果糖さんの映画レビュー・感想・評価 - 39ページ目

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊2.0(2008年製作の映画)

4.5

人ってなんだ?という根元的な問いと
ほどよいエンタメ成分のバランスにグッと来た。短いのもいいね。

愛のむきだし(2008年製作の映画)

4.5

ゆら帝がかかるまでの怒涛の冒頭1時間に圧倒された。その後、多少中弛みはするものの4時間あっという間。異様なパワー満ち満ち。満島ひかりはいつも最高。しかし、そんな昔の映画でもないんですね。見終わってから>>続きを読む

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

4.5

140分だが短い。適当なミサイルで味方陣営を即壊滅させる手際が職人的で美しい。構成はイカれてるがシーン単位ではそれほど…。

8年越しの花嫁 奇跡の実話(2017年製作の映画)

4.0

企画前提でも各部門それぞれがベストを尽くせば、な映画。見入ったなあ。家族になったはずのヒロインの両親と主人公は、会わなくなっていた間、どのくらいの距離感だったのだろうか等々、実話の映画化ならではの疑問>>続きを読む

パンダコパンダ(1972年製作の映画)

4.5

この何にも縛られていない感じ、痛快だし何よりとてもあたたかいきもちに。宮崎駿+高畑勲のドリームコンビはやっぱり伊達じゃない完璧。素晴らしいなあ。

バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

4.0

バキバキにきまった絵面ばかりなのだけれど、たまにあれって風に脱力させられるシーンが入って、そんな愛嬌含めて面白いし飽きさせない。140分の映画とは思えない体感時間の短さ。エンドロールもないので、最後の>>続きを読む

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

4.5

スターウォーズにあまり思い入れがないのが功を奏し、経済的に得した。

海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

4.0

この池松壮亮ひじょーにいいですね。
台風の中、散らばった宝くじを三人がそれぞれ拾い集める場面ぐっときた。ただちょっと軽いかな。

何者(2016年製作の映画)

3.0

原作と比べてしまうとどうしても物足りないが、大きな欠点もなく安心してみていられる。岩井秀人出ててテンションあがった。映画化の見所が非常に分かりやすい映画。

希望のかなた(2017年製作の映画)

4.0

落ち着きが心地よいだけに、本作が単純なハッピーエンドで幕を下ろさない、下ろし得ない現実に対してやるせなさが増す。それだけにラストカットに救われる思い強し。音楽は常に平等に人に寄り添う。どのような立場の>>続きを読む

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

5.0

ど傑作。文科系全員落とす松岡茉優が超最高なのはもちろんとして、特に音の演出が神。ポップなのに重量感のある腹落ち。邦画すげえ。年内最後にみた映画がこの作品でよかった!

仁義なき戦い 完結篇(1974年製作の映画)

4.5

エグいほどかっちょいい構図ばかりで興奮しました。義のあるヤクザの登場に胸も熱くなりますよ。完結編として全く文句がないのは、もしかしたら一作目から三作目にかけての記憶が薄れているからかも。

滝を見にいく(2014年製作の映画)

4.5

むしろ遭難してからこそ生き生きし始めるジュンジュンのキャラクター最高!ユーミンの背景を小出しにしていって観客に想像させるのしみじみ素晴らしいし、7人のおばちゃん達のビジュアル、完璧ですよね。これも全て>>続きを読む

第9地区(2009年製作の映画)

3.0

現実の問題に思いを馳せるには、エンタメがすぎる。設定がやや強引でシラケる部分もあるが約2時間退屈はしない。ドキュメンタリー風な映像と主観的な映像がごっちゃになっているのに、多少違和感が。

仁義なき戦い 頂上作戦(1974年製作の映画)

4.0

やや繋ぎの回の印象もあるが、なんかもうストーリーとかなくても面白いのではないかという境地。山守は愛すべきキャラクターであるというのがやっと分かったような気がする。実際にモデルとなった人物のことを知った>>続きを読む

未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

4.5

面白風刺新鮮映像表現驚異維持整然収拾嫌最高突破型破壊力バランス稀有。

シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

4.5

お決まりの、音楽の力は国境さえも軽々と越えるをマジにやってしまう。ライブシーンが最高なのは言うまでもなく、特に一発目の虚実ないまぜな空間、これがフィクションの力だと思い知らされる。完璧なのでは。

幸福の黄色いハンカチ(1977年製作の映画)

4.5

女に振られた勢いで仕事も辞め、退職金で新車を買って北海道に飛び出す冒頭からもう素晴らしいじゃあないですか!百姓百姓と道民を馬鹿にする武田鉄矢最高。罪状が明かされてから心情的に高倉健に肩入れしづらくなっ>>続きを読む

KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)

5.0

物語られることに自覚的である物語が自分は大好きなのだろうなあと。描写して描写して描写して、僕達は損なわれていく記憶に対抗するのだ。エモーションで押しきっている展開が多々散見されるのに、なんて完璧な映画>>続きを読む

ザ・マスター(2012年製作の映画)

4.5

誰も予想できないストーリーを確かに面白いと思わせるだけで傑作には間違いないのだけれど人に薦められないというか自分でも何が何だか分かっていない部分が多すぎた。示唆的すぎる映像(キャベツ農場から脱出する、>>続きを読む

全員死刑(2017年製作の映画)

4.0

杜撰すぎる犯行手順が物語として新鮮で、90分ノンストップに面白い。普通は物語の主人公が犯罪を犯すと段々と泥沼にはまっていく様子を描くことで緊迫感を演出しそうなものだが、本作はその泥沼のなかで深刻さに気>>続きを読む

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

4.0

画面の情報量は半端ないのに混乱せず意図が伝わる整理が凄い。

マイ・マザー(2009年製作の映画)

4.5

家族間の細かな問題を扱っててかつオシャレなので嫌いになれるわけがないし天才たどおもう。

マッチポイント(2005年製作の映画)

4.5

ミューズが只の女になり愛欲が愛ですらなくなる瞬間が恐ろしい。男の身勝手極まりない性質を突きつけられる恐怖。愛の不確かさの恐怖。運に対する批評性。

彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

4.5

大詰めの場面の説明ゼリフでしっかりしらけたが、ラストカットで全部許した。原作ありの映画化として満点では。松坂桃李の軽薄な男が抜群によい。嫌な女の蒼井優もよい。美味しそうでない食卓に一見の価値あり。

羅生門(1950年製作の映画)

4.0

はじめての黒澤明。回想から羅生門へと戻るさいのどしゃぶりの雨の音、木葉の影により協調される風、葉と葉の隙間を猛スピードで駆け抜ける男女。

美少女戦士セーラームーンR(1993年製作の映画)

4.0

『もう、誰も一人にしない』というシンプルで力強いメッセージに感動。セーラームーンシリーズ全体に全く予備知識のない状態で本作を見た自分のような人間でも初見でグッとくるような、とてもいい映画。序盤から必殺>>続きを読む

MOOSIC LAB 2013/ダンスナンバー 時をかける少女(2013年製作の映画)

4.0

届かなかった思いが、全く別の誰かに間違って届いてしまう。それはどこかこの映画と鑑賞者の関係とも似ていて。映画によって、思いが届くはずのなかった人の所にまで思いは届くようになる。間違いを全力で肯定するこ>>続きを読む

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

4.5

驚かすバリエーションに知恵を絞っている感じが伝わるよいホラー映画。しっかり怖くてジュブナイルものの爽快感も味わえる佳作。「赤信号皆で渡れば怖くない」の精神で敵に打ち勝つのもシンプルだけれどしっかり胸に>>続きを読む

溺れるナイフ(2016年製作の映画)

4.5

全能と喪失と再生。なんてまっとうな青春映画であるのだろう。終盤やや失速するようにも思うが、やはり素晴らしい映画。失恋シーンのベストに入るぐらいこの映画における大友のふられぶりは大好き。泣ける。

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.5

差別問題のねじれが上手くストーリーに象徴されているからこそ、こんなにも高く評価されたのか?彼女と友達の電話のやり取り最高!

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.5

前作にあまり思い入れがないぶん、新鮮に楽しめた。ジョイに尽きちゃう。