大好きなSHIROBAKOの劇場版。つい見そびれていたけれども、満を持して鑑賞しました。とてもSHIROBAKOらしくて、ファンとして嬉しかった。
「劇場版」というとつい壮大な物語やキャラ変(ジャ◯ア
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善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

4.0

見放題終了前だったので視聴。
ドイツ人名が耳慣れなくてほぼ名前を覚えられなかった……

クライマックスたる二度目の家宅捜索では、居合わせた主人公と被観察者二人がそれぞれ罪悪感を抱えていて、ここで物語が
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.6

グランドブダペストホテルよりは刺さらず…フレンチディスパッチ誌を映像にしている故の怒涛の情報量が、初見殺しにかかっていると思うんだ。
ウェス・アンダーソンらしさはそこかしこにあって、でもこのエスプリみ
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心が叫びたがってるんだ。(2015年製作の映画)

3.0

録画視聴。

話せなくなった少女がミュージカルをして再起する という設定ありきで物語を作っていくと、こういう展開が次々と出来上がるのか。
たしかに学校って「ふれ交」のような謎イベントがあったりするもの
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

3.6

録画視聴。原作は未読。
登場人物クズ多すぎない!?って思ったけど、現実でも割合はこんなものかもしれない。いやそもそも「普通の人」でも長所短所と併せ持っていて見え方や立場によっては、被害者にも加害者にも
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.3

こういうドラマはとても好きです。歴史的な描写に不正確性があると批判が多いということですが、実話をベースにしたフィクションと捉えればシンプルな構成だしとても見やすかった。
しかし「え、この人ロードオブザ
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.7

ミッドサマーの後に観ました。正直こちらの方が好みだった。
怪しげな「継承」はわたしの好みだし、ホラー映画だけれども霊とかクリーチャーではなく人為的なホラーというか、そういったところも見応えありました。
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.7

シリーズは初視聴。
この「世界史を裏で操る悪の組織」みたいな構想、嫌いじゃない。というか結構好き。
わたしの不勉強で世界史に明るくないのが痛い。映画や本を読む度に痛感するけれど、つくづく教養としての知
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.3

どこまでがギャグでどこまでがマジなのか微妙なラインがずっと続く映画。気楽に家で見るのが最適だと思った。
ファンタジーな日本含め全編通して狙ったギャグがだだ滑りしているように感じたが、俳優陣の力なのか作
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