ジプシーさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

ジプシー

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シライサン(2020年製作の映画)

2.8

残念ながら劇場でスルーして100円レンタルで見たのは正解だった。

本で人に恐怖を想像させる名手でも映像でそれを表現するのは難しいんだと思わされた。中途半端なオバケより正体が分からない狂った人間の方が
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ファーゴ(1996年製作の映画)

3.5

今も進化し続けるショッキングシーンの源流の1つにある映画ってことがヒシヒシと伝わってきた。

妊娠中の署長って設定だけで出てくる度に緊張感が漂うし、暴力シーンも忘れた頃にド派手にでてくるし、終始嫌な雰
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チア男子!!(2019年製作の映画)

3.3

朝井リョウ作品はリアルなキャンパスの感じが好きなんだけど、今作は結果的にめちゃくちゃ良い環境の整った大学だなあと。

ヤンキーキャラ、トラウマを背負ったキャラ、殻を破るキャラ、愛されキャラと青春ドラマ
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.3

社会風刺とゾンビて噛み合ってるんだか噛み合ってないんだか分かんないまま終わった。

予備知識はない中、クスリとするシーンやら印象的なシーンはあるけど、全体のテンポがのんびりだからか印象が薄い。

でも
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スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼(2020年製作の映画)

3.4

芸人さんに恨みでもある監督なのかと憂いてしまった。

予備知識なしで見たからか、犯人ぽい人がうまく散りばめられてて面白かった。犯人探ししながらも神奈川県県警がザルのような組織で、ツッコミどころが出てき
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浅田家!(2020年製作の映画)

4.0

主人公が身内にいたら絶望するようなダメ人間でありつつ、信じたものを貫ける強さが眩しかった。家族写真っていう決して商業用に向かないテーマを撮り続ける強さと撮った写真に溢れる温かさが脳に焼き付く。

なに
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望み(2020年製作の映画)

3.8

試写会にて。

日常を突然壊された人たちが明日も見えない中で揺れ動くドラマがとても面白かった。残された家族の演技がどれも期待以上。特に妹さん。あの子で家なき子リメイクしたら観る。

ミステリとしては特
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.7

メイキングが見たくなった映画の歴代1位に。

時間が逆行する技術と対峙するって設定でここまで新体験ができるとは。忘れてたけどノーラン監督だから音質と迫力が凄い。心地良い疲労感。空港のシーンなんて押しつ
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星の子(2020年製作の映画)

3.9

スニークプレビューオンライン試写会にて。なかなか映画館に行けないなかで、ワクワクする企画に感謝。

宗教と思春期って制作しずらいテーマだと思うけど、産まれた時から当たり前にあった宗教が成長するうちに色
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東京喰種 トーキョーグール【S】(2019年製作の映画)

3.2

なんとなくだけど、前作のヒロインを変な形で失った虚しさをこの作品が引きずってるような淡白な感じが…ダイジェストのような印象で原作でじっくり読みたくなった。

前作はグールの設定や世界観を楽しめたけど今
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シンプル・フェイバー(2018年製作の映画)

3.5

真相を雑に書いちゃうと、よくあるどんでん返しものではあるけど、会話劇として楽しいし、失踪したキャリアウーマンのエミリーにも全力でママしてるシングルマザーのステファニーにも狂気が潜んでそうな雰囲気でそわ>>続きを読む

犬鳴村(2020年製作の映画)

3.0

単なるJホラーとして期待すると色んな意味でビックリする感じ。コロナでも田舎の狂気が話題になったりするし、こういう独自の文化を有した自治体系の題材は個人的に面白かった。

肝心のお化けの皆さんが怖くない
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初恋(2020年製作の映画)

3.8

鬼才に撮りたいシーンや話を撮らせた感じでめちゃくちゃながら面白かった。

ゾンビと戦うなら根城はホームセンターが良いと何かの映画も言ってたけど、ヤクザの抗争にも向いていた。

バイオレンスシーンとギャ
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天気の子(2019年製作の映画)

3.0

軽犯罪のオンパレードと聞いていたけど、まあまあ重い犯罪もあって面白かった。

音楽、映像美、何より日常にあるものを神格化して魅せる演出はさすが。

オレも年をとって若気の至りより自己犠牲の方がグッとく
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屍人荘の殺人(2019年製作の映画)

3.2

トンデモ展開ながらそれを利用した本格推理物ってとこが好きな作品。

ゾンビの部分は予算もっとかければスリリングだったろうに、物干し竿でもあれば何とかなりそうな素人ゾンビだし、推理パート中に思い出したか
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劇場(2020年製作の映画)

3.8

ピュアすぎて時に危うさも感じさせる何にでも染まる女の子を演じさせたら松岡茉優の右に出る若手女優はいない説。

現実世界の下北の夢追い人って叶わない人が大半だろうし、その後人生になるのかが急に気になった
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僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

3.6

信仰と初めて向き合った子供が同時に現実の時に無慈悲な一面にも向き合った設定が面白いなと思った。

閉鎖的な雪村の話で進んじゃうと色んな話と被るのが心配だったけど、ひとまず回避してて安心した。

何とな
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.7

どんでん返しのお手本のような構成に拍手。ここまで詰め込まないと観客を騙せなくなってるのか…と今後のミステリー映画がより複雑になりそうで胃も痛む。

時間軸が入り乱れる密室もので疲れてくるけど、後半の伏
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仮面病棟(2020年製作の映画)

3.7

ミスリードさせる作りにまんまと引っかかる自分にはちょうど良くどんでん返しにビックリして楽しめた。

安っぽい作りなんだけど、それが小規模ボロ病院の不気味さに拍車をかけてて、そこから謎の溢れる施設になっ
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ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

3.6

ヒューマンドラマ、家族愛、サスペンスとほぼ全ジャンルが詰め込まれてる気がする映画だった。

ラッセルクロウの全盛期って感じがする。後半の展開を予想させない抑えた変人数学者の演技から、後半の変貌ぶり、そ
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キングダム(2019年製作の映画)

3.5

歴史系は苦手だし、登場人数も多いし、食わず嫌い全開だったけど、ストーリーが王道で分かりやすいし、役者さんが魅力全開で最後まで楽しくついていけた。見終わったらヘトヘトだったけど。

ラスボスのヘタレヒー
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CURE キュア(1997年製作の映画)

3.6

ミッドサマーの監督が絶賛してて、今さら鑑賞。

だいぶ前の時代のものだけど、人間が得体の知れない行動をした時や心を操る存在はいつの時代にも通用する怖さだと感じた。

芯を食ってる作品は時代も国も越えて
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.6

イーストウッドが映画化したい、世に広めなければいけないと思ってる事件がこの世にはまだまだ溢れているのではと感じたし、自分も過去の社会の過ちを繰り返さない知識を持たなければと寝っ転がりながら観ながら背筋>>続きを読む

AI崩壊(2020年製作の映画)

3.3

なんか最近の新聞から読み取れる問題を詰め込んだ逃走ものって感じ。
犯人は裏の裏を突いたのか割とストレートだったなあ。

数年後が舞台だからaiで実現してることが予想の範囲内なのが少しつまらないけど、今
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映画 鈴木先生(2012年製作の映画)

3.5

コロナ期間でドラマ→映画と見れた。

鈴木先生は正解を教えるのではなく、ブレのない生き方を人ができるような問いかけをしてくれるように感じる。
だから、正解のないテーマと堂々と向かいあう作品に敬意すら覚
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殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

3.2

何となく「マイナス×マイナス=プラス」の公式を思い出す作品。人間関係なんて広かろうと狭かろうと分かり合える人さえいれば良いと思わされる。

結局、この2人が出会わなければお互い変わらないままなんじゃ?
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.6

ビートルズを今更ながら、何ていい曲ばっかなんだと思う2時間だった。
展開の中で歌う曲が場面に合っててより映えてたのかな。最後の演奏が特に良かった。

物語への感想とかより、ビートルズだけでなく、他のア
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.8

政治の作品だと、現政権批判とか特定の政党支持とかが見えるのが嫌なんだけど、コメディの枠内でイジリは留めて作ってたのが流石だった。総理夫人は内角ギリギリ攻めてたけど。

うまいのはモデルとなる政治家が連
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.4

陽キャラ、陰キャラ、そして無理してどちらかになろうとする人、と色々な人が出てくる話で、同じ人間なのにこうも変わった人生を歩んでるけど、共存もしていくってのが改めて不思議に感じる。

そんな人間が理由な
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アンダー・ユア・ベッド(2019年製作の映画)

3.3

孤独な青年が学生時代に名前を呼んでくれた女性の家のベッドに潜むサイコな話かと思ったけど、なるほど潜むのにも耐久力が必要なわけで、これまで孤独に耐え続けた彼の人生が役立つのが面白い。

30歳にして初め
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塔の上のラプンツェル(2010年製作の映画)

4.0

ディズニー見事だなって思わせる物語。アニメでできることをやりきって更に進化させることを当たり前にしてて脱帽。

善と悪、そして悪から善になる魅力的なキャラの数々。アメリカのプロレスみたいと思ってしまう
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アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

3.6

周りにいる人たちと出会えたことに感謝しないとなと感じさせる話だった。

勢いやら、おせっかいやら偶然やら色んな出会いが描かれてるけど、それぞれがスピードは違っても同じ方向に向かってるというのも面白い。
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メランコリック(2018年製作の映画)

3.6

勉強を頑張って、その先を見失った男の話。凄惨な話かと思ってたら、大人がようやく階段登り出すサイドストーリーもあってほっこりした気持ちで終わった。

恐らく低予算なのにそれなりにエキストラ入れたり、殺し
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グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

3.6

昔の作品なのに意外とコロナの今とリンクする部分もあって色々考えさせられる。

社会風刺のために生まれた怪物と考えると愛しくもなるけど、最初の大暴れシーンは時代を感じない迫力があった。

嫌な外国人がた
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

3.9

最初は地味なイギリス男だったのに内面が成長するにつれて男前になってった気がした。考え方と実行力だけで人生は違う色になるなあ。

レイチェルマクアダムスが可愛すぎるのに、マーゴットロビーまで現れてタイム
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