映画男さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

劇場版 テレクラキャノンボール2013(2014年製作の映画)

2.0

われわれ男子はカンパニー松尾を美化し過ぎている。映画としては構成からディテールまで全く大したことはない。他のAVとは一味違うwhich means だから素晴らしい映画である、ということでは決してない>>続きを読む

ナポレオン(2023年製作の映画)

3.0

確実に素晴らしい映画である。大衆が歴史の教科書でしか知らなかったナポレオン・ボナパルトの素顔をとことん研究して描いた感がある。ホアキンフェニックスはもちろん、ジョセフィーヌ役の女性も素晴らしかった。ク>>続きを読む

(2023年製作の映画)

4.0

いいと思う。そりゃ90年代のたけし映画観ていたらおやとおもうこともあるかも知れないが、黒澤やNHK大河でも到底真似出来ない、たけしにしか撮れない戦国時代劇がここに生まれたとおもう。もっとも感心したのは>>続きを読む

ゲット・ショーティ(1995年製作の映画)

4.0

ヤクザの集金屋が成り行きで映画製作に乗り出す話。ええやんええやん。

変態だ(2015年製作の映画)

2.0

原作みうらじゅん監督安斎肇で生まれた変態映画なんて観ない選択肢がないはずがない。内容はやりたいことはめちゃくちゃ伝わるがいかんせんレベルが低すぎた。いくら予算がないとか監督経験が少ないといえども、初期>>続きを読む

25時(1967年製作の映画)

3.5

1940年代。欧州。純情素朴な農民が、美人な嫁を持つ農民を妬む警察官の仕業で、ユダヤ人に仕立て上げられ、強制労働に駆り出されることに。そこから時代の荒波に巻き込まれ嫁にも会えないまま、男は戦禍を駆け抜>>続きを読む

千の顔を持つ男(1957年製作の映画)

4.0

ロン・チェイニーなるカメレオン俳優の生涯を描いた作品。ロンの両親はどっちも唖で、ロンの嫁はそれを知って子供を産みたくない(唖になるかも知れないから)とごねる。生まれた子供はすこぶる健康で声も出せた。し>>続きを読む

あなたがここにいてほしい(2021年製作の映画)

3.0

こう言うボーイミーツガールというか青春純愛ものはアジア人特有の好みなのか、それとも日本映画のピュア要素がアジア各国に伝承されているのか。つくづく今泉や恋愛漫画原作作品を想起させた。高層マンションの手抜>>続きを読む

孤独 不倫の代償(2021年製作の映画)

2.0

チャイナのVシネ的な。日本に届いていないだけで、こういうチャチなセクシー映画、しこたま量産されているんやろな。しかしロケーションやエキストラの充実さからみて、億以上の予算は注ぎ込まれているように見受け>>続きを読む

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

3.5

おとぎ話の導入から物語が始まって、うわあこの映画おれには合わんぞどうしよかとヒヤヒヤしながら観ていたが、鬼畜の権化みたいな大尉(父親)が登場して一気にメリハリのあるドラマになった。怪獣?妖精?のキモさ>>続きを読む

ビバリウム(2019年製作の映画)

2.5

セットデザインや世界観の構築は素晴らしい。この監督、ウェスアンダーソン並みの完璧主義者じゃないか。賛否あるとおもうが、自分のオリジナル世界を徹底的に築き上げる熱意は買いたい。とはいえ、個人的にはもっと>>続きを読む

灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.0

素晴らしい。改めて中東問題について自分の知識の虚しさを思い知らされた。もうちょっと本読んで勉強しようとおもう。

傷だらけの栄光(1956年製作の映画)

5.0

最後泣いた。生涯ベストに入るでしょう。今作と「暴力脱獄」のポールニューマンは神様みたいにかっこいい。

奇人たちの晩餐会(1998年製作の映画)

3.0

ふだんあまり見ないけど、フレンチコメディっていうの?おもしろかった。展開を裏切って裏切って裏切って、旦那を移動させず、密室劇に持ち込んでコミカルな会話の応酬を続ける。アクションが少ないのでそこに退屈さ>>続きを読む

ヘカテ デジタルリマスター版(1982年製作の映画)

3.5

終始漂う怪奇で妖艶で生々しくも幻想的な感じは、澁澤龍彦のフランス舞台にした作品を読んでいるようで、眺めているだけでわくわくした。回想につながるシャンパンショットはその美しさを味わえただけでも至福。

ジェントルメン(2019年製作の映画)

3.5

そこまで熱心な映画ファンではない友達と家で何か観るときにチョイスできるレパートリーが一つ増えた。じっくり観るも良し、酒飲みつつ流し見するも良し、女の子といちゃつきながら観るもよし。娯楽性に富んで、映画>>続きを読む

ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(2009年製作の映画)

3.5

当時ちゃんと観たことなかったので改めてじっくり鑑賞。面白かった。けっこう流行ったよな。若者に圧倒的人気があって、一部大人がつまらん言うてたイメージがある。この映画好きか嫌いかで、世代が分かれるような気>>続きを読む

ゆとりですがなにか インターナショナル(2023年製作の映画)

3.0

ドラマ未鑑賞。何かと勘違いしてか、菅田将暉が出るものだと思い込んでいたら見つけられず、ひょっとして警察官とかちょい役でカメオ出演だったのかなとエンドロール探したがそれでも見当たらず、後で調べてそもそも>>続きを読む

BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

2.0

大阪の土着的な雰囲気とシナリオは密接に絡み合っているが、うどんに蕎麦つゆかけたようなチグハグ感は終始漂っていた。

まず言葉遣い。役者の大阪弁は徹底されているが故に安藤サクラならびに山田涼介は言葉を吐
>>続きを読む

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.0

これまでの映画史で描かれてこなかった歴史の闇を掘り下げるという点では近作「福田村事件」に相通じるものがあるし、今作との時代設定もかなり近い。とはいえ、両作はニューヨークヤンキースと素人おっさんの草野球>>続きを読む

生活の設計(1933年製作の映画)

3.5

個人的には終始ほとんど女(大々的に二股愛を宣言して男を翻弄させるのだ)に苛立ち精神をかき乱される展開だったが、後半でその気持ちをわかってくれていたかのように事態は方向転換して最後は円満に?収まった。良>>続きを読む

陽気な中尉さん(1931年製作の映画)

3.5

朗らかですこぶる陽気なラブロマンスミュージカル。ありきたりな恋愛映画のように物語は進むが女王アンナが登場してから一気にユニークな展開に。恋敵同士が出会う場面は胸熱。

(2023年製作の映画)

4.0

毒蛇が腹の上にいて動けないっていう設定でここまで盛り上げて魅せる手腕に感激。

ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.5

最後の札束ばら撒くところ良いな。たぶんCGは使っていない。送風機で何度もトライしたように見える。画面いっぱいに、絶妙に、札が舞っていた。道路は見せないってところも良かった。

天使(1937年製作の映画)

4.0

・序盤のサロン
・夜の公園
・昼食
・ラストのサロン
上記特に脱帽。

極楽特急(1932年製作の映画)

4.0

泥棒が主人公なのに、盗む描写はほとんどない。とはいえ乙女心を盗む描写は至る所に見受けられる。キス寸前のギリギリの距離で会話するエロさ、気障なセリフでも気障としてそのまま心地よく受け入れられる演出の豊か>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

2.0

劇場で観たが途中で寝てしまった。神話のような物語なので、弓が無限に射てたり、薬草塗るだけで全回復するとかそういう非現実的状況は、これはこれで良いとして、いかんせん、娘を救出するにせよ、敵に囲まれて万事>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

3.0

終始、タ─の顔には光が当てられない。部屋の中はだいたい薄暗いし、屋外も決まって雨か曇り。舞台の上で指揮をするときだけ彼女の顔にライトが当たる。撮影照明美術衣装メイク録音然り、裏方には相当な技量を持った>>続きを読む

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.5

主人公の体型は作り物だとしても、立ち上がるときの心底苦しい感じは、これも演技ではあろうが、かなり胸に迫った。悪魔のような娘を全て受け入れて肯定する巨体は鯨というかむしろ仏。

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.5

え、すごいええやん。窓越しの会話、非常階段越しの会話、二分割画面で電話の会話といった、壁を隔てた人と人の距離感とそこで生まれる感情の交錯がさりげなくもしたたかに描かれているのが良い。何よりぜんぶのシー>>続きを読む

福田村事件(2023年製作の映画)

2.0

日本人に生まれたことが心底恥ずかしくなる映画だった。この点は良い。

福田村事件というだけあって、物語の後半で何が起こるのかわかっているから、それまでは、長い助走期間というか、じっくり登場人物それぞれ
>>続きを読む

アル中女の肖像(1979年製作の映画)

4.0

この監督の作品を観るのはこれが初めてだし、本作の制作経緯等も何も知らないけど、仮に、アル中女の生活、そこにつながる例えば真面目に生きることへの虚無感、嘲笑を描こうとした時、この映画の流れは完璧だったん>>続きを読む

晩菊(1954年製作の映画)

4.0

最後のほう、駅なかの喫茶店にいた若い芸者は、本物だろう。フィクションの中に、圧倒的な現実が映されて一瞬ハッとした。これまで観てきた物語は結局卓越した演技力を持って繰り広げられたフィクションに過ぎず、現>>続きを読む

セインツ -約束の果て-(2013年製作の映画)

3.5

素晴らしい。ムショ暮らしの旦那の帰りを待つ嫁子供。嫁は旦那と再会することは現実的に厳しいとおもっているし、心移りも多少はある。そんな時に旦那が脱獄してこっちに向かっているという噂が流れる。旦那に恨みの>>続きを読む

大自然の凱歌(1936年製作の映画)

4.5

めちゃくちゃにおもしろい。後半の部屋の中でのロマンス(水飴作るシーンあたり)はウィリアムワイラー的(甘ったるくて吐き気がするけどなぜか惹きつけられる演出)だったが、基本的にホークスの演出だったようにみ>>続きを読む

ブロンコ・ビリー(1980年製作の映画)

4.0

素晴らしい。この年代のイーストウッドのB級作品もっと見たい。