みなさんの映画レビュー・感想・評価

みな

みな

マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル(2022年製作の映画)

3.6

I Don't Know What Christmas Is (But Christmastime Is Here)
クイルに彼のヒーローであるケヴィン・ベーコンをプレゼントするため地球に行くドラック
>>続きを読む

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.4

「ローグ・ワン」を撮ったギャレス・エドワーズがハリウッドにしては低予算でデス・スターを破壊する映画を作ったわけだ。人間とロボット・AIの対立。きっかけはロサンゼルスの原爆投下。人間を代表するのは欧米、>>続きを読む

クロニクル(2012年製作の映画)

3.9

やばいめっちゃ面白いじゃん、おい。見るの10年遅いが今でも新鮮。ホラーでよく見る、主人公がビデオを撮るPOVモノ、ファウンド・フッテージ系を超能力ヒーローで。地に足がついた物語から段階的にスーパーマン>>続きを読む

終わらない週末(2023年製作の映画)

4.0

終末が訪れるが、割と裕福で別荘で過ごしていたがゆえに間接的に体験することになる、新しい視点。ただパニックに陥り大きな展開もないが、アメリカの崩壊を予見するSFらしさと大仰な演出が楽しい!傑作ドラマ「ミ>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.8

何が起こるかだいたい想像つくしイライラするけど面白い。

地球に衝突する彗星を発見したが大統領は誕生日祝い、中将はフリーの水とスナックで金を取る。「今夜は無理そうだ」喋り方と小難しい単語を指摘される。
>>続きを読む

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

3.6

嫌味で攻撃的な兄フィルと、宿屋の妻子を迎える弟ジョージ。西部劇だけど撃ち合いにはならなそう、嫌味なだけでは盛り上がりに欠けるけどカンバーバッチが絶賛されているのはそういうこと?と思ったらやはりそういう>>続きを読む

ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024年製作の映画)

3.6

オープニングのアニメがテーマを丁寧に描いてた。アーサー・フレックはジョーカーというキャラクターに引っ張られ、世間から期待され、自分のコントロールを失った感覚でいる。もう止めようと言っても止まらない。そ>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.6

1作目感想
ドルビーシネマ試写会。驚きの展開があるので内容には触れず(ポエムになってしまうんですけど…)せっかくの試写なのでたくさん書きます。
おぞましい傑作。面白い、良かった、衝撃、どれも違う。清々
>>続きを読む

ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.5

ナイブズアウトは好きだけどこれはちょっと過大評価されてる。前半がかなりどうでもいい。そのしょうもない人々が鍵なんだけどね。すごくシンプルでしょうもない真実でした!という話なんだけどね。
なんで天才とみ
>>続きを読む

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.2

楽しい。ユーモアたっぷりで安心して観られる。GoogleやInstagramやNetflixまで会話にのぼってくる、クラシックな謎解きの現代的アップデート。
ネタバレを踏まずに観たい映画だが、ミステリ
>>続きを読む

許されざる者(1992年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

暗い過去がある男は何故戦うのか?妻はなぜ彼と結婚したのか?
顔を切られた娼婦が助けを求める声に答え、相棒ネッドと共に出向くウィリアム。その正義感で突き進むかと思いきや悪夢にうなされる。撃った標的に水を
>>続きを読む

ジェイコブス・ラダー(1990年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

パラノイア演出が巧み!ベトナム戦争ホラー。大部分は現実なのか妄想か戸惑う系のスリラーで病院は結構ホラーだった。

スレスレで通る電車、張り付く顔たち。
見続けるかどうしようかと思ってたら、かつての仲間
>>続きを読む

アメリカの友人(1977年製作の映画)

3.7

パトリシア・ハイスミスによるリプリーシリーズの一つ。ヴェンダースにしては見やすいかもしれないと思って。ヴェンダースのテンポにチューニングするのに時間がかかったが、奇妙な友情の物語として面白い。ビーチっ>>続きを読む

シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

4.6

待望のアレックス・ガーランド監督作。前作DEVSに次ぐ良さ。近未来のアメリカ内戦と聞きイメージするのは民主党vs共和党だが、今作はなんと独裁vsテキサス・カリフォルニア連合の左右協力。ワシントンへ進撃>>続きを読む

去年マリエンバートで(1961年製作の映画)

3.0

分からなすぎた。とにかく綺麗で静か。たびたび時間が停止すると、時間も温度もないような世界に見える。いくつもの見方と時間の流れが混在したストーリーは解読困難。いや、頑張れば読めるみたいだけど俺は分かんな>>続きを読む

レベッカ(1940年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

2本の大樹。振り返る思い出、屋敷への道。断崖の男と出会う。付き人としてマキシムに出会う。恋に落ちるようにしゃがむ。素っ気ないと思ったがすぐに仲良く。夫人が手紙を書くが、いやいや付き人が遊んでますよ。急>>続きを読む

見知らぬ乗客(1951年製作の映画)

3.9

パトリシア・ハイスミスに興味が出て、ヒッチコックによるコレを。
いきなり主人公ガイに話しかけるブルーノ。私生活に詳しすぎて怖い。挙句の果てに「殺しちゃいたいでしょ?交換殺人ならバレないよ」と誘う。妻と
>>続きを読む

胸騒ぎのシチリア(2015年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

ルカ・グァダニーノ。景色とファッション、4人の肢体を眺める。
ライブステージへ上がるティルダ・スウィントン。いきなり裸、泥、ビーチ、電話、飛行機の影。
マリアンとポールの元へ、娘ペンを連れたハリーが。
>>続きを読む

カンバセーション…盗聴…(1973年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

優秀な盗聴技師だがプライバシーを重視するゆえ孤独ですらあるハリー。広場での盗聴に成功するが録音内容が不穏。依頼主の補佐がハリソン・フォード!
機材の展示会や仲間たちとの情報交換で盗聴の世界を知るのが面
>>続きを読む

デンジャラス・プリズン ー牢獄の処刑人ー(2017年製作の映画)

3.6

ザラー監督だから覚悟してたけど、面白いけど何の話なんだろう?が1時間。その後の暴力連続も一般的なアクション作品の高揚感とは別物。でもセリフが面白い。アイディアが奇抜。
この渋い映画の評価が高いのすごい
>>続きを読む

ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

思ったよりも地味だけどクローネンバーグの空気感はたっぷり。アクションは短いが上手い。フォガティとのシーンはどれも良い。

モーテルから出てくる男2人。疲れてる。水を取りに戻ると人が死んでる!そして女の
>>続きを読む

ポゼッサー(2020年製作の映画)

3.4

他人の脳にBluetoothみたいに遠隔接続して殺人、最後は自殺することで離脱する暗殺者。頭がおかしくならないわけがない設定だ。混線して、意識を本人に取られて、大変ですよ。短期決戦なのかと思ったら数日>>続きを読む

Cloud クラウド(2024年製作の映画)

4.1

ジャパンプレミアで今年3作目の黒沢清監督映画!蛇の道、Chimeと不穏な作品が続いたけどCloudは黒沢清らしい怪しい空気と本格的なガンアクションが合わさった新境地。
刑事やヤクザでなく普通の人間が、
>>続きを読む

太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

3.7

見そびれていたけど、黒沢清が菅田将暉に勧めたと聞いて良い機会だから観た!トム・リプリーのシリーズは何度も映画化されていて、中でもこれが一番有名だろう。ハードルが高く感じていたが思ったより見やすく、落ち>>続きを読む

Chime(2024年製作の映画)

3.8

Cloud日本プレミアもあるので!観た!
初っ端からやばい。天井ダクトそんな不穏に撮れる!?料理教室らしからぬ光。その距離感は?!
熱心さが怖い。玉ねぎそれで十分です/何がですか?/やりすぎると…/そ
>>続きを読む

ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

4.1

町田駅前。エネルギーに溢れているのにものすごくダルそうな歩き方。初っ端から笑える。
「うわ、紙ストローだ」いちかの話から気が逸れて背景のしょーもない会話にフォーカスしてしまうあの感じ。顔!! ホストに
>>続きを読む

エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)

4.2

超面白い。しかも怖っ。初見歓迎、でもシリーズから様々な要素を拾う想像以上に総決算的なリブート。エイリアンが気になる人、既に好きな人全員にオススメできる。初めてエイリアンをリアルタイムで映画館で見れて、>>続きを読む

リズと青い鳥(2018年製作の映画)

3.5

過去に「ユーフォニアム」見ようとして挫折したんですけど、これは山田尚子作品として見た。テレビシリーズで活躍したであろう今作の脇役キャラの名前や性格を把握しきれないところはあるが、単体の作品と言われても>>続きを読む

Winny(2023年製作の映画)

4.0

Winnyを作った金子勇の著作権侵害幇助の裁判を、警察の内部告発と並べてスリリングに描く。金子と弁護士が仲を深める様子や、裁判を打開する方法の発見、警察内での脅迫など、アメリカ映画などで定番の演出を日>>続きを読む

ラストマイル(2024年製作の映画)

3.6

野木亜紀子,塚原あゆ子のチームでAmazonを描くとどうなるのか。どんな動機どんなミステリーにするのか。
とにかく労働と上下の構造の話になっていたので納得。歪な雇用、請負を外資企業のプレッシャー、配送
>>続きを読む

フォールガイ(2024年製作の映画)

3.3

楽しかった。わざと轢かれる、撃たれるリアクションなどスタントマンならではの機転がある。ライアンゴズリングとエミリーブラントの可愛らしいロマンス。映画撮影現場の混乱を描く長回しとか宇宙人役の可愛さとか、>>続きを読む

ツイスターズ(2024年製作の映画)

4.3

If you feel it, chase it.
派手なエンタメかつ、しゃれた演出や巧みな構成に目を見張る大作。日本ではアニメ映画に押され気味だけど、映画館で見る楽しさを体現する作品で必見。
調査で
>>続きを読む

ツイスター(1996年製作の映画)

3.0

離婚寸前の妻ジョーと夫ビルが新観測機ドロシーと離婚届のために会うが、そのまま竜巻チェイスへ。いかれた仲間たちに気圧されて私はもういいわ、となる再婚予定だったメリッサ。共通の目的を通して最高の相棒でラブ>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.4

圧倒される体験だった。逆再生すると面白いというプリミティブなアイディア、時間を曲げるものの過去に飛ぶのではなく装置を通って地道に折り返すという絶妙なアナログ感。体に悪いのではと思うほど響くルドウィグゴ>>続きを読む

蛇の道(2024年製作の映画)

3.6

黒沢清の悍ましい復讐譚のセルフリメイクは、恐ろしさを保ちつつも見やすく万人向けになっていた。
街にたたずみ、振り向いてアルベールに確認する小夜子。今までにない黒沢清映画だと感じる。服装がお洒落で撮影が
>>続きを読む

マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.0

前日譚だがマッドマックスの入り口としてもオススメの1本。早々に連れ去られ母に助けられ、しかし捕まりクリス・ヘムズワース演じるディメンタスのもとへ。イモータンジョーの配下へ移り成り上がるとともに、逃走を>>続きを読む