脳天さかおとしさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

脳天さかおとし

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故郷(1972年製作の映画)

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渥美清が漁師役でマジメに働いている。しきりと咳をしているところは渥美が若いとき結核を患っているのを思わせる。

倍賞千恵子や笠智衆など「寅さん」組だし、テレビの寅さんでは博役だった井川久佐志が倍賞の夫
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現認報告書 羽田闘争の記録(1967年製作の映画)

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機動隊が警棒をふるってデモ隊を打ち据えている光景は、今まで外国のこととしか考えていなかったが、こうやって見ると本当に怖い。デモ参加者でチビリそうになると書いていた人がいたが、実感はとてもできないにせよ>>続きを読む

圧殺の森 高崎経済大学闘争の記録(1967年製作の映画)

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文字通り「圧殺」の記録。この程度で、と思っていると国家権力がむき出しの暴力をふるってくる。
すでに学生たちどころか社会人まで去勢されているのを忘れかけていたのを思い出させる。

学生たちと大学当局との
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赤軍派-PFLP 世界戦争宣言(1971年製作の映画)

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随所で「インターナショナル」の歌がかぶる。

ジャケットで「世界戦争」が「世界战争」になっている。なぜ战争という文字が使われたのか。大島渚の「東京战争戦後秘話 映画で遺書を残して死んだ男の物語」もそう
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クリーン・センター訪問記(1976年製作の映画)

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のちに小川紳介が「ニッポン国古屋敷村」「1000年刻みの日時計 牧野村物語」でカメラとマイクと共に住み着いて撮るようになった前段階、上山市役所保健課山形県上山市牧野に生活の本拠を置いて映画を作り続けよ>>続きを読む

毛の生えた拳銃(1968年製作の映画)

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なぜかパートカラー。昔のピンク映画がそうだったと聞いたことがある。
ハードボイルドっぽい雰囲気は大和屋竺が脚本を書いたルパン三世「魔術師と呼ばれた男」をちょっと思わせる。
大和屋竺監督は鈴木清順監督「
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裏切りの季節(1966年製作の映画)

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ベトナムというと戦争より先に日本に労働力を提供している国という印象が今では強くなっている。
写真家がベトナム戦争で活躍できたのは米政府による規制がまだ緩かったからで、無謀な真似をする代わりに自由を手を
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ザ・ウォッチャーズ(2024年製作の映画)

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謎めかしてしそうな撮り方でちっとも謎めいていない。
ダコタ・ファニングもずいぶん大きくなったね。物理的に。

お嬢と番犬くん(2025年製作の映画)

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主演の福本莉子、見覚えがあるなと思ったらTOHOシネマズの案内役じゃない。つるつるの剥きたてのゆでたまごみたいな顔形にお肌。

「セーラー服と機関銃」式にふつうの女子高生とヤクザの若頭の取り合わせで若
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どっこい! 人間節-寿・自由労働者の街(1975年製作の映画)

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今の寿町は外国人バックパッカーが来るような小ぎれいな町になっているのだが、実際に泊まったら共同のシャワーに炊事場を使うような、この映画に写っているどこか荒廃感があるところは残っている。
被写体になって
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ネムルバカ(2025年製作の映画)

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いまどきDVDレンタルやっている実店舗だって少ないのに、そこにVHS持ち込むって何よ。時代いつだと思ってしまった。
マンガ原作って最近多い(というか、そればっか)が、映画化すると入り込みにくいこと多く
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機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-(2025年製作の映画)

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申し訳ないけれど、ガンダムはファーストシーズン(というのか?)を途中まで見ていたくらいでほぼ無知で過ごしてきた。
で、間がぽかっと開いた新作は二部構成になっていて、第一部はアムロこそ出てこないが見慣れ
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火星のカノン(2001年製作の映画)

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フィルムの質感っていいなあと思いながら見てた。

CHASE チェイス 猛追(2022年製作の映画)

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午後のロードショーで見る。ジェラルド・バトラー主演作としてはドンパチ率低し。退屈はしない。お話は「失踪」みたい。警察が役に立つのかそうでないのかよくわからない。

Demon City 鬼ゴロシ(2025年製作の映画)

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なんだか良くも悪くも劇画調というかマンガチック。
立ち回りに力入っているのはいい。

アンブッシュ(2021年製作の映画)

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「ブラックホーク・ダウン」なみの戦闘シーンの連続がなんともいえない虚しさにつながる。兵士に白人がいないように見受けられる。

尾崎翠を探して 第七官界彷徨(1999年製作の映画)

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小説「第七官界彷徨」の内容と、それを書いた時の作者尾崎翠たちと、現代のクィアたちと三つのパートが交錯する。
エンドタイトルでクィアと出るが、製作時の1998年に今の意味で使っていたのか(伊丹十三のエッ
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野良犬(1973年製作の映画)

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1973年、沖縄返還の翌年の新宿や横浜、石川町のロケが今見ると貴重。すごくガサガサしていて荒涼とした感じで、今みたいに小綺麗ではない。新宿西口などまた今になって丸ごと再開発を始めた所などあるくらい。>>続きを読む

マミー(2024年製作の映画)

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最近「どうすればよかったか」が公開されたものだから、タイトルが「マミー」ということは息子が林眞須美にカメラを向けるか、少なくとも息子の立場から描いたものだと勘違いしていた。
冒頭のカメラワークですぐそ
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大きな玉ねぎの下で(2025年製作の映画)

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スマートフォン全盛の世に、あえてまだるっこしい手紙とか手書きノート、あるいはラジオのDJといったアイテムを通じて思いを伝えるのを見直すという狙いは認めたいが、正直映画そのものが長すぎまだるっこい。

こだまは呼んでいる(1959年製作の映画)

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バスが走るのが「恐怖の報酬」かと思うようなでこぼこ道で、雪村いづみの歌声がかぶるのがなんとものどか。荷物を路肩に置いても取られない。車掌(そんなのいたっけ)の雪村と運転手の池辺良とのかけあいが仕事仲間>>続きを読む

素ッ裸の年令(1959年製作の映画)

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鈴木清順監督とはいえデビュー四年目のプログラムピクチャー量産期なので、ケレンや飛躍のあるつなぎなど個性的な演出はそれほど見られない。ずいぶんオートバイの運転など今見ると乱暴。
左卜全の出番だけ妙に夕景
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歌麿をめぐる五人の女(1946年製作の映画)

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花魁道中をえんえんとした移動撮影で追うオープニングから粘っこい演出で、引き気味のサイズのため顔がよくわからないこともあってなんだかぼんやりしている。

悪霊島(1981年製作の映画)

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YouTubeで配信した版だと劇場でやったのと同じようにレット・イット・ビーがちゃんと流れたのかよくわからない。おそらく違うんだろうなあ。何しろ版権が高い。
岩下志麻はさすがに綺麗で狂気の入り方も堂に
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1950 水門橋決戦(2022年製作の映画)

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普段、正義面している米軍が徹底して悪役になっているのはいいけれど、代わりに中共がええもんにまわってりゃ世話はない。
マッカーサー占領下の東京がかなり変で、第一生命ビルの屋上から睥睨したら皇居の向こうの
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三里塚 五月の空 里のかよい路(1977年製作の映画)

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ずっと白黒でシリーズが続いていたのが、ここでカラーに戻る。
ガス弾の構造を解剖学的なまでの丹念さで解説する。

三里塚 辺田部落(1973年製作の映画)

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闘争が終わってというか通り過ぎて、田の撮り方とか後年の「ニッポン国古屋敷村」に似たカメラワークが現れる。縁側に座ってえんえんと話す婆さまの話に字幕がつくのがまた「ニッポン国」ばり。
伝統的な行事の準備
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三里塚 岩山に鉄塔が出来た(1972年製作の映画)

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初めの方ですでにゲリラ的に穴が掘られている。機動隊に武力(そう言うべきだろう)では歯が立たないのが明らかになってきた。
集会での発言がかなり自省的にぼそぼそしたものになっている。
一人語りの後ろで小さ
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三里塚 第二砦の人々(1971年製作の映画)

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農民が背景に退いてかなり専門の活動家が入っていると思しい。
軍艦マーチがかかるのがなんだかおかしい。アイロニーか?
穴を掘って潜るなど、ゲリラ的な活動に移行している。
機動隊は常に顔のないマッスであり
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三里塚 第三次強制測量阻止斗争(1970年製作の映画)

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これは白黒。前作「日本解放戦線 三里塚」がカラーだったので、意外な感。
農民たちが猛烈に饒舌に積極的にアジるのにびっくり。日本人はおとなしいって俗説に過ぎないと思う。
今回は機動隊の出番が多い。「ペパ
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日本解放戦線 三里塚(1970年製作の映画)

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ブルドーザーが走り回る中、農家のおばちゃんたちまで機動隊に立ち向かっていく。というか、おばちゃんたちこそが立ち向かっていく。
今は農家でもああ金歯銀歯を目立つところにかぶせないのではないか。
手ぬぐい
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あゝ野麦峠 新緑篇(1982年製作の映画)

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女工をやっている三原順子(じゅん子)が今大臣なんだからすごく変な感じ。