ミセスコロンボさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

線は、僕を描く(2022年製作の映画)

3.8

水墨画に魅せられた青年のお話。
横浜流星くん、清原果耶さん、
和の感じがなかなかお似合いのふたり。

確かに水墨画って線!!なんですね。
筆の運び工合、力の強さ。
う~ん息を止めて魅入ってしまいました
>>続きを読む

ひまわり(1970年製作の映画)

3.8

高校生の時にもう顔ぐちゃぐちゃで目も腫れて明日学校へ行けるかなぁ…ってなってしまった映画。
一面のひまわり🌻の圧倒的な感じと、戦争が引き裂いた夫婦の話やったよなぁ。そしてヒロイン、ジョバンナの辛い切な
>>続きを読む

やがて海へと届く(2022年製作の映画)

3.8

冒頭の不思議なアニメ。

主人公のふたりの友情いじょうに惹かれ合う関係性にちょっと戸惑いつつも彼女らの眼の演技にやられます。
これは、このふたりだからこそ!!ってなります。

ストーリーが進むにつれ遺
>>続きを読む

ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

4.0

優等生の七月と規制にとらわれない自由な安生。
二人のとても深くて濃い物語。
冒頭から女の子あるあるやなぁとグイグイ引っ張られて鑑賞。

何より安生演ずるチョウ・ドンユィのコロコロ変わる表情にやられます
>>続きを読む

パーフェクト・ノーマル・ファミリー(2020年製作の映画)

3.9

「離婚する理由はパパが女性になりたいから」とママに急に告げられた姉妹。

すんなり受け入れる姉カロリーネと戸惑いつつもはっきり拒絶もできないエマ。
そんなエマの心の動きを丁寧に描いている。

名前もト
>>続きを読む

エルヴィス(2022年製作の映画)

3.9

オープニングから引き込まれます。
そしてエルヴィス・プレスリーの事、私、な~んも知らなかったんだと言うことを思い知らされます。
彼のクネクネした腰の動きとか、ド派手な衣装とかだけでちょっと敬遠してきた
>>続きを読む

アンネ・フランクと旅する日記(2021年製作の映画)

3.8

録画してるし、ずっと身体ダルくて、な~んもやる気しないし、ゴロゴロしながら、見出したんですが…
良かった。
アンネのイマジナリーフレンドのキティ。
アンネが創り出しただけあり知的で行動的。
すっかり夢
>>続きを読む

そばかす(2022年製作の映画)

4.0

アロマンティックアセクシャル。
難しい言葉を覚えました。
恋愛感情、性的感情の欠如。とのこと。
その心のうちを三浦透子さんがとても丁寧に演じています。
彼女の歌声がとても心地良くて…お気に入り。
演技
>>続きを読む

帰らない日曜日(2021年製作の映画)

3.5

イギリスの屋敷のメイド、ジェーンと他の屋敷の跡取り息子ポールとの恋。

メイドが花束もってプラットフォームで
汽車に乗る。その日は年に一度の母の日。
イギリス中のメイドが里帰りを許された日。
このシー
>>続きを読む

かがみの孤城(2022年製作の映画)

3.8

物語の主人公に選ばれた中学生7人の不思議なお話。

鏡に引き込まれて孤城に。そこで願いの部屋を開ける鍵を探すゲーム?!が始まる。
ただしルールをやぶると7人とも狼に喰われる。
7人は現実と鏡の中を行っ
>>続きを読む

アヒルと鴨のコインロッカー(2006年製作の映画)

4.0

いやぁ~忘れてた、河崎役の松田龍平さん、
出て来て「うわ、カッケー」って思わず叫びました。
ほんと、格好良い!! 

これ二回目鑑賞なんですが、15年ほど前に号泣したことは確かに覚えていたし、ストーリ
>>続きを読む

トムボーイ(2011年製作の映画)

3.9

秘密の森のその向こう、から続いてのセリーヌ・シアマ監督作品。
やっぱり見入ってしまう。

引っ越してすぐ、男の子になりすまして夏休みを過ごした少女ロール。 
緑の粘土であれまで作っちゃって、自分できっ
>>続きを読む

⼗年 Ten Years Japan(2018年製作の映画)

3.5

オムニバス映画。近未来の話。
早川千絵さんのプラン75の原型も入ってる
全部ありそうで、いや十年後にはそれはないやろう…っと思いつつの鑑賞。

星新一さんの本、読んだ時みたい。です。
ゾワゾワします。
>>続きを読む

ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

3.8

ロンドンの家政婦ハリスが洋服を買いにパリへ行く!!ってただそれだけの映画。
なのに観てる間中ワクワクできてほんわか幸せになれます。
堅実で誠実で、チャーミングなMrs.ハリス。でもやるときはやる!言う
>>続きを読む

彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

4.0

これドラマで金子大地くんが純を演じていてそれで彼にめっちゃ注目しだした事思い出しました。
「腐女子うっかりゲイに告る。」
良かったなぁ。毎回うわぁ~、ってなりながら観てました。
腐女子役の藤野涼子ちゃ
>>続きを読む

メリーゴーランド(1974年製作の映画)

3.4

泣くだろうと覚悟しての鑑賞。
太っちょの女友達がひとり、ルカを見舞うシーンでまずホロリ。
この女の子が良い。
毒舌で食いしん坊でマイペースで…
主人公ルカとのやりとり、もっと観ていたかったなぁ。
で、
>>続きを読む

モスクワは涙を信じない(1979年製作の映画)

3.7

題名はモスクワの格言だそうです。
泣いても現実は変わらない。涙で同情を買おうとしても無駄。との意味だそうです。

日本のトレンディードラマ、みたいな女子3人のシェアハウス。いや、寮生活なんですが…まあ
>>続きを読む

カラフル(2010年製作の映画)

3.8

娘の本棚に見つけてずっと気になってた森絵都さんの原作。
こんなお話だったのね。

罪を犯し死んじゃった男の魂の生き返りのお話。
ただ過去の記憶も無いし誰かわからない自殺した男子中学生、マコトの身体に入
>>続きを読む

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.1

笑える。
ほくそ笑む、薄ら笑い浮かべる、アホやなぁとなる、そしてヤンヤやんやと拍手喝采する。

いや〜、グリーンダイヤモンド?!壊したのに…からの流れも最高。
そしてまさかのちょい感動。

「となりの
>>続きを読む

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.9

クソ父親にずっと酷い事をされて飛び降り自殺した女性マリコと唯一の友だちシイノの話。
マリコに奈緒さん。シイノに永野芽郁さん。

マリコの父親に包丁を向けての啖呵。そしてその後の行動力、すご!の一言。
>>続きを読む

祈りの幕が下りる時(2017年製作の映画)

3.7

見応えあり!
加賀刑事、阿部寛さんの過去も描かれていて、何ともうまい具合にからまってました。
日本橋人形町にこだわる理由もわかる。

松嶋菜々子さんのアップの涙にやられます。そして彼女の高校生の時を演
>>続きを読む

百花(2022年製作の映画)

3.8

何度も出てくる半分の花火は何処?いつも花は一輪挿しなのは何故?を理解する映画でした。

認知症の母百合子、原田美枝子さんとどこか距離をおいてそれでも母に寄り添う息子泉、菅田将暉さん。母の愛と息子の赦し
>>続きを読む

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.9

小さい頃のお母さんと森で会っちゃって友だちになる8歳の女の子ネリーのお話。
で、8歳の母 マリオン
フランス人形みたいに可愛いふたり。

ふたりで小屋を作る。クレープも作る。お芝居ごっこする。お泊りも
>>続きを読む

天間荘の三姉妹(2022年製作の映画)

3.8

冒頭10分でストーリー設定理解!
成る程、ファンタジーやけど、ヘビーな状況やねんね。と。

老舗旅館天間莊の三姉妹。と母の話。
あまちゃんのときのアキちゃんからのさかなクンを経ての末っ子たまえちゃん役
>>続きを読む

向田理髪店(2022年製作の映画)

3.6

地方の理髪店の家族とその向田理髪店での噂話!?の顛末のあれこれを描いてます。

都会から戻った息子との暮らしの中でかつての自分の人生を負け犬とか言ってしまうちょっと歯がゆい父親とひたすらおおらかに夫や
>>続きを読む

ポテチ(2012年製作の映画)

3.7

伊坂幸太郎さん原作。
はまってしまって作品追っかけ読んでたなぁ…

映画もその頃観たはず…
ちょっとよく覚えて無くて再度鑑賞。
忘れてた分またワクワク観られてちゃんと伏線回収してくれて、スカッとさせて
>>続きを読む

わたしはダフネ(2019年製作の映画)

3.8

イタリア映画。
真っ赤な髪の女性ダフネ。
お洒落をして、ダンスを踊る。
人生を愉しんでいる。でもダフネは軽度とはいえダウン症。
それに愛する母が急に亡くなる。
老いた父とふたりの暮らしが始まり、傷心中
>>続きを読む

ずっと独身でいるつもり?(2021年製作の映画)

3.1

ずっと独身でいるつもり?
なんて、今どき人に聞く!!
ま~~役としての藤井隆さんはなんとなく許されるかもですが。

全く違う4人の女性の心情。
納得したいけどできないもどかしさとかやり場の無い虚無感と
>>続きを読む

異動辞令は音楽隊!(2022年製作の映画)

3.6

すこぶるわかりやすい!
昭和の熱血刑事、正義を貫く阿部寛さん。
妻は出ていき娘からもシカと、母は認知。
部下からはパワハラで訴えられて…
そんな彼が音楽隊に異動からの成長物語?!

人って自ら気づいて
>>続きを読む

今夜、世界からこの恋が消えても(2022年製作の映画)

4.0

記憶障害の女子高生の映画。真織役に福本莉子さん。
真織の為に秘密を引き受けて寄り添ってあげる友人、泉に古川琴音さん。
利用されてたはずが本当の愛にかわり真実を知りそれでも微笑んでいる男子、透に道枝駿佑
>>続きを読む

土を喰らう十二ヵ月(2022年製作の映画)

3.8

信州の山奥で暮らす作家。ツトムさんにジュリー。担当編集者で恋人で食いしん坊の真知子に松たか子。
日本の四季のうつろいと食。

俳句をちょっとはじめた私にとっては二十四節気のお勉強にもなる。
折々の精進
>>続きを読む

はい、泳げません(2022年製作の映画)

3.4

水の中の方が息をしやすい!!って、言う
女性。と水に対しての恐怖の半端ない男の話

ふたりともトラウマかかえてます。
とくに大学で哲学を教える長谷川博己さん。理論でぐいぐいくるわりに、ほんとに水が怖い
>>続きを読む

セイント・フランシス(2019年製作の映画)

4.0

34歳の何もかもが不安定な独身女性ブリジットと小生意気な6歳の少女フランシスとのひと夏のお話。

ブリジットはナニーとしてフランシスのお世話を始める。これがなかなか大変。

生理、妊娠、中絶、同性愛、
>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.2

怪物だぁーれだ。

いやはや。この言葉にミスリードされます。
されないようにと心しててもされます。

息子に豚の脳みそとかいう父親とか、スーパーでわざと足をひっかけてこどもを転けさせる校長とか、保身に
>>続きを読む

Girl/ガール(2018年製作の映画)

4.0

冒頭からララの女性らしい仕草と微笑みに魅了される。
6歳の弟を抱く姿はもはや慈愛に満ちた母親。
そしてバレーのレッスン中のララに眼が釘付けになってしまう。

で、え!!ってなる。こんなに綺麗なのに…
>>続きを読む

キッチン・ストーリー(2003年製作の映画)

3.8

なかなか、興味深い冒頭の実験。
キッチンでの行動調査、1950年代。

で、それをもとにしてのキッチンにおける独り暮らしの男性をターゲットにしたストーリー。ノルウェーの鬼才ベン・ハーメル監督作品とのこ
>>続きを読む