来夢さんの映画レビュー・感想・評価 - 18ページ目

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.8

他に観るものないし、微妙そうだけど観るかーって言って観たらナニコレ面白いってなったよね。あの時はまさかこんなにシリーズが続くとは思いもよらず。
まず個性的なガンアクション。もう倒れてる相手にも銃弾打ち
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ボーイズ・オン・ザ・ラン(2009年製作の映画)

3.8

途中から、あれ? これタクシードライバーじゃん? って流れになって、心配になったところでタクシードライバーのビデオ借りるシーンが入って、あぁオマージュかって安心。同原作者のアイアムアヒーローも映画の影>>続きを読む

帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

4.1

映画としてのクオリティはそこまで高いわけじゃ無いのかもしれないけれど、もの凄い映画だと思う。民主主義の脆弱性について、ヒトラーの時代から今のこの時代まで何一つ変わっていないという事実を突きつけられる。>>続きを読む

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

4.2

前半のダラダラしたやりとりがなんか好き。タランティーノの得意技だよね。あのダラダラからの後半の怒涛の展開。
もう最後のほうは、タランティーノに無理やり面白かったって言わされてるんじゃないかって気がする
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シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

4.8

大きな波の中にいて、自分がその波の中にいることに気がつくことはなかなか難しい。
人気スイーツ、ラーメン屋の行列に並んでいる最中に、なんで自分は今ここに並んでいるんだろうって自問するようなもの。
そこか
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ラストレター(2020年製作の映画)

4.4

手紙、書きたくなるね。
岩井俊二信者だけれど、これまで泣ける作品ってあんまり無かった気がするな。いい気分で泣けました。
いつもの岩井節に更に繊細さを付け加えたような、凛とした映画だね。例えるならちょっ
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.8

なんかもっと抉られるようなものを期待してしまったせいか、若干物足りなさを感じてしまったな。ゲット・アウト観た時と同じような感覚。単純に好みの問題だろうけれど、俺的にはいつものポン・ジュノ作品の感じの方>>続きを読む

黒い家(1999年製作の映画)

3.6

一にも二にも大竹しのぶ。
原作好きで何度か読み返してるんだけれど、映画観てからは菰田幸子のイメージが完全に大竹しのぶで上書きされてしまったね。他のキャラは映画の影響そんなに受けずに読めるんだけれど、大
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デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

4.1

変態とかクレイジーとかって言葉を軽々しく使っちゃいけないよね。少なくともこの映画観てから言えって感じ。
ほんとどーでもいい映画だし、死ぬまで観なくても全く問題ないし、普通の人にオススメはしないけれど、
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花とアリス殺人事件(2015年製作の映画)

4.2

「花とアリス」の前日譚
なるほど、アニメならオリジナルキャストでできるよね。
アニメになってもちゃんと花とアリスしてて嬉しいね。ロトスコープって言う技法で、一度全部実写で撮って、それをガイドにアニメー
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アヒルと鴨のコインロッカー(2006年製作の映画)

3.8

日本の俳優もまだまだ捨てたもんじゃないなって。これ以降好きな俳優の中に瑛太が追加されました。濱田岳も松田龍平も良かったし何気にハローバイバイ関もいい味出してるし。隣の部屋のあの人もなんか好きだ。
書い
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

4.5

ながーくバンドマンをやってると本当に同意することが多いよね。
若い頃に「あの頃が一番よかった」って言ってるオジサンバンドマンみたいにはなりたくないなって思って、常に昔の物も新しいものもちゃんと受け入れ
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狗神(2001年製作の映画)

3.7

『リング2』と同時上映だった『死国』に続いて、『弟切草』と同時上映となった坂東眞砂子の小説の映画化2作目。
原作ほどとは行かないが、陰鬱さや胸くそ悪さは日本の映画としてはなかなかのもの。気持ち悪い金田
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

3.5

これちゃんと撮ったら3本くらいにはなるよね。
ってくらいに圧縮率高めで総集編観てる感じになってしまった。けれどそんなこと以上に、ストーリーに都合のいいタイミングで都合のいいアイテムや都合のいい人が出て
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地獄でなぜ悪い(2013年製作の映画)

4.4

こんなにエネルギー放出しまくってる映画はこれまで観たことないよってレベルだよね。豪華俳優陣の映画なんていくらでもあるんだけれどさ、豪華俳優人がこぞってこんなに活き活きとした表現をしているってのは中々お>>続きを読む

ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

4.4

これだけ面白くドキュメンタリーを撮れる監督すげーって言いたいけれど、この映画すごいのはホドロフスキーだよね。観客のテンションの上げ方をわかってて喋ってるよね絶対。
こんなにすごい奴ら集めたぜ!からの急
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

4.5

ケン・ローチが得意な、人の極限状態から泣かせるやつが盛り沢山。なかなかにキツいけど好きだ。
誰かが悪いとかそう言う単純なことじゃないし、子どもたちも心の奥ではそれを分かっているんだろうなってのが凄く辛
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

3.9

劇場公開時は完全にノーチェックだったんだけれど、あちこちで高スコアのレビューを見て気になって観てみました。
コメディとしては中途半端だし、ストーリーもオチは途中で読めちゃうし、社会問題の提起としてもど
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.0

最も初代ゴジラを踏襲しているといえるし、同時に最も新しいことをしているとも言える。
半分はエヴァンゲリオンだけれども。
こういう遊びって普通はボロクソにたたかれるもんだけれど、結構受け入れられてるあた
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劇場版 ガンダム Gのレコンギスタ I 行け!コア・ファイター(2019年製作の映画)

4.1

TV版3周(TV,BD,配信)観てる位には大好きなGレコ。流石に3周観てると最初は意味が分からなかったところも、かなり理解出来てきたから、劇場版凄く嬉しいけれど今更分かりやすくされてもなぁってのもあり>>続きを読む

ぼくらの七日間戦争(1988年製作の映画)

3.3

所見は小学生の頃。なんだかワクワクしながら観た覚えがあります。
たぶんホーム・アローン的なところが面白かったんだろうなって思うけれど、今観ると色々作りが大雑把というか、どうやってこんなん準備したんだ、
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ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)

4.7

1、2に比べて評価が振るわないpart3だけれど、俺はこれが大好き。一部にとても高評価をしている人はいるものの、ちょっと過小評価されてるんじゃないかなーなんて思ったりします。
ゴッドファーザーの主人公
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

4.3

2が面白い映画っていうと、ターミネーターと並んで名が上がる本作(たぶん)だけれど、この映画は完全に前作ありきなので、ちゃんと最初から観ようね。2から観ても意味のわからない200分を過ごすことになります>>続きを読む

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.8

久々に見直したのでレビュー書こうと思ったけれど、この偉大な名作については今更俺が何かを語る必要もない気がするね。
家族愛とかなんとか文字にするとなんだか陳腐な感じがしてしまうので、
「とりあえず観なさ
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.8

シリーズ3作目。
いつものちょっとお馬鹿で笑えるカッコいいアクション映画路線を貫いてくれていて安心。今回は「ザ・レイド」ばりにアクションが止まらない。ちょっと言い過ぎかもしれないけれど、そのくらいアク
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.2

何度も言うが、俺はホアキン・フェニックス大好きだ。
何度も言うが、俺はヒース・レジャーのジョーカーに満足していない(バックボーンを感じさせられるキャラづくりが下手なノーランが悪い)。

今回の監督はト
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LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

3.4

脳の10%しか使ってないってのは都市伝説で実際にはほとんど使われてるってのが今では通説だけれども、まぁそれじゃあ面白くないから、「進化」によって同様のことが起こる可能性はゼロではないかもしれないよね。>>続きを読む

タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.0

ただ漠然と、政治がいけない。社会がいけない。なんでいけないかはよくわからないけれど、行動をおこさなきゃ。
使命感に盛り上がり、正義の味方気分になる。
端から見たら行き過ぎたサイコパスだけれど、そうとも
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スカイ・クロラ The Sky Crawlers(2008年製作の映画)

4.3

「すべてがFになる」の森博嗣の原作を押井守がアニメ化。攻殻機動隊2.0を除くと、押井守最後のアニメ映画。アニメ界に帰ってきてください本当に。押井守最後ってことは最後のジャパニメーションといっても過言で>>続きを読む

リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

4.6

映像美、音楽、ストーリー。役者の使い方。総合力高し。
今回Cocco目当てで行ったアンチ岩井俊二の知人も、「悔しいけどめっちゃ面白かった」って言ってたんで岩井俊二らしいけれど、岩井哲学みたいのが控えめ
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イーグル・アイ(2008年製作の映画)

3.0

誰かからの理不尽な命令にちょっとだけ抵抗しながら大体言うことを聞いてなすがままに行動するアクション映画。特に深さはない。右に行けと言われれば右に行き、左に行けと言われれば左に行く。たまに右に行けと言わ>>続きを読む

仄暗い水の底から(2001年製作の映画)

3.9

原作はリングの鈴木光司の同名短編集の一編「浮遊する水」。監督は映画版リングの中田秀夫。
リングの映画化同様に、原作よりはっきり(物質的に)霊を描いているので、ビジュアルに頼らない小説ならではの怖さとは
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インセプション(2010年製作の映画)

3.6

良いところも悪いところもノーランらしいノーランが詰まった作品だね。
話の作り込みはやはり素晴らしいが、キャラクターの薄さはやっぱりねって感じ。映像に映っていないところでも生きている(生きていた)って感
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ダ・ヴィンチ・コード(2006年製作の映画)

3.5

宗教のことがわからないとさっぱりであろう作品を、うまいこと分かりやすく映画にしてるな。さすがにヒット小説だけあって、話は面白い。けれど、纏めることに重きを置きすぎたのか、総集編でも観ているかのような軽>>続きを読む

ゼロ・ダーク・サーティ(2012年製作の映画)

3.5

面白いのだが、どうにも軽い。アメリカのTVドラマのような。ハート・ロッカーでも感じたけれど、言いたいことはわかるし、十分面白いけれど、戦争を撮った多くのドキュメンタリーや、それに迫る勢いのドラマ映画た>>続きを読む

トップガン(1986年製作の映画)

3.5

兄リドリー・スコットの「ブレード・ランナー」が日本のアニメ(AKIRA、攻殻機動隊など)に大きな影響を与え、日本のアニメ(マクロス)が弟トニー・スコットの「トップガン」大きな影響を与えた。って考えると>>続きを読む