見ようみようとおもって不精になっていた一本。映画館ではなく配信で観てしまった不埒な自分をどうか許してください映画の神様。私はとことん感動しました。昨夜、観終わった後も放心状態で、タバコの灰を落とすこと>>続きを読む
ジャンギャバンの「現金に手を出すな」に至高のダンディズムを感じてこのダンディズムを超えるノワール作品はなかなかないだろうとおもっていたら、同じくらいかっこいい映画があった。賭博師ボブの、札束を出す、ト>>続きを読む
1時間くらいで飽きちゃった。古い習慣に囚われず自立する女を描くという本作のテーマ(だろう?)は聞こえがいいが、彼女は商業映画でヌードシーンやっちゃうわけで、結果としては、田舎娘が、「男が好む都会の女に>>続きを読む
夏子のはにかみの奥に見える幼い八重歯に泣きそうになる。物語の儚さが時代の冷たさ、映像の質感にマッチして胸にウッとくる。望遠を結構多用してる感があった。部屋、街中、幼稚園といったありきたりな場面ががレン>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
何も考えずに観られる娯楽アクション映画。だいたい悪くないと思うが、気になった点をいくつか。まず、SEの多用が鬱陶しい。いや、アクション映画やねんからそんなもん効果音バンバン鳴って当たり前やろと言われた>>続きを読む
おれはウディアレンの何十本目かの監督作品を観た。それ以上もそれ以下もない。なんというか、日曜日にサザエさん観る感じ。もちろんおもしろいけど、次の日に人と会って話題にするほどでもない。
細野さんのことが今よりもっと好きになる、素敵な映画。星野源のナレーションがいい味を出している。恋は桃色を聴きながら、投稿。
傑作。素晴らしい。戦後の梅ヶ丘を舞台にしたヒューマンドラマ。ラストの紙風船ポンポンで泣いちゃった。
4/1に映画館で鑑賞。なんとなくチケット購入してみたのだが、どうやらその日はレスリーチャンの命日だったらしく、客席はほぼ満員で、だいたい中高年の主婦層で埋め尽くされていた。レスリーチャンの未だ揺るぎな>>続きを読む
こんなにも密度の濃い不条理喜劇を作れる作家、いま、他に誰がいるのだろうか。ちょうど物語と同じように、おれも雪崩を喰らった気分だ。それに、突拍子もなく、サラッとおっぱいが見える映画は、だいたい良い。
スケッチというか、習作というか。これ自体は面白くないし、(おれが石橋静可に魅力を見出せないことにも原因があるとおもうが)、マヤデレンやロメールのヘタなものまねとしかおもえない。しかし三宅唱の映画を追っ>>続きを読む
たしか去年の冬くらいに、BSで放送されているのを鑑賞した。新しい時代劇であるとおもう。だからすごいというわけでもなく、内容はつまらなかった。結局、演出する側も、される側も、普段は洋服着てスニーカー履い>>続きを読む
ミットをパンチする音や動き、足のステップが大変心地よく耳に響く。それだけで充分に楽しめる作品。手足の短い岸井ゆきのが全身を使って躍動する感じが非常にたくましくて、感動した。蓮實的に言っちゃえば、運動の>>続きを読む
もはや神業といえる、職人芸。ダルデンヌ兄弟にこの手の物語を撮らせたら間違いなく一級の作品になってしまう。際立つのは、省略の巧さ。力強いシーンがあれば間を端折っても成立する。特にラストの飛躍カットでそれ>>続きを読む
久しぶりに映画館の新作で駄作を観た。酷すぎて、むしろ清々しい。これが本当に「サスペリア」と同じ監督なのか? 監督は、性欲も好奇心も承認欲求も失ってしまったのか? アクション、裸の女、夜の街、どこを切り>>続きを読む
つまらないので途中でちょっと寝てしまった。狭い空間で、堂々巡りが続く感じがキツい。母が娘を心から受け入れることが問題解決の鍵になるであろうことは、娘がなんやら(名前忘れた)で、すごいパワーを持ち、母と>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
どう考えてもエスターはクソな悪人であり、愛嬌は多少はあれど、ムカつくやつという点は変わらない。母と息子がエスターの正体を見抜きバトルが始まるが、俺は家族側を応援していた。これは賛否別れるだろうが、みん>>続きを読む
すこぶるおもろかったというわけではないが、観終わって悪い気はしなかったし、むしろ、リンチ演じるジョン・フォードにたっぷり楽しませていただき満足。このジョンフォードのくだりと、西部劇の自主映画がおもしろ>>続きを読む
始まってすぐ、アニメとは違うキャラの声や絵のタッチに違和感があり、「俺はこの作品で感動できるのか?」と一瞬不安になったが、10分ほど経過し、例の試合が始まり、コートを走る足音や、息遣い、ボール捌き、選>>続きを読む
採点自粛。でも面白かったよ。「仁義なき…」でいう、代理戦争的な。続編のための布石であったのに、結局ここでシリーズ終了。
映画シリーズが原作を追い越してしまって、ここからオリジナル展開。いやもう、石松よ。「ヤクザに働いてもヤクザに暮らすな」
いくらゴキゲンな映画で、なんでも許せるとはいえ、フグの仕掛けは強引すぎた。
東宝からの電報「ブタマツコロセ」によって…職業監督マキノの手腕に脱帽。
倫理の崩壊していないシーンが一つもなかった。やってはいけないことだけをやったような、残酷さを通り過ぎて清々しさすら感じる。タランティーノが暴力を過剰に見せて暴力そのものの恐怖を無効化したみたいに。原作>>続きを読む
雨の中、傘も差さずに郊外の国道を歩く女を、トンネルに差し掛かったところで、トラックに乗った男が拾う。この序盤は「赫い髪の女」を思い出さずにいられない。どちらもここから物語が動き出す。今回は石橋蓮司では>>続きを読む
冒頭の屋敷にたどり着くまでが一番よかったかな。トンネルの使い方が素晴らしい。原作に忠実なのはいいけど、説明セリフがまどろっこしいのが良くない。
ぐだぐだして、ねちっこい、気だるい感じが非常に心地いい。その感じを一番発揮する芹明香はロマンポルノの天使。外波山文明のアナーキーな芝居が映画を底上げする。