来夢さんの映画レビュー・感想・評価 - 19ページ目

凶悪(2013年製作の映画)

3.5

面白かったんだけれど、冷たい熱帯魚とかアウトレイジとかと比べちゃうと、ちょっと物足りないなぁーって思うかな。けれどね、リリーフランキーが兎に角凄いから、そのためだけに観てもいいかも。
雰囲気的にはヤク
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アイアンマン(2008年製作の映画)

4.1

元々アメコミは好きだったけれど、個人的にX-MENの実写化のコスプレ感が受け入れられなかったので、ちょっと恐る恐るだった。でも、なんだこれ、カッコいい。映像お洒落だし、ユーモアのセンスもある。
兵器と
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エグザム(2009年製作の映画)

3.3

設定こそ面白いけれど、内容は平々凡々なよくあるCUBE、SAWの二番煎じ映画。寧ろ設定のせいで、あり得んだろ感が半端ないよね。こういう映画って頭脳戦が面白いのに、それも皆無。「あれ、この問題用紙白紙だ>>続きを読む

LOOPER/ルーパー(2012年製作の映画)

3.7

結構好きな雰囲気。よきSF感。
問題はこの映画、ループしてないってことかな。現代の自分の行動で、未来が簡単に変わってしまうんだよね。自分が傷つくと未来の自分にもその傷が現れるんだけれど、ループする作品
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アンダー・ユア・ベッド(2019年製作の映画)

3.0

原作未読。人間椅子っぽい気持ち悪い話かなっと期待して鑑賞。
かなりのDVヤローが出てくる胸糞悪さがある映画だね。DV男vsストーカー男
女流監督だから撮れたんだろうな。男だったら女性に対するあそこまで
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Diner ダイナー(2019年製作の映画)

3.7

何を隠そう、わたくし平山夢明(原作者)信者です。
だからね、予告の時点でこれは俺の知っているダイナーではない! って、観たいけれど観たくないの葛藤が。
結局我慢できずに、しっかりみた上でボロクソに酷評
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僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

3.6

綺麗な作品だね。
自分の受けている教育に対して疑問を持つことって難しい。そう教えられたらそれが正しいと思うこと以前に疑問にも思わない。某国のあれだってね。って自分たちだって、外からみたら、あいつらオカ
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さよなら、人類(2014年製作の映画)

4.3

リビング・トリロジー3部作の3作目。
3作品の中でも最もシュール。笑えるけれど笑えない。戦争をかなり近くに描いているので、前2作にはないえぐさ、悲惨さがある。「考えさせられる」という意味では3作で一番
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愛おしき隣人(2007年製作の映画)

3.8

リビング・トリロジー3部作の2作目。
1作目より不思議ワールド感強めだけれど、3作品の中では一番感情的な表現が多い気がする。そのせいかな、他2作よりちょっとだけ観やすいね。キャラクターもそれぞれメリハ
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散歩する惑星(2000年製作の映画)

3.8

リビング・トリロジー3部作の1作目。
劇場で3作目を最初に観てからの鑑賞。
3作品の中では一番物語性があってわかりやすいかなと思うけれど、わけわからない。だけれどなんか面白い。固定カメラが映すシュール
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インクレディブル・ハルク(2008年製作の映画)

3.6

MCU2作目。ハルクとしては仕切り直しの1本目(あれ2本目は?)。
俺はやっぱりこのエドワード・ノートンがハルクの中のひとでは一番好きだな。
映画全体的にもシリアスでカッコいい雰囲気だから好み。ハルク
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.0

とにかくラストシーンに痺れる。
デヴィッド・フィンチャーの中で一番好きな映画。劇場で観た時はまだ高校生だったから、ただただ、超カッケー! って感じの感覚だったけれど、大人になって改めて観ると、あーなん
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ピアッシング(2018年製作の映画)

3.7

90年代くらいの映画を彷彿とさせる作り。原作を読んだのも90年代。ノスタルジーを感じたね。
デ・パルマとかクローネンバーグが引き合いに出されてるけれど、なんだかヴァーホーヴェン的な変態さを感じたな俺は
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.0

MCU23作目
やっぱりこのスパイダーマン好きだな。
ホームカミングに続き、よくこの上映時間でこれだけのボリューム感のある作品に仕上げるな。スパイダーマンのバトルシーンだけでも4回くらいあるのに、スト
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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

4.6

これは、凄いやつだ。ラース・フォン・トリアーのある種の集大成とも言えそうな作品だね(自身の過去作品の映像も組み込んでたし)。

曲がりなりにもアートと名の付く物を創っている身としては、考えさせられるこ
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白いリボン(2009年製作の映画)

4.4

ナチスドイツの作り方。
身近なところから生まれる小さな罪の積み重ねが、世にも恐ろしいものを作り上げる。いつの時代でも、社会が「悪を作ろう」という思考のもと悪が生まれることはない。それはだれも気づかない
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悪夢探偵2(2008年製作の映画)

4.0

1とは打って変わって、Jホラーテイスト、エンタメ色の強い作品。ただ、そこは流石の塚本晋也。クオリティも高ければセンスも良い。松田龍平があそこからうにゅーっと出てくるところとか、マンションでのあれが挟ま>>続きを読む

悪夢探偵(2006年製作の映画)

3.8

基本どこ行っても評価が低い本作だけれど、好きなんだよなぁ。hitomiの演技以外は。別の役者さんだったらもっと評価あがってる気もするけれど、まぁ当時役者経験のなかったであろうミュージシャンに主演を任せ>>続きを読む

ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた(2018年製作の映画)

3.6

ベタだね。ベタだけれど良いね。
全体的にテンポが速くて、あっという間に終わってしまった感じはあるけれど、メインとなる音楽シーンがしっかりしているし、1曲1曲にちゃんとエピソードと想いが込められてるから
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旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

4.1

世界的な監督なのにいつも国内評価が低い黒沢清作品。某サイトのレビューがなんか高かったからかえって心配だったけれど、結局いつもの黒沢清で安心したね。
メッセージ性の強い映画なので、意味が分からない人や、
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ウィーアーリトルゾンビーズ(2019年製作の映画)

3.6

結構な期待を寄せていたのでちょっとキビシめレビューになってしまうかも。
バンドものだと思ったらそうでもなく、カバー曲とエンドロール含めて3曲しかないのは少ないなぁ。ネットにあがってた2曲が好みで鑑賞し
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海獣の子供(2018年製作の映画)

4.4

「リトル・フォレスト」「魔女」などの五十嵐 大介の代表作にして、実は映画と同じくらいに漫画オタクな俺が一番好きな漫画がこの「海獣の子供」。だからアニメ化は期待と怖さが半分ずつくらいだったけれど、これは>>続きを読む

屋根裏部屋のマリアたち(2010年製作の映画)

4.2

奥さんいい子なのに可哀想だなぁ。って思うけれど、主人公も一部を除いて良い人(に目覚めた)だからたちが悪い。
お金を使って他人の幸せを買ってあげて、自分も満たされるって行動は、幸せはお金じゃ買えないなん
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.5

核兵器へのアンチテーゼを謳った初代ゴジラに対して、この作品での核兵器の使い方は如何なもんだろうか。本多猪四郎監督が観たらどう思うだろう。
とか思わなくもないが、日本とアメリカの核兵器に対する考え方の違
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僕たちは希望という名の列車に乗った(2018年製作の映画)

4.0

友情や家族への愛情、裏切りなどの青春ドラマがとにかく熱い。安定した時代ではなかなかこういう熱量をもった青春って難しそうだよね。
東西ドイツ分断についての予備知識が結構必要なのと、彼らにとって高校を卒業
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誰もがそれを知っている(2018年製作の映画)

4.2

やっぱり面白いなぁ。ファルハディ。
『彼女が消えた浜辺』のような「人が突然いなくなる」系ではあるけれど、全く焦点が違っていて、いなくなったことよりも、それによって剥き出しになっていく人間関係がとにかく
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ミックス。(2017年製作の映画)

3.4

テレビでやってて観ちゃったやつ。
普段進んでみないタイプの映画だけれど、瑛太の演技好きだし、ガッキーもかわいいし。
永野芽郁が嫌な役なのに、嫌な感じより可愛さが上回ってて「すべての男性たちに贈る」っ
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ガルヴェストン(2018年製作の映画)

4.2

「イングロリアス・バスターズ」でインパクトのある美しいヒロインを演じて脚光を浴びたメラニー・ロランの監督作品。こういう男勝りな映画を女流監督が撮ると、凄くいい具合に色気がでるよね。
前半はビューティフ
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.4

日本の浦島太郎にインスピレーションをうけて作られた作品。
嘘です。
いわゆる浦島効果、重力というものをうまく使うことで、実際には大したことのない主人公が過ごす時間を、何十年という重さに変えてしまう。
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ぼくたちのムッシュ・ラザール(2011年製作の映画)

4.4

人種も性別も年齢も越えて、ただ人と人として向き合うには相手を知り、認めることができないといけない。
だから子どもと教師が人と人として対等に向き合うには、相手が子どもであることも理解して、相手の弱さも強
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ウォーカー(1987年製作の映画)

3.5

こんなまともな映画も撮れるんだね、コックス。80年代後半に作られたアメリカ批判の映画だけれど、いまのアメリカも似たような感じがする部分はあるよね。
目的は手段を正当化するっていうのは、場合によっては悪
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貞子(2019年製作の映画)

2.8

さぁ、待ちに待った新作。
面白いかつまらないかで言ったら、つまらない! けれど貞子3Dよりはだいぶマシだね。貞子vs伽椰子の足元にも及ばないけれど、若干そっちよりのギャグ感がある。でもこれは意図せずギ
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貞子vs伽椰子(2016年製作の映画)

4.3

最高だね。期待以上の白石晃士節。同監督のコワすぎ劇場版は爆笑がおきていた
けれど、渋谷アップリンクの十数人くらいしか入れないようなスクリーンだったから、果たしてあのニッチな笑いがTOHOシネマズ新宿の
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貞子3D2(2013年製作の映画)

2.0

貞子3Dが酷かったので完全スルーしていたけれど、「タイド」の映画化「貞子」が決定&リングの中田秀夫監督ってことで、シリーズ全作見直そうってことで、ついに観てしまった。酷いパート2。もうどうしたらよいの>>続きを読む

貞子3D(2012年製作の映画)

1.6

大好きなリングシリーズが復活。鈴木光司の原作小説「エス」と映画化がほぼ同時に行われているのでどっちが原作か良くわからない(ノベライズ小説の方が原作小説の単行本より先に出てる謎展開)けれど、「らせん」の>>続きを読む

リング0 バースデイ(2000年製作の映画)

3.4

原作はリングシリーズの短編小説「バースデイ」の中の一編。若き日の貞子を描いた「レモンハート」。貞子役は仲間由紀恵。うーんちょっと俺の読んだイメージと違うけどどうだろう。なんか妖艶さがないというか、健康>>続きを読む