「私たちは心臓のカケラ 過酷な楽器だよ」
第97回アカデミー賞“短編ドキュメンタリー部門”ノミネート最終候補作品
コロナ禍の日本の小学生の学校生活にフォーカスした山崎エマ監督のドキュメンタリー
(長編版は『小学校〜それは小さな社会〜』)
Instruments of a Beating Heart
心はずむ楽器たち
もうすぐ入学してくる新一年生の歓迎のために「よろこびのうた」を演奏することになった春から二年生になる子供たち
その中の1人“アヤメ”を中心に映し出す
大太鼓、シンバル、タンバリン
楽器オーディションを受け選ばれし者が演奏することができる
受かって喜ぶ子がいれば
一緒に喜んでくれる子もいる
落ちて悲しむ子がいれば
一緒に悲しむ子もいる
最後までやりきる力をつける
役に立つ喜びを知る
楽器指導の男性教諭の子供の可能性を信じ能力を引き出す指導法は素晴らしいと思う
「泣いたら上手になるの?」
言っていることは正論
決して感情的に怒っているのではなく、落ち着いて叱っている
だけど、見ていて辛かった
言葉の圧だと感じたから
これをどう受け止めるかは、指導を受ける子供にも、観る側にも個人差がありそう
私自身、子供の頃を思い出すと
怒られるのが嫌だから頑張る
褒められたくていい子でいる
っていう自分の気持ちより評価を気にしていた
し、みんなの前で叱られた経験はネガティブな記憶として残ってる
本作では担任の先生のメンタルケアがあってよかった
厳しく指導していた先生も努力を認めて褒めているから、それがあるとないとは大違いだなと思う
そして励ましてくれる男の子が印象に残る
ラスト本番前の子供たちの会話に驚いた
我が子は小2だけど、子供ってたまに大人みたいな事言うもんなんだよなぁ
集団活動の中にある規律正しい様々なルール
先生や友人と関わりを通じ成長していく子供たち
礼儀や思いやり
挫折や責任
プレッシャーを乗りこえ自信をつけていく姿
涙なしには見られなかった
New York TimesのYouTubeチャンネルで配信中
ニカイドウさん、ありがとうございました!