鳥のように青空を自由に飛んでみたいと思う人間はいても、人間のように地面を歩いてみたいと思う鳥はいない
よく最後まで194分と言う尺に耐え鑑賞したと自分でも関心、きっと最後まで観れば何かがあるだろうと…
VUE調査委員会が其々が92の言語を使う92組の被害者の証言を取るのだが、VUEとは〈未知の暴力的事象〉で其れを説明するには歪曲しかねないくらい狂った設定
鬼才〝ピーター・グリーウェル〟は70年代前後に中央情報局(CIA)で記録映画の編集を長年携わっていたからなのか、現実ではないと分かっていても其の描写や登場人物の生々しさが妙に真実味を帯びるモキュメンタリー
その設定は真面目に考えるほど滑稽で突拍子のない馬鹿馬鹿しさに悪酔いしそう、194分間を92の章で細切れにしているが良く言えば斬新で新鮮、悪く言えば単調で集中がぐらつくが何故か次を期待してしまう不思議さ
映画としても面白いのかつまらないのかも分からないが、言えることは空を眺める回数が増えそうな気がする..★,