にゃんパパさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

にゃんパパ

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ラスベガスをやっつけろ(1998年製作の映画)

3.5

全編を通してトリップ中。
当然ながら話の中身は空っぽ。
一方色彩設計に優れ色使いが素敵。
またセンスに溢れた洋楽もいい。
ただ映像も音楽も騒々しく疲れた。
本作は癖が強く好む者を選ぶ作品。
ちなみに禿
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ゴーストバスターズ(1984年製作の映画)

3.6

ノリが良くて楽しい作品。
設定と音楽を存分に楽しもう。
特に主題歌には小踊りが必須!
途中の掛け声も忘れちゃダメですね。
しばらく鼻歌はこれで決まり。
科学者トリオが醸し出す空気感は、
本作の役者3人
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海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

3.8

身に染みる作品。
男性なら阿部寛に自身を投影し、
気付けば肩入れしているかも。
理想と現実。そのズレに悩む。
努力や頑張りが足りないのか。
取組み方が間違っているのか。
熟考を重ねても解はなく堂々巡り
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ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)

4.1

遂に幕が閉じてしまった。
作品の余韻と共に寂しさが急襲。
シリーズを通し恐ろしい完成度。
これほどの3部作を他に知らない。
インパクトや狂気は前作未満。
だが終盤へのドライブ感が熱い。
胸熱く腹落ちし
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ダンス・ウィズ・ウルブズ(1990年製作の映画)

3.5

白人のための異色西部劇。
白人批判の視点が新鮮。
一方白人を美化した演出も多い。
結果的に白人のための映画に陥る。
だが米国の雄大な自然は見事。
まさに圧巻。見所である。
主演は全盛期のケビン・コスナ
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チャイナタウン(1974年製作の映画)

4.0

探偵物の傑作。
全体に漂う虚無感と退廃的な空気。
重苦しいトーンが大人の味で好み。
驚愕のラストに繋ぐ巧みな伏線。
物語の展開は間違いなく一級品。
緻密で細かな演出まで楽しめる。
一方作品を支える俳優
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君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

3.8

心揺さぶる切ない恋愛映画。
枠に嵌らない原作の圧倒的な力。
お涙頂戴の恋愛映画で終わらない。
恋愛だけではない根底にある主題。
生きるとは何か、を問いかける。
出会いと選択の言葉が胸に響いた。
また主
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借りぐらしのアリエッティ(2010年製作の映画)

3.4

小人視点の世界観に悶絶した。
丁寧に描き込まれた圧倒的な画力。
人間の道具を魅力的に変える発想。
工夫一つひとつが実に愛らしい。
人間世界は小人の目にどう写るか。
想像力を掻き立てる設定がお見事。
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

3.8

MARVEL作品は好きだ。
大味に終わらない力が脚本にある。
本作も然り。出来は良い。
だが最高を争う域には及ばない。
興行的には過大評価ではないか。
発展途上に見せかけた技術先進国。
この設定に妙が
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

3.8

パリを歩きたくなる作品。
切り取る全てが絵になる街並み。
タイムスリップに野暮な説明はなし。
名を馳せた芸術家たちと毎晩宴会。
例えば原田マハさんの小説が好き。
そんな方には堪らないですね。
過去に幻
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ブリット(1968年製作の映画)

3.6

マックイーンを堪能出来る作品。
寡黙で渋い格好良さに痺れる。
タートルネックの装いが素敵だ。
見所は急坂の爆走カーチェイス。
余計な台詞や音楽は一切なし。
エンジン全開の走行音が興奮剤。
公道で撮影し
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告白(2010年製作の映画)

3.8

鳥肌ものの復讐劇。
空気は重苦しく緊張感が絶えない。
終始予測不能で不快な話の連続。
しかしラストへの紡ぎ方が見事。
衝撃的な結末へ運ぶ脚本が秀逸だ。
また松たか子の名演に目を見張る。
抑えた演技で一
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

3.4

カロリー不足の作品。
エピソード3と4を繋ぐ物語。
だが正直言って物足りない。
SW感が薄い前半は特に退屈。
ジェダイ不在の影響だろうか。
ラストは盛り上げたが凡庸。
本家SW作品には遠く及ばない。
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もののけ姫(1997年製作の映画)

3.8

自然と人間の共生がテーマの作品。
正直なところ高尚過ぎるかな…。
悪く言えば、少々説教臭い…。
胸踊る夢や浪漫の要素がほしい。
一方、作画の美しさは感動物。
生命力漲る自然が凛として力強い。
また森の
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12モンキーズ(1995年製作の映画)

3.6

荒廃的なレトロ感が漂うSF作品。
捻りが抑えられ割と直球の物語。
脚本は研ぎ澄まされ無駄がない。
突き抜けた奇抜さと重苦なトーン。
この演出で独特の未来観を描く。
イカれた怪演を魅せたブラピ。
話題で
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フレンチ・コネクション(1971年製作の映画)

3.8

70年代刑事物の名作。
時代背景もあり骨太で荒々しい。
一方憎めない人間臭さも滲ませる。
これが粗さを程良く中和する。
作品を漂う味のある空気が渋い。
物語は至ってシンプル。
見所は犯罪に獰猛に喰らい
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サタデー・ナイト・フィーバー(1977年製作の映画)

3.5

意外に社会派な面がある作品。
音楽とダンスを満喫してお終い。
そんな作品ではなかった。
若者特有の閉塞感が全体に漂う。
だが本作の売りはダンスだ。
無心に音楽とダンスを楽しもう。
若きトラボルタが魅せ
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遠い空の向こうに(1999年製作の映画)

4.1

もっと評価されるべき作品だ。
夢、浪漫、家族愛の美しい物語。
音楽と俳優陣が見事に築き上げた。
特にローラダーンが効いている。
自身の夢と頑固親父が物語の軸。
設定は珍しくないが出来は秀逸。
登場人物
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.3

恐ろしく完成度の高い名作。
ギャップのある魅力的な人物設定。
見事に一致したキャスティング。
愛らしさと切なさの全体バランス。
牛乳と観葉植物が絶妙のスパイス。
まだまだ言い足りないが完璧だ。
いやも
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

3.7

贅肉が削がれた実話に基づく作品。
無事着水を遂げ英雄視される機長。
だが裏で葛藤する様が痛々しい。
やがて始まる事故調査が杜撰過ぎ。
軽視される熟練した機長の経験。
一方データばかりが重視される。
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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

2.0

物語として成立していない。
起承転結の起承までの繰返し。
何を描きたかったのでしょうか。
そしてあの球は何だったの??
中途半端にも程があります。
ただ絵と主題歌は良いですね。

アウトサイダー(1983年製作の映画)

3.6

時代を超える格好良さ。
髪型や服装は今観ると当然古い。
だがギラつく魅力は色褪せない。
問答無用に格好いい。
一方物語は暴力だけで終わらない。
彼らの繊細な面を浮き彫りにする。
腕っ節の強さの裏に滲む
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メゾン・ド・ヒミコ(2005年製作の映画)

3.7

夕暮に観たくなるほっこり作品。
テーマは重いが軽妙な仕上がり。
複雑で様々な愛の形が描かれる。
美しさと切なさのバランスが絶妙だ。
また難役を見事に演じた俳優陣。
オダジョーの輝きは眩し過ぎる程。
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キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

3.4

計算されたB級映画。
物語はありがちな復讐劇。
だが映像や作り込みは唯一無二。
タランティーノ節が見事に炸裂。
敢えて狙ったB級感が奥深い。
違和感満載の日本像の完成形だ。
この際違和感をも楽しんでし
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マディソン郡の橋(1995年製作の映画)

3.8

心地よい切なさが残る作品。
心の機微が繊細に紡がれる。
特に大人が放つ初々しさがいい。
2人の確かな演技力の賜物だ。
一般的に不倫は悪。
だが不思議と後押ししてしまう。
感情移入させる作り込みが見事。
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プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

3.5

アメリカ万歳の戦争映画。
戦闘シーンは3本の指に入る出来。
水中と陸上を行き来する兵士目線。
その時の音が生む絶望的な緊迫感。
また阿鼻叫喚の残虐な映像の数々。
強烈な反戦意志の裏返しだろうか。
一方
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

2.0

不快な気持ちが残る作品。
障害者への生々しいいじめの数々。
残虐で性根の腐った人たち。
序盤から観るに耐えない。。。
また障害者の心理が理解不能。
いじめ主犯格へ憎悪や敵意がない。
こんな聖人がいるだ
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プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

3.7

大切な事を思い出させてくれる。
年齢を重ね仕事に忙殺される日々、
そんな人に観て貰いたい作品。
とにかくプーさんに癒される。
また何気なく発する深い言葉。
平易な表現で哲学的意味を放つ。
人生を見つめ
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ピクセル(2015年製作の映画)

3.1

ゲーム愛に溢れる作品。
懐かしのゲームが目白押し。
ファミコン世代には涎物だ。
現代のゲームは美麗で実写のよう。
精緻なグラフィックは驚異的。
だが昔の8bit映像が好みだ。
適度に緩く何とも愛らしい
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バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

3.9

バットマン誕生を描いた作品。
全体を貫くダークトーンに痺れる。
特にブルースの内面描写が見事。
完全無欠ではなく葛藤に苛まれる。
そして弱ささえも滲む。
また過剰な超人的強さはない。
だから人間味があ
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ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.7

夏に欠かせない映画。
それがジュラシックですね。
何度も同じ過ちを繰り返す人類。
強欲な懲りない人が跡を絶たない。
一方、恐竜を大切に想う人がいる。
野生を理解し心優しい姿が素敵。
しかし本作に講釈は
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未来のミライ(2018年製作の映画)

2.9

男の子の成長を描こうとした作品。
過去や未来へタイムスリップ。
各時代の家族と交流する様を描く。
だが心躍る冒険的な要素がない。
また物語が平坦で世界観が小さい。
はっきり言って空振り。。
4歳の男の
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.3

格差社会を巧みに描いた傑作。
社会問題を扱うが重さはない。
予測不能な娯楽作品だ。
上と下。高い所と低い所。
貧富の差を徹底した高低差で演出。
これが物語と構図の相乗効果を生む。
貧しくも明るい家族が
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アマデウス(1984年製作の映画)

3.9

音楽への愛を描いた壮大な作品。
天才モーツァルトと秀才サリエリ。
秀才視点で進む物語設定が見事。
天賦の才を前に羨み恐れ妬む。
だが皮肉にも誰より才能を理解する。
やがて才能の違いを受け入れる。
そし
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ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)

4.0

心が緩まる作品だ。
気難しく口うるさい老婦人。
一方、陽気な雇われ黒人運転手。
対照的な2人の交流が見所だ。
全体を通し会話の掛け合いが見事。
最初は刺々しい嫌味ばかり。
だが悪意や偏見はなく偏屈なだ
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コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

3.9

騙されるのが気持ち良い。
ドラマより映画の尺が合いますね。
突き抜けた演出と巧みな展開。
明快な勧善懲悪で無心に楽しめる。
また随所にある小ネタや物真似。
長澤まさみのプロ根性に脱帽です。
活き活きと
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