にゃんパパさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

にゃんパパ

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ロミオ&ジュリエット(1996年製作の映画)

3.7

誰が観ても目の保養になる。
天使姿のクレア・デインズは反則。
レオ氏は男前というより美しい。
とにかく主演2人が眩し過ぎます。。
一方物語は現代設定で古典感を軽減。
古典のままの台詞は独特で奥深い。
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.5

世界は音に溢れている。
この演出が巧みで心地いい。
特に月光が照らす連弾場面は見事。
一方、人物像は浅いなぁ。。
言葉より演奏を重んじたためか。
映画的だが感情移入が難しい。
そして松岡茉優さん。
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ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

3.7

時空間を自在に操る魔術。
多彩なアベンジャーズの中で、
この能力が1番欲しいな。
マントの人間味もいい感じですね。

劔岳 点の記(2008年製作の映画)

3.6

人にとって大切なことは、
何をしたのかではなく、
何のためにしたのか。
命懸けの男の言葉は重い。
地図の空白部を明確にする。
手薄な登頂装備と精神論を糧に。
先人達の偉業に頭が下がる。
何気なくある山
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知りすぎていた男(1956年製作の映画)

3.5

ケセラセラの中毒性は凄いなぁ。
鼻歌や口笛も全てこの歌に上書き。
一瞬で脳に浸透する名曲ですね。
一方、物語はコメディ要素が意外。
登場人物がどこか抜けてて憎めない。
良い意味で緩さがあり新鮮だ。
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バクマン。(2015年製作の映画)

3.6

何よりエンドロールが気に入った。
視覚アイデアに秀でた斬新な演出。
監督の漫画への深い愛を感じた。
一方内容は典型的なジャンプ構成。
つまり友情、努力、勝利。
この三原則をしっかり踏襲。
懐かしく、計
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アメリ(2001年製作の映画)

3.6

人生の彩りは自分次第。
描く夢でどんな色にも変えられる。
そんな希望でキラキラしていた。
実にフランスらしく愛らしい。
この世界観の作り込みは見事。
公開当時何となく敬遠していた本作。
映画も食わず嫌
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サイレント・トーキョー(2020年製作の映画)

3.1

危機感の薄れた平和ボケ。
根拠のない自分は大丈夫という過信。
渋谷の場面は割と深刻な問題ですね。
爆弾よりある意味この群衆が怖い。。
一方、話は全体的にかなり駆け足。
私のポンコツ頭では人物把握が大変
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舟を編む(2013年製作の映画)

4.0

言葉の大海原を航海するための舟。
それが辞書、大渡海。
いい名前ですねぇ。
思えば学生時代の一部だった辞書。
当然だが簡単に作れるはずがない。
長い制作過程と作り手の熱い想い。
本作を観て辞書を引きた
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エレファント(2003年製作の映画)

3.5

静かで何となく不気味。
終始得体の知れない不穏さが漂う。
物語はなくドキュメンタリー的。
校内のリアルな日常が淡々と続く。
一方、カメラワークは斬新で詩的。
相変わらずのセンスが光る。
クラシック音楽
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笑の大学(2004年製作の映画)

3.7

笑いは必要なのか。
戦時下に娯楽は必要なのか。
コロナ禍の不要不急と重ねてしまう。
会話で綴るシンプルな2人芝居。
押し問答がやがて喜劇愛へと変わる。
そのコミカルな過程が何より面白い。
密室に2人と
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怒り(2016年製作の映画)

3.9

人を信じて後悔するか。
人を信じずに後悔するか。
考えるほど自らの弱さが試される。
人間に執拗に迫り、深く、抉る。
この監督の手腕に唸ってしまう。
監督の演出に応えた芝居もお見事。
ただ観終えて尚ドン
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夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

3.8

観ない訳にはいかない。
贔屓の森見先生の小説が原作なら。
アニメ化に際しどんな絵になるのか。
少々心配したが杞憂に終わる。
森見作品にピッタリの絵で嬉しい。
強過ぎる個性が躍動的でニンマリ。
小説もそ
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We Margiela マルジェラと私たち(2017年製作の映画)

3.5

謎に包まれた孤高のデザイナー。
本作を観ても印象は変わらない。
得体がやはり分からないから。。
クリエイティビティとビジネス。
孤独とWe。作品と製品化。
様々な切り口で実体に迫るものの、
逆に彼の神
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ライムライト(1952年製作の映画)

4.0

遺言のようで少し寂しい。。
笑いより前向きなメッセージを優先。
彼の熱い人生論がてんこ盛りの内容。
激動の時代を生きたチャップリン。
思えば彼は変化に滅法強かった。
急転した暗く不安定な世界情勢や、
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チャップリンの殺人狂時代(1947年製作の映画)

3.8

らしさが変わった作品。
お茶目な動きや表情は鳴りを潜め、
意外にもシリアスなチャップリン。
変わらないのは真っ直ぐな風刺だ。
笑いを抑えてでも伝えたかった、
ダイレクトな反戦メッセージ。
当時の社会情
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独裁者(1940年製作の映画)

3.9

すごい覚悟ですね。
この時代にこんな大胆で痛烈な風刺。
怖い怖い…よく消されなかったな。。
と思うのは映画の見過ぎだろうか。
まさに私財を投じたから撮れた作品。
当時の心境に興味が高まるばかり。
本作
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モダン・タイムス(1936年製作の映画)

4.0

幸せとは何か。
今一度考えてみたくなる作品。
資本主義と機械化に支配された社会。
その姿を軽快にコミカルに描きつつ、
大切な事を浮き彫りにしていく。
惚けた表情の裏にある真摯な想い。
このギャップがた
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チャップリンの黄金狂時代(1925年製作の映画)

4.1

映画の醍醐味が詰まった作品。
面白さと切なさの絶妙な匙加減。
これ以上のバランスはないのでは。
そして本当にいい顔するなぁ。
煮込んだ革靴を食べる時も。
パンとフォークで踊る時も。
大晦日の夜に家の灯
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ラヂオの時間(1997年製作の映画)

3.9

三谷作品で1番好き。
笑いの質、緩急のテンポ、物語。
どれもがよく練られ完成度が高い。
特に時間や空間が制限された設定。
これと三谷節の相性が抜群だ。
ドタバタが次に何を生み出すのか。
噴出する課題に
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ラストデイズ(2005年製作の映画)

3.0

あの彼に似てる。
孤独と鬱が延々と続く。
物語はないに等しい。
一方適当に見せかけた映像は美しい。
相変わらずのセンスが光る。
だがそれ以上でもそれ以下でもない。
かなぁ。

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

3.8

殺さず助けるだけ。
この信念を貫く事が如何に難しいか。
タフとパワーの象徴の米国陸軍で。
40年代の軍隊ともなれば尚更だ。
一方、現代ならどうだろう。
当時に比べ遥かに進んだ多様性。
個人の主義や宗教
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127時間(2010年製作の映画)

3.5

5時間くらいかな…
自分のポンコツメンタルが保つ時間。
それ以上は諦めて死亡確定です。。
しかし127時間は長い。
自身の半生と向き合った127時間。
生きる選択肢を掴み取る迄の127時間。
きっと世
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ヲタクに恋は難しい(2020年製作の映画)

3.0

予測不能な闇鍋みたいな映画。
全力のバカバカしさが清々しい。
ヲタク用語は殆ど分からなかったが、
振り切った芝居の数々に十分笑えた。
時を忘れて夢中になれる趣味を持つ。
これは本当に素敵なことですね。
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メッセージ(2016年製作の映画)

3.7

静謐で詩的なSF作品。
宇宙船内に入る迄の序盤が特に好み。
不穏感を煽る重低音もお気に入り。
ただ異星人の造形は普通でしたね。。
互いの文字を通して意思疎通を図る。
その過程を丁寧に描いていく一方、
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裏窓(1954年製作の映画)

3.6

映画設計が巧みで今観ても斬新。
古いのに新しく感じるから不思議。
特に、物語の設定が上手いなぁ。
作り込んだ舞台セットにもニンマリ。
また話に余計な説明がないのもいい。
ある程度は皆さんで想像してね、
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そして父になる(2013年製作の映画)

3.9

やっぱりいいなぁ。
ゆっくりと丁寧に人間を描いていく。
是枝作品が今の自分に沁みる沁みる。
テーマは、深く重め。
家族に必要なのは、血か時間か。
これをシリアス過ぎず、軽過ぎず、
絶妙なバランスで切取
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マックイーン:モードの反逆児(2018年製作の映画)

3.6

ファッション業界とは縁遠い。
だが華やかで煌びやかな業界の裏側、
ものづくりの現場に興味があり視聴。
本人はやんちゃな悪ガキ少年のよう。
如何にもイタズラ好きな顔だ。
一方針を縫う姿はお婆ちゃんみたい
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そらのレストラン(2019年製作の映画)

3.3

北海道プレゼン映画の第三弾。
オジサンたちが楽しそうで憧れる。
夢中な姿はオジサンだって素敵だ。
青春に遅過ぎることはないですね。
ただ意味深に登場した本上さんが、
過去に触れられず謎のままで怖い。。

ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

3.8

想定外に重く壮絶で驚いた。
一方心を揺さぶる温もりもある。
人間に迫るパンチ力が強烈な作品。
家族愛に飢えた師弟が躍動する前半。
まさに女性版ロッキーの様で爽快だ。
だがそんな王道路線で終わらない。
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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

3.7

よくこんな作品名にしたなぁ。
奇をてらった意味深なタイトルだが、
米ソ冷戦を皮肉った悪ノリコメディ。
その皮肉が攻めに攻めてます。
だがノリが合わずあまり笑えない。。
ただ人間の愚かさを終始描く一方、
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.7

三谷節がいい感じ。
物語が王道な分、小ネタが冴え渡る。
これぞ待ち望んだ三谷作品だ。
三つ子の魂百まで。
そう簡単に人間変われない。
だが子供の頃に抱いた夢を思い出し、
オジサンが変わってみせる。
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JSA(2000年製作の映画)

3.7

友情は美しい。
それが南北朝鮮兵士の間のものでも。
境界線を超えて友情が芽生えても、
境界線は揺るぎなく存在する。
結局は南と北、人と国。
これが分かっていてもやるせない。
だが危険を冒して育まれた友
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マイ・フェア・レディ(1964年製作の映画)

3.3

オードリーの魅力が満載だ。
訛りが酷く口の悪いじゃじゃ馬娘。
それが素敵なレディーへ成長する。
品に欠ける面から上品な面までを、
実に幅広く演じ魅せてくれた。
ただ発音悪く俗語を話す姿からは、
少々無
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バンド・ワゴン(1953年製作の映画)

3.2

歳を重ねても素敵なアステア。
かつての高速ステップは流石になし。
だが身のこなしの優雅さは顕在だ。
スタイルがよく何より華がある。
正真正銘のスターですね。
一方、物語に特に秀でた面はない。
ありがち
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ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)

3.7

質が落ちてしまった最終章だ。
コルレオーネファミリー感が薄い。
馴染みの古参幹部の不在が原因か。
前作までに粛清が少々過ぎたか。
せめて兄トムには出て欲しかった。
そしてすっかり毒が抜けたマイケル。
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