dozenさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

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ディック・ロングはなぜ死んだのか?(2019年製作の映画)

3.2

どんどんこじれていく話、緊張感とテンションが無駄に上がっていくバカ映画…を想像してたんだけどなあ
中途半端にシリアスで、中途半端にバカゆえにまったく笑えない
それでも、って最後までぶっ飛ぶような「何か
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ホドロフスキーのサイコマジック(2019年製作の映画)

3.6

それぞれの抱える問題に到達して、そこからどうすればいいか示す癒やしは面白い
やり直し、再生しようとは分かっても、どうするかという行動をとればいいか、導きから喜びを得た人の表情は素敵だった

ホドフスキ
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ボヤンシー 眼差しの向こうに(2019年製作の映画)

4.2

主人公の少年が見ているもの、人、世の中に引き込まれ、その時々の表情から目が離せない
常にどう思ってるんだろう、何を感じてるんだろうと想像させられる
諦めや絶望のたぐい、単純に生きること、その顔は何をう
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ぐらんぶる(2019年製作の映画)

3.8

なんにも考えずに観られるバカ映画
へたに期待せずに、楽なスタイルで鑑賞するのがいちばん
くどすぎず、ひっぱりすぎないコメディのスピード感はよかった

青春ダイビングの皮をかぶった狂気の脱衣映画のようで
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河童の女(2020年製作の映画)

3.5

田舎町でのひと夏の出来事、という普通な話のようでそうじゃなかった
浅瀬で川遊びしてたと思ったら、いつの間にか深みにはまり、また上がってきて陽の光を浴びる…みたいなイメージの内容

しょうじきラストに違
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.0

表面のドライさ温度の低さの中、その奥に流れる血潮が感じられる隠れ熱い作品でした
軽快な会話劇に少しずつ見えてくる人間関係のドラマが面白い
応援席のすみっこの話が、球場はんぶんくらいのちょうどいい規模に
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8日で死んだ怪獣の12日の物語(2020年製作の映画)

3.6

新型コロナウイルスに振り回される今、眉間のしわをユーモアをもって笑い飛ばし、ちょっとの勇気ももらえる
あるていどの特撮ネタが通じ、広く浅いオタク知識があること、という微妙に人を選ぶ内容かも

かなりタ
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ぼくが性別「ゼロ」に戻るとき 空と木の実の9年間(2019年製作の映画)

3.8

性に悩む姿を観ているほど、視点が自分自身に向いてくる感じがする
男であるとか、女であるとか作られた型にはめられて、あるいははまってる気がしてくる
揺れ動いている、その振り幅は違うけど、今までの自分の中
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破壊の日(2020年製作の映画)

4.2

いま観るべき映画、という”いま”はたぶんこれから先、なんどかやってくると思う
そして、たぶんその時々によってこの映画にぶつけられる感情は違うと思う
観ていて心を見透かされているような視線を感じ、それが
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In the Life of Music 音 楽とともに生きて(2018年製作の映画)

3.9

とりあえず少しでもクメール・ルージュ、キリングフィールドについて調べてからじゃないと評価しづらいかも
カンボジアに生きていない、そんな私の「知っている」ていどでは感じ方が大きく違うだろうけど、分かろう
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ライド・ライク・ア・ガール(2019年製作の映画)

4.1

重すぎず軽すぎない、爽やかで観ていて気持ちのいい映画
なんとなく少年マンガなノリで、主人公に対しては男女関係なく感情移入できるキャラクター性で魅力的でした
あとは父親とスティーヴィーが最高すぎる

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今日から俺は!! 劇場版(2020年製作の映画)

3.2

ノリと勢いと顔芸、そして自由さで突っ走って始まり終わるだけの映画
空回りに見えるか、爆笑に見えるか、はっきり分かれると思う
個人的にはちょっと面白い2割、くどいなあ8割でした

せっかくの柳楽優弥が薄
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機動警察パトレイバー THE MOVIE(1989年製作の映画)

4.1

起承転結がしっかりしていて、物語が流れるように進んでストレスなく観られる
レイバーによるメカアクション、特車2課の日常、事件捜査、人間関係、バラバラのシーンのバーツのつなぎ方が秀逸
内容を知っていて、
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プラネティスト(2018年製作の映画)

3.8

素晴らしき大自然、その中にいる人間の映画でした
観ていても、小笠原の海のもつ圧倒的なパワーに開放的になる
そして、解放、再構築、新生させられる

パワーをもらえるだけではなく、その場所は人を満たし吐き
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はちどり(2018年製作の映画)

4.0

最高と最低な気持ちの風が吹き荒ぶ谷間で、主人公が翻弄されるような感覚がよかった
ただ事態に身をまかせるだけじゃなくて、その中でも必死にもがく様と諦めの表情が入り交じるのがいい
ウニを見つめてる、それだ
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MOTHER マザー(2020年製作の映画)

4.0

最後までブレない姿を描ききってて素晴らしい
よくここまで感情を逆撫でする台詞を言わせたな、と同時に演じきったなと言わざるえない
そして、親子を見つめていくことで、なにか拒絶反応以上に共感というか、感情
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透明人間(2019年製作の映画)

3.7

予告編を見た上で、分かっちゃいるけど緊張感がずっと続くホラー
たぶん「あれ?急に雑になったな…」と感じるところも計算で作ってると思う
どっち方向へ向かうのか、ネタバレせずに言うのは難しいけど、すっごい
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イップ・マン 完結(2019年製作の映画)

3.3

完結、というのに渡米してる時点で雲行きが怪しかったけど…残念な内容
ここで、この人のアクションが見たい!というタイミングで見せてくれる序盤が最高潮な感じ
なんともまんねり引き延ばしなバトルマンガを読ん
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一度も撃ってません(2020年製作の映画)

4.0

思ってたのとちょいと違って、個人的なツボに入った変な映画
ベテランの役者たちの共演に作品の雰囲気がはまり、相まって面白みが濃ゆい
必要以上に説明しない加減が個人的にはちょうどいいけど、よく分からんとい
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.9

オシャレでムーディで、とってもユーモラスなそれぞれの男と女の事情が面白い
すれ違って、行き違って、入れ替わって、出会う人たちのテンポよくて嗤ってしまう会話がよかった
さいしょはアシュレーサイドの話にひ
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

4.2

身の回りにある夢と現実の話が気持ちいい映画
抑圧と解放のバランスがよくって、音楽の使い方はもちろん、映画としての見せ方も丁寧でよかった
主人公の笑顔が最高で、さらに周りの大人たちの存在も最高だった
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許された子どもたち(2019年製作の映画)

3.9

観ていて負の感情がたまっていくのに、すごいエネルギッシュな映画
はじまり方からして、そういう内容かと想像してると、良い意味ですかしてきて面白い
主人公の少年の存在も目を引いた

重くて、イライラする話
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SKIN/スキン(2019年製作の映画)

3.6

どうなっていくのか、どういう話なのかをずっと追いかけてる感じの映画
最後まで観れば「なるほどなー」と思うと同時に、「これが観たかったのかな?」とも少し思う
衝撃の描き方はいいけど、ドラマに気持ちがノリ
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ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

3.8

引退した戦闘力高いおっさんが、家族の危機でカムバック…って、よくあるパターンだろ、なんて期待してなかったけど面白かった
というか引退なんぞしてなくて、バリバリの現役だった
そんなスタローンさんが画面に
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エジソンズ・ゲーム(2019年製作の映画)

3.5

凝ったカメラワークに、テンポのいい展開、贅沢なキャスティング、だけど盛り上がりきらない
職人の心意気、みたいな部分にひかれるところもあったけど、もっと意地汚くあからさまに暑苦しくしてもいいかなあ
ちょ
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漫画誕生(2018年製作の映画)

3.6

漫画とは、というか北澤楽天と漫画の話な印象
わりと淡々としていて、とらえどころがない感じで、どう観ればいいか迷う
終盤に「そういう映画なのか」と個人的に納得できるところがあって、ラストあたりは面白かっ
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いつくしみふかき(2019年製作の映画)

3.8

どうにかできないのか、どうにもならないのか、観ていて葛藤する映画
出てくる人物たちの血の通いよう、熱量は強く伝わってきて、それでいてどうしようもなさっぷりが痛い
信じたくて、でも信じられなくて、それで
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恋する小説家(2011年製作の映画)

3.6

小説家が主人公で、けっこうクリエイターよりな作りな気がした
何かしら創作したことがある人、志したことがある人ほど刺さる、と思う

コミカルな展開の中にも「分かる」とうなずける部分が多く、ラストへ向けて
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.5

魅力的な登場人物たちに、肩の凝らない柔らかく物語に誘う作り、映画の雰囲気はすごいよかった
ただ短いエピソードの単発でつないでる感じで、しかも時間軸の行き来もあって、良いシーンに気分が上がる間もなく話が
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15年後のラブソング(2018年製作の映画)

3.6

オタク気質まるだしなダンカンのキャラクターが強烈すぎる映画
ウザいうえに人としてどうよ?って感じのダンカンなんだけど、そのオタク心にどこか共感してしまう部分もあって…
なんだかんだ似たもの同士な感じの
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ライブリポート(2019年製作の映画)

3.8

思ってたのと違う内容に逆に興奮した
B級映画好きな人にはたまらんけど、真剣に観にいってこれ出されちゃ文句言いたくなるのも分かる
リアルなサスペンス映画かと思いきや…まさか、ね

なぜここで?って感じで
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ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷(2019年製作の映画)

3.4

はじまりから序盤のドキドキ感までは良かった
途中で主人公の過去やらで物語性重視なのか、と面白くなりそうな予感だけにおわせといて、なんか気づいたら終わってた

ラストはまあ、うん、嫌いじゃない
ただ敵(
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ルース・エドガー(2019年製作の映画)

3.7

もっと精神が削られるような、キリキリする作品だと思ってたけど違ってた
個人的に観てて感情に流されることなく、ひどく冷静にこの映画と対することができた
どういう映画なのか、色をつけようとするほど、はみ出
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新喜劇王(2019年製作の映画)

3.8

すごくオーソドックスなコメディだけど、基本がしっかりしていて楽しい
見せるところは長く、退屈なシーンがないよう、短くしめるところはしめていて展開のテンポが気持ちいい

ラストの唐突さは否めないけれど、
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殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

3.6

これ実写向きの内容じゃない、気がしないでもない
人物同士の距離感、台詞の言い回しに違和感がずっと画面にこびりついている
それでも「こういうもの」と割り切れば、それぞれの男女の物語の結末には引き込まれて
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.5

この雰囲気は人を選ぶかもしれない
なんでもありが過ぎる点は個人的に良いと思った面がありつつ、一カ所だけ許容できないところで一気に冷めた
私的に終盤にきてクリフの問いに対するロニーの応えが最悪すぎた
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