夢里村さんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

夢里村

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その女を殺せ(1952年製作の映画)

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「その」女を殺せ ね、国内タイトルもうまくて抜かりない。落下も窓も扉もカメラのパンもすごすぎるというのは誰もが言及してるし何より見たらわかる。
もう面白いの一言だけでいい。

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

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湯浅政明の作家性のようなものであると個人的に思っているサムさが、上田誠と森見登美彦と共鳴し合い、さらに星野源と花澤香菜と神谷浩史らによってさらなるサムさの高みへと昇りつめてしまったようだった。
しかし
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危険な場所で(1951年製作の映画)

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『緑の光線』でも強烈に意識せざるを得なかったが、「孤独さ」に対する感覚器が自分には備わっていないのかもしれない。

車の中に置いたカメラからの街中へ飛び出す俳優たちのショットがかっこよかった。

劇場版 ユンカース・カム・ヒア(1995年製作の映画)

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犬ともし意思疎通ができるならば、とても特殊な家族として関係を築くことができるだろう。それは居候している家庭教師のように、血縁という見えない絆に惑わされず、長らく家族という共同体内で位置づけられてきた親>>続きを読む

イリュージョニスト(2010年製作の映画)

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タチ版『ライムライト』のような。

みなさん言及しているようにジャック・タチ脚本で主人公はもろにユロ伯父さん。ただ、彼はユロよりも人間味があって好きだった。『ぼくの伯父さん』が映画内で流れるのはやりす
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

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チャーリーが事故るシーンが一番怖かったから、そんなもんなのかな……
家の広さをとても感じて楽しいが、活かしきれていない物足りなさにも。でも天井付近に張り付くトニ・コレットを視認できるショットは好き。視
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暗闇の金庫(2011年製作の映画)

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酒を飲むミスリードから小綺麗で寂しい最後まで素晴らしい。画面を完全に黒にする勇気。そしてタバコにマッチで火をつけるショットへの完璧な手ほどき。

フェラーリの鷹(1976年製作の映画)

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カメラがはやい! ナイス
確実に人が死ぬような事故でもけっこうピンピンしてるのが、いいですね

ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

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上下、すごい。空間もすごい。一番すごいのは、望遠鏡で遠くを見通すこと。そしてカメラをズームイン・アウトさせること。こんなに生きづらいんだから、見えないものを見ようとすることへ寄り添うぬくもりをぼくは絶>>続きを読む

人のセックスを笑うな(2007年製作の映画)

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画面を作ることと映画を撮ることは違うんだろうなと思った。しかし美術監督木村威夫、美術安宅紀史……。
あがた森魚の意気というか、勝てない感じがすごいぜ……

冒頭画面を真っ二つにするいぬ。

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

4.5

ほんとうに優しい映画。誰が何と言おうと自分だけはこの映画に寄り添っていたい。大好きです。

わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

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感動するようなものじゃない。当たり前のこと。ただ、どのように向き合えばいいのか?

トゥモロー・ワールド(2006年製作の映画)

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手持ちの長回しが窓を魅せる魅せる。マイケル・ケインの家から出発するシーンでカメラが右に振られ、窓の奥では車が走り室内ではいぬが2人に寄り添い静かに死を準備するフレーミングが泣ける。序盤にフィッシュのア>>続きを読む

ストリート・オブ・ファイヤー(1984年製作の映画)

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ダセーケンカだ なんだあの微妙なデザインのハンマー同士の決闘は 攻撃パターンも少ないし

ブルーサンダー(1983年製作の映画)

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スペシャル武装ヘリコプターのガトリングガンでパトカーが真っ二つになるところがウケた。
しかしヘリチェイスがめちゃくちゃ長くてすげー消耗するけどでも楽しーなー

陽炎座(1981年製作の映画)

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時空を飛び越えまくるのも強度が凄まじいのも、ショットの一つ一つがまるで独立した作品のように思えてしまうことへと飛躍させる。しかし『陽炎座』という途方もない何かが、それらを確からしく貫き通している。

ボヴァリー夫人(2014年製作の映画)

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おそらく最も無難でつまらない『ボヴァリー夫人』。絢爛な服をたくさん着れて楽しそうなミア・ワシコウスカと、猟のシーンで夥しいいぬの移動を見ることができることくらい。

按摩と女(1938年製作の映画)

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徳大寺伸がすれ違った高峰三枝子の姿を追うシーン、カメラは切り返しを往復することしかできないのが虚しいな もっと近づくことができたらいいのに

その後の蜂の巣の子供たち(1951年製作の映画)

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『蜂の巣の子供たち』を見ていないのに鑑賞。
戦後の市井のロケ撮影。

母のおもかげ(1959年製作の映画)

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まじで誰も悪くない。

根上淳と淡島千景は初対面の喫茶店で気まずくてお互いが水を頼むが、根上淳の「じゃあ、ぼくも水を」のコンマ秒後には日本酒のヨリからの2人が並んで飲んでる構図! アメリカのスクリュー
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妄想少女オタク系(2007年製作の映画)

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ユートピアが広がっている。

高校生マンガにありがちな両親の不在のような演出も、この夢のような学校生活に合っている。出演する大人は英語の発音が独特すぎで声がでかすぎる英語教師とか、いつも変なTシャツを
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

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箱庭的で遮蔽物ばっかだったのが一切何もない真っさらな場所にまで開かれてくのがサイコー気持ちいい。

来る(2018年製作の映画)

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まじでめちゃくちゃおもしろくてびっくりした。中島哲也が純に自分を客観的に見ていて(儀式準備のシークェンスで確信した)、かつこんなにも聡明だなんて誰も教えてくれなかった。

家の間取りを120%活用して
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ショックプルーフ(1949年製作の映画)

4.2

オープニングの移動シークェンスからキマってるんだが、終盤サークのぶち狂った情動が上限振り切ってる。こういう、物語を捻り捻らせ力づくで前に進めていく気持ちよさ、ほんとに最高だ。ぼくもシネマヴェーラで暴れ>>続きを読む

過去を逃れて(1947年製作の映画)

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ぼくが最近勝手にテーマにしている、身軽さ を体現した作品だったと思う。釣りや新聞配達といった日常の動作が輝いてるなー
人をぽんぽん殺しすぎだとは思うけど……。ドアを開けたら人が死んでいる。

王立宇宙軍 オネアミスの翼(1987年製作の映画)

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神の証明に科学が役に立たなくなり技術時代が飽和し始めるころ、その技術の粋を極めたロケットに乗って男が祈る先は何か?

ぼくでも名前を知ってる貞本義行や高坂希太郎といった人物たちがいちスタッフとして名を
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アンダーカヴァー(2007年製作の映画)

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カメラに映さない/映らないものたち、顔を隠すカーテンやランプがそれを予感させる。見えない、雨の中のカーアクションや背の高い植物と煙に阻まれた追走劇が怖すぎる。視点の定まらなさは人物たちに伝染し、麻薬工>>続きを読む

幸せは遠い雲の下に(1965年製作の映画)

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家のない貧しい子どもたちが色々工夫して稼ぐ映画。凧バトルで相手の凧をもぎとり売っぱらうシークエンスなどや最初に子どもたちが拠点としていたのが丘の上ということもあり、天にカメラを向ける姿勢が目立つ。>>続きを読む

出立(1948年製作の映画)

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カラオケ映像みたいで古臭い。牧歌的な雰囲気は羨ましいけどあんまり好きじゃなかった

街の人たち(1947年製作の映画)

4.0

リュミエールや『カメラを持った男』の視座を保ちつつ、イオセリアーニのような出会いの素晴らしさを描いている最高のフィルム。石畳の追いかけっこも洒脱だし、だんだんと灯る街のあかりは匂い立つくらいあったか冷>>続きを読む