夢里村さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

夢里村

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映画 賭ケグルイ(2019年製作の映画)

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のっけから狂言回しが飛び回るマジで意味わかんないトップスピードの冒頭は良かったけど、それもドラマシリーズあっての演出だとわかってなんだか残念。しかし役者陣はいい仕事してるなー

神々のたそがれ(2013年製作の映画)

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その規模や作り込みから誰もが大作映画だと疑わない作品だろうが、果たして何も映っていないように見えるだろうか? それともすべてがそこにあるか。
「神」のひとつであるカメラが彼らから常に干渉を受けることで
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僕たちは希望という名の列車に乗った(2018年製作の映画)

4.3

言葉による弾圧をかい潜り、それぞれの家族は、沈黙をもって誇りに結ぶ。切り返されることによるなによりも強い交信に涙が溢れて溢れて止まらなかった。沈黙から始まった連帯はやはり沈黙による反抗に繋がれ、終幕の>>続きを読む

ターミネーター(1984年製作の映画)

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あのガソリンスタンド、メチャクチャいい風が吹いているな

理由なき反抗(1955年製作の映画)

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夢のような場所を幻視する。光をいくら当てても何も見えてこない。星は今ではない、現在には届くこともない家族の輝きをすこしだけ。

ナチョ・リブレ 覆面の神様(2006年製作の映画)

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ジャレッド・ヘスのリズム感だけはマジで信用できる。
最初のファイトマネーで当たり前にこどもたちのサラダを用意するところが泣けるよ。

ラッカは静かに虐殺されている(2017年製作の映画)

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記録装置としてこんな姿になってしまったカメラを呪わしくさえ思う(活用なんて言葉をけして使いたくない)。

しかしそれは限りない日常を発見してくれもするということ。電車の揺れでふと目が醒める瞬間、仮住ま
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マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)(2017年製作の映画)

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形式としての暴力と、アクションとしての暴力 それによる切断/連帯と、無条件に繋がれざるを得ない家族という理不尽。その先の「いっしょにいるのが楽しい」!

希望の灯り(2018年製作の映画)

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物語はどうでもよくて、グロテスクに巨大なスーパーをただひたすらに眺めていたかった。

アオハライド(2014年製作の映画)

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視線のビームはしっかりやってるし、誠実だと思いました。東出昌大はクソキモ王国のキモキモ王子だが、まあ東出ってキモいが褒め言葉になりそうだからこれでいいか。そして本田翼もやはり信頼できる俳優では?

名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

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脚本巧いな〜! 推理なんか一回も無くて脳筋アクション映画だと思ってたけど、これはタイトルに一本とられた!

エイパムからの逃走劇に始まり、リザードンとのバトル、ドダイトスの地殻変動、ミュウツーとのクラ
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マローボーン家の掟(2017年製作の映画)

4.0

素晴らしかった!!! まさかラストカットだけで泣くとは思わないよ

鏡には、実体が無ければそこに映ることもない。そこにいること を否定しなければいけない。それでも辿り着くのは、実像を結んだはずなのに幽
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キングダム(2019年製作の映画)

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佐藤信介にしてはメッセージ性が前面に出すぎ? 漫画原作だと本広克行『亜人』みたいにアホ突き抜けて即物強めにしてほしいみたいな願望あるな〜 美術も衣装も音もキャスティングも良いだけに

荒野にて(2017年製作の映画)

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なんかこのどん詰まり、見たことある気がする…… イーストウッド?
馬がいなくなってから失速した気がするけど、辛酸舐めてチャーリー・プラマーの顔が変わってくのはすごいなあ

バイス(2018年製作の映画)

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イメージが連続してる気がしない……。実写映像を繋げばいいってもんじゃない、クロスカッティングが形骸化してる。時間感覚はかっこよかった! 語り手も粋だね!

幸福なラザロ(2018年製作の映画)

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久しぶりにいぬについて。
佐藤順一『ユンカース・カム・ヒア』でも言及したが、いぬは家族であっても、同じレベルにいるとは限らない(それが幸なのか不幸なのか……)。身分の差によってラザロが勧めた食べ物をタ
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キャロル(2015年製作の映画)

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写真も手紙も、距離があるから行うことができる。しかしやっぱりそれは0にはならない、だからこそ視線の切り返しが重い意味を帯びるし、手のひらの接地はあんなにも熱が篭る

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

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おもしろくないけどなんでか魅力的な映画ってあるよなあ それをちゃんと言葉にしないとそれは怠惰ってもんですよね……
言わせていただきます たぶん、赤ちゃんがメッチャ泣いているからです

今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)

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色やりすぎだけど、綾瀬はるかが出現する前に北村一輝の華やかな衣装にオゲヒンなペンキブチまけで予感させるのはキュート。北村一輝は二枚目ぶった三枚目と見せかけて二枚目っていう反転もかわいいし、ラストに完全>>続きを読む

水俣の子は生きている(1965年製作の映画)

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そこまでのクロースアップになんの意味があろうかと思ってしまうが、しかし人間の姿にはそんな陳腐な問いを押し退ける溶岩みたいなどろどろがある。

ある機関助士(1963年製作の映画)

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日常に起こっているはずのことが凄まじくサスペンスになっている。編集が人間の視点を変革する。穏やかに上下する眠る腹の奥でぼやける、生死に関わる議論を交わす男たち。

ぼくは明日、昨日のきみとデートする(2016年製作の映画)

3.0

くどい回転イメージと天国的なオーバーな光の演出、嫌いじゃなかった。露骨なのはわかるけど、それでも歯車が噛み合ってた気がする。駅や屋内のあり得ないくらいの光の量はそれ自体が虚構なんだけど、それが時計の面>>続きを読む

魂のゆくえ(2017年製作の映画)

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文字通り爆発寸前の暴力性はがらんどうの広い部屋に吸い込まれ不完全燃焼のままぶっつりと映画館の暗闇に飲み込まれる。ギャグにしか思えないがイーサン・ホークの行き場を見失った泥臭さはちょっとよかった

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ずっと予感に満ちている。

うんちは、命だ。生命活動の痕跡だ。いぬはそれをばら撒くことのできる装置だ。そしてそれを父親の運転する車が踏み潰すのをショットにするのも父親の歩みが踏み潰すのも、家族という育
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

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今泉監督の作品はこれが初めてだが、彼が「愛がなんだ」、"好き"とかそういう場所じゃなく特定の一人といっしょにいること、そこに到達したのにはそれなりの積み重ねがあることは想像に難くない。彼のやっているこ>>続きを読む

ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

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カメラの外で何が起こっているかわかる。本質的にそれはあり得ないが、あり得ている気がしてしまう。そんな映画が何本あるか? 持続と省略が同時に起こっている。

ガールズ&パンツァー これが本当のアンツィオ戦です!(2014年製作の映画)

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もう脳死してるかってくらい単純におもしろく見れてしまう。
カメラが広い広い。狭苦しいはずの車内と俯瞰ショットを行き来し、戦車が交差するさまを流し切るようにカメラは移動し、砲身に肉薄するクロースアップ、
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亜人(2017年製作の映画)

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ストーリーを排し、主人公の成長や葛藤もことごとくすみっちょに追いやり、ひたすら銃を撃ってるの、すげー良かった。一度死んだらしばらくして生き返るというコンテンツも、めまぐるしいアクションをひたすら断続さ>>続きを読む